JPS5951215A - 粘着性湿布剤 - Google Patents

粘着性湿布剤

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JPS5951215A
JPS5951215A JP57160652A JP16065282A JPS5951215A JP S5951215 A JPS5951215 A JP S5951215A JP 57160652 A JP57160652 A JP 57160652A JP 16065282 A JP16065282 A JP 16065282A JP S5951215 A JPS5951215 A JP S5951215A
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JP
Japan
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poultice
water
adhesive
emulsifier
component
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Pending
Application number
JP57160652A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Sayama
佐山 義克
Fumio Urushizaki
漆崎 文男
Tetsuo Horiuchi
堀内 哲夫
Mareyoshi Sawaguchi
沢口 希能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は含水ゲルを基剤としこの基剤の安定性、とく
に冷熱サイクルに対する安定性にすぐれた粘着性湿布剤
に関する。
従来、外用の消炎、鎮痛を目的とする湿布薬剤としては
、サリチル酸メチル、メントールその他の各種植物精油
成分などが用いられて、いる。これらの薬剤を湿布剤と
して使用する場合、患部の苦痛を少しでも柔らげ、初期
に患部に適度な冷感を与えることができるように水を分
散媒とし、これにカオリン、ベントナイトなどの賦形剤
および必要に応じてポリエチレングリコール、ポリビニ
ルアルコール、カルボキシビニルポリマー、セルロース
誘導体、ゼラチン、アラビアゴムなどの保水性、保型性
および接着性などを改善しうる天然または合成の親水性
物質を加えて泥状の基剤とし、この基剤中に前記薬剤を
分散、混和したものをそのまま或いはこれを布などの支
持体上に伸展させた型の湿布剤として用いられている。
これら従来の湿布剤においては水が剤型中の連続相を形
成しており、この水によって基剤の柔軟性が維持され、
4皮虐への密着性を良くするなどの実用性かり、えられ
ているものであるが、この湿4i剤自体には皮膚への接
着性がないので使用時には絆創・自1や包帯などで患部
に固定する必要があるうえ、この種湿布側においては保
存時または使用時における水分の蒸散が大きく、そのた
めに基剤が硬化し、皮1+’Tへの密着性が損イつれる
結果、薬効が激θ表するという欠点を有する。
また、逆に夏など多量に汗をかきやすいときには、貼付
患部の汗のために水分過剰となり、基剤がこの水分を吸
収し、いわゆるダレ現象が起きやすい。
更に、薬剤であるサリチル酸メチノペメントールその池
の各種植物精油成分などは疎水性であるため、基剤との
相溶性が悪く、基剤中に分散、混和された」−記薬剤が
表面に移行してくる傾向がある。その活眼、揮発性薬剤
成分が蒸散しやすく、これがため薬効が経時的に失われ
やず(、また保存時或いは使用時の揮発性薬剤の臭いが
強いという欠点がある。
この発明者らは、従来の湿布剤における上記欠点に′I
Iイみ、種々iu究の結果、すでに、A−13、、−A
型のテレブロック共重合エラストマーと浦成分と枯着寸
与成分とを含む油性の連続相に特定割合の水を粒子状に
分散させた形で含む含水ゲルを基剤とし、これに従来よ
り湿布薬剤として用いられている薬効成分を配合してな
る粘着性湿4j剤を提案し、これによって前記欠点を回
IIi′fシ、イΩれた薬効を有すると共に絆創膏や包
帯などの固定手段を特に必要としない湿布剤を得ること
に成功した。
ところが、この発明者らの引き続く研究により、」−記
提案に係る粘着性湿布剤は、一般に冷熱サイクルでの安
定性に劣り、すなわち、かがる苛酷な条件下では基剤と
しての含水ゲルの構造を保ちにくく、ゲル中の水分が蒸
散しゃすくなるという問題があり、これにより用途上な
いし取扱い上の制限を受ける憾みがあることを知った。
また、」二記湿布剤では、これに含ませる薬効成分の種
類や保型性をよくするためなどの目的で一般に添加され
る充填剤その曲の配合成分の種類により、あるいはこれ
ら配合成分と薬効成分との組み合すいかんにより、含水
ゲルからなる基剤を安定性良好に製造するための条件の
選択が非常に面倒となるといった工業生産」二の問題も
あった。
すなわち、この種の含水ゲルの製造は、1−記提案では
、A−B−A型テレブロック共重合エラストマー、浦成
分および粘着付与成分などを含む混合物中に、乳化剤を
用いて水を粒子状に乳化分散させたW10型エマルジョ
ンを得、これを冷却してゲル化する方法で行なっている
が、この場合、これに含ませる薬効成分や充填剤その他
の配合成分の種類などによって、乳化剤の種類やhiの
ほが混合分散時の温度や攪拌条件さらには各原料組成な
どを厳密に選択しなければ、安定性良好な含水ゲルを得
にくいという問題があった。
一方、上記この発明者らの提案に係るものとは異なる粘
着性湿布剤として、液状ゴムを主成分とするマ) IJ
ソックス中水を吸着させた高吸水性樹脂(ミクロヒドロ
ゲル)を分散させたのち架橋して含水複合体としこれに
薬効成分を含ませてなる湿布剤や、同様にA−B−A型
テレブロックエラスマトマーに水を吸着させた高吸水性
樹脂(ミクロヒドロゲル)を分散させてなる含水複合体
に薬効成分を含まぜてなる湿布剤なども案出されている
これらの湿布剤は、基剤としての含水複合体が一種の含
水(油性)ゲルといえるものであるため、この発明者ら
の前記提案に係るものと同様に水分の蒸散を抑止できる
一方、水を粒子状に乳化分散させるのではなく水を吸着
させた高吸水性樹脂を分散させるようにしたことによっ
てこの分散体の安定性うんぬんに関する問題は少ないと
いう利点がある。
しかるに、この種の湿布剤は、上記高吸水性樹脂の粒径
か水粒子と異なってかなり大きなものであるため、その
均一分散自体が困難でまた湿布剤表面の平t11性が悪
くなって肌への密着性を損う心配があり、さらに塊状物
といえるほどの高吸収性(h・1脂の存在によって湿布
剤に部分的に引張り強度のない状態が生じてこれが原因
で糊のこりを生じるなどの問題を有している。
また、液状ゴムをマ) 11ツクスとするものでは、上
記ゴムを架橋させるために、架橋剤としてアミン類、エ
ポキシ化合物、インシアネート化合物などを必要とする
が、かかる架、僑剤は薬効成分と反応して薬効を低下さ
せたり、それ自体あるいは薬効成分との反応物が人体の
安全性に問題を生じる心配かある。
このように、水を吸着させた高吸水性樹脂を液状ゴムや
A−Is−A型テレブロックエラストマーに分散させて
f、「る含水複合体を基剤とした上述の湿布剤は、」二
記複合体の安定性の問題が少ないとしても−その薬効、
人体に対する密着性ないし接着性、安全性、冷感その他
の諸性能の面で必ずしもこの発明者らの前記提案に係る
湿布剤に比してすぐれたものとはいいyイーい。
したがって、この発明は、上記諸性能にすぐれる既提案
の粘着性湿布剤における基剤としての含水ゲルの安定性
を改良して、用途」−ないし取扱い」−の制限を受ける
ことのない粘着性湿布剤を提供しようとするものであり
、また工業的有利に製造しうる粘着性湿布剤を提供しよ
うとするものである。
この発明者らは、」二記目的を達成するために鋭意検討
した結果、含水ゲルの製造に当たって前記提案で用いた
乳化剤と共に乳化助剤を併用したときには、含水ゲルの
安定性に関してきわめて好結果が得られることを知り、
この発明を完成するに至ったものである。
すなわち、この発明は、A−13,−A型のテレブロッ
ク共重合エラストマー、油成分および粘着]・1群成分
を含む油性の連続相中に乳化剤と乳化助剤とによって水
粒子を乳化2分散させた含水ゲルを基剤とし、この基剤
に外用鎮痛消炎剤などの薬効成分を配合してなる冷熱サ
イクルに対する安定性にすぐれた粘着性湿布剤に係るも
のである。
この発明の粘着性湿布剤は、含水ゲルの調製に当たって
乳化助剤を用いる以外は、前記既提案のl撮布剤と木質
的に変るところはなく、したがって既提案のものと同様
に以下の如き特徴を有している。
この発明の湿布剤は、油性連続相中に水が粒子状に保持
されたゲルからなるため、適度な冷感を患部に与えるこ
とができ、しかも水粒子がゲル中に包み込まれているの
で、従来の湿布剤のように水が揮散して基剤が硬化し、
皮直への密着性が悪くなったり薬効のγ放減を招くなど
の欠点がない。
その」−1油性連続相が柔軟性に富み、かつ粘着性が付
与されているため絆創膏などの固定手段を特に使用しな
くとも貼付時の皮I葭への密着性が確保され、充分な薬
効を期待することができる。
また、この発明の湿布剤は油性連続相中に水粒子を有す
る弾性基剤を用いているため、安定性および保型性かよ
く、従来品のように外部からの水の吸収或いは屈曲部な
どにおけるゲル破1褒などもな(、ダレ、ベタツキのよ
うな使用上の不快感が全くない。
更に、この発明の湿布剤においては油性の連続相がサリ
チル酸メチル、メントール、カンフルなどの如き親油性
薬効成分との相溶性に優れているため、親水性物質を基
剤とする従来品に比べて上記薬効成分の揮散が少なく、
従って薬効が不必要に経時的に失われるという心配がな
い上に使用時に強い臭いがすることも少ないという利点
を有する。
この発明の湿布剤では水が粒子状で油性連続相中に保持
されているが、この連続相の凝固点が水の凝固点より非
常に低いため、この発明の湿布剤をフリーザーなどの中
に入れてゲル中の粒子状の水を凝固させた場合でもその
温度が連続相の凝固点以」二であれば柔軟性は失われず
、従って皮1+’jへの密着性も損われることがないの
で患部の初期炎症を抑えるために患部を冷やす必要があ
る場合にはゲル中の水粒子だけを凝固させ、この融解熱
を利用することにより患部を充分に冷却することができ
るという従来の湿布剤には期待できない利点を有してい
る。また逆に患部を暖める必要のある場合、或いは暖め
る事により薬剤の吸収を促進させる場合には、ゲル中に
安定に保持される水の比熱を利用し、ゲルの流動する温
度以下の温水中等で加温し、温湿布としての使用が可能
である。
つぎに、この発明の粘着性湿布剤は、含水ゲルの調製に
当たって乳化助剤を用いたことによって、前記提案のも
のでは達成不可能な特有の効宋が得られる。
すなわち、前記のようにその目的に合仕て冷却したり加
温したりして使用する際に、一般的には複数枚の湿布剤
を遮光密封した袋状のままで冷却したり加温したりする
ことが多く、使い残しが生じたときには冷却と加温が交
互に繰り返される場合がある。このような取扱いを受け
ると、既提案のものでは、W10型エマルジョンの冷却
によって生じる含水ゲルの構造を維持しにくい欠点があ
るのに対し、この発明の乳化助剤を用いて調製された含
水ゲルは上記条件下でもそのゲル構造を長期に亘って維
持できる。
このように、この発明の湿布剤は、冷熱サイクルに対す
る安定性にすぐれているため取扱い土ないし用途上の制
限を受けることなく、各種分野において非常に有利に利
用することかでき、また上記すぐれた安定性から冷熱サ
イクルと同(策の苛酷な条件下にさらされる場合、たと
えは非常に長期に亘って高2晶−ドないし低を都下に保
存される場合でも、その性能を充分に維持させることが
できるなどの利点がある。
さらに、この発明では、乳化助剤を用いたことニヨって
W10型エマルジョンからの含水ゲルを安定に製造する
ことができ、前記提案のように薬効成分や充填剤などの
種類、組み合wいかんにより、その製造条件、たとえば
乳化剤の:?:、種1ffi、混合温度、攪拌条件、混
合組成などを厳密に現定する必要はと(にない。このた
め、工業生産上、きわめて有利となる。
この発明の湿布剤を製造するには、ます、A−13−A
型テレブロックエラストマーおよび粘着付与成分を油成
分に加熱下(通常的80〜170℃)で溶iWさせる。
この溶解系は約80℃以上の温度域において10〜70
0ボイズの範囲の粘度を有する流動体であり、温度の降
下と共に急激に粘度が上昇し、50℃ないし室温域にお
いては流動性のない油性ゲルとなる。
上記に用いられるテレブロックエラストマーは、硬質重
合体Aと軟質重合体BからなるA 、−P、−A型構造
のエラストマーてあり、Aブロックは例えばスチレン、
メチルスチレン等のビニル化合物の硬質重合体で、その
ガラス転移温度が70℃阪土のもので、約1,000〜
500,000 の範囲の平均分子−1汁を有する重合
体が有効である。また、Bブロックは例えばブタジェン
、イソプレン等の共役ジエン化合物の軟質重合体で、そ
のガラス転移温度が一100〜30°Cのもので、約4
,500〜1,000,000の範囲の平均分子量を有
する重合体が有効である。
」1記テレブロックエラストマーの末端Aブロックは、
テレブロックエラストマーの大体15〜65重指%から
なるものである。
上記のテレブロックエラストマーとともに前記連続相を
形成するのに用いられる油成分としては、テレブロック
エラストマーの13ブロツクと相溶性を有し、Aブロッ
クと非相溶性の室温で液状の油状物質、例えばマシン油
、シリンダー油、トランス油、ロジン油或は各種の流動
パラフィン等が好ましく用いられるが、これら油状物質
に融点120’c u 下のパラフィンワックス、融点
150℃以下のワックス状の低分子1j1゛ポリエチレ
ン等の加熱により油状形態を示す物質を添加した混合物
もこの発明の油成分として有用である。
上記油成分の決用量は、上記テレブロックエラストマー
5〜120重量部に対して100重■部の範囲が含水ゲ
ルの連続相を形成するのに有効であり、テレブロックエ
ラストマーの使用mは主として使用する粘着付与成分の
種類及び量と最終含水ゲル製品の含水量とその得るべき
柔軟度の間係によって決定される。
この発明で(史用する粘着付与成分としては、ロジン及
び変性ロジン、石油系樹脂、クマロンインデン樹脂、メ
チルインデン樹脂、ポリテルペン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ヒドロアビエチルアルコール、ポリブテン、液状ポ
リイソブチレンなどが挙げられ、これらを上記テレブロ
ックエラストマー100重量部に対して通常50〜25
0重h1部の割合となるように使用すればよい。
つぎに、子連の溶解系に対し、乳化剤および乳化助剤の
存在下で水を乳化分散させて、油性の連続相中に乳化分
散された水粒子を含むW10型エマルジョンを生成する
み上記水の乳化分散は、大気圧下では約80〜100℃
の温度域で行なわれ、またオートクレーブ中の如き加圧
下では約100〜130℃の温度域で行なわれ、乳化剤
および乳化助剤を添加した抜水を徐々に滴下してW10
型エマルジョンを生成させる。ここで用いる乳化剤とし
ては、前記のテレブロックエラストマーと粘着I・I’
 5.成分と油成分とからなる連続相に対して無数の水
粒子を乳化分散させうるものであればよいが、なかでも
非イオン性の界面活性剤が特に有効で、例えばポリエチ
レングリコールオレイルエーテル、ポリエチレングリコ
ールノニルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール
ドデシルフェニルエーテル、ソルビタンモノラウレート
等がヤけられる。市販品としては、例えば第一工業製薬
社製の商品名ノイゲン1ミA、ノイゲンET、ソルゲン
などが好適である。この乳化剤の使用附は、最終含水ゲ
ル中に含まぜる水の量によって異なるが、一般に水10
0重石部に対して1〜20重量部好ましくは5〜lO重
量部とするのがよい。
この発明で使用する乳化助剤としては、添加される薬効
成分や充填剤その他の配合成分に影響されることなく、
W/’0型エマルジョンの生成を容易にし、またこのエ
マルジョン形態を安定に保持する性質のもの、つまりは
含水ゲルの生成ないし安定性に好結果を与えうるものを
用いる必要があり、この種の乳化助剤として脂肪酸の金
属塩が特に有効である。
脂肪酸の金属塩の具体例としては、例えばパルミチン酸
カルシウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カル
シウム、ミリスチン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、
ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛
、パルミチン酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、ラウリン酸マグネシウム、ミリスチン酸マグネシウ
ム、パルミチン酸アルミニウム、ステアリン酸アルミニ
ウム、ラウリン酸アルミニウム、ミリスチン酸アルミニ
ウム等があげられる。
この乳化助剤の吏用量は、最終含水ゲル中に含ませる水
の州及び薬効成分等の機能性配合剤の吊によって異なる
が、一般に乳化剤100重州都に対して2〜50重都部
、好ましくは5〜30重(H部、さらに好ましくは10
〜20重量部とするのがよい。
この発明においては前記のW10型エマルジョン中の乳
化水粒子の割合が5〜70重量%好ましくは10〜60
 車1i1%となるようにすることが望ましい。この割
合があまりに多すぎると、最終的に得られる湿布剤にお
いていわゆるダレ現象が生起しやすく、また逆にあまり
少なすぎては貼付時に患部に冷感を与えることがmhシ
い。
このようにして得られたW10型エマルジョンに外用鎮
痛消炎剤などの薬効成分を添加しそのままもしくは可撓
性を有する支持体上に展伸したのち、室温域まで冷却す
ることによりゲル化させると、含水ゲル中に薬効成分が
担持されてなる粘着性湿布剤が得られる。
上記の薬効成分としては、サリチル酸メチル、サリチル
酸グリコール、メントール、カンフル、トウガラシエキ
ス、ノニル酸ワニリルアミド、カラシ油、ロートエキス
などの外用鎮痛消炎剤のはカ、塩酸ジフェンヒドラミン
、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸ア
ンモニウム塩などの抗炎症剤など通常用いられているも
のがいずれも使用できる。その使用1■は湿布剤全年中
通常0.1〜20重吊0%の範囲となるようにするのが
よい。
可撓性支持体としては、従来より湿布開用支持体として
用いられているネルなどの布、19手の不織布などがい
ずれも用いられるが、これらの111!に親水性物質を
基剤とする従来の湿布剤においては基剤の柔軟性との間
係から殆んど使用できなかった合成(MJ脂フィルムを
使用することが可能である。
これはこの発明の湿布剤が含水ゲルを基剤として使用し
ているため柔軟性に富んでいるがらである。
なお、この湿布剤には、上記の製造方法における任意の
段階で充填剤やその他の配合成分を自由に添加すること
ができる。充填剤としては、カオリン、炭酸カルシウム
、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、クレー、酢酸カルシ
ウムなどを挙げることができ、またこれ限外の配合成分
としては、たとえばチモール、(側酸などの防腐剤など
が挙げられる。これら充填剤その11ハの配合成分は湿
布側合iii’、 rl 60重:11%以下、好適に
は5〜40重量%、とくに好適には10〜30重滑%と
するのがよい。
この発明の湿布剤を製造するには上記の方法の他に、外
用鎮1+’li消炎剤などの薬効成分をテレブロックエ
ラストマーと粘着付与成分と油成分とからなる系中に直
接添加し、しかる後乳化剤と乳化助剤の存在下に所定割
合の水をこの系中に滴下し乳化させてW10型エマルジ
ョンを生成させ、次いで冷却によりゲル化させる方法を
採用してもよい。
また、薬効成分はこれをまず適宜の乳化剤を用いて水に
乳化分11々させた0/W型エマルジヨンとし、このエ
マルジョンをさらに前記乳化剤と乳化助剤とを用いてテ
レブロックエラストマーと粘着付与成分と油成分とから
なる系中に添加混合してWlO型エマルジョンとし、こ
れを冷却によりゲル化させる方法を採用してもよい。
以上詳述したとおり、この発明によれは、含水ゲルの安
定性にすぐれ、かつ工業的有利に製造し。
うる粘着性湿布剤を提供するこ・とができる。
次に、この発明を実施例により更に詳細に説明するが、
この発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、以下において部とあるは償晴部を意味する。
実施例1 粘度170センチポイズ(200C)の流動パラフィン
(和光純薬辻製、試薬1級) 100 r’、B、ポリ
テルペン樹脂(YSレジンPX#800、安原油脂玉業
社製商品名)80部、スチレン−ブタジェン−スチレン
テレブロックエラストマー(カリフレックス−1”RI
IOI、シェル化学iJ商品名)80部およびカオリン
(局方品)50部からなる混合物を140℃に加熱して
溶解液を調製した。
この溶解液に乳化剤(ノイゲンEA 8Q 、第一工業
製薬社製商品名)10部とステアリン酸マグネシウム3
部を加えた後、系の温度を約90’Cに保ちながら、蒸
留水100部を1胃拌下に滴下してW10型エマルジョ
ンを作成した。
次いで、これにサリチル酸メチルとl−メン(・−ルと
dl−カンフルとを5:3:1(小片1比)の専割合で
含む混合融解液15部を添加し、約80℃に保って布」
−に約1 mmの厚さに伸展させた後室l晶まで冷却し
て粘着性湿布剤を得た。
このようにして得られた粘着性湿布剤は、絆創11・な
どて固定することなく患部に貼付するだけで皮)1゛4
に完全に密着し、薬効を発揮する。
実施例2 蒸留水200部に乳化剤(1重%veen13Q、和光
純薬社製商品名)3部を加え、これにサリチル酸メチル
:l!−メントール:de−力ンフル:チモール=15
:10ニア:1(重計比)の割合の混合溶解液24部を
加えてO/ W型エマルジョンを生成させlこ。
別に、軽質流動パラフィン(スモイルP−55、松材石
油研究所製商品名)120部、針入度11(25℃で1
00S’X5秒)で軟化点が約63℃のパラフィンワッ
クス(パラフィンワックス14頴日木石浦社製商品名)
10部、スチレン−ブタジェン−スチレンテレブロック
エラストマー(ツルプレン−431、旭化成社製商品名
)150部および局方ロジン100部からなる混合物を
130℃に加熱して溶解させた。
この溶解物に乳化剤(ソルゲン−40、第一工業製薬社
製商品名)10部とラウリン酸マグネシウム3部を加え
た後、この系の温度を80〜90℃に保ちながら前記の
07W型エマルジヨンを仕♂拌下に徐々に滴下してW1
0型エマルジョンを作った。
このエマルジョンを50μのポリウレタンフィルム上に
約1 am厚さに伸展した後室温まで冷却して粘着性湿
布剤を得た。
実施例3 軽質流動パラフィン(スモイルP−55、松材石油研究
所製商品名)120部、スチレンーイソプレンースチレ
ンテレフ゛ロックエラストマー(カリフレックス−rR
−1107、シェル化学社製商品名)100部、石油系
樹脂(アルコンP−100荒川化学工業es¥、調高品
名)120部、サリチル酸クリコール20#l−メント
ール3部、deカンフル1部、チモール1部および酢酸
トコフエロール1部よりなる混合物を110℃に加熱し
て溶解させ、この溶解物に乳化剤としてソルゲン5−4
0■(第一工業製薬トに装面品名)20部とステアリン
酸アルミニウム5部を加えた後、蒸留水200部を(!
゛JJ拌下1.り1ドしてW10型エマルジョンを形成
し、さらに炭酸−hルシウム(局方品)100部を混入
した。
このエマルジョンを不織布上に約1 mm厚さに伸展さ
せた後、室温まで冷却して粘着性湿布剤を得た。
上記の実施例1〜3に係る湿布剤につき、冷熱サイクル
に対する安定性を調べた結果は、つきの第1表および図
面に示されるとおりであった。なお、第1表中、比較例
1、比較例2および比較例3は、それぞれ、乳化助剤を
用いなかった以外は実施例1、実施例2および実施例3
と同様にして得た湿布剤の試験結果を示したものである
。また、図中、曲線−1a、 2a、3aは、それぞれ
実施IIjl11゜2.3の結果、曲線−1b、 21
)、 3 bは、それぞれ上記の比較例1. 2. 3
の結果である。安定性試験はつぎの方法で行なった。
〈安定性試験〉 粘着性湿布剤を10 cm X 14 cmの大きさに
切り、サンプルとした。そのサンプルのすべての重量を
測定し、5枚単位でアルミニウムラミネートフィルムで
密封包装した。−5℃で2411.’1間保存したのぢ
に40℃に24時間作存し、これを1サイクルとして3
0サイクルまでテストし、所定サイクルの終了時に湿布
剤の重量を測定して、その重量。
減少から割水水分量を算出し、た。なお、開封時に湿布
剤に付着している水滴はふき取って市川を測定した。
第1表は離水水分重用パーセント(%)を示し、図面は
湿布剤の重量変化(%)で示した。また、各数値は5枚
入り袋を5袋開封し、25枚の平均値で示したものであ
る。
第   1   表 つきに、上記の実施例1〜3および比較例1〜3の各湿
布剤につき、接着力およびスチールボールタックを調べ
1こ。また、実際にパネラ−による実用テストでその効
能を調べた。これらの結果は、後記の第2表に示される
とおりであった。各特性は下記の方法で調へたものであ
る。
〈接着力〉 rl]12.mm、長さ250mmに試験片を調;シリ
し、あらかじめフェノールIMt脂製の試験板の表面を
きれいなエタノールで洗い充分乾燥させてから、よく乾
いた清浄な布でふいた後30分間常1M、に放置した試
験板に試験片を貼り付は直ちに8.50!ilのゴムロ
ーラーを1分間300 mmの速さで試験片の上を2回
通過させる。ショツパ一式振子型引張試験機を用い、3
00mm/分の速さで、180度ビールではがす時の荷
重を測定した。20mm間隔て4回の平均値で表わした
〈スチールボールタック〉 30度の角度をもった斜面に粘着面を」二に向けて置き
」二部10cm、下部15cmの部分を適当な紙で覆い
中央5側の粘着面を残す。径3.’2mm−15,9m
+iの一連のスチールボールを斜面の上部端よりころが
し、中央の粘着面で止め得る最大球径を測定した。
〈パネラ−による実用テスト〉 10cmX14cm大の実施側部と比較側部の各々一枚
づつを各パネラ−(実用テスト実施者)の両)閂に貼り
一対比較の形で、つぎのテス)Iおよび1■の各項目に
ついてテストし、複数パネラ−の平均値もしくは平均的
見解を表に示したものである。
(テストI >> (テスト時間2時間、パネラ−12
人) 9接着性:皮11′・γに対する接着性を下記により判
定しfこ。
0・・・良く接着している ×・・・接着性が悪(剥がれ落ちる 5冷 感:貼1」時の冷感の有無を示す。
○・・・冷感有り ×・・・冷感無し 5薬 効:薬剤による消炎、鎮痛等の効果の有無を感覚
的に判定した。
○・・・薬効有り ×・・・薬効無し くテスト11)(テスト時間24時間、パネラ−18〜
24人) 9冷 感:貼付時の冷感を下の基・f、liにより判定
し、点数化した。
5点:非常に冷感が有る 3点:まあまあ冷感が有る 1点:冷感が無い 5速効性:貼付後、薬剤効果が感じられるまでの時間を
示す。
S効麟丈:薬剤による消炎、鎮痛等の効果を下記の基準
により感覚的に判定し lこ。
5点:非常によく効く 4点:よく効く 3点:普通 2点二あまり効かない 1点二全く効かない 5効果持続性:薬剤効果の持続]1!f間を示す。
第   2   表 以」−の第1表および第2表さらに図面の結果から明ら
かなように、この発明の粘着性湿布剤は、その接着力な
いし粘着力や薬効、冷感などの諸性能にすぐれているば
t′hりか、冷熱サイクルに対する安定性に非常にすぐ
れており、その取扱い上ないし用途上きわめて有利とな
ることがわかる。
【図面の簡単な説明】
図面は粘着性湿布剤の冷熱サイクルに対4−る安定性を
示す特性図である。 特許出願人 大正製薬株式会社 (外1名) =118

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11A−11−A型のテレブロック共重合エラストマ
    ー、油成分および粘着付与成分を含む油性の連続相中に
    乳化剤と乳化助剤とによって水粒子を乳化1分散させた
    含水ゲルを基剤とし、この基剤に外用填痛消炎剤などの
    薬効成分を配合してなる冷熱サイクルに対する安定性に
    すぐれた粘着性湿布剤。 (2)乳化助剤が脂肪酸の金属塩からなる特許請求の範
    囲第(1)項記載の粘着性湿布剤。
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