JPS5950746B2 - アルミニウム製熱交換器用フイン材 - Google Patents
アルミニウム製熱交換器用フイン材Info
- Publication number
- JPS5950746B2 JPS5950746B2 JP52010250A JP1025077A JPS5950746B2 JP S5950746 B2 JPS5950746 B2 JP S5950746B2 JP 52010250 A JP52010250 A JP 52010250A JP 1025077 A JP1025077 A JP 1025077A JP S5950746 B2 JPS5950746 B2 JP S5950746B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fin material
- brazing
- heat exchanger
- fin
- aluminum heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、アルミニウム製熱交換器におけるフィン材に
関するものである。
関するものである。
さらに詳し、くは、アルミニウム製熱交換器において、
フィンと管とをろう付けにより接合した後も管材を保護
するに足りる十分な犠牲陽極作用を有するフィン材に関
するものである。
フィンと管とをろう付けにより接合した後も管材を保護
するに足りる十分な犠牲陽極作用を有するフィン材に関
するものである。
従来、管とフィンとをろう付けにより接合してつくられ
る種々のアルミニウム製熱交換器がある。
る種々のアルミニウム製熱交換器がある。
その中、フィンがフ゛レージングシートで管が単管、ま
たはその逆のフィンが単板で管がプレージングシートの
組み合せからなるものは耐食性が十分でないばかりか、
時には、ろう付は部近傍ですき間部食作用等を伴なった
激しい孔食を発生することがある。
たはその逆のフィンが単板で管がプレージングシートの
組み合せからなるものは耐食性が十分でないばかりか、
時には、ろう付は部近傍ですき間部食作用等を伴なった
激しい孔食を発生することがある。
そこで、フィン材として7072合金を、管材としてプ
レージングシートを用いたもの、またはその逆でフィン
材がプレージングシートで管材が7072クラツド等の
、いわゆる亜鉛の犠牲陽極作用を期待したアルミニウム
製熱交換器が開発されているが、これらのものは成程度
の耐食性は得られるものの、たとえばフィン材が707
2合金の場合には、ろう付は時にろう付は部(管側)に
局部的に亜鉛が拡散し、その部分と亜鉛が拡散していな
い部分とのガルバニック作用により激しい孔食を生ずる
ことがあるばかりか、真空ろう付は等のフラックスレス
ろう付けが施された場合には、亜鉛は蒸気圧が高いため
に大部分が蒸発飛散してしまい、その後の耐食性はきわ
めて不十分となる欠点がある。
レージングシートを用いたもの、またはその逆でフィン
材がプレージングシートで管材が7072クラツド等の
、いわゆる亜鉛の犠牲陽極作用を期待したアルミニウム
製熱交換器が開発されているが、これらのものは成程度
の耐食性は得られるものの、たとえばフィン材が707
2合金の場合には、ろう付は時にろう付は部(管側)に
局部的に亜鉛が拡散し、その部分と亜鉛が拡散していな
い部分とのガルバニック作用により激しい孔食を生ずる
ことがあるばかりか、真空ろう付は等のフラックスレス
ろう付けが施された場合には、亜鉛は蒸気圧が高いため
に大部分が蒸発飛散してしまい、その後の耐食性はきわ
めて不十分となる欠点がある。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、熱交換
器の製作過程においてろう付けにフラックスを用いると
否とに拘らず、ろう接液の管材を保護するに足りる十分
な犠牲陽極作用を有するフィン材を提供するものである
。
器の製作過程においてろう付けにフラックスを用いると
否とに拘らず、ろう接液の管材を保護するに足りる十分
な犠牲陽極作用を有するフィン材を提供するものである
。
本発明は、
1、′フィン材と管材とのろう付は接合により組立てら
れる熱交換器のフィン材であって錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
を含み、残りはアルミニウムからなることを特徴とする
アルミニウム製熱交換器用フィン材。
れる熱交換器のフィン材であって錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
を含み、残りはアルミニウムからなることを特徴とする
アルミニウム製熱交換器用フィン材。
2、 フィン材と管材とのろう付は接合により組立てら
れる熱交換器のフィン材であって錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
と、さらにマグネシウム0.1〜2%、マンガン0.1
〜2%、銅0.01〜2%、ケイ素0.01〜2%の1
種または2種以上を含み、残りはアルミニウムからなる
ことを特徴とするアルミニウム製熱交換器用フィン材。
れる熱交換器のフィン材であって錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
と、さらにマグネシウム0.1〜2%、マンガン0.1
〜2%、銅0.01〜2%、ケイ素0.01〜2%の1
種または2種以上を含み、残りはアルミニウムからなる
ことを特徴とするアルミニウム製熱交換器用フィン材。
の二発明により構成されるが、各発明において、不可避
的不純物が含まれてもよいことは勿論である。
的不純物が含まれてもよいことは勿論である。
錫、インジウムの添加量の限定は、管材とのろう付は性
を損うことなく、犠牲陽極効果も良好な範囲を規定した
ものであり、下限未満ではこれら所期の効果を発揮せず
、また上限を超えた量では自己腐食が大となり、塑性加
工性およびろう付は性も低下する。
を損うことなく、犠牲陽極効果も良好な範囲を規定した
ものであり、下限未満ではこれら所期の効果を発揮せず
、また上限を超えた量では自己腐食が大となり、塑性加
工性およびろう付は性も低下する。
また、第二発明におけるマンガン、マグネシウム、銅、
ケイ素の添加量の限定は、この範囲内のものが管材との
ろう付は性、犠牲陽極効果および塑性加工性等を損うこ
となく、機械的強度を高めるためである。
ケイ素の添加量の限定は、この範囲内のものが管材との
ろう付は性、犠牲陽極効果および塑性加工性等を損うこ
となく、機械的強度を高めるためである。
なお、錫およびインジウムのろう付は温度(605℃)
における蒸気圧は約7.6 X 10 ’torr (
推定)と低いために、ろう付は時にこれらが蒸発飛散す
る心配は、ない。
における蒸気圧は約7.6 X 10 ’torr (
推定)と低いために、ろう付は時にこれらが蒸発飛散す
る心配は、ない。
またこれらの電位効果は550〜630℃で適当な時間
加熱するところのいわゆる均質化処理によって一層高め
られるが、この均質化処理はろう付は時に同時に行なわ
れるため、予め行なう必要がなくきわめて好都合である
。
加熱するところのいわゆる均質化処理によって一層高め
られるが、この均質化処理はろう付は時に同時に行なわ
れるため、予め行なう必要がなくきわめて好都合である
。
本発明のフィン材は、図に示すように、プレージングシ
ートよりなる管材1の表面にろう付けされるものである
が、フィン材2の電位が卑で、管材1の電位が貴となる
ため、防食電流が矢印の方向に流れ、管材1が防食され
ることとなる。
ートよりなる管材1の表面にろう付けされるものである
が、フィン材2の電位が卑で、管材1の電位が貴となる
ため、防食電流が矢印の方向に流れ、管材1が防食され
ることとなる。
この際本発明のフィン材は自己腐食が極めてすくなく、
かつ所要の防食効果を達成させるものである。
かつ所要の防食効果を達成させるものである。
つぎに実施例を比較例とともに説明する。
第1表に示す各材料を図に示すように曲成してフィン材
2とし、これを厚さ1mm、クラツド率10%のAAA
×7のプレージングシートよりなる管材1に、10 ”
torr、605℃で3分間真空ろう付はした。
2とし、これを厚さ1mm、クラツド率10%のAAA
×7のプレージングシートよりなる管材1に、10 ”
torr、605℃で3分間真空ろう付はした。
因にAAAX7は、心材が3003合金のSi0.6以
下、Fed、 7以下、CuO005〜0.02、Mn
l、0〜1.5、Zn0.10以下残A1よりなるもの
であり、皮材は4004合金ノSi9.0〜10.5、
Fed、 8以下、Cub、 25以下MnO,10以
下、Mg1.0〜2.0、Zn0.20以下、残A1よ
りなるものである。
下、Fed、 7以下、CuO005〜0.02、Mn
l、0〜1.5、Zn0.10以下残A1よりなるもの
であり、皮材は4004合金ノSi9.0〜10.5、
Fed、 8以下、Cub、 25以下MnO,10以
下、Mg1.0〜2.0、Zn0.20以下、残A1よ
りなるものである。
上記により真空ろう付けした後のフィンの3%NaC1
水溶液中における電位測定結果を第2表に示す。
水溶液中における電位測定結果を第2表に示す。
第2表より明らかなように本発明合金はいずれも比較合
金より卑な電位を有し、十分な犠牲陽極機能を有するこ
とが判る。
金より卑な電位を有し、十分な犠牲陽極機能を有するこ
とが判る。
ついで各試料について塩水噴霧試験
(JIS、 Z2371に準する)と交互浸漬試験(3
%NaC1,pH3・・・CH3CO0Hニて調節、4
0℃浸漬×30分#50℃乾燥×30分)をそれぞれ1
ケ月間実施し、プレージングシートの侵食深さを第3表
に示す。
%NaC1,pH3・・・CH3CO0Hニて調節、4
0℃浸漬×30分#50℃乾燥×30分)をそれぞれ1
ケ月間実施し、プレージングシートの侵食深さを第3表
に示す。
いずれの場合も本発明合金使用の試料の腐食は軽微であ
った。
った。
以上の実施例は、管材としてAA′/i6X 7のプレ
ージングシートを用いたものであるが公知材料である7
072合金クラッド材を管材として用いても同様の効果
がある。
ージングシートを用いたものであるが公知材料である7
072合金クラッド材を管材として用いても同様の効果
がある。
また、上記実施例は真空ろう付けの場合すなわちフラッ
クスレスの場合を示したが、フラックスを用いるろう付
けの場合には、゛例えば試料中奇数番号のものをフィン
材として用い、管材としてはAAAl2Oプレージング
シートを用い、NaC1−KCI LICI A
I F3系フラックスを用イテ605℃で3分間ろう付
けする。
クスレスの場合を示したが、フラックスを用いるろう付
けの場合には、゛例えば試料中奇数番号のものをフィン
材として用い、管材としてはAAAl2Oプレージング
シートを用い、NaC1−KCI LICI A
I F3系フラックスを用イテ605℃で3分間ろう付
けする。
この場合も前記実施例と同様にフィン材は良好な犠牲陽
極効果を持ち、管材を有効に防食する。
極効果を持ち、管材を有効に防食する。
図は本発明フィン材を管材に接合した状態の説開国で゛
ある。 1・・・・・・管材、2・・・・・・フィン材。
ある。 1・・・・・・管材、2・・・・・・フィン材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 フィン材と管材とのろう付は接合により組立てられ
る熱交換器のフィン材であって、錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
を含み、残りはアルミニウムからなることを特徴とする
アルミニウム製熱交換器用フィン材。 2 フィン材と管材とのろう付は接合により組立てられ
る熱交換器のフィン材であって、錫0.02〜0.09
%、インジウム0.02〜0.09%の1種または2種
とさらにマグネシウム0.1〜2%、マンガン0.1〜
2%、銅0.01〜2%、ケイ素0.01〜2%の1種
または2種以上を含み、残りはアルミニウムからなるこ
とを特徴とするアルミニウム製熱交換器用フィン材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52010250A JPS5950746B2 (ja) | 1977-02-03 | 1977-02-03 | アルミニウム製熱交換器用フイン材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52010250A JPS5950746B2 (ja) | 1977-02-03 | 1977-02-03 | アルミニウム製熱交換器用フイン材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5396557A JPS5396557A (en) | 1978-08-23 |
JPS5950746B2 true JPS5950746B2 (ja) | 1984-12-10 |
Family
ID=11745053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52010250A Expired JPS5950746B2 (ja) | 1977-02-03 | 1977-02-03 | アルミニウム製熱交換器用フイン材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950746B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS572855A (en) * | 1980-06-06 | 1982-01-08 | Showa Alum Corp | Cathodically protecting aluminum alloy for vacuum brazing |
JPS572856A (en) * | 1980-06-06 | 1982-01-08 | Showa Alum Corp | Cathodically protecting brazing sheet for vacuum brazing |
JPS6057496B2 (ja) * | 1980-09-27 | 1985-12-16 | 株式会社神戸製鋼所 | ろう付け用アルミニウム合金 |
JPS5985838A (ja) * | 1982-11-08 | 1984-05-17 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐垂下性および犠牲陽極効果にすぐれた熱交換器フイン材用Al合金 |
JPS5996243A (ja) * | 1982-11-22 | 1984-06-02 | Mitsubishi Alum Co Ltd | 耐粒界腐食性および耐孔食性にすぐれたAl合金 |
JPS6389641A (ja) * | 1986-10-03 | 1988-04-20 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | ラジエ−タのコアプレ−ト材料 |
-
1977
- 1977-02-03 JP JP52010250A patent/JPS5950746B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5396557A (en) | 1978-08-23 |
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