JPH06182582A - 熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材および熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート - Google Patents
熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材および熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートInfo
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- JPH06182582A JPH06182582A JP35548092A JP35548092A JPH06182582A JP H06182582 A JPH06182582 A JP H06182582A JP 35548092 A JP35548092 A JP 35548092A JP 35548092 A JP35548092 A JP 35548092A JP H06182582 A JPH06182582 A JP H06182582A
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- aluminum alloy
- heat exchanger
- filler metal
- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 融点が比較的低い熱交換器用の高強度Ａl
合金を良好にろう付する。 【構成】 Ｓi ：５〜１５％、Ｃu ：０．１〜１％、
Ｚn ：０．５〜８％を含有し、所望により、Ｍg ：０．
２〜２％を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからな
るろう材。さらに、所望により、適量のＢi、Ｂe、Ｉ
n、Ｓn、Ｐb、Ｇa、Ｎa、Ｋ、Ｃa、Ｓrを選択的に添加
する。また、重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓi
：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有
し、残部がＡl と不可避不純物とからなる芯材の片面ま
たは両面に、上記ろう材をクラッドしたブレージングシ
ート。さらに、所望により、適量のＭg、Ｚr、Ｃr、Ｔ
i、Ｖを添加する。 【効果】 ろう材の融点が適温に下がり、高強度のＡ
l 合金においても、能率よく良好に接合できる。またろ
う材は耐食性に優れており、苛酷な腐食環境にも耐えら
れる。ブレージングシートは、高強度Ａl 合金を芯材と
しており、上記ろう材により高強度のろう付品が能率よ
く得られる。
合金を良好にろう付する。 【構成】 Ｓi ：５〜１５％、Ｃu ：０．１〜１％、
Ｚn ：０．５〜８％を含有し、所望により、Ｍg ：０．
２〜２％を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからな
るろう材。さらに、所望により、適量のＢi、Ｂe、Ｉ
n、Ｓn、Ｐb、Ｇa、Ｎa、Ｋ、Ｃa、Ｓrを選択的に添加
する。また、重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓi
：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有
し、残部がＡl と不可避不純物とからなる芯材の片面ま
たは両面に、上記ろう材をクラッドしたブレージングシ
ート。さらに、所望により、適量のＭg、Ｚr、Ｃr、Ｔ
i、Ｖを添加する。 【効果】 ろう材の融点が適温に下がり、高強度のＡ
l 合金においても、能率よく良好に接合できる。またろ
う材は耐食性に優れており、苛酷な腐食環境にも耐えら
れる。ブレージングシートは、高強度Ａl 合金を芯材と
しており、上記ろう材により高強度のろう付品が能率よ
く得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、熱交換器のろう付け
に用いるアルミニウム合金ろう材およびブレージングシ
ートに関するものであり、特に自動車などの苛酷な腐食
環境で使用される熱交換器用として好適である。
に用いるアルミニウム合金ろう材およびブレージングシ
ートに関するものであり、特に自動車などの苛酷な腐食
環境で使用される熱交換器用として好適である。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車などに用いられているア
ルミニウム合金製の熱交換器は、その多くが真空ろう付
やフッ化物等を用いたフラックスろう付により製造され
ている。これらのろう付では、ＪＩＳ Ｚ ３２６３に定
めれているように、ＢＡ４３４３、ＢＡ４０４５に代表
されるＡl−Ｓi 合金や、ＢＡ４００４、ＢＡ４００５
に代表されるＡl−Ｍg−Ｓi 系のろう材が主として使用
されており、また、これらろう材を、Ａl−Ｍn 系合金
からなる芯材にクラッドしたブレージングシートが使用
される場合も多い。そして、ろう付に際しては、これら
材料を、ろう材の固相線と液相線との間の温度に相当す
る５９０〜６１５℃の温度に加熱して、ろうを適度に流
動させた状態で接合している。
ルミニウム合金製の熱交換器は、その多くが真空ろう付
やフッ化物等を用いたフラックスろう付により製造され
ている。これらのろう付では、ＪＩＳ Ｚ ３２６３に定
めれているように、ＢＡ４３４３、ＢＡ４０４５に代表
されるＡl−Ｓi 合金や、ＢＡ４００４、ＢＡ４００５
に代表されるＡl−Ｍg−Ｓi 系のろう材が主として使用
されており、また、これらろう材を、Ａl−Ｍn 系合金
からなる芯材にクラッドしたブレージングシートが使用
される場合も多い。そして、ろう付に際しては、これら
材料を、ろう材の固相線と液相線との間の温度に相当す
る５９０〜６１５℃の温度に加熱して、ろうを適度に流
動させた状態で接合している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の材料
の薄肉化要求に伴って、高強度化の要求が高まってお
り、材料強度を高めるために材料中に、Ｍg、Ｓi、Ｃu
等の元素をより多く添加する傾向にある。しかし、これ
らの元素の添加量が多くなると、材料の強度は向上する
ものの、融点（固相線温度）が低下し、上述したような
ろう付温度では材料の局部溶融や座屈が生じるという問
題がある。これに対処するため、Ｓi 含有量が多く、ろ
う付温度の比較的低いＢＡ４０４５、４０４７等のろう
材を用いることも考えられるが、ろう付温度の低下は僅
かであり、材料中へのＭg、Ｓi、Ｃu等の増量は多くを
望めない。しかも、このろう材は、固相線温度と液相線
温度との差がきわめて小さく、この間の温度で適当な流
動性を得るためには厳密な温度管理が必要となり、大量
生産には不向きで、実用化は困難である。
の薄肉化要求に伴って、高強度化の要求が高まってお
り、材料強度を高めるために材料中に、Ｍg、Ｓi、Ｃu
等の元素をより多く添加する傾向にある。しかし、これ
らの元素の添加量が多くなると、材料の強度は向上する
ものの、融点（固相線温度）が低下し、上述したような
ろう付温度では材料の局部溶融や座屈が生じるという問
題がある。これに対処するため、Ｓi 含有量が多く、ろ
う付温度の比較的低いＢＡ４０４５、４０４７等のろう
材を用いることも考えられるが、ろう付温度の低下は僅
かであり、材料中へのＭg、Ｓi、Ｃu等の増量は多くを
望めない。しかも、このろう材は、固相線温度と液相線
温度との差がきわめて小さく、この間の温度で適当な流
動性を得るためには厳密な温度管理が必要となり、大量
生産には不向きで、実用化は困難である。
【０００４】また融点をさらに下げるようにＣu を多く
含む（数ｗｔ％程度）Ａl−Ｓi 系ろう材（ＢＡ４１４
５）も知られているが、耐食性に劣るため、自動車用熱
交換器などのように苛酷な腐食環境下で使用される材料
には不向きである。また、上記したＣu 含有ろう材は、
融点の低下は大きいが、融点を過度に下げることもろう
付においては好ましくはない。自動車用などの熱交換器
は主として、Ｍg を含有するろう材を用いて真空中でろ
う付するか、またはフッ化物系のフラックスを用いて不
活性雰囲気中でろう付している。前者では、ろう付に際
してＭg が蒸発してろう材の酸化皮膜を破壊し、雰囲気
中の酸化性ガスをトラップして表面の再酸化を防いでろ
う付を可能にしており、また後者ではフラックスが溶融
して酸化皮膜を破壊してろう付を可能にしている。そし
て、ろう材の融点が低くなりすぎると、これらＭg やフ
ラックスが作用する前にろうが溶融することになり、健
全なろう付は不可能となる。したがって、高強度Ａl 合
金を良好にろう付するためには、適当な温度の融点を有
し、しかも、固相線と液相線との温度差が十分に大きい
ろう材が望まれる。この発明は、上記事情を背景として
なされたものであり、融点が適度に低く、しかも温度管
理が容易で耐食性に優れたろう材を提供し、さらにこの
ろう材を高強度の母材にクラッドしたブレージングシー
トを提供することを目的とする。
含む（数ｗｔ％程度）Ａl−Ｓi 系ろう材（ＢＡ４１４
５）も知られているが、耐食性に劣るため、自動車用熱
交換器などのように苛酷な腐食環境下で使用される材料
には不向きである。また、上記したＣu 含有ろう材は、
融点の低下は大きいが、融点を過度に下げることもろう
付においては好ましくはない。自動車用などの熱交換器
は主として、Ｍg を含有するろう材を用いて真空中でろ
う付するか、またはフッ化物系のフラックスを用いて不
活性雰囲気中でろう付している。前者では、ろう付に際
してＭg が蒸発してろう材の酸化皮膜を破壊し、雰囲気
中の酸化性ガスをトラップして表面の再酸化を防いでろ
う付を可能にしており、また後者ではフラックスが溶融
して酸化皮膜を破壊してろう付を可能にしている。そし
て、ろう材の融点が低くなりすぎると、これらＭg やフ
ラックスが作用する前にろうが溶融することになり、健
全なろう付は不可能となる。したがって、高強度Ａl 合
金を良好にろう付するためには、適当な温度の融点を有
し、しかも、固相線と液相線との温度差が十分に大きい
ろう材が望まれる。この発明は、上記事情を背景として
なされたものであり、融点が適度に低く、しかも温度管
理が容易で耐食性に優れたろう材を提供し、さらにこの
ろう材を高強度の母材にクラッドしたブレージングシー
トを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう
材は、重量％で、Ｓi ：５〜１５％、Ｃu ：０．１〜１
％、Ｚn ：０．５〜８％を含有し、残部がＡl と不可避
不純物とからなる。第２の発明の熱交換器ろう付用アル
ミニウム合金ろう材は、重量％で、Ｓi ：５〜１５％、
Ｍg ：０．２〜２％、Ｃu ：０．１〜１％、Ｚn ：０．
５〜８％をを含有し、残部がＡl と不可避不純物とから
なる。上記第１、第２の発明のろう材は、さらに、重量
％で、Ｂi ：０．０１〜０．２％、Ｂe ：０．０００２
〜０．００１５％の１種または２種、Ｉn ：０．００５
〜０．１％、Ｓn ：０．０５〜０．２％、Ｐb ：０．０
０５〜０．２％、Ｇa：０．００５〜０．２％の１種ま
たは２種以上、Ｎa ：０．００５〜０．２％、Ｋ：０．
００５〜０．２％、Ｃa ：０．００５〜０．２％、Ｓr
：０．００５〜０．２％の１種または２種以上を含有
することができる。
め、本願発明の熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう
材は、重量％で、Ｓi ：５〜１５％、Ｃu ：０．１〜１
％、Ｚn ：０．５〜８％を含有し、残部がＡl と不可避
不純物とからなる。第２の発明の熱交換器ろう付用アル
ミニウム合金ろう材は、重量％で、Ｓi ：５〜１５％、
Ｍg ：０．２〜２％、Ｃu ：０．１〜１％、Ｚn ：０．
５〜８％をを含有し、残部がＡl と不可避不純物とから
なる。上記第１、第２の発明のろう材は、さらに、重量
％で、Ｂi ：０．０１〜０．２％、Ｂe ：０．０００２
〜０．００１５％の１種または２種、Ｉn ：０．００５
〜０．１％、Ｓn ：０．０５〜０．２％、Ｐb ：０．０
０５〜０．２％、Ｇa：０．００５〜０．２％の１種ま
たは２種以上、Ｎa ：０．００５〜０．２％、Ｋ：０．
００５〜０．２％、Ｃa ：０．００５〜０．２％、Ｓr
：０．００５〜０．２％の１種または２種以上を含有
することができる。
【０００６】また、本願発明の熱交換器用アルミニウム
合金ブレージングシートは、重量％で、Ｍn ：０．５〜
１．５％、Ｓi ：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜
０．８％を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからな
る芯材の片面または両面に、上記いずれかに記載のろう
材をクラッドしたことを特徴とする。さらに、他の発明
の熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートは、
重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓi ：０．５〜
１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有し、さらに、
Ｍg ：０．０５〜３％、Ｚr ：０．０５〜０．２５％、
Ｃr ：０．０５〜０．２５％、Ｔi ：０．０５〜０．２
５％、Ｖ：０．０５〜０．２５％の１種または２種以上
を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからなる芯材の
片面または両面に、上記いずれかに記載のろう材をクラ
ッドしたことを特徴とする。なお、芯材の片面にろう材
をクラッドするブレージングシートには、他面側に他の
材料、例えば犠牲陽極皮材をクラッドしたものも含まれ
る。
合金ブレージングシートは、重量％で、Ｍn ：０．５〜
１．５％、Ｓi ：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜
０．８％を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからな
る芯材の片面または両面に、上記いずれかに記載のろう
材をクラッドしたことを特徴とする。さらに、他の発明
の熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシートは、
重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓi ：０．５〜
１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有し、さらに、
Ｍg ：０．０５〜３％、Ｚr ：０．０５〜０．２５％、
Ｃr ：０．０５〜０．２５％、Ｔi ：０．０５〜０．２
５％、Ｖ：０．０５〜０．２５％の１種または２種以上
を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからなる芯材の
片面または両面に、上記いずれかに記載のろう材をクラ
ッドしたことを特徴とする。なお、芯材の片面にろう材
をクラッドするブレージングシートには、他面側に他の
材料、例えば犠牲陽極皮材をクラッドしたものも含まれ
る。
【０００７】
【作用】すなわち、本願発明のろう材によれば、基本的
には適量のＳiとＣuとＺn とを含有することにより、固
相線温度と液相線温度との間に十分に幅を持たせたまま
で、融点を適度に下げることができ、融点が低い高強度
のＡl 合金のろう付を良好に行うことができる。しか
も、ろう材は、Ｃu とＺn との組合せにより非常に優れ
た耐食性を有しており、腐食環境の厳しい用途での使用
に好適である。また、このろう材を高強度Ａl 合金芯材
にクラッドしたブレージングシートによれば、ろう材に
より上記作用が得られるとともに、高強度のＡl 合金製
ろう付品が容易に得られる。次に、本願発明のろう材及
びブレージングシートの成分の限定理由を具体的な作用
とともに説明する。
には適量のＳiとＣuとＺn とを含有することにより、固
相線温度と液相線温度との間に十分に幅を持たせたまま
で、融点を適度に下げることができ、融点が低い高強度
のＡl 合金のろう付を良好に行うことができる。しか
も、ろう材は、Ｃu とＺn との組合せにより非常に優れ
た耐食性を有しており、腐食環境の厳しい用途での使用
に好適である。また、このろう材を高強度Ａl 合金芯材
にクラッドしたブレージングシートによれば、ろう材に
より上記作用が得られるとともに、高強度のＡl 合金製
ろう付品が容易に得られる。次に、本願発明のろう材及
びブレージングシートの成分の限定理由を具体的な作用
とともに説明する。
【０００８】（ろう材）Ｓi ：５〜１５％ Ｓi は、Ａl の液相線温度を低くし、溶融時の流動性を
高めるために添加される。ただし、Ｓi 含有量が５％未
満であると、ろう材の液相線温度が高すぎ、溶融時の流
動性が低くなる。また１５％を超えると、共晶点を超え
ることにより、Ｓi 量の増加にともない液相線温度が上
昇し、Ｓi 量が不足する場合と同様に流動性が低下する
ので上記範囲とする。なお、同様の理由で７〜１１％と
するのが望ましい。Ｃu ：０．１〜１％ Ｃu は、Ａl−Ｓi 合金の固相線温度を低下させるため
に添加する。０．１％未満の含有量ではその効果は不十
分であり、自己腐食速度も大きくなりすぎる。また、１
％を超えるとろう材の耐孔食性が低下するとともに電位
が貴になり、周りのろう付品の耐食性を損なう。またろ
う材の固相線温度が低くなりすぎて良好なろう付ができ
ないので上記範囲とする。Ｚn ：０．５〜８％ Ｚn は、Ｃu とともに、ろう材の固相線温度を低下させ
るために添加する。また、Ｚn は電位を卑側にするの
で、電位を貴にするＣu との適切な組合わせによってろ
う材自身および周りの部材の耐食性が著しく向上する。
ただし、Ｚn の含有量が０．５％未満であると、固相線
温度の低下効果が不十分であり、また、ろう材の耐孔食
性が低下する。さらにろう材の電位が貴になるので周り
の部材の耐食性が低下し、腐食が進行する。一方、８％
を超えると、ろう材の自己腐食が大きくなりすぎるので
上記範囲とする。なお、同様の理由で３〜６％の範囲内
とするのが望ましい。Ｍg ：０．２〜２％ Ｍg は、真空ろう付の際、材料から炉中に蒸発し、炉中
の酸化性ガスと反応して材料の酸化を防止し、ろう付性
を向上させるので、真空ろう付の場合に添加する。０．
２％未満では上記効果が不十分であり、２％を超えると
一層の効果が望めないのみならず、炉の汚染が著しくな
るので上記範囲とする。
高めるために添加される。ただし、Ｓi 含有量が５％未
満であると、ろう材の液相線温度が高すぎ、溶融時の流
動性が低くなる。また１５％を超えると、共晶点を超え
ることにより、Ｓi 量の増加にともない液相線温度が上
昇し、Ｓi 量が不足する場合と同様に流動性が低下する
ので上記範囲とする。なお、同様の理由で７〜１１％と
するのが望ましい。Ｃu ：０．１〜１％ Ｃu は、Ａl−Ｓi 合金の固相線温度を低下させるため
に添加する。０．１％未満の含有量ではその効果は不十
分であり、自己腐食速度も大きくなりすぎる。また、１
％を超えるとろう材の耐孔食性が低下するとともに電位
が貴になり、周りのろう付品の耐食性を損なう。またろ
う材の固相線温度が低くなりすぎて良好なろう付ができ
ないので上記範囲とする。Ｚn ：０．５〜８％ Ｚn は、Ｃu とともに、ろう材の固相線温度を低下させ
るために添加する。また、Ｚn は電位を卑側にするの
で、電位を貴にするＣu との適切な組合わせによってろ
う材自身および周りの部材の耐食性が著しく向上する。
ただし、Ｚn の含有量が０．５％未満であると、固相線
温度の低下効果が不十分であり、また、ろう材の耐孔食
性が低下する。さらにろう材の電位が貴になるので周り
の部材の耐食性が低下し、腐食が進行する。一方、８％
を超えると、ろう材の自己腐食が大きくなりすぎるので
上記範囲とする。なお、同様の理由で３〜６％の範囲内
とするのが望ましい。Ｍg ：０．２〜２％ Ｍg は、真空ろう付の際、材料から炉中に蒸発し、炉中
の酸化性ガスと反応して材料の酸化を防止し、ろう付性
を向上させるので、真空ろう付の場合に添加する。０．
２％未満では上記効果が不十分であり、２％を超えると
一層の効果が望めないのみならず、炉の汚染が著しくな
るので上記範囲とする。
【０００９】Ｂi ：０．０１〜０．２％、Ｂe ：０．０
００２〜０．００１５％ それぞれ、真空ろう付においてろうの流動性や充填性を
良好にしてろう付性を向上させるので、Ｍg を含有させ
るろう材において選択的に１種以上添加する。それぞれ
下限未満では、上記効果が不十分であり、また上限を超
えると、ろう付するアルミニウム合金中に侵食するので
上記範囲とする。 Ｉn ：０．００５〜０．１％、Ｓn ：０．０５〜０．２
％Ｐb ：０．００５〜０．２％、Ｇa ：０．００５〜０．
２％ それぞれろう材の電位を卑にし、犠牲陽極性を付与して
ろう付品の耐食性を向上させるために選択的に１種以上
を添加する。それぞれの含有量が下限未満であると、そ
の効果が不十分であり、また上限を超えると、自己腐食
が激しくなるので上記範囲とする。 Ｎa ：０．００５〜０．２％、Ｋ：０．００５〜０．２
％Ｃa ：０．００５〜０．２％、Ｓr ：０．００５〜０．
２％ それぞれ、組織を微細化して流動性を良好にし、ろう付
性を向上させるために選択的に１種以上添加する。それ
ぞれ下限未満では効果が不十分であり、上限を超えても
より一層の効果は望めないので上記範囲とする。
００２〜０．００１５％ それぞれ、真空ろう付においてろうの流動性や充填性を
良好にしてろう付性を向上させるので、Ｍg を含有させ
るろう材において選択的に１種以上添加する。それぞれ
下限未満では、上記効果が不十分であり、また上限を超
えると、ろう付するアルミニウム合金中に侵食するので
上記範囲とする。 Ｉn ：０．００５〜０．１％、Ｓn ：０．０５〜０．２
％Ｐb ：０．００５〜０．２％、Ｇa ：０．００５〜０．
２％ それぞれろう材の電位を卑にし、犠牲陽極性を付与して
ろう付品の耐食性を向上させるために選択的に１種以上
を添加する。それぞれの含有量が下限未満であると、そ
の効果が不十分であり、また上限を超えると、自己腐食
が激しくなるので上記範囲とする。 Ｎa ：０．００５〜０．２％、Ｋ：０．００５〜０．２
％Ｃa ：０．００５〜０．２％、Ｓr ：０．００５〜０．
２％ それぞれ、組織を微細化して流動性を良好にし、ろう付
性を向上させるために選択的に１種以上添加する。それ
ぞれ下限未満では効果が不十分であり、上限を超えても
より一層の効果は望めないので上記範囲とする。
【００１０】（ブレージングシート用芯材）ブレージン
グシートの皮材には、前記ろう材を使用するので、ここ
では芯材についてのみ言及する。Ｍn ：０．５〜１．５％ Ｍn は、Ａl−Ｍn 系、Ａl−Ｍn−Ｓi 系化合物として
析出して耐孔食性を向上させるとともに強度を向上させ
る。Ｍn の含有量が０．５％未満であると、その効果は
不十分であり、一方、１．５％を超えると加工性が低下
するので上記範囲とする。Ｓi ：０．５〜１．５％ Ａl−Ｍn−Ｓi 系化合物として析出し、また素地中に固
溶して強度を向上させる。０．５％未満であると、強度
の向上が不十分であり、また。１．５％を超えると耐食
性を低下させるので上記範囲とする。Ｃu ：０．３〜０．８％ 素地中に固溶して強度を向上させるとともに、電位を貴
にして耐孔食性を向上させる。０．３％未満では上記効
果は十分に得られず、また０．８％を超えると貴になり
すぎて、周辺の部材の耐食性を低下させるので上記範囲
とする。
グシートの皮材には、前記ろう材を使用するので、ここ
では芯材についてのみ言及する。Ｍn ：０．５〜１．５％ Ｍn は、Ａl−Ｍn 系、Ａl−Ｍn−Ｓi 系化合物として
析出して耐孔食性を向上させるとともに強度を向上させ
る。Ｍn の含有量が０．５％未満であると、その効果は
不十分であり、一方、１．５％を超えると加工性が低下
するので上記範囲とする。Ｓi ：０．５〜１．５％ Ａl−Ｍn−Ｓi 系化合物として析出し、また素地中に固
溶して強度を向上させる。０．５％未満であると、強度
の向上が不十分であり、また。１．５％を超えると耐食
性を低下させるので上記範囲とする。Ｃu ：０．３〜０．８％ 素地中に固溶して強度を向上させるとともに、電位を貴
にして耐孔食性を向上させる。０．３％未満では上記効
果は十分に得られず、また０．８％を超えると貴になり
すぎて、周辺の部材の耐食性を低下させるので上記範囲
とする。
【００１１】 Ｍg ：０．０５〜３％、Ｚr ：０．０５〜０．２５％ Ｃr ：０．０５〜０．２５％、Ｔi ：０．０５〜０．２
５％Ｖ：０．０５〜０．２５％ Ｍg は、Ｓi との共存下でＭg2Ｓiとして析出し、Ｃr、
Ｚr、Ｖは、Ａl と化合物を形成して強度を向上させ
る。また、Ｔi は耐食性を向上させるので、これらを選
択的に１種以上添加する。これらが下限未満であると、
それぞれの効果が不十分であり、また、上限を超える
と、Ｍg では耐食性の低下、その他の元素では加工性が
低下するので、上記範囲とする。
５％Ｖ：０．０５〜０．２５％ Ｍg は、Ｓi との共存下でＭg2Ｓiとして析出し、Ｃr、
Ｚr、Ｖは、Ａl と化合物を形成して強度を向上させ
る。また、Ｔi は耐食性を向上させるので、これらを選
択的に１種以上添加する。これらが下限未満であると、
それぞれの効果が不十分であり、また、上限を超える
と、Ｍg では耐食性の低下、その他の元素では加工性が
低下するので、上記範囲とする。
【００１２】
【実施例】表１に示す組成の芯材の両面に、表２に示す
ろう材を１０％の厚さでクラッドし、板厚０．５ｍｍの
ブレージングシートとした。なお、ろう材には、比較材
として、ＪＩＳ ＢＡ４０４５、ＢＡ４１４５相当のＡl
合金を用意した。このブレージングシート１（５０×
２５ｍｍ）をそれぞれ、図１に示すように板厚２ｍｍの
ＪＩＳ Ａ ３００３合金板２上に垂直に立て、その当接
部の一端に直径２ｍｍのＳＵＳ ３０４線３を配置し
て、ブレージングシート１を僅かに傾斜させた状態で、
合金板２とＴ字型に組み付けた。そして、ろう材中にＭ
g を含有しないブレージングシートについては、フッ化
物系フラックスを塗布してＮ2雰囲気で、ろう材中にＭg
を含有するブレージングシートについては１０-4ｔｏ
ｒｒの真空中で、それぞれ所定の温度で５分間保持する
ろう付を行って、ブレージングシート１と合金板２との
隙間におけるろう４の充填長さを測定することによりろ
う付性を評価した。なお、加熱温度は各ろう材の固相線
と液相線との間の温度とした。
ろう材を１０％の厚さでクラッドし、板厚０．５ｍｍの
ブレージングシートとした。なお、ろう材には、比較材
として、ＪＩＳ ＢＡ４０４５、ＢＡ４１４５相当のＡl
合金を用意した。このブレージングシート１（５０×
２５ｍｍ）をそれぞれ、図１に示すように板厚２ｍｍの
ＪＩＳ Ａ ３００３合金板２上に垂直に立て、その当接
部の一端に直径２ｍｍのＳＵＳ ３０４線３を配置し
て、ブレージングシート１を僅かに傾斜させた状態で、
合金板２とＴ字型に組み付けた。そして、ろう材中にＭ
g を含有しないブレージングシートについては、フッ化
物系フラックスを塗布してＮ2雰囲気で、ろう材中にＭg
を含有するブレージングシートについては１０-4ｔｏ
ｒｒの真空中で、それぞれ所定の温度で５分間保持する
ろう付を行って、ブレージングシート１と合金板２との
隙間におけるろう４の充填長さを測定することによりろ
う付性を評価した。なお、加熱温度は各ろう材の固相線
と液相線との間の温度とした。
【００１３】また、各ブレージングシートは、発明材お
よび比較材Ｎｏ．１１について５７５℃、比較材Ｎｏ．
１０について６００℃で５分間の加熱を行った後、強度
測定を行い、さらに２０００時間の塩水噴霧試験に供し
て孔食深さを測定した。これらの測定結果は表３に示し
た。表から明らかなように発明材は、ろう付性および耐
食性に優れており、また、固相線、液相線間の温度差が
大きく温度管理が容易である。なお、比較材Ｎｏ．９
は、ろう付温度が低すぎてろうが溶融せず、また、比較
材Ｎｏ．１０は、芯材が局部的に溶融したためろうが芯
材中に侵食し、ろう付不良となった。
よび比較材Ｎｏ．１１について５７５℃、比較材Ｎｏ．
１０について６００℃で５分間の加熱を行った後、強度
測定を行い、さらに２０００時間の塩水噴霧試験に供し
て孔食深さを測定した。これらの測定結果は表３に示し
た。表から明らかなように発明材は、ろう付性および耐
食性に優れており、また、固相線、液相線間の温度差が
大きく温度管理が容易である。なお、比較材Ｎｏ．９
は、ろう付温度が低すぎてろうが溶融せず、また、比較
材Ｎｏ．１０は、芯材が局部的に溶融したためろうが芯
材中に侵食し、ろう付不良となった。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本願発明の熱交換器
ろう付用アルミニウム合金ろう材によれば、所定量のＳ
i 、Ｃu 、Ｚn またはＭg を基本成分とし、所望により
選択成分を添加するものとしたので、固・液相線間の温
度差を十分に大きくしたままで、融点を適度に下下るこ
とができ、高強度のＡl 合金においても、局部溶解など
が生じることなく良好に接合できる。しかも固・液相線
間の温度差が十分に得られるので、温度管理が容易であ
り、作業能率が向上する。さらにろう材は耐食性に優れ
ており、厳しい腐食環境の用途に使用することができ
る。また、本願発明の熱交換器用アルミニウム合金ブレ
ージングシートによれば、高強度Ａl 合金を芯材とし
て、上記ろう材をクラッドしたので、上記特性を備えた
高強度のろう付品が能率よく得られる。
ろう付用アルミニウム合金ろう材によれば、所定量のＳ
i 、Ｃu 、Ｚn またはＭg を基本成分とし、所望により
選択成分を添加するものとしたので、固・液相線間の温
度差を十分に大きくしたままで、融点を適度に下下るこ
とができ、高強度のＡl 合金においても、局部溶解など
が生じることなく良好に接合できる。しかも固・液相線
間の温度差が十分に得られるので、温度管理が容易であ
り、作業能率が向上する。さらにろう材は耐食性に優れ
ており、厳しい腐食環境の用途に使用することができ
る。また、本願発明の熱交換器用アルミニウム合金ブレ
ージングシートによれば、高強度Ａl 合金を芯材とし
て、上記ろう材をクラッドしたので、上記特性を備えた
高強度のろう付品が能率よく得られる。
【図１】図１は、この発明の実施例におけるブレージン
グシートのろう付特性試験を示す正面図である。
グシートのろう付特性試験を示す正面図である。
１ ブレージングシート ２ Ａl 合金板 ４ ろう
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ２２Ｃ 21/02
Claims (7)
- 【請求項１】 重量％で、Ｓi ：５〜１５％、Ｃu ：
０．１〜１％、Ｚn ：０．５〜８％を含有し、残部がＡ
l と不可避不純物とからなる熱交換器ろう付用アルミニ
ウム合金ろう材 - 【請求項２】 重量％で、Ｓi ：５〜１５％、Ｍg ：
０．２〜２％、Ｃu ：０．１〜１％、Ｚn ：０．５〜８
％を含有し、残部がＡl と不可避不純物とからなる熱交
換器ろう付用アルミニウム合金ろう材 - 【請求項３】 請求項２記載の成分に加え、重量％で、
Ｂi ：０．０１〜０．２％、Ｂe ：０．０００２〜０．
００１５％の１種または２種を含有する熱交換器ろう付
用アルミニウム合金ろう材 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載の成分に
加え、重量％で、Ｉn ：０．００５〜０．１％、Ｓn ：
０．０５〜０．２％、Ｐb ：０．００５〜０．２％、Ｇ
a ：０．００５〜０．２％の１種または２種以上を含有
する熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の成分に
加え、重量％で、Ｎa ：０．００５〜０．２％、Ｋ：
０．００５〜０．２％、Ｃa ：０．００５〜０．２％、
Ｓr ：０．００５〜０．２％の１種または２種以上を含
有する熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材 - 【請求項６】 重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓ
i ：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有
し、残部がＡl と不可避不純物とからなる芯材の片面ま
たは両面に、請求項１〜５のいずれかに記載のろう材を
クラッドした熱交換器用アルミニウム合金ブレージング
シート - 【請求項７】 重量％で、Ｍn ：０．５〜１．５％、Ｓ
i ：０．５〜１．５％、Ｃu ：０．３〜０．８％を含有
し、さらに、Ｍg ：０．０５〜３％、Ｚr ：０．０５〜
０．２５％、Ｃr ：０．０５〜０．２５％、Ｔi ：０．
０５〜０．２５％、Ｖ：０．０５〜０．２５％の１種ま
たは２種以上を含有し、残部がＡl と不可避不純物とか
らなる芯材の片面または両面に、請求項１〜５のいずれ
かに記載のろう材をクラッドした熱交換器用アルミニウ
ム合金ブレージングシート
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35548092A JP3224440B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材および熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35548092A JP3224440B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材および熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06182582A true JPH06182582A (ja) | 1994-07-05 |
| JP3224440B2 JP3224440B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=18444194
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35548092A Expired - Fee Related JP3224440B2 (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 熱交換器ろう付用アルミニウム合金ろう材および熱交換器用アルミニウム合金ブレージングシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3224440B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08277433A (ja) * | 1995-04-06 | 1996-10-22 | Mitsubishi Alum Co Ltd | ブレージングシート及び熱交換器に用いられる管 |
| US6783869B2 (en) * | 2001-11-07 | 2004-08-31 | Miba Gleitlager Aktiengesellschaft | Aluminium alloy for an anti-friction element |
| EP1709210A1 (en) * | 2004-01-30 | 2006-10-11 | Alcoa Inc. | Aluminum alloy for producing high performance shaped castings |
| JP2009161831A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 熱交換器のフィン材用ブレージングシート並びに熱交換器及びその製造方法 |
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| CN102554493A (zh) * | 2012-01-10 | 2012-07-11 | 浙江新锐焊接材料有限公司 | 高气密性中温铝钎料 |
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| US20140190952A1 (en) * | 2010-02-10 | 2014-07-10 | Illinois Tool Works Inc. | Aluminum alloy welding wire |
| US10421159B2 (en) | 2015-02-25 | 2019-09-24 | Hobart Brothers Llc | Systems and methods for additive manufacturing using aluminum metal-cored wire |
| US10654135B2 (en) | 2010-02-10 | 2020-05-19 | Illinois Tool Works Inc. | Aluminum alloy welding wire |
| CN112975204A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-18 | 浙江永旺焊材制造有限公司 | 一种应用于铝铜异种材料焊接的自钎剂钎料及焊接方法 |
| WO2021199732A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 三菱アルミニウム株式会社 | 無フラックスろう付用アルミニウムブレージングシート |
| US11370068B2 (en) | 2015-02-25 | 2022-06-28 | Hobart Brothers Llc | Systems and methods for additive manufacturing using aluminum metal-cored wire |
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|---|---|---|---|---|
| CN102267019B (zh) * | 2011-08-04 | 2013-06-19 | 广州有色金属研究院 | 一种锌铝钎料 |
| CN102418013B (zh) * | 2011-12-08 | 2013-10-16 | 东北大学 | 一种含镁再生高硅变形铝合金及其制备方法 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP35548092A patent/JP3224440B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US9770787B2 (en) * | 2010-02-10 | 2017-09-26 | Hobart Brother Company | Aluminum alloy welding wire |
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| CN102319963A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-01-18 | 桂林市庆通有色金属工艺材料开发有限公司 | 一种Al-Si-Cu-Zn-Sn-Ni铝基钎料及其制备方法 |
| CN102554493A (zh) * | 2012-01-10 | 2012-07-11 | 浙江新锐焊接材料有限公司 | 高气密性中温铝钎料 |
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| CN115297993A (zh) * | 2020-03-31 | 2022-11-04 | Ma铝株式会社 | 无焊剂钎焊用铝钎焊片 |
| CN115297993B (zh) * | 2020-03-31 | 2023-08-22 | Ma铝株式会社 | 无焊剂钎焊用铝钎焊片 |
| US11806816B2 (en) | 2020-03-31 | 2023-11-07 | Ma Aluminum Corporation | Aluminum brazing sheet for fluxless brazing use |
| CN112975204A (zh) * | 2021-03-23 | 2021-06-18 | 浙江永旺焊材制造有限公司 | 一种应用于铝铜异种材料焊接的自钎剂钎料及焊接方法 |
| CN112975204B (zh) * | 2021-03-23 | 2022-08-30 | 浙江永旺焊材制造有限公司 | 一种应用于铝铜异种材料焊接的自钎剂钎料及焊接方法 |
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