JPS595418Y2 - ステンレスコウセイスプ−ンノサラ - Google Patents

ステンレスコウセイスプ−ンノサラ

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Publication number
JPS595418Y2
JPS595418Y2 JP1975058997U JP5899775U JPS595418Y2 JP S595418 Y2 JPS595418 Y2 JP S595418Y2 JP 1975058997 U JP1975058997 U JP 1975058997U JP 5899775 U JP5899775 U JP 5899775U JP S595418 Y2 JPS595418 Y2 JP S595418Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloisonné
glaze
stainless steel
curved
spoon
Prior art date
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Expired
Application number
JP1975058997U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS51139780U (ja
Inventor
貞意知 渡辺
Original Assignee
ワタナベ テイイチ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ワタナベ テイイチ filed Critical ワタナベ テイイチ
Priority to JP1975058997U priority Critical patent/JPS595418Y2/ja
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Publication of JPS595418Y2 publication Critical patent/JPS595418Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はステンレス鋼製スプーンに関するものである
従来金属製品において装飾として七宝焼を施したものは
存したけれども、七宝は銅や金や銀のような貴金属には
施し易くしたがってその色彩も自由に出すことができた
けれども、鉄やアルミニウムやステンレス鋼のような金
属には七宝が固着しにくくまたたとえ固着し得たとして
も所望の色彩を自由に出すことができない難点があり、
技術的課題になっていた。
そのためにステンレスやアルミニウム素材に銀メッキ層
や銅メッキ層で下処理した上に七宝を施すもの(たとえ
ば実公昭49−31988号公報参照)がある。
しかし、従来これ以上に難しいとされていたのが七宝釉
薬の流出を如何に防ぐかである。
そのため旧来から銀線で七宝部を縁取りする方法もある
がこれは高等技術を要するもので量産にはなじまないも
のである。
さらに、流出防止の目的から平面状板にいわゆる池と称
される凹溝を写真腐蝕により形成したもの(昭和3年実
用新案出願公告第6638号公報参照)や前述の銅メッ
キ層を平面状の洋食器の柄に形成した凹溝内に形成した
ものもある。
しかし、これらはいずれも平面状の器体上に形成される
ものであって、スプーンの皿のような平面部分がなく全
体が彎曲した器体の場合には全く適用できないもので゛
ある。
したがって従来は食卓用具中でスプーンの皿のような彎
曲部に七宝を施すことは彎曲面であるたjめ七宝釉薬を
流し込みにくくすぐに流れやすくな7ることから全〈実
施不可能とされていたのである。
この考案はこのような背景からステンレスのような素材
でも直接七宝を施すと共に七宝を施しても流出しないよ
うなステンレス鋼製スプーンを提供するを目的とする。
次にこの考案の機成を例示図面により説明する。
ステンレス鋼製スプーン皿体1の上面にスプーンの傾斜
により釉薬が均一に流れるための彎曲凹部aを、皿体1
の上面形状と同形で、かつ、それよりもやや小さく形成
して皿体1の上面周縁に七宝流れ止め段部2を連続して
顕わし、かかる段部2の上面を皿体1の底部に対し突起
部7として形成、せしめたものである。
スプーンの材質はステンレス鋼製以外の銀、銅等貴金属
製のものでもよい。
その基部7aに柄部6が延設されている。
なお、段部2は必ずしも周縁全体ではなくとも七宝部が
一部であればそれに合せて一部だけ形成してもよい。
この突起2で囲まれた皿体1の上面には七宝で色々な模
様をあしらった模様部3や地模様で七宝4が充填され、
常法に従い焼成して製品となる。
七宝4の流し込み方法の如くたとえば素材に乳濁色の下
釉薬を塗り、その上から模様9色彩部を筆を描くか転写
紙(七宝の印刷されているもの)を貼りさらにその上か
ら透明の上釉薬を塗ってこの間何回かの乾燥工程を経て
焼込むようにすればよい この場合七宝4が施されるのはスプーンの皿のような彎
曲部であるから七宝釉薬を塗る際には下釉薬がよく止ま
っていないと色彩部が移動しがちであり、上釉薬もよく
かわかないと必ず皿の低い方に流れ出してしまう。
さらには焼成工程においては高温度 (800〜900℃)であるため釉薬(転写紙を用いた
時には主に上、下釉薬)が融触して皿の低い方へ貯り溢
れると外へ流れ出ようとするがこれを皿体1の周縁に形
成した突起状段部2により抑止して皿体1外へ流出する
のを防止効きるものである。
この考案は上述の如く構成されるものであるから次のよ
うな効果を発揮する。
■、従来洋食器等に用いられるステンレス素材には七宝
が付きにくいとされていた。
殊にスプーンの皿のような彎曲部には七宝釉薬が流れ出
やすいので全く不可能とされていた。
即ち、一般に七宝を施す手法にはまず素材の底面に乳濁
色の下釉薬を塗りその上に着色部を形成し、さらにその
上から透明色の上釉薬を塗るのであるが素材がスプーン
の皿のように彎曲した形状の場合釉薬を流し込むうちに
彎曲部の低い方へ釉薬が流れ出そうとする。
釉薬を塗った後はその都度乾燥工程を入れてはいるが彎
曲面の場合は釉薬は塗っている際中から流れ出やすい。
さらに焼成時には800〜900℃の高温で焼付けられ
るからステンレス素材の熱が伝わって下釉薬がまず融解
し出して外へ流れ出ようとする。
下釉薬の上には着色部(筆で描くか七宝転写紙を貼着し
ている)が形成されているから下釉薬が流れ出れば着色
部もそれに伴って動くことになり製品はそれで不良品と
なる。
このようなことは彎曲部に七宝するから起る現象であり
スプーンの柄のような平坦面に凹溝を形成して凹溝内に
七宝を充填する実公昭49−31988号や昭和3年実
用新案出願公告第6638号公報に記載されたものの場
合には全く思いもよらないことなのである。
この考案はこのような七宝釉薬が彎曲面を移動する流れ
を彎曲面の周縁でこれを抑止せんとするため段部2を形
成したものである。
この段部2のあることにより釉薬を盗っている時に流れ
出ようとして低い部分へ溜っても溢れ出ないうちに少し
傾斜させてやれば釉薬は彎曲凹部aにより段部2を伝う
ようにして皿内に戻されることになるからである。
また、焼成中に釉薬が溶解しても彎曲凹部aにより皿部
の低い所で溜ったままで段部中に保持しておくことか゛
できるのである。
2、焼成後段部の周縁に形成される突起部7を研磨すれ
ばステンレスの美しい地肌が表われ七宝部の輪郭線とし
て顕出されることになりあたかも銀線研り出し七宝と同
様な輪郭模様が形成され、スプーンの場合この突起部7
と柄を連続形成することが可能であり柄部との一体化が
図られる。
さらにこれを金又は銀メッキ処理をすれば皿部に形成さ
れた七宝部の色彩が一段と浮き出て洋食器として優美な
デザインが生み出される。
【図面の簡単な説明】
第1図は正面図、第2図は第1図のA−A線断面図、第
3図は要部の拡大断面図、第4図はシュガースプーンの
斜視図である。 1・・・・・・皿体、2・・・・・・段部、4・・・・
・・七宝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステンレス鋼製スプーンの皿の彎曲部の上面に釉薬が均
    一に流れるための彎曲凹部を、彎曲部の上面形状と同形
    で、かつ、それよりもやや小さく形成して彎曲部の上面
    周縁に七宝流出止め段部を顕わして突起部を形成し、か
    かる七宝流出止め段部内に七宝を均一に充填せしめたこ
    とを特徴とするステンレス鋼製スプーン。
JP1975058997U 1975-05-01 1975-05-01 ステンレスコウセイスプ−ンノサラ Expired JPS595418Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975058997U JPS595418Y2 (ja) 1975-05-01 1975-05-01 ステンレスコウセイスプ−ンノサラ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1975058997U JPS595418Y2 (ja) 1975-05-01 1975-05-01 ステンレスコウセイスプ−ンノサラ

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Publication Number Publication Date
JPS51139780U JPS51139780U (ja) 1976-11-11
JPS595418Y2 true JPS595418Y2 (ja) 1984-02-17

Family

ID=28518372

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JP1975058997U Expired JPS595418Y2 (ja) 1975-05-01 1975-05-01 ステンレスコウセイスプ−ンノサラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6277339B2 (ja) * 2015-05-14 2018-02-07 まさみ 黒田 アイススプーン

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4931988U (ja) * 1972-06-22 1974-03-19
JPH036638U (ja) * 1989-06-07 1991-01-23

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JPS4931988U (ja) * 1972-06-22 1974-03-19
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JPS51139780U (ja) 1976-11-11

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