JPS596345Y2

JPS596345Y2 - 空気熱源式ヒ−トポンプ空気調和装置の制御回路

Info

Publication number: JPS596345Y2
Application number: JP1978129334U
Authority: JP
Inventors: 康夫佐藤
Original assignee: 三菱電機株式会社
Priority date: 1978-09-20
Filing date: 1978-09-20
Publication date: 1984-02-27
Also published as: JPS5546151U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、除霜運転時間を短縮できるようにした空気
熱源式ヒートポンプ空気調和装置の制御回路の改良に関
する。

従来、四方弁を切り換えることにより、リバースサイク
ルを形或して除霜運転を行なう空気熱源式ヒートポンプ
空気調和装置において、霜取運転中に冷風が吹き出すこ
とを防止するために、第１図に示すような制御回路が使
用されていた。

この第１図は暖房運転時の空気熱源式ヒートポンプ空気
調和装置の制御回路を示すものであり、図中のＡ，Ｂは
電源端子である。

各部材はこの電源端子Ａ，Ｂ間に接続されているもので
ある。

いま、室内温度を検知して、オン、オフする温度調節器
１により、圧縮機用電磁接触器５の制御を行ない、室外
機の着霜がひどくなったことを検知して作動する温度開
閉器２により、補助リレー１０が励磁されると、その接
点１０１がオフし、室内送風機正転用電磁接触器３がオ
フする。

また、上記補助リレー１０の接点１０２が閉或し、室内
送風機正転用電磁接触器３の接点３を通して、タイマ８
に通電され、タイマ８が作動開始し、タイマ８の所定の
設定時間になると、タイマ８の接点８が閉威し、室内送
風機逆転用電磁接触器を？磁する。

これにより、霜取運転に入る。この霜取運転により、除
霜が完了すると、温度開閉器２がオフとなり、補助リレ
ー１０が消磁される。

これにともない、その接点１０．が閉或される。また、
上記タイマ８の励磁開始と同時にタイマ９も動作を開始
し、補助リレー１０の消磁により、その接点１０が開放
してタイマ８と同時にタイマ９も通電を断たれるが、タ
イマ９のセット時間後に、その接点９、が閉戒する。

また、タイマ８の消磁により、その接点が開放し、室内
送風機用電磁接触器４が消磁され、その接点４が閉或さ
れる。

したがって、補助リレー１０の消磁により、その接点１
０エが閉威して、タイマ９のセット時間後にタイマ９の
接点９、が閉威される。

それにともない、電源端子Ａ，Ｂ間において、補助リレ
ー１０の接点１０、タイマ９の接点９、室内送風機逆転
用電磁接触器４の接点４、室内送風機正転用電磁接触器
３の閏回路が形威される。

これにより、この室内送風機正転用電磁接触器３が励磁
され、暖房運転に入る。

この場合、霜取運転中は、室内送風機を逆転させること
により、風量を減少させて、冷風吹出防止は実現できて
はいるが、タイマ８，９のセット時間の間は停止するこ
とになり、霜取運転時間を長くする欠点がある。

このタイマ８，９のセット時間を短かくすると、冷媒系
統の高低圧差が大きい状態での圧縮機の起動を行なうこ
とにより、圧縮機に大きな起動トルクを要求することに
なり、故障の原因となるので、圧縮機が起動するのに十
分な圧力バランスがとれる時間をタイマ８，９のセット
時間に要求される。

また、室内送風機を正転から逆転に変更させるには、室
内送風機の駆動ベルトに過負荷がかからないように、全
停止するまでの時間を確保する必要があるが、圧縮機の
再起動防止時間よりはるかに短かい。

そこで、圧縮機用電磁接触器５の制御用としての室内送
風機正転用電磁接触器３、室内送風機逆転用電磁接触器
４の接点を取り外して、タイマ８．９のセット時間を室
内送風機の正逆転変換を行なうための時間に縮少させる
と、タイマ９のセット時間だけ室内送風機を停止させた
状態での暖房運転を行なうことになり、室内温度が高い
ために、冷媒系統の高圧が異常に上昇し、ヒートポンプ
運転が不可能な状態におちいることになる。

？お、第１図における６は四方弁用電磁弁であり、補助
リレー１０の常閉の接点１０３と直列にして電源端子Ａ
，Ｂ間に接続されている。

また、１０４も補助リレー１０の常閉の接点、５、は圧
縮機用電磁接触器５の常開の接点、３２は室内送風機正
転用電極接触器、４は室内送風機用電磁接触器４の常開
の接点、７は室外送風機用電磁接触器である。

さて、この考案は、上述の従来の欠点を除去するために
なされたもので、霜取指令が出たら、すみやかに暖房運
転を行ないかつ四方弁切換によるリバースサイクルによ
る霜取運転時間を短縮させることのできる空気熱源式ヒ
ートポンプ空気調和装置の制御回路を提供することを目
的とする。

以下、この考案の空気熱源式ヒートポンプ空気調和装置
の制御回路の実施例について図面に基づき説明する。

第２図はその一実施例の構戒を示す回路図である。

この第２図において、第１図と同一部分には同一符号を
付して述べることにする。

この第２図において、符号１〜７までの部分は第１図と
同様で゛ある。

図中の電源端子Ａ，Ｂ間には、温度調節器１と圧縮機用
電磁接触器５との直列回路が接続されている。

この直列回路に並列に、温度開閉器２（霜取）と補助リ
レー１０との直列回路が接続され、補助リレー１０に並
列にタイマ１４が接続されている。

上記補助リレー１０は常開の接点１０２，１０３を有し
ており、また、タイマ１４は常開の接点１４１を有して
いる。

この接点１４、と補助リレー１２が直列に接続されて、
電源端子Ａ，Ｂ間に接続されている。

この補助リレー１２は２つの常開の接点１２．，１２を
有しており、そのうち、接点１２は補助リレー１０の接
点１０ａと並列に接続されオア回路を形成している。

この両接点１０３，１２２の並列回路と補助リレー１３
とが直列に接続されて、電源端子Ａ，Ｂ間に接続されて
いる。

この補助リレー１３は３つの常閉の接点１３１〜１３３
を有しており、接点１３と四方弁用電磁弁６とが直列に
接続され、電源端子Ａ，Ｂ間に接続されている。

また、接点１３３と、圧縮機用電磁接触器５の常開の接
点５、と、室外送風機用電磁接触器７との直列回路が電
源端子Ａ，Ｂ間に接続されている。

一方、上記補助リレー１３の接点１３、、室内送風機逆
転用電磁接触器４の常閉の接点４、室内送風？正転用電
磁接触器３が直列に接続されて、電源端子Ａ，Ｂ間に接
続されている。

この室内送風機正転用電磁接触器３は常閉の接点３を有
しており、この接点３、、補助リレー１０の接点１０、
補助リレー１２の接点１２、室内送風機逆転用電磁接触
器４の直列回路が電源端子Ａ，Ｂ間に接続されている。

次に、以上のように構威されたこの考案の動作について
説明する。

まず、ヒートポンプ運転中、室内送風機正転用電磁接触
器３が補助リレー１３の接点１３、室内送風機逆転用電
磁接触器４の接点４を介して励磁され、室内送風機３は
正転運転を行なう。

この状態において、温度調節器１のオン、オフ動作に応
じて、圧縮機用電磁接触器５がオン、オフされる。

それにともない、その接点５がオン、オフ動作を行ない
、室外送風機用電磁接触器７がオン、オン制御を行なう
。

また、四方弁用電磁弁６はオン状態となる。

次に、このようなヒートポンプの運転続行により、室外
機への着霜がひどくなると、温度開閉器２がそれを検出
して、オンとなる。

これにともない、補助リレー１０、タイマ１４がともに
励磁される。

補助リレー１０が励磁されることにより、その接点１０
，１０３がともに閉或される。

接点１０３が閉或されることにより、補助リレー１３が
励磁される。

補助リレー１３が励磁されることにより、接点１３〜１
３３が開放される。

接点１３１が開放されることにより、室内送風機正転用
電磁接触器３が消勢され、接点１３が開放されることに
より、四方弁用電磁弁６が消磁され、さらに、接点１３
が開放されることにより、室外送風機用電磁接触器７が
消磁される。

このようにして、室内送風機正転用電磁接触器３が消磁
されることにより、室内送風機が停止し、また、室外送
風機用電磁接触器７が消磁されることにより、室外送風
機も停止する。

この状態での霜取運転に入る。

そして、温度開閉器２がオンとなると同時に、タイマ１
４にも通電され、このタイマ１４（遅延タイマ）の通電
後、所定のセット時間後、タイマ１４の接点１４が閉或
し、補助リレー１２が励磁される。

この補助リレー１２が励磁されることにより、その接点
１２．，１２がともに閉或される。

接点１２が閉或されることにより、室内送風機逆転用電
磁接触器４が励磁され、室内送風機が逆転運転に入る。

こ？とき、室内送風機が逆転することにより、暖房運転
に比べ、風量は減少しているが、室内コイルに着霜が起
きないほどの熱交換量は確保され、室内送風機を停止し
た状態での霜取運転よりはるかに短い時間で霜取を完了
するとともに、冷風吹出を防止する。

また、補助リレー１２の接点１２。

が閉或されても、このとき、すでに、リレー１０の接点
１０３が閉威されており、接点１２は接点１０３ととも
にオア回路を形威しているのみであるから、接点１２の
閉戊によっても、上記一連の動作には変化はない。

この状態で、温度開閉器２により、霜取終了指令（温度
開閉器２がオフとなることによる）が出ると、補助リレ
ー１０およびタイマ１４がともに消磁される。

補助リレー１０が消磁されることにより、その接点１０
２，１０３がともに開放される。

接点１０２が開放されることにより、室内送風機逆転用
電磁接触器４はオフとなる。

したがって、室内送風機は運転を停止する。

また、タイマ１４が消磁されると、そのセット時間後に
、接点１４が開放する。

これにより、補助リレー１２が消磁され、接点１２，１
２２がともに開放する。

接点１２２が開放されることにより、先に補助リレー１
０の接点１０３が開放しているので、補助リレー１３が
消勢される。

この補助リレー１３が消磁されることにより、その接点
１３〜１３３がともに閉或される。

接点１３、が閉或されることにより、室内送風機正転用
電磁接触器１３が励磁される。

また、接点１３２が閉威されることにより、四方弁用電
磁弁６が励磁される。

さらに、接点１３３が閉威されることにより、室外送風
機用電磁接触器７も励磁される。

これにともない、室内送風機、室外送風機および四方弁
用電磁弁６がともに動作状態となり、暖房運転時に復帰
する。

そして、温度開閉器２の作動にかかわらず、圧縮機用電
磁接触器５はオン状態を続け、圧縮機は連続運転を行な
う。

また、ヒートポンプ運転中に、霜取指令が出ると（温度
開閉器２がオンになると）、外気温度は低く、室外送風
機を停止し、自然放熱だけで、凝縮圧力は安定した運転
を行ないうる状態を保つことが可能である。

なお、上記実施例では、リレーとタイマの組合せにより
回路を構或する場合について例示したが、電子回路によ
り同機能を実現できることは云うまでもない。

以上詳述したように、この考案の空気熱源式ヒートポン
プ空気調和装置の制御回路によれば、ヒートポンプ運転
中において、温度開閉器の作動にかかわらず圧縮機を連
続運転するとともに、温度開閉器の霜取終了指令後も、
室内送風機が逆転から正転に変更可能な時間だけ冷凍サ
イクルは霜取運転を続け、かつ室内送風機の正逆転の変
更に必要なだけの時間、霜取運転の前後に室内送風機を
制御する手段をオフするようにしたので、従来の制御回
路により一旦圧縮機を止めて、圧力バランスがとれてか
ら霜取運転と暖房運転を行なうための待機時間をなくす
ることができ、室内送風機の正逆転の変更に必要な時間
だけ、室内送風機用を制御する手段をオフしてからすみ
やかに霜取運転を完了することがで゛きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の暖房運転時の空気熱源式ヒートポンプ空
気調和装置の制御回路を示す回路図、第２図はこの考案
の空気熱源式ヒートポンプ空気調和装置の制御回路の一
実施例を示す回路図である。１・・・・・・温度調節器、２・・・・・・温度開閉器
、３・・・・・・室内送風機正転用電磁接触器、４・・
・・・・室内送風機逆転用電磁接触器、５・・・・・・
圧縮機用電磁接触器、６・・・・・・四方弁用電磁接触
器、７・・・・・・室外送風機用電磁接触器、１０，１
２．１３・・・・・・補助リレー、１４・・・・・・タ
イマ。なお、図中同一符号は同一部分を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）室外機に所定以上の着霜が生ずると作動する温度
開閉器、ヒートポンプ運転中にこの温度開閉器の作動に
かかわらず連続運転を行なう圧縮機、上記温度開閉器が
所定以上の着霜を検出すると作動状態になりかつこの温
度開閉器が除霜終了指令を出すと非作動状態になる第１
の制御手段、上記温度開閉器の作動に対して所定の遅延
時間をもって応動するタイマ、上記タイマによって動作
制御される第２の制御手段、上記第１の制御手段および
上記第２の制御手段とによって動作制御される第３の制
御手段、上記着霜時に上記第３の制御手段により室内送
風機の正転勤作が停止されかつ上記温度開閉器による除
霜終了指令発生後上記ヒートポンプ運転に入るときに上
記第３の制御手段により上記室内送風機を正転させる室
内送風機正転制御手段、上記送風機の正転停止後上記タ
イマの運転時間経過後に上記第２の制御手段により上記
室内送風機を逆転させるとともに上記室内送風機用正転
制御手段を非作動状態にしかつ上記除霜終了指令発生後
上記室内送風機正転制御手段により上記室内送風機の逆
転を停止させる室内送風機用？転制御手段とよりなる空
気熱源式ヒートポンプ空気調和装置の制御回路。
（２）第１の制御手段、第２の制御手段、第３の制御手
段、室内送風機用正転制御手段および室内送風機用逆転
制御手段はリレーを使用することを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第１項記載の空気熱源式ヒートポンプ空
気調和装置の制御回路。
（３）第１の制御手段、第２の制御手段、第３の制御手
段、室内送風機用正転制御手段および室内送風機用逆転
制御手段は電子回路により構或されることを特徴とする
実用新案登録請求の範囲第１項記載の空気熱源式ヒート
ポンプ空気調和装置の制御回路。