JPS595947Y2 - カバ−ツキソレノイド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は弁の制御などに使用されるカバー付きソレノイ
ドの構造の改良に関する。

固定鉄芯，可動鉄芯から構威されるソレノイドをカバー
に内蔵させるようにしたものは従来より知られているが
、カバーとソレノイドとの結合部の構造が複雑であると
か、組立が面倒である等の欠点を有していた。

本考案は組立が容易でありかつ構造の簡単なカバー付き
ソレノイドを提供することを目的とする。

以下、図面に示す本考案の実施例を説明する。

第１図において、本考案のカバー付きソレノイドは、カ
バー１、コイル２、固定鉄芯（コア）３、可動鉄芯４、
ガスケット５、緩衝板６及び２本の取付けねじ７、プッ
シュ８から或り、このカバー付きソレノイドは取付けね
じ７により弁本体Ａに装着されるようになっている。

なお、９はコイル２からのリード線である。

次にカバー付きソレノイドの各部品構造を第２〜６図に
より説明する。

カバー１は内側にソレノイドを挿入する空間を有する箱
形であり、側面中央にプッシュ８が挿入される穴を有し
ている。

更にソレノイド挿入側端面部の四隅には第５図のように
段部１ ａ，１ ｂ，Ｉ Ｃ，１ ｄが形威され、また
、ソレノイド挿入空間の側部から右方へ向けて第２図に
示すように壁１ｅ，Ｉｆが形威されている。

コイル２は第６図に示すような外観をなし、中心のコイ
ルボビン２ａ、その外側に間隔をおいて設けられたフラ
ンジ２ｂ、フランジ２ｂ間に巻きつけられた巻線２Ｃ、
巻線２Ｃの外側を覆ったモールド２ｄから構戊されてい
る。

更に、フランジ２ｂの外側面には第６図に示すように各
々段部２ｅが形或されている。

固定鉄心３は第６図に示すように中心にコイル２を挿入
するための空所３ａを有する矩形状のもので、一端側中
央部に開口部３ｂを有している。

開口部３ｂと対応する他端側にはその中央部に通口３Ｃ
を有し、更にその端面の外側に取付板３ｄを溶接などに
より一体に固定している。

取付板３ｄは第３図に示すように切欠き３ｅ，３ｆ，３
ｇを有し、かつカバー１の段部１ａ，１ｃに係合する角
部３ｈ，３ｉを有している。

可動鉄芯４は第６図に示すようにＴ字状をなしている。

ガスケット５はゴムなどの弾性体から作製されており、
カバー１のソレノイド挿入側端面に当接する平板部５ａ
及び突起部５ｂ，５Ｃ，５ｄ，５ｅ，５ｆ，５ｇ，５ｈ
，５ ｉ，５ ｊ等を有している。

平板部５ａの外周部はカバー１のソレノイド挿入側端面
形状にほぼ合致した形状を有している。

突起部５ｄ，５ｅ，５ｆ，５ｇはその外面がカバー１の
内面１ｇ，１ｈ，１ｉ，１ ｊ（第５図参照）に係合し
、カバー１に対しガスケット５の位置決めをするように
設けられている。

突起部５ｈ，５１，５ｊは固定鉄芯３の取付板３ｄの切
欠き３ｅ，３ｆ，３ｇに係合するとともに第７図に示す
ようにカバー１内へ挿入した際に先端部が固定鉄心３と
カバー内壁どの開へ圧入されるように形或されて配置さ
れている。

突起部５ｂは第２図に示すように、ソレノイドをカバー
１へ装入した際、コイル２とカバー１との間に挿入され
、コイルを固定するものであり、先端に向って厚みが減
少するように形或している。

更に突起部５Ｃはコイル２のフランジに形或された段部
２ｅと固定鉄芯３の取付板３ｄとの間に挿入され両者を
押圧固定するために設けられている。

なお、突起部５Ｃには空間５ｋを形威し、リード線９を
通すようになっている。

緩衝板６はゴム等弾性材から戊り、カバー１のソレノイ
ド挿入空間側部の壁１ｅ，Ｉｆ間へ挿入されている。

次に以上の構威になるカバー付きソレノイドの組立て方
法を説明する。

まず、第６図において、コイル２を固定鉄芯３の空所３
ａに上方から挿入する。

この時、コイルのコイルフランジ外側の段部２ａが固定
鉄芯３の上面へ当接し、コイルの固定鉄芯３に対する位
置決めを行う。

次にガスケット５を固定鉄芯３に装着する。

ガスケット５の装着に際しては、突起部５ｈ，５ ｉ，
５ｊを取付板３ｄの切欠き３ｅ，３ｆ，３ｇに係合させ
、更に突起部５ｂをコイル２の上面に当接させ、突起部
５Ｃをコイル２のフランジに形成された段部２ｅと取付
板３ｄの間に挿入する。

次に、固定鉄芯３へ装着したコイル２のコイルボビン穴
へ可動鉄芯４を挿入し、カバー１側部へ緩衝板６を装着
した上で、組立てた固定鉄芯，コイル，可動鉄芯をカバ
ー１内に装着する。

この時、固定鉄芯３の取付板３ｄの角部３ｉ，３ｈはカ
バー１の端面の段部１ ａ，１ ｂ，Ｉ Ｃ，１ｄのう
ちｌａ，ｌｃと係合し、固定鉄芯３はカバー１に対し位
置決めされる（第３図，第５図参照）。

また、ガスケット５の突起部５ｂはその根元に向って厚
みが増大している為、カバー１内への挿入につれて、カ
バー１の内面とコイル２の上面との間で押圧され、突起
部５ｂはコイル２を押圧し、コイルを固定する。

また、このとき、突起部５ｄ，５ｅ，５ｆ ，５ ｇの
外面か勿バー１の内面１ｈ，１ ｉ，１ ｊに係合する
とともに突起部５ｈ，５ｉ，５ｊの先端部も固定鉄心３
とカバー内壁との間へ圧入されているので分解すること
はない。

このようにして組立てられたカバー付きソレノイドを弁
本体Ａへ取付けねじ７により装着固定することにより、
固定鉄芯３がカバー１と弁本体Ａ間で固定されるもので
゛ある。

以上のように本考案によればコイルを固定鉄芯へ固定し
、かつ固定鉄芯をカバーに固定するのに１個のガスケッ
トを用いているのみで゛あるので゛、組立が極めて容易
であるばかりでなく、弾性クリップ等の挿入は不必要で
あると共に、部品点数も減らすことが可能である。

更に、ガスケット５の突起部５ｂがコイルの面に当接し
ているので、それによりコイルの発生熱をカバーへ伝導
しやすくなり、温度の上昇を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図でカバーの一部
を切欠いて示している。 第２図は第１図の実施例の断面図、第３図は第２図のＩ
ＩＩ− ＩＩＩ断面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ断
面図、第５図はカバーのソレノイド挿入側端面図、第６
図は組立部品を示す分解図、第７図は第２図のＶ−■断
面図である。 １・・・・・・カバー、２・・・・・・コイル、２ｅ・
・・・・・段部、３・・・・・・固定鉄芯、３ｄ・・・
・・・取付板、３ ｅ ，３ ｆ ，３ ｇ・・・・・
・切欠き、４・・・・・・可動鉄芯、５・・・・・・ガ
スケット、５ｂ，５Ｃ，５ｄ ，５ｅ，５ｆ，５ｇ，５
ｈ，５ ｉ，５ ｊ−突起部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｔ形状の可動鉄心と、中心にコイル挿入用の空所を有し
   且つほぼ角形の取付板を端部に固定した固定鉄心と、前
   記固定鉄心の空所内へ取付けられるコイルと、前記可動
   鉄心，固定鉄心，コイル等を収容するカバーと、前記カ
   バーの端部にほぼ合致する形状の弾性体からなるガスケ
   ットとを有して戊るカバー付ソレノイドにおいて前記取
   付板の周囲に複数個の切欠きを形威し、コイルの両端に
   固定鉄心に対する位置決め用段部を形威しカバーの開口
   側端部に前記取付台の角部が係合する段部を形或すると
   共に前記取付板の切欠きとカバー内面との間へ保合する
   突起部と、コイル上面とカバー内面との間へ係合する突
   起部と、コイル段部と取付板との間へ保合する突起部と
   を前記ガスケットと一体に形戊して威ることを特徴とす
   るカバー付きソレノイド。