JPS596604Y2 - 電線直付用ヒユ−ズの溶断表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は低圧引込線に直付けするヒューズの溶断表示
装置に関する。

在米低圧引込線に直接取り付けられるヒューズは溶断部
等の主体をケース（カバー）に収納して外部環境の影響
を極端に受けない構造としているので、溶断表示につい
ては表示用の抵抗線を絶縁ケースの外周を巻装するよう
にして溶断部と並列に接続し、更に抵抗線の外部を表示
用フイルムで被覆した構造とし、過電流によって溶断部
が溶断すると電流が抵抗線に集中して流れこれを赤熱し
て表示用フイルムを焼けこがせ、その外周に配置した透
明樹脂カバーを透してその焦痕によってヒューズの溶断
状態を目視確認するようになっている。

この場合、抵抗線は赤熱状態となり、上面の表示用フイ
ルムとの接触部に焦痕を形威して溶断表示を行ないその
後、抵抗線はその一部が溶断されて電路を遮断するもの
である。

この場合、表示用抵抗線はニクロム線などの比較的硬く
弾力性のあるものと使用しているため、絶縁ケースに巻
装しても浮き上がってしつかり固定できず組立がやりに
くい。

又、表示用抵抗線は絶縁ケースと表示用フイルム間に介
在するのであるが、該る両者において上記のように抵抗
線がしっかりと固定されていないと抵抗線が確実にフイ
ルムと接触しないため、フイルムには熱が充分つたわら
ずはっきりと焦痕をつけることができない。

又、抵抗線が確実に固定されないと巻線間のピッチをあ
まり小さくすることができず、従って焦痕が多くないた
め見にくい。

更に上記とは逆に表示用フイルムに焦痕を明確に形威し
ようとして燃焼しやすいものを選べは、今度は焦痕だけ
でなく発火をも誘発させることになる。

この考案は上記の欠点を一掃することを目的とするもの
で、ヒューズ溶断時、ヒューズに対し並列接続した表示
用抵抗線を絶縁ケースの外周に巻装すると共に、該る表
示用抵抗線の赤熱によって接触部を焼け焦がすようにし
た表示用フイルムを被覆するものにおいて、上記表示用
フイルムがポリエステルフイルムにアルミを蒸着したも
の、或いは紙を基板に銀粉を付着せしめたものからなり
、而も同フイルムの下面には接着剤が塗布されて不燃性
及び密着性を高めたことを特徴とするものである。

以下実施例に付き説明する。

１は低隔点合金から成る溶断部で、一端を中間接続体１
１を介して大電流用の遮断部２の銀線２ａに接続し、更
に連結体１２を介して、電線接続用端子９に接続する。

又、他端は連結体１３を介して電線接続端子９′に接続
し電路を形威する。

１４は合成樹脂製の絶縁ケース３を溶断部１と遮断部２
に区画する隔壁板であり金属製である。

尚、遮断部２内はケイ砂を主戒分とする消弧剤１５が充
填されている。

４は鉄Ｆｅ−クロムＣｒから戒る高抵抗のリボン形状の
溶断表示用抵抗線であり、後述する表示用フイルムにて
絶縁ケース外面に固定したのち、一端を電線接続端子９
に他端を他方の接続端子９′に夫々接続し、溶断部１と
遮断部２を直列に接続した主体Ａに対し並列に接続する
。

この場合表示用抵抗線４は第２図、及び第３図に示すよ
うに円筒状の絶縁ケース３の外周に巻装し、その一部が
絶縁ケース３に斜めに設けた貫通穴３ｂ，３ｂ’を通り
空間部３ａに露出するようになっている。

５は前記の表示用抵抗線４を密着して被覆した、例えば
、ポリエステルフイルムにアルミを蒸着させたもの、又
は紙を基板にして銀粉を付着せしめたもの等燃えに＜＜
シた不燃性の表示用フイルムで、下面には接着剤を塗布
して抵抗線を絶縁ケース３に確実に固定すると同時に抵
抗線の熱が確実に表示用フイルム５につたわるように抵
抗線４と表示用フイルム５との密着性を高めている。

６は透明樹脂カバーであり、表示用フイルムの外周を、
更に被着し、その両端を合或樹脂製の端子カバー７，７
内に嵌合して固着する。

尚７ａは、接着剤充填用穴でこの穴より接着剤８を注入
して端子カバー７と透明樹脂カバー６の段部６ａとの間
隙を充填固着する。

７ｂは接着剤を充分間隙に注入され、かつ接着されたか
を確認する確認用穴であるが、この穴を設ける代わりに
接着剤に着色剤を混入してその充填状況を確認する方法
も一案である。

１０は電線挿入側をラッパ状に形威した合成樹脂製の電
線挿入ガイドであり、パイプ状の電線接続端子９，９′
の挿入口に接着剤を介して嵌合固着したもので、中央の
挿入穴１０ ａは端子９の内径より若干狭くしてあり、
活線状態にて接続する電線１６の先端が端子挿入口にお
いて不容易に接続して発生する溶着現象を防止するもの
である。

次に動作について説明すると平常時ヒューズは電線１６
一電線接続端子９′−溶断部１一連結体１１遮断部２の
銀線２ａ一連結体１２一電線接続端子９一電線１６′の
電路を流れ、並列に接続した表示用抵抗線４には、高抵
抗のため電流はほとんど流れない。

次で過負荷状態となり、定格以上の電流が上記の電路を
流れると発熱し、溶断部１を溶かし連結体１１と連結体
１３間を脱離させ空間を形戒すると同時に表示用抵抗線
４に電流を集中せしめ抵抗線を赤熱し表示用フイルム５
を焼けこがした後、表示用抵抗線４を溶断し電路を完全
に遮断する。

本案は以上のように表示用フイルムの下面に接着剤を塗
布し表示用抵抗線を絶縁ケースに対し、密着固定した結
果抵抗線の熱がフイルムに確実につたわり不燃性のフイ
ルムにもか・わらず明確に焦痕を形成し、而も同抵抗線
はしっがり固定されていていざることがないため、抵抗
線の巻線ピッチをせまくしても隣りどうしで接触するこ
とがなく焦痕を多くしてみやすくすることができる。

更に抵抗線がいざらないため電線接続端子への接続、透
明樹脂カバーの被着等組立作業をも容易にすることがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は縦断面
図、第２図は電部を示す一部切開した正面図、第３図は
第２図■Ｉ−■■線断面図である。 ３・・・・・・絶縁ケース、４・・・・・・表示用抵抗
線、５・・・・・・表示用フイルム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヒューズ溶断時、ヒューズに対し並列接続した表示用抵
   抗線を絶縁ケースの外周に巻装すると共に、該る表示用
   抵抗線の外周面には同抵抗線の赤熱によって接触部を焼
   け焦がすようにした表示用フイルムを被覆するものにお
   いて、上記表示用フイルムがポリエステルフイルムにア
   ルミを蒸着したもの、或いは紙を基板に銀粉を付着せし
   めたものからなり、而も同フイルムの下面には接着剤が
   塗布されて不燃性及び密着性を高めたことを特徴とする
   電線直付用ヒューズの溶断表示装置。