JPS62230715A - 新規貼付製剤 - Google Patents

新規貼付製剤

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JPS62230715A
JPS62230715A JP61074947A JP7494786A JPS62230715A JP S62230715 A JPS62230715 A JP S62230715A JP 61074947 A JP61074947 A JP 61074947A JP 7494786 A JP7494786 A JP 7494786A JP S62230715 A JPS62230715 A JP S62230715A
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Masanao Egami
江上 正尚
Hiroaki Kasai
笠井 浩昭
Akira Nakagawa
晃 中川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は皮膚刺激(かぶれ、発赤、浮腫)及び皮膚障害
(接触皮膚炎)の緩和並びに粘着性及び接着性の優れた
外皮適用を目的とする新規貼付製剤に関するものである
従米至垣歪 従来公知の貼付剤(硬膏剤)は、高分子化合物(例えば
、天然ゴム又はスチレン−ブタジェンゴム、ポリブタジ
ェンゴム、ポリイソブチレンゴム、ポリイソプロピレン
ゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、スチレン−イソプ
レン−スチレンゴム等の合成ゴム等)、粘着付与剤(例
えば、ロジン、脱水素ロジン又はエステル体、水添ロジ
ン又はエステル体、エステルガム、クマロンインデン樹
脂等)、軟化剤(例えば、ポリブテン、流動パラフィン
、プロセスオイル、ヒマシ油、mr実f# バーム油、
ヤシ油、蜜ロウ、カルナバロウ、ラノ+77等)、充填
剤(例えば、亜鉛華、炭酸カルシウム、二酸化チタン、
シリカ類、白色顔料等)の基剤成分及び薬効成分より構
成されているものである。
尚、これらの基剤成分の中で粘着付与剤及び軟化剤とし
て使用される基剤は一般に皮膚に対する刺激(かぶれ、
発赤、浮腫等)及び皮膚障害(接触皮膚炎等)の副作用
発現の起因物質として示唆されている。又、これらの基
剤成分を配合した貼付剤は、気温の変化に伴い粘着性の
低下、べたつき、あるいはダレ現象が生じ易く、製品の
品質を一定に保持しにくいこと、更には粘着付与剤を用
いるため皮膚に対する接着性が強く、剥離時の痛みを伴
い、それが皮膚に対する刺激の原因となること等の欠点
を有するものである。
発明が解決しようとする問題点 本発明者らは前記技術状況に鑑み、これらの欠点を解消
することを目的とするものである。
つまり、 1)皮膚に対する皮膚刺激又は皮膚障害等の副作用を緩
和する基剤成分からなる貼付剤。
2)従来の公知技術で使用されている粘着付与剤及び軟
化剤を配合しない貼付剤。
3)粘着性に優れ、且つ、べたつき、ダレ現象を生じな
い貼付剤。
4)、mll待時痛みが少ない貼付剤。
5)基剤中における薬効成分が安定性に優れた貼付剤。
6)基剤中よりの薬効成分の放出が優れた貼付剤。
7)粘着特性(粘着力、接着力、凝集力)においてバラ
ンスの取れた貼付剤。
以上の如く1)〜7)の貼付剤としての要件を満足する
貼付剤を開発することが本発明の目的とするものである
問題を解ンするための手段 本発明者らは上記1)〜7)の要件を満足しうる貼付剤
を開発すべく鋭意研究を積み重ねた結果、下記の処方よ
りなる貼付剤を見出したものである。
本願の1つの発明は、熱可塑性アクリル系重合体及び熱
可塑性ウレタン系重合体よりなる基剤成分に薬効成分を
配合したことを特徴とする貼付剤に関するものである。
本願における次の1つの発明は前記本発明の貼付剤に架
橋剤である金属酸化物又は有機金属塩を更に添加するこ
とによりなる貼付剤に関するものである。
本発明が完成された経緯について、以下説明する。
本発明者らはまず最初に熱可塑性アクリル系重合体単独
処方について種々検討したが、これらはいずれも凝集力
が低すぎて、貼付剤を皮膚より剥がす時に組成物の一部
が凝集破壊を起こし皮膚に残る等の欠点が見られた。又
、熱可塑性ウレタン系重合体単独処方も試みたが、それ
自身全く粘着力及び接着力がないため、粘着付与剤や軟
化剤を配合する必要があり、この検討は断念した。
そこで、次に本発明者らは熱可塑性アルリル系重合体と
熱可塑性ウレタン系重合体との配合処方について検討し
たところ貼付剤の基剤成分として好ましいことが明らか
となり、本発明の1つを完成したのである。
又、更に前記発明においてこれの粘着性を長期間保持す
る方法を検討したところ、以外にも金属酸化物又は有機
金属塩からなる架橋剤を添加することによりこれが解決
されることを見出し、本願発明の次の1つを完成したの
である。
尚、本発明の貼付剤は本発明者らの鋭意研究の末、最初
に見出された文献未載の新規処方又は配合組成からなる
貼付剤である。
次に本発明の貼付剤につき詳述する。
まず熱可塑性アクリル系重合体及び熱可塑性ウレタン系
重合体は、双方で100重量部配合される。熱可塑性ア
クリル系重合体が100重量部に占める割合は95〜4
0重量部、又、熱可塑性ウレタン系重合体が100重量
部に占める割合は5〜60重量部である。
熱可塑性アクリル系重合体としては、分子量10000
以上で200℃以下の温度で十分塗工可能な粘度を保持
しているものが好ましい。又、アイオノマー型(イオン
橋かけ結合をもった重合体の総称で、金属イオンはz 
n 2 +、Fe2′″、Cu2′″、Ba”等が用い
られ、三次元的なイオン結合が高温で動き易い性質を有
しているため、軟化物の強度が優れ、流動の活性エネル
ギーが大きい)のアクリル酸系重合体であり、O−メト
キシアリール酸の添加により高温と低温の間で可逆的な
イオン形成を有するものである。例えば、商品名rQR
−969」 (ロームアンドハース社製)又は特公昭6
0−47301号公報、又は特開昭58−125774
号公報記載の化合物が挙げられる。
尚、熱可塑性アクリル系重合体は95〜40重量部、好
ましくは60〜90重量部配合されるが、95重量部以
上配合されると接着力が著しく増強され、剥離時の痛み
を伴い、又皮膚刺激及び皮膚障害等の原因となるので好
ましくない。又40重量部以下になると粘着力が弱く貼
付剤としての機能を発揮しない。
又、熱可塑性ウレタン系重合体は大別すると、完全熱可
塑性型と不完全熱可塑性型の二つに分類されるが、本発
明では前者の完全熱可塑性型のウレタン系重合体が使用
される。これは分子の末端基に水酸基を有し線状構造を
有するウレタン重合体であり、ポリエステルとイソシア
ナートとの反応により生成した主鎖をもつ重合体である
。例えば、商品名「デエスモコール−110(Desm
ocoll−110) J  (住友バイエルウレタン
!@社製)が挙げられる。
尚、熱可塑性ウレタン系重合体の配合量は5〜60重量
部、好ましくは10〜40重量部である。
以上が第1の発明に関する配合組成についての説明であ
る。次に第2の発明について説明する。
第2の発明は前述した如く第1の発明の配合に加えて、
更に架橋剤を配合するものであり、その架橋剤としての
金属酸化物又は有機金属塩は、酸化亜鉛、酸化銅、酸化
アルミニウム、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化バリウ
ム、酸化マンガンなどの2価あるいは3価の金属酸化物
、又はサリチル酸亜鉛、サリチル酸銅、サリチル酸マン
ガン、サリチル酸ニッケル、酢酸亜鉛、炭酸亜鉛、安息
香酸マンガン、クエン酸マグネシウム、酢酸第一鉄、ス
テアリン酸亜鉛、乳酸鉄、アンモニウムサリチルfll
 亜ta、アンモニウム炭酸亜鉛、アンモニウム安息香
酸亜鉛等の有機金属塩等が挙げられる。
尚、これらの架橋剤の配合量は0.05〜5重量部、好
ましくは0.2〜3重量部である。これらの架橋剤の添
加は、本願発明の貼付剤の粘着性の長期間保持並びに基
剤の安定性、薬効成分の安定性、あるいは薬効成分の基
剤中よりの放出等において好影響を及ぼすものである。
次に薬効成分としては、該貼付剤を皮膚に適用した際に
経皮吸収され、薬理作用を有する可能性のものであれば
、局所系又は全身系の薬剤のいずれでもよく、特に限定
されるものではない。尚、配合量としては0.01〜3
0重量部、好ましくは0.01〜20重量部である。
以下に薬効成分についてその一例を説明する。
薬効成分としては、例えば、サリチル酸、サリチル酸メ
チル、サルチル酸グリコール、l−メントール、カンフ
ル、ハツカ油、チモール、ニコチン酸ベンジルエステル
、トウガラシエキス、カブサイシン、オキシフェンブタ
シン、ペンタゾシン、エプタゾシンツェナゾール、メピ
リゾール、ピロキシカム、イソキシカム、ベンジダミン
、チアラミド、ブフェキサマンク、アセトアミノフェノ
ン、イブプロフェン、アルクロフェナック、アセメタシ
ン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ジクロフェ
ナック、フェノプロフェン、ビルプロフェン、ナプロキ
セン、スリンダック、プノキサブロフエン、メフェナム
酸、トルメチン、メチアジン酸、プロチジン酸、プラノ
プロフェン、シンクール、フヱンブフェン、フェンチア
ザツク、ジフルニザール、ゾメピランク、ピメプロフェ
ン、ペンダザック、ミロプロフェン、アンフエナク、ス
プロフエン、フルフェナム酸ブチル、ロキソブロフェン
、トルフェナム酸、チアプロフェン酸、4−ビフェニル
酢酸、ブトルファノール、オキサプロジン、並びにこれ
らのエステル誘導体である皮膚刺激剤及び鎮痛消炎剤、
コディン、エスタゾラム、フルラゼパム、トリアゾラム
、ニトラゼパム、ニメタゼパム、ハロキサゾラム、フル
ニトラゼパム、フルラゼパム等の睡眠鎮静剤、スコポラ
ミン、臭化水素酸スコポラミン等の鎮痙剤、酢酸ヒドロ
コルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、ドリ
アムシノロンアセトニド、デキサメタゾンリン酸エステ
ル、メチルプレドニゾロン、酢酸ダイクロリシン、酢酸
メチルプレドニゾロン、フルオシノロンアセトニド、酢
酸デキサメタシン、デキサメタシン、フルオロメソロン
、ベタメタシンリン酸ナトリウム、ベタメタシン、吉草
酸ベタメタシン、ピパル酸フルメタシン、プロピオン酸
ベクロメタゾン、フルオロウシルチド、醋酸ヒドロコル
チゾン、ジプロピオン酸へタメタゾン、フルオシノニド
、プロピオン酸クロベタゾール、吉草酸ジフルコルトロ
ン、ハルジノニド、アムシノニド、吉草酸酢酸プレドニ
ゾロン等の副腎皮質ホルモン剤、リドカイン、ペンシカ
イン、アミノ安息香酸エチル、塩酸プロカイン、ジブカ
イン、プロ力イン等の局所麻酔剤、塩酸ジフェンヒドラ
ミン、クロルフェニラミン、マレイン酸クロルフェニラ
ミン、フマル酸りレマスチン、グリチルレチン酸、等の
抗ヒスタミン剤、ペニシリン、テトラサイクリン、オキ
シテトラサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロラ
ムフェニコール、スルホンアマイド、オキシテトラサイ
クリン、硫酸フラジオマイシン、エリスロマイシン、塩
酸テトラサイクリン、フラジオマイシン、ロイコマイシ
ン、セファロスポリン、セファレキシン、ネオマイシン
硫酸塩、バシトラシン、カナマイシン、ストレプトマイ
シン、ゲンタマイシン、グラミジンS1ミカマイシン、
コリスチン等の抗生物質、塩化ベンザルコニウム、ニト
ロフラゾン、ナイスクチン、アセトフルフアミン、クロ
トリマゾール、ナリジクス、スルファメチゾール、トル
ナフテート、ペンタマイシン、アムホテリシンB、ビロ
ールニドリン、ウンデシレン酸、ミコナゾール、トリコ
マイシン、バリオチン、ハロプロミジン、塩酸シマゾー
ル、チオコナゾール、トルシクラート、スルコナゾール
、オキシコナゾール、クロコナゾール、イソコナゾール
等の抗菌・抗真菌剤、サリチル酸、モクタール、クリサ
ロビン等の角質軟化剤、ニトログリセリン、イソシトー
ルへキサニコチネート、硝酸イソソルビド、ニコランジ
ル、シンナリジン、ジビリダモール、ニフェジピン、フ
エルナリジン、血管拡張剤、アルプレノール、インデノ
ロール、オクスプレノロール、カルテオロール、ブクモ
ール、ブフエトロール、ブプラノロール、プロプラノー
ル、ピンドロール等の不整脈用剤、カルバマゼピン、ク
ロナゼパム、テオリダジン、ジアゼパム、フルニトラゼ
バム、クロルプロマジン等の精神安定剤、プレオマイシ
ン、アクラシノマイシン、アドリアマイシン、ペンタマ
イシン、5−フルオロウラシル及びその誘導体、マイト
マイシン等の抗悪性腫瘍剤、ジギタリス、ジゴキシン、
ジギトキシン、ユビデカレノン等の強心剤、テトステロ
ン、エナント酸テトステロン、トリエチステロン、メチ
ルエストレノロン、メストラノール、吉草酸エストラジ
オール、エチニルエストラジオール等の性ホルモン剤、
エチアジド、シクロベンチアジド、ヒドロクロロチアジ
ド、ベンジルヒドロクロロチアジド、ペンドロフルメチ
アジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチア
ジド、フロセミド、ブメタニド、メトラゾン、メフルシ
ド等の利尿剤、レセルピン、クロニジン、プラゾシン、
酢酸グアナベンズ、アロチノロール、ナドロール、ブナ
ゾシン、ペンブトロール等の血圧降下剤、ビタミンA1
ビタミンD1ビタミンE、又はその他のビタミン類及び
エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、オタ
トチミン、リボフラビン酪酸エステル等のビタミン剤、
リン酸コディン、サルブタモノール、ツロブテロール、
トリメトキノール、プロカテロール、トラニラスト、ケ
トチフエン、フマル酸フォルモチロール等の鎮咳去たん
剤、リゾチーム及びその他の消炎酵素剤、インシュリン
及びその他の糖尿病治療剤、D−ペニシラミン、ベスタ
チン、レバミゾール、ロベンザリットジナトリウム、プ
ラトニン等の免疫に関与する薬剤、その他コルヒチン、
又は抗けいれん剤、抗マラリア剤、プロスタグランディ
ン類、すい臓ホルモン、生薬エキス、抗潰瘍剤(11□
レセプター拮抗剤又はMルセプター拮抗剤等)等が挙げ
られる。これら薬効成分は一種又は二種以上が適宜配合
されて用いられるものである。
更に本発明の貼付剤中には必要に応じ、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等のグリコール類、ジエチ
レンセバケート、N−メチル−2−ピロリドン、N−メ
チルピロリジン−N−オキシド、尿素、クロタミトン、
エイシンの等の熔解補助剤又は吸収促進剤を一種以上配
合することもできる。又、従来公知の香料、補強用充填
剤、安定剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等
の添加剤を必要に応じ配合することもできる。
次に本発明の製造法について説明する。
ます熱可塑性アクリル系重合体(95〜40重量部)及
び熱可塑性ウレタン系重合体(5〜60重量部)の10
0重量部からなる熱可塑性ポリマーを150〜170℃
の温度で加熱溶融させ、均一にするため充分攪拌する。
尚、第2の発明において架橋剤(0,05〜5重量部)
を添加する場合は、温度を130〜140にまで下げて
添加する。
次に温度を100〜120℃まで下げた後、薬効成分(
0,01〜 30重量部)又はその他の添加剤を加え、
均一に混練されるよう充分攪拌すると膏体を得る。更に
この膏体が固化しない熱い状態でフィルム上に一定の厚
みになるよう展延塗布する。次に伸縮性又は非伸縮性の
支持体(例えば、布地、不織布、合成フィルム等)に転
写し、更に膏体面を離型紙で覆うことにより本発明の目
的とする貼付剤となすことができる。
大施■ 以下に本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 熱可塑性アクリル系重合体〔商品名rQR−969」 
(ロームアンドハース社製)〕770重量に、熱可塑性
ウレタン系重合体〔商品名「デスモコール−110(D
esmocool−110)J  (住友バイエルウレ
タン社製)〕 330重量を添加し、セパラブルフラス
コ中で150〜170℃の温度範囲内で加熱溶融させ、
約10分間攪拌し均一になるよう混合する。次に温度を
100〜120℃まで下げ、サリチル酸グリコール6重
量部、!−メントール8重量部を添加し、約10分間攪
拌し膏体を得た。この膏体が固化しない熱いうちにポリ
エチレンフィルム上に厚みが約90μになるようアプリ
ケーターにて展延した。室温で約15分間静置した後、
支持体(不織布)に転写し、更に膏体面を離型紙で覆っ
て貼付剤とした。
*熱可塑性ウレタン系重合体〔商品名「デスモコール−
110(Desmocoll−110)J  (住友バ
イエルウレタン社製)〕 組成;主として綿状ポリウレタン 物性;比重(20℃)約1.2g/cd溶液粘度:約2
.5ポイズ 実施例2 熱可塑性アクリル系重合体(実施例1と同一試料)80
重量部に、熱可塑性ウレタン系重合体(実施例1と同一
試料)20重量部を添加し、セパラブルフラスコ中で1
50〜170℃の温度範囲内で加熱溶融させ、約10分
間攪拌し、均一になるよう混合する。次に温度を130
〜140℃まで下げ、架橋剤のサリチル酸亜鉛を1.5
重量部添加し、更に約10分間攪拌し均一に分散させた
後100〜120℃まで下げ、サリチル酸グリコール5
重量部、l−メントール7重量部を添加し、約10分間
撹拌し膏体を得た。以下、実施例1と同様の方法で貼付
剤を得た。
実施例3 実施例2の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
サリチル酸亜鉛         3 重量部サリチル
酸グリコール      4 重量部l−メントール 
        5 重量部実施例4 実施例1の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
サリチル酸グリコール      7 重量部l−メン
トール         8 重量部実施例5 実施例2の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
酸化亜鉛            0.3重量部サリチ
ル酸メチル        4.5重量部l−メントー
ル         8 重量部実施例6 実施例2の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
サリチル酸亜鉛         3 重量部インドメ
タシン         3 重量部l−メントール 
        6 重量部実施例7 実施例2の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
サリチル酸亜鉛         1.5重量部ケトプ
ロフェン         1 重量部実施例8 実施例2の方法に準じて下記の配合処方よりなる貼付剤
を得た。
熱可塑性アクリル系重合体   75 重量部(実施例
1と同一試料) 熱可塑性ウレタン系重合体   25 重量部(実施例
1と同一試料) 酸化亜鉛            1 重量部フルルビ
プロフェン       3 重量部比較例1 熱可塑性アクリル系重合体(実施例1と同一試料)98
重量部に熱可塑性ウレタン系重合体(実施例1と同一試
料)2重量部を添加し、セパラブルフラスコ中で150
〜170℃の温度範囲内で加熱溶融させ、約10分間攪
拌し均一になるよう混合する。次に温度を130〜14
0℃まで下げ、サリチル酸亜鉛を3重量部添加し、更に
10分間攪拌し均一に分散させた後、100〜120℃
まで下げ、サリチル酸グリコール5重量部、l−メント
ール7重量部を添加し、約10分間攪拌し膏体を得た。
以下実施例1と同様の方法で貼付剤を得た。
比較例2 熱可塑性アクリル系重合体(実施例1と同一試料)30
重量部に、熱可塑性ウレタン系重合体(実施例1と同一
試料)70重量部を添加し、セパラブルフラスコ中で1
50〜170℃の温度範囲内で加熱溶融させ、約10分
間撹拌し均一になるよう混合する。次に温度を100−
120℃まで下げて、サリチル酸グリコール3重量部、
クーメントール5重量部を添加し、約10分間攪拌し膏
体を得た。以下実施例1と同様の方法で貼付剤を得た。
比較例3 天然ゴム100重量部、粘着付与剤(ロンシン系樹脂)
50重量部、可塑剤(流動パラフィン)20重量部、充
填剤(水和シリカ)10重量部、老化防止剤(フェノー
ル系酸化防止剤)2重量部をトルエン500重量部中に
添加し、室温で約3時間攪拌し組成物を得た。これにサ
リチル酸メチル5重量部、サリチル酸グリコール2重景
部、l−メントール8重量部を添加し、更に30分間攪
拌して膏体を得た。以下実施例1と同様の方法で貼付剤
を得た。
試験例1  皮膚刺激試験 実施例1,2、比較例3、市販消炎鎮痛貼付剤(天然ゴ
ム系、サリチル酸メチル含有)の4種を用い、健康人男
子30名の上背部に48時間貼付した。剥離後30分及
び24時間後に各人の皮膚かぶれの程度を判定した。(
尚、判定基準とした皮膚かふれ具合は下記の通りである
。)結果を表1に示す。
表1 − : 変化なし ± : 微弱な発赤 + : 明瞭な発赤 ++:  重篤なかぶれ 以上の試験結果より、本発明の貼付剤は皮膚刺激(かぶ
れ)が著しく現象することが判明した。
試験例2  接着性試験及び粘着特性試験実施例1〜5
の貼付剤、比較例1及び2の貼付剤を試験片として用い
、皮膚に対する接着性試験(標準状態及び60℃まで3
週間静置後の貼付剤)及び粘着力、接着力、凝集力の粘
着特性試験を行った。
以下、試験方法並びに試験結果について説明する。
1〕皮膚に対する接着性試験 30名の被験者に本発明の実施例1〜5の貼付剤、比較
例1及び2の貼付剤の合計7種類の試験品(標準状態及
び試験片を密封した袋に入れ、恒温槽中60℃で3週間
静置後の貼付剤)14枚を用いて、前腕表部側に4X4
C11の面積で貼付した。
皮膚に対する付着性と、皮膚から剥がすときの容易さ等
を総合的に判定した。
尚、判定基準とした皮膚に対する接着性は下記の通りで
ある。
◎−付着性及び剥離性ともに極めて優れる。
〇−・−付着性及び剥離性ともに特に問題なく、実用上
差し支えない。
△・−・付着性、剥離性の何れかに若干問題点がある。
×−・−付着性及び剥離性ともに劣る。
2〕粘着特性試験 1)粘着力試験(プローブタック法) 膏体の表面に、−電断面積を有するプローブを接触させ
垂直方向に引き離す時の力を測定するもので、接触時間
、接触圧、引離し速度等の条件を変更することができる
。本試験の場合、接触時間1.0秒、接触圧100g/
cr1、引離速度1.0am/秒の条件下で測定した。
2)接着力試験(180度剥離強度法)試験片を被着体
(ベークライト板)に、所定面積貼付し、オートグラフ
を使用して引張速度30口/分で、180度方向に試験
片を剥がす時の力を測定した。
3)凝集力試験(剪断凝集力) 試験片の膏体面同志を所定面積貼り合わせオートグラフ
を使用して、引張速度2cm/分で試験片を互いに反対
方向にずらして、剥がれる時の力を測定した。
以上の試験結果を下記の表2に示す。
表2 「 1実 目 1実 1大 [★ 上1 F 以上の表2の試験結果より明らかな如(、本発明の実施
例1〜5の貼付剤は皮膚に対する接着性が大変優れ、又
粘着特性に対して大変バランスが保たれ、貼付剤として
の有用性を示唆するものである。
作用・効果 前述した如く、本発明の貼付剤は皮膚刺激試験において
、皮膚刺激及び皮膚障害等の副作用発現を著しく抑制す
る効果を有する。これは貼付剤処方における基剤の選択
がいかに重要な要因であるかを如実に示すものであり、
これは本発明の貼付剤処方が従来の貼付剤処方°と比較
しいかに優れているかを充分裏付けるものである。
又、粘着特性(粘着力、接着力、凝集力)のバランスが
くずれた場合、 (1)粘着力が不足すると皮膚に付着しにくい、(2)
接着力が強すぎると、容易に剥がれず剥離時の痛みを伴
い、皮膚刺激及び皮膚障害の原因となる、 (3)接着力が弱いと容易に剥がれる、(4)凝集力が
低いと、貼着後に「ズレ」を生じ、貼着個所の周囲に膏
体のはみ出しが見られたり、また剥離時において膏体の
残留が生じたりする、 等の欠陥を生じるものであるが、本発明の貼付剤は粘着
特性における物理的性質がバランスよく保たれ、貼付剤
としての要件を充分に具備した貼付剤である。又このよ
うに粘着特性に優れているため、実際に皮膚に対する接
着性試験においても大変優れたバランスのよい接着効果
を有するものである。
以上の如く、本発明の貼付剤は優れた作用及び効果を充
分に有し、医薬用貼付剤として産業上有用なものである
手続補正書(自発) 1、 事件の表示 昭和61年 特許願第74947号 2、発明の名称 新規貼付製剤 3、補正をする者 4、補正命令の日付     自発 6、補正の内容 本願明細書中、下記の訂正を致します。
(1)  明細書中、「3、発明の詳細な説明」の欄の
第2頁上から第7行目の「ポリイソプロピレンゴム」を
、「ポリイソプレンゴム」と訂正する。
(2)同書中、第4真上から第2行目より第3行目の「
5)基剤中における薬効成分が安定性に優れた貼付剤。
」を、「5)基剤中における薬効成分の安定性が優れた
貼付剤。」と訂正する。
(3)同書中、第5真下から第2行目の「以外にも」を
、r意外にも」と訂正する。
(4)  同書中、第6頁最後の行の「活性エネルギー
」を、「活性化エネルギー」と訂正する。
(5)同書中、第8頁最初の行の「デエスモコール−1
10」を、「デスモコール−110Jと訂正する。
(6)同書中、第17真上から第1行目より第2行目の
「ポリエチレンフィルム」を、「ポリエチレンテレフタ
レートフィルム」と訂正する。
(7)同書中、第17頁上から第9行目の「綿状ウレタ
ン」を、「線状ウレタン」と訂正する。
(8)同書中、第22真上から第9行目より第10行目
の「ロンシン系樹脂」を、「ロジン系樹脂」と訂正する
(9)同書中、第23頁の表1中記載の「資料名」を、
「試料名」と訂正する。
0ω 同書中、第24真上から第3行目の[試験例2接
着性試験及び粘着特性試験」を、r試験例2皮膚に対す
る接着性試験及び粘着特性試験」と訂正する。
αυ 同書中、第26頁の表2中記載の「接着力(gl
o。
5cm dia probe)Jを、「粘着力(glo
、5cm dia probe) Jと訂正する。
手続補正書(lfflえ、 昭和62年4月2日 特許庁長官   黒 1)明 雄 殿 昭和61年 特許願第74947号 2、 発明の名称 新規貼付製剤 3、 補正°をする者 4、補正命令の日付     自発 5、補正の対象 明細書中、「3、発明の詳細な説明」の欄(11明細書
中、「3、発明の詳細な説明」の欄の第2頁上から第1
1行目の[エステルガム、クマロンインデン樹脂」とあ
るを、rテルペン系樹脂、石油系樹脂」と訂正する。
(2)同書中、第6頁上から第10行目の「95〜40
重量部」とあるを、「40〜95重量部」と訂正する。
(31同書中、第7真上から第7行目の「95〜40重
量部」とあるを、「40〜95重量部」と訂正する。
(4)同書中、第9頁上から第8行目の「局所系又は全
身系」とあるを、「局所性又は全身性」と訂正する。
(5)同書中、第9真上から第14行目より第17行目
の「l−メントール、・・・カブサイシン」の記載を削
除する。
(6)同書中、第10頁上から第13行目より第14行
目の「皮H刺激剤及び鎮痛消炎剤Jとあるを、r鎮痛消
炎剤及びl−メントール、カンフル、ハツカ油、チモー
ル、ニコチン酸ベンジルエステル、トウガラシエキス、
カブサイシン等の皮膚刺激剤」と訂正する。
(7)同書中、第15頁上から第11行目より第12行
目の「95〜40重量部」とあるを、r40〜95重量
部」と訂正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)基剤成分として熱可塑性アクリル系重合体、熱可塑
    性ウレタン系重合体を必須成分とし、上記基剤成分に薬
    効成分を配合してなる貼付製剤。 2)基剤成分として熱可塑性アクリル系重合体、熱可塑
    性ウレタン系重合体及び金属酸化物又は有機金属塩より
    なる架橋剤を必須成分とし、上記基剤成分に薬効成分を
    配合してなる貼付製剤。
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