JPS5950685B2 - 熱可塑性樹脂の連続重合方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂の連続重合方法

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JPS5950685B2
JPS5950685B2 JP3797482A JP3797482A JPS5950685B2 JP S5950685 B2 JPS5950685 B2 JP S5950685B2 JP 3797482 A JP3797482 A JP 3797482A JP 3797482 A JP3797482 A JP 3797482A JP S5950685 B2 JPS5950685 B2 JP S5950685B2
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polymer
monomer
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宏 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモノビニル芳香族単量体およびエチレン姓不飽
和ニトリル単量体の混合溶液を重合原液とする熱町塑性
樹脂の連続塊状重合方法に関するものである。
従来、モ、/ビニル芳香族単量体およびエチレン住不飽
和ニトリル単量体からなる重合体の製造方法としては懸
濁重合、乳化重合、溶液重合、塊状重合などが知られて
いる。
これらの重合方法は得られる重合体の用途に応じて選択
されることもあるが、一般的には重合反応熱の除去およ
び重合反応の進行とともに増大する粘性物質の取扱いに
制約されて選択されているのが現状である。懸濁重合、
乳化重合、溶液重合はこの点有利な製造方法であるが、
使用する副原料による不純物の混入、水を分離する際の
排水負荷による環境汚染、または溶媒分離によるエネル
ギーロンなどの点から、省エネルギー、低公害の製造方
法では、今後製造プロセスとして採用することが問題と
なる方法である。
また、塊状重合方法では、上記のような問題は解決され
るが、反応系の不安定住、重合反応の進行とともに上昇
する粘性物質の取扱い、規模の増大とともに増大する除
熱面積などの反応装置上の難問題がある。
たとえば、重合率が50〜60%に到達した時点で重合
をやめ脱揮発装置に移行して揮発分をのJ ぞいてポリ
マを得る方法(特公昭48−29797号公報、特公昭
54−14627号公報)が提案されている。
これらの方法は、揮発分をのぞくのに必要なエネルギー
を外部から与えており、装置が大きくな; るにつれて
、脱揮発装置が大きくなり、ばく大なエネルギーを要す
る。
そのために出来るだけ、ポリマの重合率を上げて省エネ
ルギー化を行なう必要がある。
本発明者らは2槽プロセスによる効率的な方法を特公昭
49−267号公報に提案した。
すなわら、第1反応器を完全混合槽とし、ここで重合率
を40〜65%まで上げたのら、プラグフロータイプの
第2反応器に供給して重合を完結させる方法である。こ
のプロセスにおいて、本発明者らはモノビニル芳香族−
エチレン住不飽和ニトリル共重合体を製造してきたが、
長期運転をしていくと、第2重合槽内に炭化ポリマが発
生する現象を起こし、該共重合体ペレツト中に混入して
出てくることがわかつた。
そのために数ケ月後には運転を中止し、槽内洗浄をしな
ければならなかつた。この炭化ポリマの生成原因を調査
したところ炭化ポリマの発生は滞留しやすい部分、例え
ば掻き取り翼の裏面、横棒のつけ根などに多くみられ特
に反応器下物に多いことが確認された。
すなわと異常滞留したポリマが高温において熱劣化しア
クリロニトリルの環化反応などを起し、炭化まですすん
だと思われる。
このため上記プロセスの生産性は当初子定していたもの
より大幅に低下せざるをえなかつた。
したがつて、本発明者らは第2反応器における圧力を特
定の条件で制御し、なおかつ特定の溶媒を特定量存在さ
せることによりポリマの品質をそこなうことなく、炭化
ポリマの生成を防止し、長期連続運転が可能な製造方法
を見出し、本発明に到達した。すなわら本発明は、モノ
ビニル芳香族単量体が60〜90%およびエチレン住不
飽和ニトリル単量体が10〜40%なる混合溶液を重合
原液とし、まず完全混合槽になるような攪拌装置で重合
し、次いでプラグフロータイプの反応器で重合を行なう
のに際し、プラグフロー反応器内の圧力を1〜5k9/
ClTlGの範囲の一定圧力に保持し、反応器下部から
吐出される重合液中にモノビニル芳香族単量体の沸点に
対し−15〜+5℃の範囲の沸点を有する溶媒を(l)
式から求められる量(x)存在させてx:溶媒濃度(%
)p:圧力(Kg/c−1i1G) 重合液の温度を150−190℃の範囲に制御し、次い
で重合液を脱揮発物装置において未反応モノマ、溶媒を
気化して、分離し、溶融ポリマを連続的に取出すことを
特徴とする熱町塑性樹脂の連続重合方法である。
本発明で使用するモノビニル芳香族単量体はスチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン
などのスチレン系単量体であり、エチレン性不飽和二ト
リル単量体はアクリロニトリル、メタクリロニトリルな
どである。
モノビニル芳香族単量体とエチレン姓不飽和ニトリル単
量体の比は60〜90%対10〜40%であり、好まし
くは65〜80%対20〜35%が良い。また必要に応
じて他のビニル単量体、例えばメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ルなどの単量体を10%以下含有しても差し支えない。
また、通常のラジカル重合の際に重合調節剤として添加
されるメルカプタン類、四塩化炭素などの有機ハロゲン
化物、ジスルフイド類などを添加してもよいし、必要に
応じて通常ラジカル重合に使用されている開始剤、例え
ばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサ
ンニトリルなどのアゾ系開始剤、過酸化ベンゾイル、ラ
ウリルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド
、Tert−ブチルパーベンゾエードなどの有機過酸化
物を使用しても差し支えない。本発明の重合装置として
は2段階に分割したものを用いることが重要である。
本発明を実施するために用いる代表的な製造装置の概略
図を第1図に示した。
製造装置は第1反応器および第2反応器を脱揮発物装置
から構成される。ポリマの分子量分布および組成分布を
なるべく狭くして均一なポリマを連続的に取り出すため
には、第1反応器を完全混合槽になるような攪拌装置に
し、気相部の圧力を圧力制御機構1で制御して内温をコ
ントロールするとともに蒸発してくるモノマ蒸気を冷却
機構3で凝縮してモノマを反応系に還流させることが必
要である。
すなわら、第1反応器では反応温度を95〜135゜C
圧力を0.5〜2.0k9/ClllGの条件下に制御
してポリマ濃度を50〜70%まで重合させることが望
ましい。
ポリマ濃度が50%より低いと得られるポリマの均一性
が低くなり、品質上問題となる。
またポリマ濃度が70%をこえると重合液の粘度が増大
し、完全混合が困難となる。
第1反応器を経た重合液は第2反応器に連続的に供給さ
れるが、ポリマ濃度が50〜70%まで重合されている
ため粘稠な液になつておりさらに第2反応器で重合され
ると粘度が上昇する。
そのため第2反応器で第1反応器と同様な完全混合およ
び重合液の温度を一定に制御することは困難である。し
たがつて第2反応器において、内部重合液は反応器内を
″上層から下層にかけて水平方向への混合はあつても、
流れ方向への混合がないようなプラグフロータイプの移
動をせしめ、かつ重合液部分の壁面を多段に分割したジ
ヤケツトを設けて保温せしめることが必要である。
この反応器に使用するかきとり翼付攪拌装置9は上下混
合のすくないものが好ましく、円盤状の多孔板数枚を取
付け、壁面をかきとる様な翼がついている撹拌機が良い
この攪拌機9を設けることにより、シヨートパスや逆混
合をおさえることができる。
重合液は反応器を上層から下層にかけて移動すると共に
重合していく。
この重合反応によつて発生する重合熱によつて重合液の
温度を上昇させるが、この温度勾配は重合液の佛点に沿
つて変化する。この重合液の気液平衡は一般的に(2)
式のように整理される。
(2)式 P(に(PA(T)+Ps(T))(1−
φ)EXp(φ+0.4φ2)P:操作圧力01Hg) PA:温度(T)でのエチレン性不飽和二トリル単量体
の分圧(TnmHg)P8:温度(T)でのモノビニル
芳香族単量体の分圧(MmHg)φ:ポリマの体積分率
(VOl/VOl)(2)式から求められる佛点以上に
発生する重合熱による温度上昇があれば重合系の温度は
沸点で止まり、余剰の熱量はモノマの蒸発に使用される
重合系の沸点は(2)式からポリマ濃度だけでなくモノ
マの組成によつても異なる。一般にエチレン性不飽和二
トリル単量体の沸点はモノビニル芳香族単量体の沸点に
くらべて数10℃低い。そのためノ重合液が反応器の上
層から下層にかけて進行していく時に余剰の重合熱によ
つてモノマが蒸発するとき、液相にあるエチレン性不飽
和二トリル単量体とモノビニル芳香族単量体の割合たり
気相に存在するエチレン性不飽和二トリル単量体の量の
割合は多くなる。
この現象により反応器の上層のモノマ組成中のエチレン
性不飽和二トリル単量体の割合は多くなり、下層のモノ
マ組成中のエチレン性不飽和二トリル単量体の割合は少
なくなる。
そのため反応器内の重合系の温度変化はポリマ濃度だけ
で一義的に決まらず、モノマ組成の変化も考慮に入れな
ければならない。
このような現象を考慮してスチレン75部、アクリロニ
トリル25部からなる重合原液について組成が変わると
圧力Vsポリマ濃度Vs沸点の関係が変化することを示
したものが第2図である。ある操作圧力下で第2反応器
の温度勾配は第2図のように変わるがこれは沸点上の変
化である。
重合率が高くなるにつれて重合速度は極端に低下し、重
合熱で反応液の温度を沸点上まで上昇させることができ
なくなり、沸点からずれてくるのが通常である。実際の
重合系で沸点からずれる条件をさがすのは困難であるが
、第2図の組成の場合で操作圧力2k9/〜Gでポリマ
濃度95%前後であり、この時の温度は195℃であつ
た。
このときの操作条件下で195℃以下の領域では重合系
は気相と液相の佛騰した状態で沸点上にあるが、195
゜Cより高くなる領域では佛点以下になり均一な液相の
状態であるといえる。
第2反応器から連続的に安定して重合液を吐出させるた
めには系の変動も考慮して完全に均一液相状態になる時
点まで重合させて取り出さなければならない。
そのため操作圧力2.0kg/0T!1Gでは重合物の
温度が200℃前後になつた時点で吐出している。すな
わら第2反応器の液相部の温度は12『Cから20『C
まで変化しており、ジヤケツト温度についても多段保温
機構10で内温に合わせて制御している。
し力山、この条件下で重合を続けていくと滞留しやすい
部分に炭化ポリマが生成し、ある大きさに成長すると剥
離し、吐出ポリマ中に異物として出てくることがわかつ
た。
この炭化ポリマは異常滞留したポリマが高温において熱
劣化し炭化まですすんだものと思われる。
そのため炭化ポリマの発生がある程度多くなると重合を
中止し、槽内を空にして洗浄後人力で炭化ポリマを剥離
させてから又再スタートを実施していた。この停止によ
り、生産曲は大幅に低下し、連続重合の優位性を保つこ
とができなかつたが、第2反応器の下部温度を150で
C〜190℃、好ましくは1500C〜170℃に制御
することによつて、この炭化ポリマの生成を防止するこ
とができた。しかしながら第2反応器の下部を150℃
〜190℃の範囲に制御して吐出することは上述したよ
うに液相と気相の沸騰状態の重合液を吐出することにな
り、吐出ポンプの定量住が悪化し、安定して吐出するこ
とはできない。
このため第2反応器内の重合状態が変動し、品質の変動
をもたらし、一定の品質の製品を製造することが困難と
なる。それゆえ重合液が液相のみで存在している状態に
しなければならない。
この状態をつくりだすためにはモノマを溶媒で希釈して
いき、重合するモノマの量を減少させることである。極
端にいうと重合液が1500C〜190℃の時点で重合
するモノマが存在しなければ、重合液に与える熱がなく
なり、操作圧力下での沸点以下の温度であれば、完全に
液相になり、吐出は安定する。
したがつて、操作圧力はl〜 5k9/−Gの範囲内で
モノビニル芳香族単量体の沸点に対し−15〜+5゜C
の範囲の沸点を有する溶媒を(1)式から求まる量(x
)を添加することにより反応器下剖の温度を150−1
90℃に制御でき安定した吐出が可能になる操作圧力は
l〜 5k9/−Gの範囲が好ましく、1kg/Crl
lGより低いと、重合液が高粘度のため供給ポンプへの
噛み込み性が低く、吐出能力が低下する。また操作圧力
を5kg/−Gより高くすると反応器下部の温度を15
0〜190℃に制御するためには溶媒量が多量に必要に
なり、装置効率が低下するとともに脱揮発物装置の脱葎
行ヒカを大きくしなければならず、2機以上の設備が必
要となつてくる。使用する溶媒はモノビニル芳香族単量
体の沸点に対し−15〜 5゜Cの範囲の沸点を有する
ものであることが好ましい。
たとえば、ジプロピルケトン、エチルベンゼン、キシレ
ン、バレロニトリル、ブチルエーテルなどがあげられる
モノビニル芳香族単量体の沸点より15℃以上低い沸点
の溶媒を使用すると溶媒を所定量添加しても、溶媒は第
2反応器上部に蓄積し、定量的に反応器下部から重合液
と共に吐出されない。
すなわら第2反応器内を溶媒で希釈していき、最後には
多量の溶媒を含む重合液を吐出することになり、操作圧
力を5k9/粛Gより高く上げて運転することと同じに
なる。また溶媒の沸点がモノビニル芳香族単量体の沸点
より5℃以上高い沸点のものだと(1)式の範囲の添加
量では第2反応器下部の温度が150〜1900C以上
になり改善効果がなくなる。また150〜190℃の範
囲に制御するためにはまた多量の添加量が必要となる。
また上記高沸点の溶媒は脱揮発物装置での脱気住が悪く
なり、揮発物の少ない樹脂を得るために脱揮発物装置の
能力を過大に大きくしなければならなくなる。この第2
反応器は第1反応器と同様に蒸発してくるモノマ、溶媒
、水などを凝縮、水分離、還流せしめる装置を用いるこ
とができる。第2反応器からでた重合物は次に脱揮発物
装置に入れられ未反応モノマ、溶媒を気化して分離させ
るが、この脱揮発物装置として特に多段ベント押出機が
好ましい。
このベント押出機で未反応モノマ、溶媒などを気化させ
るとき除去効率を良くするためにベントロ手前に水注入
口を設けて水を添加しても良い。
また必要ならは安定剤などの添加剤を混練することもで
きる。気化した未反応モノマ、溶媒は精製分離して再使
用することができるが混合液のまま第2反応器に戻して
再循環使用する方が良い。
脱揮発物装置から連続的に取り出されるポリマは切断し
てペレツト状となし次の加工段階に供してもよいが、ま
た直接シートなどに連続成形しても良い。
本発明方法により長時間の連続操業が安定して可能であ
り、得られたポリマは色調が良好で、強度なものである
以下実施ャリにより本発明をさらに詳述する。
なお実施例中の部数は重量部数を示すものである。実施
例 1第1図に示した如く配置した重合装置を用いて重
合を行なつた。
スチレン70部、アクリロニトリル30部、ノルマルオ
クチルメルカプタン0.15部の混合溶液を100kg
/Hrの速度で第1反応器に供給し400kg供給した
ところで、供給を止め、圧力1.4k9/DGl内温1
20℃に徐々にあげていき、一定になつてから、約4時
間後ポリマ濃度55%に到達したところで、上記混合モ
ノマの供給および第2反応器・\の連続供給を開始した
。それと同時に佛点136.2のCのエチルベンゼンを
7kg/Hrで第2反応器・\供給し、4時間後工チル
ベンゼンの供給だけを停止した。下部温度は172℃に
なつており、ただらに第2反応器の下部の吐出ポンプお
よびベント押出機を作動させた。各ベントロはそれぞれ
減圧して未反応モノマ、エチルベンゼン、水を除去し、
溶融ポリマをカット状に押出し、切断して透明な樹脂ペ
レツトを得た60ベントロから除去された未反応モノマ
、エチルベンゼンは凝縮後、第2反応器・\再循環した
。この循環量は17.0kg/Hr゛であり、このうら
エチルベンゼン量は6.9kg/Hrであつた。この状
態の運転を約1ク明続けたが特に問題なく炭化ポリマは
ペレツト中にみられなかつた。得られたAsポリマのΩ
は0.54〜0.58の範囲内にあり色調はY値で1〜
3であつた。その後さらにlケ月経過してから運転を中
止し、空槽化した第2反応器の内部を点検したが、炭化
ポリマらしきものの存在は確認することができなかつた
比較例 1 エチルベンゼンを第2反応器へ供給しないこと以外は全
て実施例1と同様に重合を行なつた。
第2反応器の下部温度は195℃から200。Cの範囲
にありベント押出機から除去される未反応モノマは8.
7kg/Hrであつた。この条件下で運転を1ケ月つづ
けていくとベレツトの中に赤褐色から黒色の異物の存在
が確認され、2ケ月目には5kg中に35ケの炭化ポリ
マが存在していることを確認したため、運転を中止して
空槽化し、第2反応器の内部を観察した。
攪拌軸の翼および内部壁面に0.1〜3W!lの厚みで
炭化ポリマが生成、付着していることがわかつた。ノ この運転で得られたAsポリマのΩ=0.54〜0.5
8の範囲内であり、YI値は5〜7であつた。
比較例 2エチルベンゼンを第2反応器に供給せず、か
つ第2反応器の下部温度を172℃に保つ以外は全て実
施例1と同様に重合を行つた。
第2反応器の下部温度を172℃に保つためには、第2
反応器の内圧を11<9/CdG以下にしなければなら
ず、下部温度を172℃に保ら続けるためには吐出に使
用しているギヤポンプの回転数を所定の1.5〜2.0
倍以上にあげねばならなかつた。
また定量性が悪く、吐出量の変動が大きいためベント押
出機のベントロからポリマがベントアツプするのを防ぐ
ため各ベントの真空度を変更しなければならなく、得ら
れたペレツトの揮発分は0.5〜2.0%と大きく変動
しており、とてもそのまま成形材料に使用できるもので
はなかつた。実施例 2実施例1においてエチルベンゼ
ンのかわりに、沸点138.4℃のP−キシレンを使用
して実施例1と同様の方法で重合した。
実施例1と同様に安定して連続重合を行なうことができ
、約1ケ月半ほど運転して停止したが、第2反応器内部
は炭化ポリマはほとんどみられず、ペレツト中にも炭化
ポリマの存在を発見することができなかつた。
このときのポリマのΩ二0.55〜0.56でありペレ
ツトの色調はYI=1〜3であつた。
比較例 3 実施例1においてエチルベンゼンのかわりに佛点79.
6おCのメチルエチルケトンを使用して実施例1と同様
の方法で重合した。
第2反応器に供給開始してから4時間後、メチルエチル
ケトンの供給のみ停止したが第2反応器下部の温度は2
00℃であり、さらに上昇の傾向をみせていたので、ま
たメチルエチルケトンの供給を再開した。
また第2反応器の吐出ポンプベント押出機も作動させ、
連続重合を行なつた。第2反応器下部の温度は一旦21
0℃まで上昇したが4時間後に温度がさがりはじめ19
0昇Cにまで下がつたのでメチルエチルケトンの供給を
再び停止した。この時点前後からベントロから除去され
る量が多くなり、ベントアツプしはじめた。
さらに2時間後にはベントロはベントアツプしたポリマ
で閉塞され、連続運転を中止せざるを得なかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱町塑性樹脂の連続重合反応装置の概
略図である。 第2図はスチレン75部、アクリロニトリル25部から
なる重合原液が重合するにつれて変化する沸点、圧力、
ポリマ濃度の関係図である。1・・・・・・圧力制御機
構、2・・・・・・加温機構、3・・・・・・冷却機構
、4・・・・・・ギヤポンプ、5・・・・・・水分離器
、6・・・・・・還流モノマポンプ、7・・・・・・圧
力制御機構、8・・・・・・冷却機構、9・・・・・・
多孔板付かきとり翼形攪拌装置、10・・・・・・多段
保温機構、11・・・・・・脱揮発物装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 モノビニル芳香族単量体が60〜90%およびエチ
    レン性不飽和ニトリル単量体が10〜40%なる混合溶
    液を重合原液とし、まず完全混合槽になるような攪拌装
    置で重合し、次いでプラグフロータイプの反応器で重合
    を行なうのに際し、プラグフロー反応器内の圧力を1〜
    5kg/cm^2Gの範囲の一定圧力に保持し、反応器
    下部から吐出される重合液中にモノビニル芳香族単量体
    の沸点に対し−15〜+5℃の範囲の沸点を有する溶媒
    を(1)式から求められる量(x)存在させて(1)式
    [2/3]p+[4/3]≦x≦[14/3]P+[4
    /3]x:溶媒濃度(%)P:圧力(kg/cm^2G
    ) 重合液の温度を150〜190℃の範囲に制御し、次い
    で重合液を脱揮発物装置において未反応モノマおよび溶
    媒を気化して、分離し、溶融ポリマを連続的に取出すこ
    とを特徴とする熱可塑性樹脂の連続重合方法。
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