JPS5952142B2 - エレベ−タの乗場表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はエレベータの乗場にかごの走行方向を表示す
る装置の改良に関するものである。

複数台のエレベータのかごを効率よく運転するため、割
当方式による群管理が採用されている。

この割当方式では、建物の全階床を分割して所定数のμ
前床からなる帯域を設定する。

一方、かごは受持ち呼びのすべてに応答を完了すると、
その階で待機する。

帯域内の階床に乗場呼びが登録され、その帯域に割り当
てられているかごがいないと、待機しているかごの中か
ら１台のかごを、上記帯域に割り当てる。

そして、かごは割り当てられた帯域まで直行し、割り当
てられた帯域内に登録されたすべての乗場呼びに応答す
るように運転される。

このようにして、かごを早く乗場呼びに応答させること
ができる。

一方、乗場にかごの位置を示す位置表示器と、かごの走
行方向を示す方向灯が設置されることがある。

この場合には、上記直行運転が行われると、途中の乗場
呼びの登録された階床が通過されたことがそれらの階の
乗場待客に容易に分かるため、待客に不信感及び不或感
を抱かせることになる。

この発明は上記不具合を改良するもので、方向灯が設置
された場合でも、直行運転にする乗場呼びの通過を目立
たなくするようにしたエレベータの乗場表示装置を提供
することを目的とする。

以下、第１図によりこの発明の一実施例を説明する。

なお、６階建てのビルを１階〜３階の下層帯域と４階〜
６階の上層帯域に分割するものとす□る。

図中、（ト）、←）は直流電流、１はかごが上り走行す
るとき閉成する上り方向リレー接点、２は同じく下り方
向リレー接点、３ａはかごが割り当てられた帯域に直行
運転を指令されたとき開放し、かｉごが上記帯域に到達
すると閉成する直行リレー接点、１Ｕ〜６Ｕは１階〜６
階の乗場に設置された上り方向灯、１Ｄ〜６Ｄは同じく
下り方向灯である。

なお、位置表示器については省略しである。なお、接点
１，２は方向灯制御回路を構成している。

今、かごは１階にいて、上層帯域内の乗場呼び、例えば
４階の乗場呼びに割り当てられ、直行運転が指令された
とする。

上り方向リレー接点１は閉成するが、直行リレー接点３
ａは開放するため、全階の上り方向灯１Ｕ〜６Ｕ及び下
り方向灯１Ｄ〜６Ｄは消灯している。

したがって、かごが上昇して途中の階の乗場呼びを通過
しても、それらの階の乗場待客には気付かれない。

かごが上層帯域に到達すると、直行リレー接点３ａは閉
成するため、全階の上り方向灯１Ｕ〜６Ｕは点灯する（
下り方向リレー接点２は開放しているから、下り方向灯
１Ｄ〜６Ｄは点灯しない。

）。そして、かごは４階の乗場呼びに応答して停止する
。

なお、かごが上層帯域内にいるとき、４階の乗場呼びに
割り当てられると、この場合は直行指令は与えられず、
直行リレー接点３ａは閉成しているので、直ちに全階の
上り方向灯１Ｕ〜６Ｕは点灯する。

第２図はこの発明の他の実施例を示し、図中、３ｂ〜３
ｄは第１図の接点３ａと同様の直行リレー接点、４ａ、
４ｂはかごが上層帯域に割り当てられると閉成しその帯
域内のすべての乗場呼びに応答完了すると開放する上層
割当リレー接点、５ａ、５ｂは同じく下層割当リレー接
点である。

なお、接点１，４ａ、５ａ及び接点２． ４ｂ、 ５
ｂはそれぞれ方向灯制御回路を構成している。

今、かごは１階にいて、４階の乗場呼びに割り当てられ
ると、上述のようにかごは上昇し、途中の乗場呼びを通
過して４階の乗場呼びに応答する。

このとき、上り方向リレー接点１は閉成し、直行リレー
接点３ａ〜３ｄは開放し、上層割当てリレー接点４ａ、
４ｂは閉成している。

そのため、上層帯域の４階〜６階の上り方向灯４Ｕ〜６
Ｕだけが点灯し、それらの階の乗場待客にとのかごがサ
ービスするかを表示する。

また、他の方向灯１Ｕ〜３Ｕ、ＩＤ−６Ｄは消灯してい
る。

かごが上層帯域に到達すると、直行リレー接点３ａ〜３
ｄは閉成するので、１階〜３階の上り方向灯１Ｕ〜３Ｕ
も点灯する。

第３図もこの発明の他の実施例を示し、第２図から直行
リレー接点３ａ〜３ｄを除外した構成になっている。

上述のように１階にいるかごが４階の乗場呼び１に割り
当てられて上昇すると、上り方向リレー接点１及び上層
割当リレー接点４ａが閉成するため、上層帯域の上り方
向灯４Ｕ〜６Ｕだけが点灯し、他の方向灯１Ｕ〜３Ｕ、
ＩＤ−６Ｄは消灯している。

この実施例は直行運転とは関係なく割当；帯域の方向灯
だけが点灯するもので、割当帯域内の待客にどのかごが
サービスするかを知らせることができ、かつ回路構成は
簡単になる。

上記各実施例は上り方向灯１Ｕ〜６Ｕについて説明した
が、下り方向灯１Ｄ〜６Ｄについても同；様である。

以上説明したとおりこの発明では、かごがその割り当て
られた帯域に直行中はかごの走行方向と同方向の方向灯
の内、かごのいる帯域を含み少なくとも割当帯域までの
間の帯域の方向灯を消灯； し、かごが割り当てられた
帯域に到達すると点灯するようにしたので、直行運転に
よる通過を目立たなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベータの乗場表示ν装置の
一実施例を示す回路図、第２図及び第３図はこの発明の
他の実施例を示す回路図である。 １・・・・・・上り方向リレー接点、２・・・・・・下
り方向リレー接点、３ａ・・・・・・直行リレー接点、
１Ｕ〜６Ｕ・・・・・・１階〜６階の上り方向灯、１Ｄ
〜６Ｄ・・・・・・１テ階〜６階の下り方向灯。 なお、図中同一部分は同一符号により示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 建物の全階床を分割して所定数の階床からなる帯域
   を設定し、上記階床で乗場呼びが登録されるとこの乗場
   呼びの含まれる上記帯域にかごを割り当て、このかごを
   上記帯域へ直行させて上記乗場呼びの登録された階床に
   応答させ、かつ各階床にはかごの走行方向を表示する方
   向灯を設置したものにおいて、上記かごが上記帯域へ直
   行運転することが指令されると動作し上記かごが上記帯
   域に到達すると不動作となる直行運転検出回路、及びこ
   の直行運転検出回路が動作すると上記かごの走行方向と
   同方向の上記方向灯の内上記かごのいる帯域を含み少な
   くとも上記割当帯域までの間の帯域の方向灯を消灯し、
   上記直行運転検出回路が不動作になると上記消灯された
   方向灯を点灯する方向灯制御回路を備えたことを特徴と
   するエレベータの乗場表示装置。