JPS5942072B2 - 貴金属表面をもつセラミツクス成形品の製造方法 - Google Patents

貴金属表面をもつセラミツクス成形品の製造方法

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JPS5942072B2
JPS5942072B2 JP8274776A JP8274776A JPS5942072B2 JP S5942072 B2 JPS5942072 B2 JP S5942072B2 JP 8274776 A JP8274776 A JP 8274776A JP 8274776 A JP8274776 A JP 8274776A JP S5942072 B2 JPS5942072 B2 JP S5942072B2
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Japan
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precious metal
foil
ceramic
ceramic molded
metal
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保城 平松
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、貴金属表面をもつたセラミックス成形品の
製造方法、さらに詳しくいえば一方の表面が貴金属フォ
イルで被覆されたセラミックスからなる成形品の製造方
法に関するものである。
これまで、銅、丹銅、銀、金などの金属や合金を素地と
し、この上にウワグスリを施こして焼き付けたものは、
いわゆる七宝として知られている。しかしながら、これ
は、素地金属を例えば0.5mm以上というようにかな
り厚くし、金属の強度により全体の形状を保持する形式
の複合体であるため、金属を多量に用いることが必要で
あり、金、銀、白金などの貴金属を素地とする場合、価
格が高くなることを免れない。他方において、薄い金属
板を芯とし、その両面にウワグスリを施こして焼き付け
てかなり厚手のセラミックス層を形成させ、セラミック
ス自体の強度で全体の形状を保持した形式の複合体も知
られている。
しかしながら、この複合体はせつかく美麗な表面をもつ
金属を用いても、その面はセラミックスにより覆いつく
され、外面には現われていないため、金属の持ち味が十
分に発揮されていないという欠点がある。このような欠
点を克服し、厚さ1mm前後の金属板の一方のみにホウ
ロウをかけ、金属表面の美しさを発揮させようとする試
みがなされたが、金属と形成されたホウロウとの熱膨張
率が著しく異なるため、焼き付け中にヒビ割れを生じた
り、あるいは冷却後に剥離を生じ、実用に耐えうる製品
を得ることができなかつた。本発明者は、できるだけ薄
い貴金属板を用い、一方の面に貴金属表面を露出させた
、しかも十分実用に耐えうる強度をもつセラミックス成
形品を製造する方法について鋭意研究を重ねた結果、貴
金属を厚さ0.1mm以下のフォイルとし、これに多数
の細かい凹凸を形成させたのち、その一方の面にウワグ
スリ又はガラス原料を塗布し、これを焼き付けることに
より意外にもなんらセラミックス部分のヒビ割れや剥離
を生じることなく、かなりの強度の複合体成形品が得ら
れることを見出し、この知見に基いてこの発明をなすに
至つた。すなわち、この発明は、金、銀、白金のような
貴金属を厚さ0.1mm以下のフォイルに加工し、この
フォイルで所定の形状の成形品を製作し、かつ全面にわ
たつて多数の細かい凹凸を設け、その一方の面にウワグ
スリ、ガラス原料を塗布し、焼き付けることを特徴とす
る貴金属表面をもつたセラミックス成形品の製造方法を
提供するものである。この発明において素地として用い
る貴金属は、金、銀、白金など容易に入手することがで
き、フォイルに加工しうるものであればよい。この素地
は、厚さ0.1mm以下好ましくは0.03〜0.09
71tmのフオイルにして用いる必要がある。このよう
に薄いフオイルとすることにより、焼き付け処理の際の
加熱膨張及び冷却収縮の割合がセラミツクスのそれによ
く追従するようになり、溶融や冷却のときヒビ割れや剥
雅を起さないものと考えられる。また、この貴金属素地
用フオイルには、全面にわたつて深さ1〜5mm程度の
多数の細かい凹凸を付する必要がある。このようにする
ことにより、ウワグスリ、ガラス原料のようなセラミツ
クス形成材料がこれらの凹部に十分に充てんされ、焼き
付けた後に十分な強度を与えうる厚さのセラミツクス層
を形成すると共に、セラミツクスと貴金属フオイルの密
着を確実にする。このようにして、貴金属フオイルに凹
凸を付し、所要の形状に成形したのち、この一方の面に
セラミツクス形成材料を塗布するが、このセラミツクス
形成材料としては、通常陶磁器用、七宝用に使用されて
いる各種のウワグスリが好適である。
そして、食器などを目的とする場合は、無鉛のものを選
ぶのが望ましいが、このようなものの組成例としては、
ケイ石35〜50重量%、硝石8〜15重量%、ソーダ
灰15〜25重量%、重炭酸ソーダ5〜15重量%及び
耐食剤、乳化剤、着色剤、融点降下剤適量からなるもの
をあげることができる。また有鉛のものの組成例として
は、ケイ石20〜40重量%、硝石25〜45重量%、
鉛丹35〜45重量%及びソーダ灰、重炭酸ソーダ、酸
化スズその他の添加剤からなるものをあげることができ
る。このほか、ガラス原料、ガラス粉末、ホウロウ原料
なども目的に応じて使用することができる。このウワグ
スリの塗布は数回通常は2〜3回繰り返すことにより所
望の厚さとする。このセラミツクス層の厚さには特に制
限はないが通常1〜3mmの範囲が適当である。次に添
付図面によりこの発明を説明する。
図面はこの発明の1実施例を示すうつわの断面図であり
、細かい凹凸2,2・・・が付されている銀のフオイル
でうつわが形成されている。そして、この内面に七宝用
ウワグスリ3の層が形成され、これは例えば70.0〜
900℃において1〜10分焼き付けることにより、セ
ラミツクスに変化する。このようにして、十分に実用に
供しうる強度をもち、しかも美麗な貴金属表面を有する
セラミツクス成形品が得られる。この発明は食器、装身
具、装飾品、美術工芸品などの製造に広く利用すること
ができる。
次に実施例によりこの発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1 厚さ0.07mmの銀のフオイルに深さ約2〜5mmの
細かい凹凸を付し、添付図面に示す形状に成形する。
次に以下の組成のウワグスリを内面に平均2韮の厚さに
塗布し、焼付炉に入れ約850℃において3分間焼き付
ける。このようにして、内側が白色のセラミツクスから
なり、外側が銀でなる複合体のうつわが得られた。
実施例 2 次の組成のウワグスリを用い実施例1と同様にして、内
側に赤色セラミツクス層をもつ銀器を得ることができた
臥10′1ハ ノ S
【図面の簡単な説明】
図面は本発明により得られるうつわの断面図であり、図
中符号1は金属フオイル、3はセラミツクス層である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 全面にわたり多数の細かい凹凸をもつ、厚さ0.1
    mm以下の貴金属フォイルを所定の形状に成形し、その
    一方の面にセラミックス形成材料を塗布し、焼き付ける
    ことを特徴とする貴金属表面をもつセラミックス成形品
    の製造方法。 2 貴金属が銀、金又は白金である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 セラミックス形成材料が七宝用ウワグスリである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP8274776A 1976-07-12 1976-07-12 貴金属表面をもつセラミツクス成形品の製造方法 Expired JPS5942072B2 (ja)

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JPS537710A JPS537710A (en) 1978-01-24
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JPS62160578U (ja) * 1986-04-01 1987-10-13
CN104002605A (zh) * 2014-04-25 2014-08-27 支绍云 一种防烫陶瓷镶银器皿的制作工艺

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