JPS5938213Y2 - 回転式電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、回転式電気かみそりに関するものである。

一般にこの種の電気かみそりにおいては、ひげ屑を除去
するために外刃ケースを着脱自在に設けているものであ
るが、その着脱機構はかなり複雑で製作コストも高いも
のである。

とくに、本体ケースに対して外刃ケースが回り止めされ
ている形式のものは、その構造がきわめて複雑化し、操
作性も悪いものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、きわ
めて簡単な構造で着脱操作も容易でありながら外刃ケー
スが回動するのを防止しうる回転式電気かみそりを得る
ことを目的とするものである。

この考案は、外刃ケースの縁部が対向接合する本体ケー
ス側の端面を粗面にすることにより、外刃ケースが顔面
からの力を受けてもその縁部が粗面に圧接されて接触抵
抗を増大し、これにより、他に複雑な回り止め機構を設
けなくても外刃ケースの回転方向の固定を行なわせうる
ように構成したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

まず、本体ケース１の上端縁にはリング２と外刃台３と
が重ね合わされてビス４により固定されている。

前記リング２の端面５はギサ状突条または微小突起によ
る粗面６とされている。

また、前記外刃台３には圧縮ばね７により夕Ｈ則方へ付
勢された二個の係合子８が摺動自在に設けられている。

これらの係合子８は熱可塑性プラスチックス等により形
成され、段部９により先端の突出長さが規制されている
とともにその先端の上方には傾斜面１０が形式され、下
方には平面１１が形式されている。

さらに、前記本体ケース１内にはモータ１２が取付けら
れ、このモータ１２のモータ軸１３は前記外刃台３を貫
通して上方へ突出し、このモータ軸１３には内刃１４を
保持する内刃台１５が着脱自在に取付けられている。

ついで、前記外刃台３に嵌合する外刃ケース１６が設け
られ、この外刃ケース１６はアルミニウム等の金属より
なり、その上部には外刃１７が取付けられている。

前記外刃ケース１６の下方の縁部１８は前記粗面６に接
合する平坦面とされ、この縁部１８の内方はなめらかな
面、すなわち、円弧面１９とされている。

また、前記外刃ケース１６の内周面にはその全周にわた
って係合溝２０が形成されている。

この係合溝２０の上部は傾斜面２１とされ、下方は平面
２２とされている。

そして、この係合溝２０から前記縁部１８にかけて回転
方向に傾斜した抜は溝２３が形成されている。

この抜は溝２３は下方に対向する傾斜縁２４を有する。

すなわち、前記抜は溝２３は螺旋状のリード角を有して
いるもので、上方から下方に向って前記内刃１４の回転
方向に向う螺旋となっている。

そして、前記抜は溝２３が存する部分の前記縁部１８に
は角部２５が形成されている。

この上うな構成において、外刃ケース１６を取付けるに
当っては、係合子８の位置がどこであっても外刃台３に
嵌合させて軸方向に単に押し込む。

このとき、係合子８が抜は溝２３とその位置が一致して
いないときには、第８図に示すように円弧面１９′が係
合子８の傾斜面１０に当接し、その係合子８は内方への
分力を受けて内方へスライドし、これにより、外刃ケー
ス１６は嵌着さ゛れ、係合子８は突出して係合溝２０に
係合する。

このとき、第７図に示すように係合溝２０の平面２２は
わずかに傾斜しているので、外刃ケース１６は下向きの
力を受け、縁部１８は粗面６に圧接された状態になる。

この状態では外刃ケース１６に上方への力、すなわち、
抜き取り方向の力を作用させても確実にロックされ、使
用時に脱落することはない。

また、実際の使用に当っては、外刃ケース１６は下向゛
きの力を受けるので、その縁部１８が粗面６に圧接され
、顔面からの力を受けても外刃ケース１６が回転するこ
とはなく、円周方向の位置は安定している。

しかして、外刃ケース１６の取付は時に係合子８と抜は
溝２３との位置が一致することがありうる。

この場合には第９図に示すように角部２５が係合子８の
傾斜面１０に当接する。

そして、係合子８は熱可塑性プラスチックスで軟らかく
、外刃ケース１６はアルミニウム等で硬いため、角部２
５が傾斜面１０に喰い込んで両者間の摺動性はきわめて
悪くなり、係合子８が内方へ移動することはない。

そのため、外刃台３と外刃ケース１６との係合状態が得
られない位置においては両者を嵌着することができず、
不完全な係合状態になることを防止している。

ついで、外刃ケース１６を取りはずす場合には、外刃ケ
ース１６を把持して回動させる。

いま、内刃１４の回転方向が上方から見て時計方向であ
るとすれば、外刃ケース１６の回動方向は反時計方向で
ある。

この方向は通常のねじをゆるめる方向であるため、感覚
的には抵抗感はない。

このようにして外刃ケース１６を回転させている間に係
合子８は抜は溝２３に一致するが、外刃ケース１６の回
転は連続して行なわれているため、係合子８が傾斜縁２
４に当り、外刃ケース１６を上方へ移動させ、そのまま
外刃台３から分離させる。

したがって、きわめて円滑に取りはずしか行なわれる。

この考案は、上述のように外刃台に嵌着される外刃ケー
スはその使用時に本体ケース側の粗面に当接するので、
円周方向の抵抗は増加し、これにより本体ケースとの関
係で回ることがなく、したがって、本体ケースに対して
単に軸方向に嵌着させて係合子を係合溝に係合させ、が
っ、取りはずし時には抜は溝を介して行なう簡単な構造
であっても、使用時に脱落するおそれは全くないもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は側面
図、第２図は外刃ケース等を取りはずした平面図、第３
図は組立状態の第２図におけるＡ−Ａ線断面図、第４図
は外刃ケースの断面図、第５図は第４図におけるＢ−Ｂ
線断面図、第６図は第４図におけるＣ−Ｃ線断面図、第
７図は組立状態の一部の断面図、第８図および第９図は
外刃ケース嵌着途中の状態を示す断面図である。 １・・・・・・本体ケース、３・・・・・・外刃台、５
・・・・・・端面、６・・・・・・粗面、８・・・・・
・係合子、１６・・・・・・外刃ケース、１８・・・・
・・縁部、２０・・・・・・係合溝、２３・・・・・・
抜は溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体ケースに固定された外刃台に夕随！１方へ付勢され
   た複数の係合子を摺動自在に設け、前記外刃台に嵌合す
   る外刃ケースの内周面全体に前記係合子が係脱する係合
   溝を形式し、この係合溝から縁部にかけて前記係合子が
   抜は出す抜は溝を形式し前記外刃ケニスの縁部が対向接
   合する前記本体ケース側の端面を粗面に形式したことを
   特徴とする回転式電気かみそり。