JPS5953096B2 - メタクリル酸製造用触媒 - Google Patents

メタクリル酸製造用触媒

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JPS5953096B2
JPS5953096B2 JP53150511A JP15051178A JPS5953096B2 JP S5953096 B2 JPS5953096 B2 JP S5953096B2 JP 53150511 A JP53150511 A JP 53150511A JP 15051178 A JP15051178 A JP 15051178A JP S5953096 B2 JPS5953096 B2 JP S5953096B2
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methacrylic acid
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methacrolein
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光久 坂本
哲夫 田中
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メタクロレインを分子状酸素又は分子状酸素
を含有する混合ガスにより気相接触酸化してメタクリル
酸を製造する際に使用する触媒に関するものである。
更に詳しくは、本発明は、pH5以下の塩酸、硫酸ある
いは硝酸酸性下に、沈殿生成せしめて分離した砒素モリ
ブデン酸アンモニウムあるいは砒素モリブデン酸アンモ
ニウムおよびリンモリブデン酸アンモニウムを用いて調
製したメタクリル酸製造用触媒であつて、分解温度の高
い耐熱型のヘテロポリ酸塩を主成分とする高選択率の触
媒である。
不飽和アルデヒド類を気相接触酸化して不飽和カルボン
酸類を製造する方法、なかでもアクロレインを酸化して
アクリル酸を製造する方法に関しては、従来より多数の
特許出願が公告されている。
アクロレインからアクリル酸を製造する為の触媒として
は、一般にMo−V系の酸化物触媒に於て高い性能が得
られる事が知られており、工業化も既に大規模に実施さ
れるに至つている。一方、メタクロレインからメタクリ
ル酸を製造する方法およびその為の触媒に関しても最近
、非常に多数の特許出願が公開されている。一般にこの
反応に於ては、アクロレインの酸化に於ける程高い選択
率を得る事は非常に困難とされ、この事が工業化を実施
するに至らない大きな原因の一つであつた。もう一つの
大きな原因は触媒の寿命に関するものであつた。
メタクロレインからメタクリル酸を製造する為の触媒と
して、これまでに提案されているものはMo−Pのヘテ
ロポリ酸を主体とし、これに第3成分あるいは第4成分
等を添加したも・のが殆んどである。しかしこのMo−
P系の触媒は一般に耐熱性が低く、特公昭50−242
88号などをはじめ多くの特許公報において述べられて
いるように、比較的短期間のうちに活性が著しく低下す
る事が知られている。この為、このMo−P系触媒につ
いてはこれまでに多くの改良が試みられている。
大別すると二つのタイプに分けられるが、その第一は、
モリブデンおよびリンに、カリウム、ルピジウム、セシ
ウムあるいはタリウムなどのアルカリ金属元素を添加し
た高温焼成耐熱型の触媒である。代表的なものとしては
、モリブデン、リンおよびセシウムに、ケイ素、クロム
、アムミニウム、ゲルマニウムあるいはチタンの中の一
種以上の元素を添加した触媒系(特公昭50−1084
6号)などがある。この触媒系の特徴は、500℃付近
の高温で焼成してもヘテロポリ酸の分解が起らず、耐熱
性が高いという点にある。しかしながら、選択率が約7
0%程2度という低い値にとどまる事がこの触媒系の大
きな欠点であるといえる。一方、MO−P系触媒の活性
の主体をなすと考えられているリンモリブデン酸アンモ
ニウムは、それ自体では活性が低く (特開昭49−6
9612号)高温での反応を必要とするためにアンモニ
アが徐々に脱離し、ヘテロポリ酸構造の崩壊により急速
に活性が低下する。
このため、バナジウム、錆、゛クロム;タングステンあ
るいはセリウムなどめ糧々の金属元素を添加して活性の
上げ、低温で使用する事により安定した触媒性能を得る
方法が試みられている。この低温高活性型触媒の代表的
なものとしては、特開昭49−109316号のモリブ
デン−リン−アンチモン一銅−クロム系、特開昭52=
咲瞭冷号のモリプデンーリンーパナジウム一銅−セリウ
ム系、特公昭50−23014号のモリブデン−リン一
砒素−バナジウム(銅、鉄あるいはマンガン)系などが
ある。特に、特公昭50−2301号をはじめとするモ
リブデン−リン一砒素−バナジウムあるいは銅系の触媒
に於ては、低温での高活性とともにメタクリル酸への非
常に高い選択率が得られている。しかしながら特開昭5
1−115413号などに於て述べられているように、
これらの触媒系に於ては未だ工業的に満足しうる触媒の
安定性あるいは寿命というものが得られていないのであ
る。従来モリブデンとリンのヘテロポリ酸に関してはか
なりの研究が行われているが、その構造、熱的安定性あ
るいはその触媒作用といつた点については不明な点が多
い。
本発明らは、モリブデンリンヘテロポリ酸の構造とその
熱的安定性について、TG−DTA(示差熱天秤)ある
いはX線回折等により種々検討を行つた。
その結果一般に、ヘテロポリ酸骨格アニオン(PMOl
2O3−ー,。)がリン酸とMOO3とに分解する温度
は、共存する陽イオンがイオン半径の小さいH+,NH
4+,Li+,Na+,K+などの場合には、陽イオン
の種類に関係なく一定であり、いずれも480℃〜49
0℃付近に発熱ピークを示すのに対し、?5以下の塩酸
、硫酸あるいは硝酸酸性下に沈殿を生成せしめて得られ
るリンモリブデン酸アンモニウムは、それ等を約50℃
上回る540℃付近に発熱分解ピーク温度を有する事を
見出した。そして更に、モリブデンと砒素のヘテロポリ
酸について同様の検討を行つた結果このモリブデンと砒
素のヘテロポリ酸は同様の高い熱的安定性を示すばかり
でなくモリブデンとリンのヘテロポリ酸よりもむしろ高
活性であり選択性も高い事を見出し本発明に到達した。
すなわち本発明は、Tf]5以下の塩酸、硫酸あるいは
硝酸酸性下に沈殿生成せしめ、液より分離して得た砒素
モリブデン酸アンモニウムあるいは砒素モリプデン酸ア
ンモニウムおよびリンモリブデン酸アンモニウムを、用
いて調製したモリブデン、砒素、リンおよびアンモニウ
ム基の原子比が、MOlAsbPO(NH4),なる式
に於て、a=12のとき、b=0.1〜4,C=0〜2
(ただしb+c=0.5〜3),d=0.01〜3で
ある組成の触媒であつて、メタクロレインを気相接触酸
化しメタクリル酸を高選択率でかつ経済的に製造するに
適した触媒である。
本発明の触媒は耐熱性が高いために高温での使用が可能
であり、高選択性でかつ長期に安定した触媒性能が得ら
れるので、工業的に及ぼすその効果は極めて大なるもの
があると言える。
→方;゛本発明に関連するモリブデン、リン、砒素系の
触媒としては、特公昭49−10652号(4)本ゼオ
ン)あるいは特公昭50−3297号(三菱レイヨン)
などがあり、最近では特開昭51−115414号ある
いは特開昭53−51194号などがある。
これらのMO−P系触媒の製造方法としては、硝酸ある
いはアンモニア水等を添加するか添加せずして得られる
モリブデン−リンのヘテロポリ酸のスラリーあるいはそ
の水溶液に第3成分あるいは第4成分等を添加するか、
あるいはあらかじめ得られたモリブデン−リンのヘテロ
ポリ酸に第3成分あるいは第4成分等を添加して、攪拌
濃縮蒸発乾固するいわゆる沈殿濃縮法あるいは含浸担持
法などが採用されており既に公知である。しかしながら
本発明による触媒は、後に示す比較例からも明らかなよ
うに、塩酸、硫酸あるいは硝酸酸性下で生成する砒素モ
リブデン酸アンモニウムあるいは砒素モリブデン酸アン
モニウムおよびリンモリブデン酸アンモニウムの沈殿を
沢過あるいは傾斜(デカンテーシヨン)法等により液よ
り分離する事が必要であり、沈殿をそのまま蒸発乾固す
る上述の沈殿濃縮法あるいは含浸担持法等の場合には非
常に低い活性しか得られない。又、本発明による触媒は
、前記組成範囲において有効であるが、特にモリブデン
、砒素、リンおよびアンモニウム基の原子比がMOaA
SbPO(NH4),なる式に於て、a=12のとき、
b=0.4〜2.0,C=0〜1.0(ただしb+C=
0.6〜2.5), d=0.1〜3で表わされる組成
範囲のときに優れた触媒性能を発揮する。
なお、リンモリブデン酸アンモニウムあるいは砒素モリ
ブデン酸アンモニウムの構造は通常、(NH4)3P0
4・12M003・NH2Oあるいは(NH4)3AS
04・12M003・NH2Oなる式で表わされ、モリ
ブデンに対するリンあるいは砒素の原子比は12:1付
近である。したがつて、沈殿調製時に添加された過剰の
成分は沈殿を分離する際に液とともに流出し、触媒の組
成は上記組成範囲に収まる。本発明の触媒を製造するた
めの出発物質としては、モリブデン酸アンモニウム、砒
酸あるいは砒酸アンモニウム、リン酸あるいはリン酸ア
ンモニウム等が通常使用される。
又、アンモニア源として、硝酸アンモニウム、塩化アン
モニウムあるいはアンモニア水等を使用する事ができる
。添加される塩酸、硫酸あるいは硝酸の量は広い範囲に
わたつて使用可能であるが、あまりに過剰の場合には十
分な活性が得られず、又あまりに少量の場合には沈殿の
生成が不完全で分解温度が低く十分な耐熱性が得られな
い。この為、通常液の…を5以下、好ましくは0〜2付
近にするのが適当である。本発明による触媒を使用する
にあたつては、上記触媒成分組成物をそのまま単味で使
用する事も十分可能であるが、珪藻土、白陶土、ジルコ
ニア、シリコンカーバイド、酸化チタン、三酸化アンチ
モン、あるいは金属アンモニウムなどの適当な粉末を加
えて加圧成型し、触媒成分本来の細孔度(POrOsi
ty)を保持したり、触媒の機械的強度を増加させたり
することもできる。
又、触媒の成型方法としては打錠成型のほか、押し出し
成型等これまでに公知の任意の方法により成型すること
ができる。触媒の焼成は特殊な熱処理を必要とせず、先
に述べた方法により得られた触媒成分組成物を120℃
ないし180℃の温度で数時間ないし数十時間乾燥した
後、300℃ないし450℃、より好ましくは350℃
ないし420℃の温度で空気流通下あるいは原料ガス中
で数時間ないし十数時間焼成する。
本発明の触媒を用いてメタクリル酸を製造するにあたつ
ては、触媒は固定床のみならず移動床あるいは流動床に
おいても使用可能で、原料ガスはメタクロレインと分子
状酸素とより成り、必要に応じて希釈剤として水蒸気、
窒素、炭酸ガス、アルゴン等を使用する事ができる。又
、メタクロレインはイソブチレンの気相接触酸化によつ
て得られるものを凝縮させることなくそのまま使用する
事も可能で、原料ガス中に炭酸ガス、一酸化炭素、アセ
トン、酢酸、あるいは未反応のイソブチレン等が若千含
まれていても何らさしつかえない〜 反応温度は260℃ないし380℃、好ましくは280
℃ないし360℃が、又見かけの接触時間は反応温度そ
の他により大きく変化するが、通常0.5秒ないし10
秒、特に1秒から6秒の範囲が適当である。
供給ガス組成も広い範囲にわたつて使用することができ
、メタクロレインや酸素の濃度を厳密に規定する必要は
ないが、メタクロレイン濃度1ないし7容量%、空気濃
度50ないし90容量%、水蒸気濃度5ないし50容量
%の範囲で供給する事が望ましい。生成したメタクリル
酸は凝縮した反応液中から溶媒抽出法等これまでに公知
の方法により取得する事ができ、未反応のメタクロレイ
ンは分離回収して再び原料とする事ができる。
以下、実施例をあげて本発明について更に詳細に説明す
るが、本明細書中に於て用いるメタクロレイン転化率、
メタクリル酸の選択率およびメタクリル酸の単流収率な
る用語は次の定義に従うものとする。
メタクロレインの転化率(%)= なお、反応生成物の分析はガスクロマトグラフを利用し
て実施した。
又、触媒の分解温度は理学電機製示差熱分析装置を利用
して測定し、触媒の組成およびアンモニウム基の定量は
化学分析法により実施した。実施例 1 約60℃に加温した蒸留水400m1にパラモリブデン
酸アンモニウム(NH4)6M07024・4H202
12g僧薄琳させ、゛擾拌しながら85vt%リン酸1
1.5g゛および砒酸アンモニウム(NH4)2HAs
0410.5gを含む水溶液200m1を添加した。
この時のこの混合水溶液のナは6.2であり、液温は約
50℃であつた。その後更に攪拌しながら、60wt%
の硝酸水・溶液120m1を滴下すると黄色の沈殿が生
成した。゛コ5めと廖゛め液の?はほとんど0であつた
。室温でしばらく攪拌放冷した後沈殿を済過し、空気中
160℃で18時間乾燥した。得られた黄色の粉末にグ
ラフアイトを2wt%加えて打錠成型した後、空気流通
下380℃で5時間焼成した。得られた触媒の分解温度
(発熱ピーク温度)は537℃であり、触媒成分の原子
比はMOl2PO●7AS0●9(NH4)2●1であ
つたoこのようにして得られた触媒40m1を内径25
mm長さ約60cInのステンレス製反応管に充填し、
メタクロレイン濃度5モル%、空気濃度60モル%、水
蒸気濃度35モル%なる組成の原料ガスを接触時間2秒
(0℃、一気圧基準)で流通させ反応温度320℃で反
応させた。
その結果、メタクロレインの転化率は78.4%、メタ
クリル酸の選択率は83.8%、メタクリル酸の単流収
率は65.7%であつた。
又、同一の条件で約3ケ月間連続して反応を行い触媒の
寿命試験を実施した。その結果、触媒の性能の面に於て
は殆んど変化がみられず、物性の面に於てもまた、使用
前後での変化は全く認められなかつた。実施例 2 60wt%硝酸120m1の代わりに35wt%塩酸1
20m1を添加するほかは実施例1と全く同一の方法で
同組成の触媒を製造した。
触媒の分解温度は534℃であり、実施例1と同一の条
件で反応させた結果は、メタクロレインの転化率81.
5%、メタクリル酸の選択率82.7%、メタクリル酸
の単流収率は67.4%であつた。比較例 1 得られた黄色の沈殿を淵過することなくそのまま加熱攪
拌濃縮し蒸発乾固するほかは実施例1と全く同一の方法
で触媒を製造した。
このようにして得られた触媒の分解温度は538℃であ
つたが、実施例1と同一の条件で反応させた結果は、メ
タクロレインの転化率3.9%、メタクリル酸の選択率
78.6%、メタクリル酸の単流収率は3.1%であつ
た。比較例 2 約60℃に加温した蒸留水400m1にパラモリブデン
酸アンモニウム212gを溶解させ、攪拌しながら85
vt%リン酸23.1gを含む水溶液200m1を添加
した。
この時のこの混合溶液のmlは5.8であり、更に撹拌
しながら60wt%の硝酸水溶液を添加して黄色の沈殿
を生成させた。このときの液の?は0.5であつた。し
ばらく攪拌した後沈殿を沢過し、空気中160℃で18
時間乾燥した後ダラフアイト2Wt%を加えて打錠成型
し、空気流通下380℃で5時間焼成した。得られた触
媒の分解温度(発熱ピーク温度)は536℃であり、そ
の原子比はMOl2Pl(NH4)1.2であつた;こ
の触媒を用いて実施例1と同一の条件で反応させた結果
は、メタクロレインの転化率57.幌メタクリル酸の選
択率38.7%、メタクリル酸め車梳収率は22.3%
であつた。
実11IS3 約ω℃に加温した蒸留水400m1にパラモリブデン酸
アンモニウム212gを溶解させ、攪拌しながら砒酸ア
ンモニウム17.6gを含む水溶液200m1を添加し
た。
この時のこの混合水溶液の?は約6.5であり、液温は
約50℃であつた。その後更に攪拌しながら、35Wt
%の塩酸水溶液120m1を添加すると黄色の沈殿が生
成した。この時の液のmlはほとんどOであつた。室温
でしばらく攪拌放冷した後沈殿を淵過し、空気中160
℃で18時間乾燥した。得られた黄色の粉末にグラフア
イトを2wt%加えて打錠成型した後、空気流通下38
0℃で5時間焼成した。
得られた触媒の分解温度(発熱ピーク温度)は532℃
であり、触媒成分の原子比組成はMOl2ASl.4(
NH4)2.3であつた。
このようにして得られた触媒を実施例1と同一の条件で
反応させた結果は、メタクロレインの転化率82.3%
、メタクリル酸の選択率84.8%、メタクリル酸の単
流収率69.8%であつた。
比較例 3 約80℃に加温した蒸留水400m1にパラモリブデン
酸アンモニウム212gを溶解させ、攪拌しながら砒酸
アンモニウム17.6gを含む水溶液200m1を添加
した。
この混合水溶液をそのまま加熱攪拌濃縮すると白色の沈
殿が得られた。この沈殿スラリーをそのまま蒸留乾固し
た後160℃で18時間乾燥し、グラフアイトを2wt
%加えて打錠成型した後空気流通下380℃で5時間焼
成した。得られた触媒の原子比組成はMOl2ASl.
O(NH4)1.5であつた。
しかしながら、示差熱分析の測定結果では470℃付近
に吸熱ピークおよび490℃付近に発熱分解のピークが
見られた。このようにして得られた触媒を実施例1と同
一の条件で反応させた結果は、メタクロレイン転化率1
1.5%、メタクリル酸の選択率74.6%、メタクリ
ル酸の単流収率8.6%であつた。
なお、実施例3および比較例3の触媒についてCUKa
によるX線分析を行つた。
その結果実施例3の触媒については12−モリブドリン
酸アンモニウムとほぼ同一の回折パターンが得られたが
比較例3の触媒については実施例3の触媒とは異なる結
果が得られた。実施例 4 約60℃に加温した蒸留水800m1にパラモリブデン
酸アンモニウム424gを溶解させ、攪拌しながら砒酸
アンモニウム35.2gおよびリン酸アンモニウム(N
H4)2HP0415.8gを含む水溶液400m1を
添加した。
この混合水溶液に98wt%硫酸60m1を含む水溶液
200m1を滴下すると黄色の沈殿が生成した。このと
きの液のmlは0.5であつた。しばらく攪拌した後白
陶土40gを加え室温で放冷した。沈殿を淵過し、空気
中160℃で18時間乾燥した後グラフアイト2wt%
を加えて打錠成型し、空気流通下400℃で5時間焼成
した。
得られた触媒の発熱分解ピーク温度は535℃であり、
触媒成分の原子比組成はMOl2ASェ.1P0.5(
NH4)1.7白陶土10wt%であつた。
このようにして得られた触媒を実施例1と同一の条件で
反応させた結果は、メタクロレインの転化率74.7%
、メタクリル酸の選択率85.9%、メタクリル酸の単
流収率は64.2%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタクロレインを気相接触酸化してメタクリル酸を
    製造する際に用いる触媒にして、pH5以下の塩酸、硫
    酸あるいは硝酸酸性下に沈殿生成せしめて分離した砒素
    モリブデン酸アンモニウム、あるいは砒素モリブデン酸
    アンモニウムおよびリンモリブデン酸アンモニウムを用
    いて調製した式Mo_aAs_bP_c(NH_4)_
    d(ここでa、b、c、dはそれぞれMo、As、P、
    (NH_4)の原子比を表わし、a=12のとき、b=
    0.1〜4、c=0〜2(ただし、b+c=0.5〜3
    )、d=0.01〜3である。 )で表わされる触媒。
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SG11202009571VA (en) * 2018-04-26 2020-10-29 Mitsubishi Chem Corp Method for producing catalyst for methacrylic-acid production and methods for producing methacrylic acid and methacryic ester

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