JP2005089222A - 金属溶着タイルの製法 - Google Patents

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Abstract

【課題】酸化鉛等を含有する釉薬に依存せず、タイル表面への金属溶射を簡便、かつ溶着性を強固にすることができ、多様な金属光沢を表現可能とする金属溶着タイルの製法を提供する。
【解決手段】タイル原料を所定形状に成形後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有する。併せて、成形後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、金属溶射の前または後に施釉する工程と、前記施釉物を焼成する工程とを含み、さらに金属溶射を複数回に亘り繰り返して行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイル表面に金属の有する色合いを発現させる金属溶着タイルの製法に関する。
一般にタイルの彩色においては、タイル素板そのものの色を生かし、焼成後に透明化する釉薬による塗装、あるいはタイル素板に所望の色に発色する釉薬による塗装が行われてきた。現在、タイルに多様な彩色を施すことが可能となっているものの、出来上がるタイルの有する色合いは、タイル素板もしくは釉薬中の顔料の組成等に大きく影響されていた。その一方、昨今のデザイン性、装飾性に優れた住居、ホール等の屋内外を調度する場合、旧来のタイルには存在しない金属色(光沢)を帯びたタイルの要望が高まってきた。しかし、金属に特有な光沢をタイルの発色として表現することは、従来の釉薬にみられる顔料のみでは必ずしも容易ではなかった。
上記の金属光沢を表現するため、例えば、金属粉末を分散させた釉薬を塗装後に焼成したタイルが知られる。この製法によるタイルにあっては、焼成時に表面の金属粉末が酸化され、金属光沢が喪失する問題点があった。そこで、マイカ状酸化鉄を含有する釉薬による施釉物品(タイルを含む)が報告されている(特許文献1参照)。前記施釉物品において、該物品表面に釉薬内のマイカ状酸化鉄が分散されることにより、金属光沢を発色させるものである。特に、前記マイカ状酸化鉄の結晶の大きさにより、褐色、紫色等と光沢色が変化する特徴がある。
しかしながら、前出の特許文献1に係る施釉物品によると、予めマイカ状酸化鉄が含有された釉薬を調整しなければならず、調整作業が煩雑となる。また、必ずしも光沢色は、金属そのものの色とは言えず、鉄以外の金属、例えば銅等の光沢を所望することは不可能であった。
この他、金属光沢を再現するために釉薬の改良が試みられた。前記改良釉薬は、釉薬重量中に酸化鉛を2〜20重量%程度使用し、これに酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化チタン、二酸化マンガン等の金属酸化物を必要により1〜10重量%程度含有するものである。しかし、前記改良釉薬は、酸化鉛を必須とするため、酸化鉛の毒性に対応した厳正な生産管理が要求される。このため、前記改良釉薬の取り扱いは、必ずしも簡便ではなかった。さらに、前記改良釉薬は、焼成後に硬化したガラス質の表面は柔らかく、傷付きやすいという問題がある。
上記の釉薬の改良による施釉物品に代えて溶射の手法を用いることにより、タイル素材上に金属光沢を施した複合タイルが報告されている(特許文献2参照)。前記特許文献2における複合タイルは、セラミック製タイル素材の表面を研磨材の吹き付けにより凹凸を付した砂地状にした後、真鍮、銅等の非鉄金属を溶射後、透明樹脂による被覆、塗料による塗装が施されることにより製造される。
前出の特許文献2に係る複合タイルにおいては、タイル素材の表面をあえて砂地状に加工することにより、溶射金属の密着性を向上させようとしている。しかしながら、砂地状に加工するためタイル素材の表面は荒くなり、タイルの意匠性を損なうおそれがある。また、溶射に先立ち、砂地状に加工したタイル素材表面から研磨砂塵をほぼ完全に除去しなければならない。すなわち、当該研磨砂塵が溶射金属とタイル素材の間に入り込み、溶射金属の密着性を低下させる問題がある。そのため、一連の砂地状の加工、研磨砂塵の除去に別途の設備、経費等を要する点が指摘される。
特許第2974251号公報 特公平1−23438号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、酸化鉛等を含有する釉薬に依存せず、タイル表面への金属溶射を簡便、かつ溶着性を強固にすることができ、多様な金属光沢を表現可能とする金属溶着タイルの製法を提供するものである。
すなわち、請求項1の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項2の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に施釉する工程と、前記施釉後に焼成する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項3の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に施釉する工程と、前記施釉後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項4の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項5の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に施釉する工程と、前記施釉後に焼成する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項6の発明は、タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に施釉する工程と、前記施釉後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法に係る。
請求項7の発明は、前記金属溶射する工程は複数回に亘り繰り返して行われる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の金属溶着タイルの製法に係る。
請求項1の発明に係る金属溶着タイルの製法によれば、タイル原料を成形した後に当該成形タイルに対して金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程とを有するものであるので、酸化鉛等を含有する釉薬に依存せず、タイル表面への金属溶射を簡単に行うことができ、金属自体の光沢をタイル表面に表現することができる。また、金属溶射は、焼成前の柔軟な成形タイルに対して行われるため、溶射された溶融金属の一部が成形タイルに埋没することにより、溶着性を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、金属溶射の後に施釉する工程が含まれるため、釉薬を介して溶射された金属の光沢を表現することができる。また、形成される釉薬層により、溶射された金属が保護される効果がある。
請求項3に係る発明によれば、成形タイルに施釉する工程と、前記施釉後に金属溶射する工程が含まれるため、形成される釉薬層の上に溶射された金属の光沢に釉薬の美麗さを新たに付加することができる。
請求項4に係る発明によれば、成形タイルの表面温度を50℃以上とした上で金属溶射する工程を含むため、溶射された金属の溶着性をさらに向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、金属溶射の後に施釉する工程が含まれるため、釉薬を介して溶射された金属の光沢を表現することができる。また、形成される釉薬層により、溶射された金属が保護される効果がある。加えて、成形タイルを予備加熱し、表面温度を上げてから金属溶射する工程も含まれるため、成形タイルへの金属溶着量をより増加させることができる。
請求項6に係る発明によれば、成形タイルに施釉する工程と、前記施釉後に金属溶射する工程が含まれるため、形成される釉薬層の上に溶射された金属の光沢に釉薬の美麗さを新たに付加することができる。加えて、施釉済みの成形タイルを予備加熱し、表面温度を上げてから金属溶射する工程も含まれるため、施釉済みの成形タイルへの金属溶着量をより増加させることができる。
請求項7に係る発明によれば、金属溶射する工程が複数回に亘り繰り返して行われるため、異なる金属または異なる合金を一枚のタイル内に溶射することができ、溶射模様を複雑化して新たな美観を創出することができる。
以下添付の図面に従って本発明を説明する。図1は本発明の金属溶着タイルの概略工程図、図2は金属溶射を表す概略模式図、図3は第一実施例の金属溶着タイルの斜視図、図4は図3のA−A線における部分拡大断面図、図5は第二実施例に係る金属溶着タイルの部分拡大断面図、図6は第三実施例に係る金属溶着タイルの部分拡大断面図、図7は第四実施例に係る金属溶着タイルの斜視図、図8は他の金属溶射を表す概略模式図である。
図1の概略工程図を用い、金属溶着タイルである製品Paについて、その製法を説明する。前記製品Paの製法は請求項1に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。
図1において、タイル原料Mは、陶石、長石、粘土及び適宜の顔料等、公知の原料からなる。前出の各原料は粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記S1の成形後、成形タイルに対して金属溶射が行われる(S3)。前記S3の金属溶射後、トンネルキルン、ローラーハースキルン等の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成が行われる(S4)。その後、必要に応じて樹脂塗装が行われ(S5)、製品Paが得られる。
前記S1の成形においては、公知の成形機により成形される。前記成形に際し、湿式または乾式のいずれの成形法も選択可能であり、平板状への成形、あるいは表面に凹凸(エンボス)等の適宜の意匠形状が付される成形が行われる。なお、湿式成形とする場合、当該成形後に100℃以上、好ましくは200℃前後の乾燥が必要となる。
前記S3の金属溶射には、アルミニウム、錫、亜鉛、銅、チタン、ニッケル、鉄、クロム、マンガン、金、銀等の金属、もしくは真鍮、ステンレス等これら金属の合金が用いられる。金属溶射に際して用いられる溶射装置には、粉末化した金属粉末、あるいは、線状(ワイヤ状)の金属線が充填される。金属粉末を用いて金属溶射を行った場合にタイル表面に表される溶着金属は、線状(ワイヤ状)を用いて金属溶射を行った場合と比較して大きさを細かくすることができる。そこで、溶着金属の大きさが考慮され、金属粉末もしくは金属線が選択される。
金属溶射についてさらに詳しく述べると、図2に表されるように、図中成形タイル1の上表面1uに溶射装置5から溶融した金属が微粒子化されながら噴射され、前記上表面1uに溶着して溶着金属6となる。前記溶射装置5は、図中の矢印方向に移動する状態を表す。なお、図中の符号diは溶射装置5と成形タイル1の上表面1uとの鉛直距離を示す。また、符号dt(矢印付き破線)は溶射装置5の移動する軌跡であり、dpは軌跡dt同士の間隔(ピッチ)を示す。この場合、溶射装置5の移動速度、成形タイル1上の移動回数、ピッチを広げるか狭めるか、及び上表面1uと溶射装置5との距離を適宜調整することにより、成形タイル1の上表面1uに溶着される金属の量を変化させることができる。
本発明の金属溶着タイルの製法にあっては、前記した溶融金属は、焼成される前の水分を含んだ状態の成形タイルに対して噴射されるため、噴射された溶融金属は可塑性が保たれた成形タイル表面に衝突し、当該タイル内に若干埋没するようにして固化し溶着する。このように、未焼成の成形タイルに対して金属を溶射し、当該成形タイル表面に金属を溶着させ、その後の焼成等の工程を経ることにより、タイル表面に金属片の一部が埋没した、溶着性を高めた金属溶着タイルを製造できる。また、金属溶射後に焼成を行うことにより、成形タイル表面に対して溶射された金属は再度溶融し、さらに溶着性(密着性)は向上すると考えられる。
以上の図示の各工程を経ることにより得られた製品Paは、図3における金属溶着タイル10である。溶着金属15は、図示のとおり、焼成して得られた成形タイルである焼成タイル11の上表面12全体に分散されている。図4(a)は、図3のA−A線における断面を模式的に表すものである。前記溶着金属15は、図示のとおり適宜の間隔で分散されているが、前述のとおり溶射の条件を制御し、緻密に金属溶射することにより、上表面12は完全に溶射金属により被覆される場合もある。そして特に、図4(c)の拡大図に示すように、前記溶着金属15は、焼成タイル11の上表面12に埋め込まれるようにして当該焼成タイル11に付着している。
図4(b)は、前記S3の金属溶射、S4の焼成後に樹脂塗装(S5)された金属溶着タイル10Cを示す。図中符号13は樹脂層である。他の箇所は図4(a)と同様であるため、その説明を省略する。
前記S5の樹脂塗装は、前記金属溶着タイル10表面に溶着した金属の酸化、酸、アルカリ等による腐食等の劣化を防止するため、必要に応じて行われる。むろん、酸化や腐食に伴う金属の変化を風合いとして利用する場合は、当該樹脂塗装を必要としない。前記S5の樹脂塗装において、ポリエステル樹脂、ふっ化樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂等の適宜樹脂が選択され、前記上表面12に塗装(コーティング)される。
次に、図1の概略工程図を用い、金属溶着タイルである製品Qaについて、その製法を説明する。前記製品Qaの製法は請求項2に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。
図1において、前記タイル原料Mは、粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記S1の成形後、成形タイルに対して金属溶射が行われ(S11)、溶着金属の上に釉薬塗布による施釉が行われる(S12)。前記S12の施釉後、施釉量に応じて適宜時間乾燥され、前記製品Paの製法と同様の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成が行われ(S13)、製品Qaが得られる。
同様に、図1の概略工程図を用い、金属溶着タイルである製品Raについて、その製法を説明する。前記製品Raの製法は請求項3に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。
図1において、前記タイル原料Mは、粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記S1の成形後、成形タイルに対して釉薬塗布による施釉が行われる(S20)。前記S20の施釉後、施釉量に応じて適宜時間乾燥され、釉薬の上に金属溶射が行われる(S22)。前記S22の金属溶射後、前記製品Paの製法と同様の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成が行われる(S23)。その後、必要に応じて樹脂塗装が行われ(S24)、製品Raが得られる。
さらに、図1の概略工程図を用い、金属溶着タイルである製品Pb,製品Qb,製品Rbについて、その製法をそれぞれ説明する。前記製品Pbの製法は請求項4に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。
図1において、前記タイル原料Mは、粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記S1の成形後、前記成形タイル体は、バーナーにより火炎を当てながら行う加熱、電熱体による加熱、あるいは公知の焼成炉内に搬入して行う加熱、さらには焼成炉の廃熱(熱風)を誘導する等により、当該成形タイル体の表面温度が50℃以上に予備加熱される(S2)。予備加熱を経た成形タイル体に対して金属溶射が行われ(S3)、前記製品Paの製法と同様の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成される(S4)。その後、必要に応じて樹脂塗装が行われ(S5)、製品Pbが得られる。なお、製品Pbの形状(断面形状)は前出の図1に図示した形状と同様である。
前記S2の予備加熱は、以降に行われる金属溶射において、溶射に伴って飛散する溶融した金属の溶着を容易にするために行われる。溶射装置からは溶融された金属が噴射されるが、溶射に伴って飛散した金属が成形タイル体の表面において、溶着が不完全なままで固体になること、すなわち、表面に溶射金属が十分に広がらずに固体になることを抑制することができる。したがって、成形タイル体の表面温度を気温以上、すなわち50℃以上に予備加熱することが好ましい。また、発明者の検証によると、金属の種類ごと、溶着され易さに差が現れることを発見した。例えば、アルミニウムは比較的、タイルの表面に溶着されやすく、銅は若干溶着され難い点が指摘される。したがって、特に銅の溶着を所望する場合には、予備加熱を含める製法とすることが望ましい。なお、予備加熱における成形タイルの表面温度の上限は、特に定められるものではない。しかし、加熱炉の熱効率の観点から、概ね400℃以下とすることが好ましい。
次に、製品Qbの製法を説明する。前記製品Qbの製法は請求項5に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。図1において、前記タイル原料Mは、粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記S1の成形後、前記成形タイル体は、バーナーにより火炎を当てながら行う加熱、電熱体による加熱、あるいは公知の焼成炉内に搬入して行う加熱、さらには焼成炉の廃熱(熱風)を誘導する等により、当該成形タイル体の表面温度が50℃以上に予備加熱される(S10)。予備加熱を経た成形タイルに対して金属溶射が行われ(S11)、溶着金属の上に釉薬塗布による施釉が行われる(S12)。前記S12の施釉後、施釉量に応じて適宜時間乾燥され、前記製品Paの製法と同様の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成が行われ(S13)、製品Qbが得られる。
さらに、製品Rbの製法を説明する。前記製品Rbの製法は請求項6に規定する金属溶着タイルの製法に相当する。図1において、前記タイル原料Mは、粉砕、混合、乾燥後、所定形状に成形され(S1)、成形タイル体となる。前記成形タイル体に対して釉薬塗布による施釉が行われる(S20)。前記施釉された成形タイル体は、バーナーにより火炎を当てながら行う加熱、電熱体による加熱、あるいは公知の焼成炉内に搬入して行う加熱、さらには焼成炉の廃熱(熱風)を誘導する等により、当該成形タイル体の表面温度が50℃以上に予備加熱される(S21)。予備加熱を経た施釉済み成形タイル体に対し、釉薬の上に金属溶射が行われる(S22)。前記S22の金属溶射後、前記製品Paの製法と同様の公知の焼成炉において1100〜1300℃で焼成が行われる(S23)。その後、必要に応じて樹脂塗装が行われ(S24)、製品Rbが得られる。
前記製品Qb及び製品Rbにおいても、前記製品Pbと同様に、S10及びS21の予備加熱が追加される。予備加熱の効果は、既に述べたとおり、溶射に伴って飛散する溶融した金属の溶着が容易になることである。
図5は前記製品Qa及び製品Qbの断面を模式的に表すものである。図示のとおり、焼成タイル11の上表面12の一面に、溶着金属15は、分散されている。前述の製品Paと同様に、焼成タイル11に溶着する溶着金属15は、焼成タイル11の上表面12に埋め込まれるようにして当該焼成タイル11に付着している。さらに、前記上表面12及び溶着金属15を被覆するように釉薬が施釉され、釉薬層16が形成される。
前記金属溶着タイル20の特徴として、溶射された溶着金属15が釉薬層16により保護されていることが挙げられる。加えて、溶着金属15の有する金属光沢は、ガラス質からなる釉薬層16を介して間接的に発現される。さらには、加熱時に、施釉された釉薬が溶着金属15と反応することにより、形成される釉薬層16中の溶着金属15の周囲では、当該釉薬層のガラス質が変色し、新たな模様が形成される場合がある。このような釉薬を介する間接的な金属光沢により、タイルの模様に新規かつ美麗な興趣が表現される。
また、図6は前記製品Ra及び製品Rbの断面を模式的に表すものである。図6(a)は前記S24の樹脂塗装を省略した製品である金属溶着タイル30を示す。図示のとおり、焼成タイル11の上表面12を被覆するように釉薬が施釉され、釉薬層16が形成されている。前記釉薬層16の上面に、溶着金属15は、拡散されている構成である。また、図6(b)は前記S24の樹脂塗装を行った製品である金属溶着タイル30Cを示す。金属溶着タイル30Cは図示のとおり、前出の金属溶着タイル30の溶着金属15が分散する釉薬層16上に、さらに、樹脂層13が形成されたものである。
前記金属溶着タイル30の特徴として、釉薬層16を背景に溶射された溶着金属15から金属光沢が発現されていることが挙げられる。さらには、加熱時に、施釉された釉薬が溶着金属15と反応することにより、形成される釉薬層16中の溶着金属15の周囲では、当該釉薬層のガラス質が変色し、新たな模様が形成される場合がある。なお、加熱により、溶着金属の表面が酸化され、変色する場合もあるが、ブラシ掛け等の研磨を行うことにより、付着した金属酸化物の除去が可能である。このように金属光沢を釉薬層上あるいは釉薬層中(釉薬が溶融時に溶射金属が多少入り込む場合がある。)に発現させることにより、例えば前記製品Paのようなタイル素地に金属光沢を伴ったタイルとは異なり、鮮やかな色調からなる美麗な興趣が表現される。むろん、前記金属溶着タイル30Cの場合も同様である。なお、金属溶着タイル30Cは、前記樹脂層13により、その下の溶着金属15及び釉薬層16が保護されていることは、言うまでもない。
上述の製品Pb,製品Qa,製品Qb,製品Ra,製品Rbに関する製法において行われる金属溶射(S11,S22)及び樹脂塗装(S24)の詳細は、製品Paに関する製法において行われる金属溶射(S3)及び樹脂塗装(S5)の詳細と同様であるため、その説明を省略する。また、いずれの製品の製法においても、金属溶射後に焼成を行うことにより、成形タイル表面、あるいは施釉された成形タイル表面に対して溶射された金属の溶着性(密着性)は向上すると考えられる。
さらに、上記の各製品の製法中、施釉(S12,S20)において、特に釉薬の施釉量を増やした厚塗り(製品時に約0.5mm前後)とする場合には、タイル素板上の施釉を均一にするため、前記施釉に先立ち予めタイル素板を100℃前後に加熱することが望ましい。
前出の製品Pa,製品Pb,製品Qa,製品Qb,製品Ra,Rbに関する製法においては、請求項7に規定されるように、金属溶射する工程は、複数回に亘り繰り返して行われる。すなわち、前記製品Pa,Pbの製法において、S4の焼成の直前にS3の金属溶射が複数回行われることである。同様に、前記製品Qa,Qbの製法において、S12の施釉の直前にS11の金属溶射が複数回行われ、前記製品Ra,Rbの製法において、S23の焼成の直前にS22の金属溶射が複数回行われることである。
金属溶射を複数回(多段階)に亘り繰り返して行うことによって、溶射される金属の種類を増やすことが可能となる。すなわち、図7から容易に理解されるように金属溶着タイル50にあっては、焼成タイル11の上表面12全体に、第1溶着金属151及び第2溶着金属152が分散されている。例えば、第1溶着金属としてアルミニウムを溶射した後(1回目)、さらに第2溶着金属として真鍮を溶射すると(2回目)、まず、成形タイル表面にアルミニウムの溶着により、銀白色の金属斑が分散される。次に真鍮の溶着により、黄金色の金属斑が分散される。この結果、タイル表面には、2種類の金属光沢の色合いによる複雑な斑紋が形成される。むろん、溶射に用いる金属、合金は、自由に選択され、溶射回数も2回に限られず、それ以上の適宜回数とすることも可能である。
加えて、金属溶射を複数回行う理由には、所望する金属を溶着させるための下塗りの意味合いがある。すなわち、発明者の検証によると、アルミニウムのタイル表面における溶着強度は、銅等の他の金属より比較的高いことを見出した。そのため、予めアルミニウムを溶射した後、銅を溶射する場合には、銅のみをタイル表面に溶射した場合よりも安定した溶着強度が得られる。
金属溶射を行うに当たり、請求項7に規定するとおり、複数回に亘り繰り返して行う以外に、図示はしないが、例えば、次の製法が検討される。前記製品Pa及び製品Pbの製法において、S4の焼成後、S5の必要に応じて行われる樹脂塗装前に再度金属溶射が行われる製法(製品Pαの製法)が挙げられる。また、前記製品Qa及び製品Qbの製法において、S12の施釉後、S13の焼成前に再度金属溶射が行われる製法(製品Qβの製法)、もしくはS13の焼成後に再度金属溶射が行われる製法(製品Qγの製法)が挙げられる。さらに、前記製品Ra及び製品Rbの製法において、S23の焼成後、S24の必要に応じて行われる樹脂塗装前に再度金属溶射が行われる製法(製品Rδの製法)が挙げられる。むろん、金属溶射の回数は、列記の製品のとおり2回に限られるものではなく、所望とする回数が可能である。
前述の他に、溶射装置の性能次第であるが、2種類以上の金属ワイヤあるいは2種類以上の金属粉末を同時に溶射装置に装填し、1回の溶射により2種類以上の金属を溶着させる方法も検討される。例えば、溶射装置に亜鉛ワイヤと銅ワイヤとを同時に装填し、両金属を同時に溶射する方法、あるいはアルミニウム粉末と銅粉末とを予め混合し、これを溶射装置に装填して溶射する方法である。
これまでに述べた金属溶射に先立ち、タイル表面に溶射の模様を形成することも可能である。すなわち、前記金属溶射(S3,S11,S22)を行う直前に、前記成形タイルまたは施釉された成形タイルの表面上に、ステアリン酸、灯油等の油脂、シリコーンオイル等を筆、刷毛、スクリーン印刷等の公知の手法に基づき、適宜の模様(図柄)を形成するように添着することである。油脂、シリコーンオイル等のタイル表面の添着物により被覆された箇所では、金属溶射は阻害され、該被覆された箇所の模様は金属溶射されず、当該タイル表面に浮かび上がる。
図8に示すとおり、油脂、シリコーンオイル等を用いて模様2a(‘星形’の枠),2b(‘N’の文字),2c(‘N’の文字の枠)が成形タイルの上表面1uに形成される。この上から、溶射装置5により金属を溶射することにより、図形、文字等の模様が浮かび上がった金属溶着タイル1a,1b,1cが得られる。前記製品Pa,製品Qa及び製品Raの製法で詳述したように、予備加熱を含めない製法にあっては、模様形成のために灯油等の揮発性の油脂が使用可能である。一方、前記製品Pb、製品Qb及び製品Rbの製法のとおり、予備加熱(S2,S10,S21)が含められる製法においては、成形タイルの表面温度を50ないし200℃未満とした上で、ステアリン酸、シリコーンオイル等の不揮発性物質が添着され、速やかに金属溶射が行われる。
タイル表面に模様を形成する他の手法として、図8に示すとおり、金網2d、金属板2eを成形タイルの上表面1uに配置することができる。自明ながら金網2d、金属板2eのある箇所では金属溶着は妨害される。その結果、金網や金属板の模様等が抜けるようにして金属溶着された金属溶着タイル1d,1eが得られる。
上記の模様形成の手法によると、例えば、予めアルミニウムを溶射した後、模様形成を行い、さらに銅を溶射すること(複数回の金属溶射)により、アルミニウムの銀白色と、銅の赤銅色とを対比させた模様形成が可能となる。むろん、使用する金属、合金、及び溶射回数も適宜である。
前記製品Pa,製品Pb,製品Qa,製品Qb,製品Ra,製品Rbにおいては、それぞれ原料を粉砕、混合、乾燥し所定形状に成形する工程の後、直ちに予備加熱又は金属溶射あるいは施釉の工程を連続して行うことができ、その後の各工程も連続的に行うことができる。よって、一連の連続生産により生産効率を大幅に向上させることができる。
[溶射金属の溶着強度の測定]
溶射金属の溶着強度の評価に当たり、平板状に成形した成形タイルについて、ガスバーナーによる加熱、及びローラーハースキルンへの搬入により以下の表1に示す温度域に予備加熱を行い、金属溶射を行った。
金属溶射には、TAFAモデル9000(プラックスエアー社)の溶射装置を用い、該溶射装置にアルミニウムワイヤ(Al:99.5%以上)を装填し、アルミニウムを溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、成形タイル表面から溶射装置までの距離:300mm、溶射装置の移動速度:999mm・sec-1、溶射装置のピッチ:60mm、溶射装置の電流:100A、溶射装置の電圧:30Vとした。また、前記溶射装置による金属溶射は、外気温23℃、室温18℃の屋内に成形タイルを敷設して行った。
予備加熱温度に伴う溶射金属の溶着強度を評価するため、発明者は、金属溶射が行われた後、室温付近まで冷却したタイル表面に布製粘着テープを均一な力で押着し、これを引き剥がした。その後、金属溶射直後の溶着金属量(当初溶着量)と、粘着テープによる引き剥がし後のタイル表面に残存する溶着金属量(残存溶着量)とを目視にて比較し、「溶着強度(%)=〔残存溶着量/当初溶着量〕×100」として概算した。表1にその結果を示す。
Figure 2005089222
上記表1の結果から明らかなように、粘着テープによる引き剥がし後のタイル表面に残存する溶着金属量(残存溶着量)は、予備加熱温度が高温になるほど高まる。通常、溶射時に溶融した金属が成形タイル表面との接触により急冷され、固体化する。しかしながら、予備加熱による蓄熱が存在する場合、溶融した金属が固体化するまでの時間は延びるため、溶融した金属の溶着はより進むものと考える。また、前述のとおり、一般的な未焼成の成形タイルには7%前後の水分が含有されているが、予備加熱を行うことにより、当該成形タイル中の水分が蒸発される(蒸発後の成形タイル中の水分は1%前後)。成形タイル中の水分の蒸発後は、当該成形タイル表面と金属との接着性が向上すると推測される。そのため、水分が蒸発する100℃前後を上回る温度において、特に溶着強度が向上したものと考えられる。
加えて、前出の表1中の表面温度が10℃の成形タイル(非予備加熱成形タイル)の全金属溶着量は、表面温度が400℃の成形タイルの全金属溶着量と比較すると、およそ1/2であった。このような低下は、溶融した金属がタイル表面との接触により急冷されて固体化し、タイル表面に溶着する前に弾かれたものである。全金属溶着量の変化は、予備加熱温度の上昇とほぼ相関していた。
[試作例1]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除いた。次に、前出の溶射装置(TAFAモデル9000)にアルミニウムワイヤ(Al:99.5%以上)を装填し、アルミニウムを溶射した。続いて、金属溶射後の成形タイルを、ローラーハースキルンにより、1220℃で焼成した。前記溶射装置における溶射条件について、タイル表面から溶射装置までの距離:350mm、溶射装置の移動速度:999mm・sec-1、溶射装置のピッチ:60mm、溶射装置の電流:100A、溶射装置の電圧:30Vとした。以上から、製品pa1を試作した。前記金属溶着タイルの製品pa1は、図1に示した製品Paに相当する。
[試作例2]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除いた。次に、同溶射装置に銅ワイヤ(Cu:98.7%以上)を装填し、銅を溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、前記試作例1と同様とした。続いて、金属溶射後の成形タイルの表面に透明釉薬による施釉を行った。次にローラーハースキルンにより、1230℃で焼成し、製品qa1を試作した。前記金属溶着タイルの製品qa1は、図1に示した製品Qaに相当する。
[試作例3]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除いた。次に、前記成形タイル表面に透明釉薬による施釉を行った。続いて、同溶射装置にステンレス色ワイヤ(Ni:62.5%,Cr:22%,Fe:10%)を装填して溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、溶射装置の電圧を33Vとした以外は前記試作例1と同様とした。その後、ローラーハースキルンにより1220℃で焼成して取り出した後、溶射金属にブラシ掛けを行い酸化した金属を落とした後、シリコーン樹脂を塗布して製品ra1を試作した。前記金属溶着タイルの製品ra1は、図1に示した製品Raに相当する。
[試作例4]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、ローラーハースキルンの廃熱を前記成形タイル表面に当てながら予備加熱を行い、表面温度が150℃になった時点で、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除き、同溶射装置にアルミニウムワイヤ(Al:99.5%以上)を装填し、アルミニウムを溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、前記試作例1と同様とした。続いて、金属溶射後の成形タイルを、ローラーハースキルンにより1220℃で焼成して取り出した後、タイル表面にエポキシ樹脂を塗装して製品pb1を試作した。前記金属溶着タイルの製品pb1は、図1に示した製品Pbに相当する。
[試作例5]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、ガスバーナーの火炎を前記成形タイル表面に当てながら予備加熱を行い、表面温度が180℃になった時点で、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除き、同溶射装置に銅ワイヤ(Cu:98.7%以上)を装填し、銅を溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、前記試作例1と同様とした。続いて、金属溶射後の成形タイルの表面に透明釉薬による施釉を行った。次にローラーハースキルンにより、1230℃で焼成し、製品qb1を試作した。前記金属溶着タイルの製品qb1は、図1に示した製品Qbに相当する。
[試作例6]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、ガスバーナーの火炎を前記成形タイル表面に当てながら予備加熱を行い、表面温度が180℃になった時点で、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除き、前記成形タイル表面に透明釉薬による施釉を行った。続いて、同溶射装置にステンレス色ワイヤ(Ni:62.5%,Cr:22%,Fe:10%)を装填して溶射した。前記溶射装置における溶射条件について、溶射装置の電圧を33Vとした以外は前記試作例1と同様とした。その後、ローラーハースキルンにより1220℃で焼成して取り出した後、溶射金属にブラシ掛けを行い酸化した金属を落とした後、シリコーン樹脂を塗布して製品rb1を試作した。前記金属溶着タイルの製品rb1は、図1に示した製品Rbに相当する。
[試作例7]
平板状に成形した成形タイルをエアバキューム自動移送装置により、金属溶射用のスクリーン上に敷設し、ローラーハースキルンの廃熱を前記成形タイル表面に当てながら予備加熱を行い、表面温度が150℃になった時点で、前記成形タイル表面の埃を適宜取り除き、同溶射装置にアルミニウムワイヤ(Al:99.5%以上)を装填して金属溶射し(1回目)、引き続き銅色ワイヤ(Cu:92%,Sn:5%,Si:2%)を装填して金属溶射した(2回目)。1回目の溶射条件は前記試作例1と同様であり、2回目の溶射条件は溶射装置の電圧を33Vとした以外は前記試作例1と同様とした。続いて、金属溶射後の成形タイルを、ローラーハースキルンにより1220℃で焼成して取り出した後、タイル表面にエポキシ樹脂を塗装して製品pb2を試作した。
本発明の金属溶着タイルの概略工程図である。 金属溶射を表す概略模式図である。 第一実施例の金属溶着タイルの斜視図である。 図3のA−A線における部分拡大断面図である。 第二実施例に係る金属溶着タイルの部分拡大断面図である。 第三実施例に係る金属溶着タイルの部分拡大断面図である。 第四実施例に係る金属溶着タイルの斜視図である。 他の金属溶射を表す概略模式図である。
符号の説明
1,1c 成形タイル
11 焼成タイル
5 溶射装置
6,15 溶着金属
10,10C,20,30,30C,50 金属溶着タイル
12 上表面
13 樹脂層
16 釉薬層
151 第1溶着金属
152 第2溶着金属

Claims (7)

  1. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  2. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に施釉する工程と、前記施釉後に焼成する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  3. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に施釉する工程と、前記施釉後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  4. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  5. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に施釉する工程と、前記施釉後に焼成する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  6. タイル原料を所定形状に成形し、前記成形後に施釉する工程と、前記施釉後に表面温度を50℃以上に予備加熱する工程と、前記予備加熱後に金属溶射する工程と、前記金属溶射後に焼成する工程と、前記焼成後に必要に応じて樹脂塗装する工程とを有することを特徴とする金属溶着タイルの製法。
  7. 前記金属溶射する工程は複数回に亘り繰り返して行われる請求項1ないし6のいずれか1項に記載の金属溶着タイルの製法。
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