JPS5951308B2 - 回転式電気かみそり - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、回転式電気かみそりに関するものである。

従来、この種の電気かみそりにおいて、ひげ屑を除去す
るために外刃ケースを着脱自在に設けているものである
が、この着脱機構には種々の形式のものが存する。

しかしながら、従来のものは構造が複雑で製作しにくく
、構造簡単なものは取付は安定性が悪いと云う欠点を有
している。

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、構造が
簡単でありながら、外刃ケースの着脱操作がきわめて簡
単であり、かつ、取付時の安定性も良く、しかも、取付
状態が不完全になる部分においては取付不能になるよう
にした回転式電気かみそりを得ることを目的とする。

本発明は、外刃台に外刃ケースを取付けるときには単に
軸方向に押し込むだけでよく、取りはずすときには係合
子と抜は溝とを合わせて抜き出すようにしたものにおい
て、取付時に係合子と抜は溝との位置が一致していれば
嵌着することができないようにし、これにより、取付安
定性を確実に得ることができるように構成したものであ
る。

本発明の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、本体ケース１の上端縁にはリング２と外刃台３と
が重ね合わされてビス４により固定されている。

前記リング２の端面５はギサ状突条または微小突起によ
る粗面６とされている。

また、前記外刃台３には圧縮ばね７により外側方へ付勢
された二個の係合子８が摺動自在に設けられている。

これらの係合子８は熱可塑性プラスチックス等により形
成され、段部９により先端の突出長さが規制されている
とともにその先端の上方には傾斜面１０が形成され、下
方には平面１１が形成されている。

さらに、前記本体ケース１内にはモータ１２が取付けら
れ、このモータ１２のモータ軸１３は前記外刃台３を貫
通して上方へ突出し、このモータ軸１３には内刃１４を
保持する内刃台１５が着脱自在に取付けられている。

ついで、前記外刃台３に嵌合する外刃ケース１６が設け
られ、この外刃ケース１６はアルミニウム等の金属より
なり、その上部には外刃１７が取付けられている。

前記外刃ケース１６の下方の縁部１８は前記粗面６に接
合する平坦面とされ、この縁部１８の内方はなめらかな
面、すなわち、円弧面１９とされている。

また、前記外刃ケース１６の内周面にはその全周にわた
って係合溝２０が形成されている。

この係合溝２０の上部は傾斜面２１とされ、下方は平面
２２とされている。

そして、この係合溝２０から前記縁部１８にかけて回転
方向に傾斜した抜は溝２３が形成されている。

この抜は溝２３は下方に対向する傾斜縁２４を有する。

すなわち、前記抜は溝２３は螺旋状のリード角を有して
いるもので、上方から下方に向って前記内刃１４の回転
方向に向う螺旋となっている。

そして、前記抜は溝２３が存する部分の前記縁部１８に
は角部２５が形成されている。

このような構成において、外刃ケース１６を取付けるに
当っては、係合子８の位置がどこであっても外刃台３に
嵌合させて軸方向に単に押し込む。

このとき、係合子８が抜は溝２３とその位置が一致して
いないときには、第８図に示すように円弧面１９が係合
子８の傾斜面１０に当接し、その係合子８は内方への分
力を受けて内方へスライドし、これにより、外刃ケース
１６は嵌着され、係合子８は突出して係合溝２０に係合
する。

このとき、第７図に示すように係合溝２０の平面２２は
わずかに傾斜しているので、外刃ケース１６は下向きの
力を受け、縁部１８は粗面６に圧接された状態になる。

この状態では外刃ケース１６に上方への力、すなわち、
抜き取り方向の力を作用させても確実にロックされ、使
用時に脱落することはない。

また、実際の使用に当っては、外刃ケース１６は下向き
の力を受けるので、その縁部１８が粗面６に圧接され、
顔面からの力を受けても外刃ケース１６か゛回転するこ
とはなく、円周方向の位置は安定している。

しかして、外刃ケース１６の取付は時に係合子８と抜は
溝２３との位置が一致することがありうる。

この場合には第９図に示すように角部２５が係合子８の
傾斜面１０に当接する。

そして、係合子８は熱可塑性プラスチックスで軟らかく
、外刃ケース１６はアルミニウム等で硬いため、角部２
５が傾斜面１０に喰い込んで両者間の摺動性はきわめて
悪くなり、係合子８が内方へ移動することはない。

そのため、外刃台３と外刃ケース１６との係合状態が得
られない位置においては両者を嵌着することができず、
不完全な係合状態になることを防止している。

ついで、外刃ケース１６を取りはずす場合には、外刃ケ
ース１６を把持して回動させる。

いま、内刃１４の回転方向が上方から見て時計方向であ
るとすれば、外刃ケース１６の回動方向は反時計方向で
ある。

この方向は通常のねじをゆるめる方向であるため、感覚
的には抵抗感はない。

このようにして外刃ケース１６を回転させている間に係
合子８は抜は溝２３に一致するが、外刃ケース１６の回
転は連続して行なわれているため、係合子８が傾斜縁２
４に当り、外刃ケース１６を上方へ移動させ、そのまま
外刃台３から分離させる。

したがって、きわめて円滑に取りはすしが行なわれる。

本発明は、上述のように構成したので、外刃台に外刃ケ
ースを取付けるには、単に押し込むだけでよく、取はず
し時には外刃ケースを回しつつ係合子を抜は溝に合わせ
るだけで簡単に取りはずすことができ、しかも、取付は
時に係合子と抜は溝とが一致していると、たとえ嵌着で
きても簡単に脱落してしまう状態になるため、このとき
には外刃ケースの角部が係合子の傾斜面に当って嵌着す
ることができないようにし、これにより、取付状態の安
定性を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は側面図
、第２図は外刃ケース等を取りはずした平面図、第３図
は組立状態の第２図におけるＡ−Ａ線断面図、第４図は
外刃ケースの断面図、第５図は第４図におけるＢ−Ｂ線
断面図、第６図は第４図におけるＣ−Ｃ線断面図、第７
図は組立状態の一部の断面図、第８図および第９図は外
刃ケース嵌着途中の状態を示す断面図である。 １・・・・・・本体ケース、３・・・・・・外刃台、８
・・・・・・係合子、１０・・・・・・傾斜面、１６・
・・・・・外刃ケース、１８・・・・・・縁部、１９・
・・・・・円弧面（なめらかな面）、２０・・・・・・
係合溝、２３・・・・・・抜は溝、２５・・・・・・角
部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本体ケースに固定された外刃台に外側方へ付勢され
   るとともに上方に傾斜面が形成された係合子を摺動自在
   に設け、前記外刃台に嵌合し前記係合子の傾斜面に当接
   するなめらかな面を備えた外刃ケースを設け、この外刃
   ケースの内周面全周に前記係合子が係合する係合溝を形
   成し、この係合溝と縁部との間に前記係合子が抜は出す
   抜は溝を形成するとともにこの抜は溝部分に前記係合子
   の傾斜面に当接する角部を形成したことを特徴とする回
   転式電気かみそり。