JPS5951619B2 - 生地の裁断方法並びに装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、長尺状の生地を定寸毎に繰り出し、所要の形
状に連続、自動的に裁断すると共に、裁断正規生地はこ
れを順次積み重ねるようにした装置に関する。

従来、布帛生地よりなる肌着類を製造するに、長尺生地
を裁断して身生地或いは袖、襠等の生地を得る工程にお
いては、長尺の生地を延反機を利用して裁断するが、生
地を延長した後、定寸毎に大裁し、次いで、定寸に大裁
された生地を一枚づつ生地検査を兼ねながら人手にて積
み重ね、その後、積み重ねられた生地を所要の形状に小
裁するという多くの工数と多くの人手が必要である。

又、積層生地を小裁する場合、裁断線が例えば、複雑な
曲線或いは鋭角な山形状となっているときは、これを手
作業で小裁しようとすれば、必要な生地面積の他、手作
業による小裁作業を容易にするための遊び代が必要とな
る。

即ち、必要以上の生地幅、生地長さを要し、これでは裁
断屑が多くなって裁断生地の歩留り低下が生じる。

斯る問題点を解消するため、長尺状の生地を定寸毎に繰
出し、所要の形状に連続かつ自動的に裁断する手段の開
発が要望される訳であるが、このとき、長尺状の例えば
筒状生地を定寸毎に長手方向に送り出す手段が特に重大
な課題となる。

即ち、長尺生地はこれが筒状であるか平坦であるかを問
わず柔軟かつ変形容易であることから、定寸毎の送り出
しが非常に困難で、しかも、送り出し中に生地の伸縮が
あることがら増々その定量繰出しが至難である。

長尺土地の定寸毎の正確かつ円滑な繰出し又は送り出し
が保障されないと、次工程における生地加工、例えば生
地裁断加工に狂いが生じ、延いては、生地歩留りが低下
するのみならず、製品たる肌着類の品質低下を招くこと
になる。

本発明者は上記実状に鑑み鋭意研究の成果として、長尺
生地を係着する芯材を一対の生地送り回転体の間に係止
し、挟持し、前記芯材の下面に前方端縁に形取り部を有
する型枠を生地長手方向に往復移動自在に設け、かつ、
この型枠に押圧解除自在な生地押え体を設けると共に、
前記型枠と生地送り回転体は型枠が前進したときのみ生
地送り回転体がその送りと同調して送り方向に駆動すべ
く関連づけられており、前記型枠に続いて押圧解除自在
の生地押え体を有し、かつ、生地長手方向に往復移動自
在な搬送体を直列状に配置し、前記型枠の形取り部と対
応する上方位置に昇降自在の裁断刃を設け、前記搬送体
に続いて上下動自在でかつ生地長手方向に回走する積み
重ねコンベアを設けて成るを特徴とする生地の搬送・裁
断・積み重ね装置の開発に成功したのである。

以下、本発明の具体例を図面を参照しつつ詳しく説明す
る。

長尺生地の送り出し装置、裁断装置、積み重ね装置等の
一連装置を示す第１図および第２図乃至第１３図におい
て、符号Ａは生地送り出し装置、Ｂは生地裁断装置、Ｃ
は中継搬送装置、Ｄは裁断生地積み重ね装置、Ｅは最終
搬送装置、Ｆは不良生地抜取り装置を示しており、各装
置Ａ乃至Ｅは直列状に一連に配置され、本発明の実施例
ではないが、本発明に伸設して好ましい不良生地抜取り
装置Ｆは裁断生地積み重ね装置りの終域上方に設けであ
る。

本発明をより具体的かつ正確に理解するため、まず、生
地送り出し装置Ａを詳しく説明し、これに後続する各種
の装置Ｂ乃至Ｆを説明する。

第１図乃至第１３図において、符号１は左右一対のレー
ルで、床面に互いに平行として敷設されている。

２は生地案内板で、前記一対のレール１間の上方に水平
姿勢で固定され、その一端、図では左方に生地ガイドロ
ーラ３を有する。

４は左右一対の搬送部材であり、前記レール１上を転動
する車輪５をそれぞれ有し、この搬送部材４間に型枠６
が架設され、ここに型枠６が搬送部材４の連結部材とし
ても供されている。

搬送部材４は長尺レール形状で、その一方の搬送部材４
の上面にはラック７が形成されている。

８は上下一対の生地送り出し回転体であり、図では第３
図に示す如くレール１間の左右に立設せしめた支持フレ
ーム９に回転体としてのロールの支軸１０をそれぞれ回
転自在に支架して成り、各支軸１０の両軸端には互いに
咬合する歯車１２゜１３を固着している。

１４は駆動ピニオンであり、搬送部材４のラック７に係
合し、図では上部回転体８の支軸１０に具備され、搬送
部材４がその長手方向に沿って往復動するとき、その往
動時のみに回転体８をその軸回りに回転駆動するための
一方向クラッチ（図示せず）が内蔵されている。

１５が型枠駆動手段で、図では伸縮型油圧又は空気圧等
の流体シリンダで示しており、そのシリンダチューブ１
６を搬送部材４の測成に固着せしめビスＩ・ンラム１７
の先端を搬送部材４又は型枠６に張出し状に設けたアー
ム１８に連結して成る。

即ち、実施例では型枠駆動手段１５が伸長動作すれば、
型枠６が第７図に示すＸ位置からＹ位置に向って往動し
、駆動手段１５の縮少動作で型枠６がＹ位置からＸ位置
へと復動される構成である。

１９は芯材であり、前記生地送り出し回転体８の間に挾
持されており、型枠６がＸ位置にあるときその型枠６の
上面に重ね合されている。

この芯材１９は第４図に示す如くその基部２０より左右
一対のガイドアーム２１が生地送り方向、図では右方に
向って延びており、基部２０および各アーム２１の左右
側縁２２が実質的に筒状生地Ｑの案内部とされている。

第４図乃至第６図で示すように芯材１９の基部２０には
左右一対の窓２３が開設されており、この窓２３には前
記生地送り出し回転体８と協働した位置決め係止装置２
４が具備されている。

該係止装置２４は、窓２３に架設された支軸２５と、該
支軸２５に固定された例えば３個の偏心ローラ２６．２
７．２８と、これら偏心ローラ２６，２７．２８に夫々
回転自在に外嵌されたリング体２９と、で構成され、各
ローラ２６，２７．２８のリング体２９が芯材１９の上
下面より露出すると共に、生地送り出し回転体８の生地
挿入側外周面に係合すべくされている。

３０は生地押え体であり、型枠６の左右側部に張出し体
３１を設け、この張出し体３１に第２図で示す如くブラ
ケット３２を立設固定せしめ横軸３３にて押え体アーム
３４の中途を枢支し、アーム３４にシリンダ装置３５の
ビスｌ〜ンラムを連結して成る。

即ち、シリンダ装置３５の伸長動作にて押え体アーム３
４を横軸３３を支点に第２図では反時計針方向に揺動せ
しめて押え体３０のパッド３６を型枠６の」二面に接圧
させ、一方、シリンダ装置３５の縮少動作で押え体３０
のパッド３６を型枠６の」二面より離反揺動すべく設け
られている。

なお、生地押え体３０は第１図では左右一対設けている
が、筒状生地Ｑの幅方向に関してこれを一体に連結した
ものであってもよい。

型枠ガイド装置は、型枠６の」二面に左右一対のガイド
ローラ３８を縦軸回りに回転すべく設け、そのガイドロ
ーラ３８を芯材１９の左右側縁２２にそれぞれ係合させ
て成る。

型枠６はその生地送り出し端、図では右端に生地裁断線
に沿う所要形状の裁断形取り部６ａを有すると共にその
反対側の一側部には足部６ｂが形成されている。

なお、足部６ｂは型枠６がＸ位置からＹ位置に移動され
たとき、足部６ｂが固定案内板２に支承されるに充分な
長さを有している。

次に、生地裁断装置Ｂ、中継搬送装置Ｃ１裁断生地積み
重ね装置Ｄ、最終搬送装置Ｅおよび不良生地抜取り装置
Ｆの概要構成を説明した後、本発明に直接使用する装置
の作動を説明する。

第１図、第８図乃至第１３図において、３９はカッタ受
部材であり、レール１間において型枠６の下方に固定し
である。

このカッタ受部材３９の」一方に生地裁断刃４０，４１
が設けらＩｔ、各裁断刃４０，４１はカッタ受部材３９
に対して進退動自在で、裁断刃４０の刃は、所謂車載用
カッタであり、型枠６の裁断縁６ａは、裁断刃４０の刃
の形状と同様の形状となっており、裁断刃４１の刃は筒
状生地Ｑを直線的に切断する所謂直線刃による大裁用カ
ッタで、各裁断刃４０．４１はそれぞれ独立して上下動
自在である。

即ち、第８図乃至第１０図において、４２，４３がカッ
タ取付台で、これに、第９図に示す如く曲刃４０ａと直
刃４１ａが固着されている。

４４．４５がカッタ支持体で、前記取付は台４２゜４３
か゛曲刃４０ａと直刃４１ａを下面として着脱自在に設
けられる。

４６．４７がカッタフ゛ラケットで、Ｕ字形又は溝形を
呈しており、第８図に示す縦ガイド部４８′に夫々挿通
されると共に、昇降自在であり、このカツタブラケツ）
４６． ４７に流体シリンダ装置４８．４９の各ピスト
ンラム５０．５１がそれぞれ連結され、ここにカッタ受
部材３９の上方に２つの裁断刃４０，４１がそれぞれ独
立して昇降すべく並設されている。

５２はエア吸引による裁断屑回収箱で、カッタ受部材３
９の前側部に設けである。

５３は左右一対のレールで、このレール５３には中継搬
送体５４の車輪５５が転動自在に係合している。

中継搬送体５４は第１２図で示す流体シリンダ装置５６
の伸縮にて生地裁断装置Ｂと生地積み重ね装置りとの間
で往復動自在である。

中継搬送体５４は裁断生地Ｒを受承するに充分な面部を
有し、この面部に対して流体シリンダ装置５７で上下動
する生地押え体５８と、左右一対の流体シリンダ装置５
９にて開閉する別の生地押え体６０をそれぞれ備えてい
る。

６１は積み重ね用コンベアで、図外の油圧モータ、その
他の適宜手段で生地送り方向に循環回走すると共に、コ
ンベアフレーム６２に縦型伸縮シリンダ装置６３を連結
せしめて生地一枚の厚さ分だけ降下され、かつ、上動す
べく構成されている。

６４は積み重ね用生地押え体であり、コンベア６１の上
方にシリンダ装置６５の伸縮動作を介して上下動すべく
設けである。

６６は最終コンベアで、積み重ねコンベア６１の送り出
し端下方に設けてあり、６７はその中継ガイドを示して
いる。

更に、第１図および第１６図において、６８Ａ、６８Ｂ
は一対のクリップで、一方のクリップ６８Ａの基部が軸
６９に固定され、他方のクリップ６８Ｂの基部が軸６９
に回転自在に套嵌支持され、ここに対のクリップ６８Ａ
、６８Ｂが対峙している。

固定クリップ６８Ａには流体シリンダ７０がその基部近
くに設けられ、そのピストンラム７１先端が回動クリッ
プ６８Ｂに連結され、ここに流体シリンダ７０の伸縮動
作で対のクリップ６８Ａ。

６８Ｂが開閉自在である。

なお、一対のクリップ６８Ａ、６８Ｂは生地積み重ね装
置りの終端上域に設けられ、かつ、昇降シリンダ装置７
２にて昇降自在とされている。

即ち、昇降シリンダ装置７２のピストンラム７３先端を
前記クリップ軸６９に設けたブロック７４に連結し、シ
リンダ装置７２の伸長でクリップ６８Ａ、６８Ｂを降下
させ、シリンダ装置７２の縮小でクリップ６８Ａ、６８
Ｂを昇揚すべく構成されている。

なお、第１図において、符号７５は光電管による検出器
を示している。

上記、クリップ６８Ａ、６８Ｂと、その付属部品や、検
出器７５は本発明の実施例ではないが、生地裁断装置Ｂ
等と共に生地の不良箇所を有効に除去するもので、本発
明と伸設して好ましい。

そして、この構成を含めた実施例構成につき、以下その
作動を説明する。

まず、第１４図１の如く筒状絹地からなる長尺状生地Ｑ
をガイドローラ３、固定案内板２を経て芯材１９に通し
て被着させ、生地先端を型枠６の先端に位置させる。

次いで、生地押え体３０をシリンダ装置３５の伸長を介
して揺動させ、当該押え体３０で生地Ｑを型枠６側に押
圧挾持させる。

次いで、第１４図２で示す如く車載用カッタ４０のみを
降下して第１５図１の如く生地端附近を適宜の形状に裁
断する。

即ち、第７図で示す如く型枠６の端縁形取り部６ａと車
載用裁断刃４０の刃先４０ａは同じ形状であることから
、裁断刃４０の刃先４０ａが、カッタ受部材３９上に降
下するとき、刃先４０ａは、第７図で示す如く型枠６の
端縁形取り部６ａの外側で二点鎖線４０ａで示す位置に
降下して生地が正確に裁断される。

即ち、生地端を型枠６の端縁形取り部６ａよりも外側で
勿ツタ受部材３９上に位置させた状態で前記刃先４０ａ
をカッタ受部材３９上に降下させ、生地を切断するとき
、刃先４０ａが前記端縁形取り部６ａの外側縁に沿って
降下するから、形状及び寸法の狂いが全くなく正確に裁
断される。

次いで、第１４図３の如く型枠駆動手段１５としてのシ
リンダ装置（第１図参照）が伸長すれば、型枠６が第１
４図３では右方に移動され、この移動に伴い一対の生地
送り回転体８が型枠移動と同調又は同期して生地送り方
向に回転される。

即ち、第５図および第６図で特に図解するように芯材１
９に設けた位置決め係止装置２４の偏心ローラ２６，２
７，２８にて筒状生地Ｑが膨み状態とされ、かつ、第４
図に示す如く芯材１９のガイドアーム２１における左右
側縁２２にて生地Ｑの幅方向にずれるのを規制した送り
体勢がとられ、生地押え体３０と型枠６で生地Ｑを押圧
挾持しているので、駆動手段１５が伸長すれば、生地Ｑ
は芯材１９に案内され、かつ、横振れすることなく一定
量送り出される。

このとき、型枠６の移動に伴い搬送部材４のラック７と
ピニオン１４が咬合していることから、ピニオン１４が
回転し、一対の生地送り回転体８が歯車１２，１３にて
連動されるのであり、しかも、生地Ｑの上・下側の生地
を介して回転体８と各リング体２９とが係合し、生地Ｑ
の走行にて回転体８及び各リング体２９が生地Ｑとの摩
擦力で回転し、回転体８と各す□ング体２９との係合で
、芯材１９が生地Ｑの走行に同行移動することを阻止さ
れ、芯材１９の位置決めが確保される。

又、型枠６上に載置された生地Ｑは生地押え体３０にて
押圧された状態で型枠６と一緒に移動し、実施例では積
み重ね装置りの始端近傍まで生地Ｑが定量あて送り出さ
れる。

このとき、第１５図１にて斜線で示す車載後の裁断屑Ｔ
が型枠６の移動中、当該型枠６にて押され、途中、回収
箱５２に吸引除去される。

又、中継搬送体５４もシリンダ装置５６の伸長を介して
第１４図３の如く図の右方へ移動し、積み重ね装置りの
上方に位置する。

次いで、第１４図４に示す如く中継搬送体５４が逆に同
図の左方向へ移動し、型枠６の下方に時期すると共に、
生地押え体５８，６０で生地Ｑの長手方向を押圧する。

一方、型枠６に備えた生地押え体３０はシリンダ装置３
５の縮少動作を介して解放される。

この生地押え体３０を解放した後、第１４図５で示す如
く型枠６を復動させる。

即ち、第１図に示す駆動手段１５の流体シリンダ装置を
縮少動作させると、搬送部材４の車輪５がレール１上を
転動して型枠６が芯材１９の下面においてＸ位置に戻る
のである。

このさい、搬送部材４のラック７にピニオン１４が咬合
していたとしても、このピニオン１４はその内部に一方
向クラッチが内蔵され、型枠６の後退動作によっては生
地送り出し回転体８を回転させないので、生地Ｑの縮み
はなく、しかも、生地Ｑは押え体４８．５０にて押圧さ
れているので完べきに縮み発生を防止する。

而して、第１４図５で示す型枠６の復動があっても、中
継搬送装置Ｃの搬送体５４が生地先端を支えているので
生地の垂れ下りはない。

その後、型枠６に備えた生地押え体３０がシリンダ装置
３５の伸長を介して型枠６に対して進出し、生地Ｑを押
圧すると共に、裁断装置Ｂの小数用裁断刃４０および大
数用裁断刃４１がシリンダ装置４８，４９の縮少を介し
て第１４図６で示す如く一緒に降下して第１５図４に示
す如く所要の形状の定寸生地Ｒを得ることになる。

斯る裁断装置Ｂの切断動作中、型枠６の横振れ等はガイ
ド規制装置３７にて規制されることになる。

その後、裁断装置Ｂの各刃先４０ａ、４１ａおよび中継
搬送装置Ｃの生地押え体５８が第１４図７で示す如く上
昇し、次いで駆動手段１５としてのシリンダ装置が伸長
すると共に中継搬送装置Ｃのシリンダ装置５６を通じて
共に右方に第１４図８で示す如く往動させる。

このとき、型枠６は生地Ｑを支えながら、しかも生地押
え体３０にて生地Ｑを把持していることから前述と同じ
ようにＸ位置からＹ位置へと生地Ｑを定寸だけ送り出す
ことになる。

つまり、型枠６の往動に伴いラック７とピニオン１４の
咬合を介して生地送り回転体８を送り方向に同期駆動せ
しめるのは前述同様であり、このとき、裁断屑Ｔ１が回
収箱５２に吸引除去され、中継搬送体５４が積み重ね装
置りの上方に達する。

次いで、第１４図９の如く生地押え体６０の押圧が解除
され、かつ、生地押え体６４が降下して前記裁断により
離れた定寸生地Ｒを押圧した状態で搬送体５４が図の左
方へ移動して型枠６の下方に時期すると定寸生地Ｒは積
み重ね装置り上に移載されることになる。

次いで、生地押え体６４が上昇し、前記第１４図４の如
く生地押え体５８．６０にて生地を押圧し、かつ、生地
押え体３０が解放された状態で型枠６が図の左方向へ移
動し、以下、第１４図５以降の動作が繰り返えされる。

なお、積み重ね装置りのコンベア６１上に裁断された生
地Ｒが所要枚数積層されるとコンベア６１が循環回走さ
れ、コンベア６６に移行されるのである。

次に、長尺生地Ｑに編疵等の不良個所がある場合、この
不良個所を含む生地を裁断して除去する動作を、第１図
および第１７図を参照して説明する。

第１７図において、７６は生地の編疵等の不良個所、７
７は不良個所表示片であり、例えば黒色の接着テープ等
よりなり、この表示片７７を生地端縁に予め貼着されて
いる。

而して、長尺の生地Ｑが前述したように順次裁断されて
いく途中で、例えば生地Ｑの不良個所７６を示す表示片
７７を第１７図２の如く生地が右方に移動する際、検出
器７５で感知すると大数用裁断刃４１のみが降下されて
、不良個所７６を含む前後をそれぞれ前述同様のサイク
ルで大数する。

次いで、第１７図３，４の如く不良生地Ｐが順次図の右
方へ移動する。

即ち、前述した動作と同様に第１４図７，８の如く不良
生地Ｐと載置した搬送体５４が積み重ね装置りの上方に
移動したとき、生地押え体６０の押圧が解除され、かつ
、生地押え体６４の降下が停止され搬送体５４を積み重
ね装置りに停止させた状態のままで、第１図、第１６図
に示す昇降シリンダ装置７２が伸長してそのクリップ６
８Ａ。

６８Ｂが搬送体５４上の不良生地Ｐに臨む。

次いで、開閉シリンダ装置７０が縮少して一対のクリッ
プ６８Ａ、６８Ｂが閉じられることにより、不良生地Ｐ
を把持した後、昇降シリンダ装置７２を縮少させれば、
不良生地Ｐが正規ラインより取り去られ、その後、クリ
ップ６８Ａ、６８Ｂを解放するのである。

なお、上記実施例では対象生地として筒状生地を例示し
たが、これは平坦な編織物地でもよく、この平坦生地の
ときは芯材１９に生地を載置係着することになる。

本発明は以上の通りであり、本発明に従えば、次のよう
な利点がある。

長尺生地が芯材に係着されているので、長尺生地をその
長手方向に送るとき、生地の横振れがなく生地を整形し
つつ送ることができる。

特に、長尺生地が筒生地であるときは、生地の横振れは
完べきに防止できる。

また、芯材は生地送り過程中、対の回転体間に係止・挟
持されているので、芯材の振れはなく、定寸送りを保障
する。

更に、生地は型枠で支え生地押え体にて挾んだ状態で送
るし、この送り過程中にだけ対の生地送り回転体を送り
方向に回転し、かつ、その送りと同期又は同調している
ので、生地を無理に伸長することがなく、定寸の送り出
し量を保障する。

更に、前端に形取り部を有する型枠の該形取り部と対応
して昇降自在の裁断刃を設け、定量送り出し後に、生地
を裁断加工できるし、また、中継搬送体に引続いて積み
重ね装置を設け、順次連続的にかつ、自動的に加工生地
を積み重ね処理できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の具体例を本発明に伸設して好ましい構成
と共に示したもので、第１図は本発明装置の全体の斜視
図、第２図は生地押え体の部分側面図、第３図は生地送
り出し回転体の要部を示す駆動系正面図、第４図は芯材
の斜視図、第５図は芯材の位置決め装置の部分拡大断面
図、第６図は生地送り動作を示す側面図、第７図は型枠
の作動斜視図、第８図は裁断装置の正面図、第９図は裁
断刃の裏面斜視図、第１０図は裁断装置の全体斜視図、
第１１図は中継搬送体の正面断面図、第１２図は第１１
図の側面図、第１３図は中継搬送体の正面図、第１４図
１〜９は一連装置の作動工程を示す全体概略側面図、第
１５図１〜６は正常生地取り工程を示す説明的な平面図
、第１６図は不良生地抜取り装置の斜視図、第１７図１
〜４は不良生地抜取り工程を示す説明的な平面図である
。 Ａ・・・生地送り出し装置、Ｂ・・・生地裁断装置、Ｃ
・・・中継搬送装置、Ｄ・・・積み重ね装置、Ｆ・・・
生地抜取り装置、１・・・レール、４・・・搬送部材、
６・・・型枠、６ａ・・・形取り部、７・・・ラック、
８・・・生地送り出し回転体、１２．１３・・・連動歯
車、１４・・・駆動ピニオン、１５・・・型枠駆動手段
、３０． ５８． ６０・・・生地押え体、１９・・・
芯材、４０，４１・・・裁断刃、４８．４９・・・裁断
刃駆動用シリンダ装置、５４・・・搬送体、６１・・・
コンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 長尺生地Ｑを係着する芯材１９を一対の生地送り回
   転体８０間に係止、挾持し、前記芯材１９の下面に前方
   端縁に形取り部６ａを有する型枠６を生地Ｑ長手方向に
   往復移動自在に設け、かつ、この型枠６に押圧解除自在
   な生地押え体３０を設けると共に、前記型枠６と生地送
   り回転体８は型枠６が前進したときのみ生地送り回転体
   ８がその送りと同調して送り方向に駆動すべく関連づけ
   られており、前記型枠６に続いて押圧解除自在の生地押
   え体６０を有し、かつ、生地長手方向に往復移動自在な
   搬送体５４を直列状に配置し、前記型枠６の形取り部６
   ａと対応する上方位置に昇降自在の裁断刃４０を設け、
   前記搬送体５４に続いて上下動自在でかつ生地長手方向
   に回走する積み重ねコンベア６１を設けて成る特徴とす
   る生地の搬送・裁断・積み重ね装置。