JPH11158215A - マレイミド系共重合体の製造方法 - Google Patents

マレイミド系共重合体の製造方法

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JPH11158215A
JPH11158215A JP10280257A JP28025798A JPH11158215A JP H11158215 A JPH11158215 A JP H11158215A JP 10280257 A JP10280257 A JP 10280257A JP 28025798 A JP28025798 A JP 28025798A JP H11158215 A JPH11158215 A JP H11158215A
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maleimide
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vent
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス転移温度が170℃以上であるマレイ
ミド系共重合体と揮発性成分を含有する重合体組成物か
ら揮発性成分を除去する際に、溶融粘度が高いマレイミ
ド系共重合体を必要以上に加温しないようにし、物性劣
化を起こさずに、残留揮発性成分含有量の少ないマレイ
ミド系共重合体を効率良く得る。 【構成】 マレイミド系共重合体組成物をベントタイプ
スクリュー押出機1に供給し、該押出機をスクリュー回
転数50〜150rpm の条件で操作し、かつ、前記押出
機の被処理物供給口よりも前方に位置する注入口から不
活性液体を注入して揮発性成分を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形材料、熱可塑性
樹脂に配合して耐熱性等の諸性質を改良するための材料
などとして有効であるガラス転移温度の高いマレイミド
系共重合体と、溶剤、未反応単量体、揮発性の副生物ま
たは不純物の様な揮発性成分とを含む重合体組成物から
揮発性成分を除去してマレイミド系共重合体を得る方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】マレイミド系共重合体は、高い熱変形温
度と熱分解温度を有する熱可塑性樹脂であることが知ら
れており、一般に、他の熱可塑性樹脂を利用した製品の
耐熱性、耐衝撃性および成形性などを向上させるために
使用される。マレイミド系共重合体は、通常、マレイミ
ド系単量体とこれと共重合可能な他の単量体を共重合す
ることにより製造される。
【0003】マレイミド系共重合体は、構造中のマレイ
ミド系単量体単位の比率によって物性が左右され、その
比率が低いと耐熱性が低いため樹脂組成物に充分な耐熱
性を付与できないおそれがあり、その比率が高すぎると
成形加工性が悪くなるとともに耐衝撃性が低下するおそ
れがある。マレイミド系単量体単位の比率が比較的少な
い共重合体は、一般に、乳化重合法や懸濁重合法により
合成されている。乳化重合法によれば、マレイミド系単
量体単位の比率が高いマレイミド系共重合体は軟化しに
くく乳濁液からの回収が非常に困難であるので、マレイ
ミド系単量体単位の比率の低い共重合体が製造されてい
る。このような乳化重合法によって得られた共重合体は
残存乳化剤等の影響により耐衝撃性が悪く、成形時に着
色が著しいので好ましくない。懸濁重合法では、芳香族
ビニル系単量体とマレイミド系単量体とが交互共重合し
やすく、マレイミド系単量体単位の比率の高い共重合体
を得ようとすると不均質な共重合体が生成しやすい。溶
液重合法や塊状重合法においても熟成反応により未反応
マレイミド系単量体を低減した共重合体や特定の重合方
法により分子量区分ごとの組成分布が狭く、未反応マレ
イミド系単量体が少ない重合体を得るために種々の検討
がなされている。
【0004】溶液重合や、塊状重合では溶解状態で、乳
化重合、懸濁重合では分散状態でマレイミド系共重合体
が得られる。これらの状態から、溶剤、未反応単量体、
揮発性の副生物または不純物の様な揮発性成分を分離し
てマレイミド系共重合体を得る必要がある。これは、マ
レイミド系共重合体中に溶剤、未反応単量体等の揮発性
成分が残留していると、耐熱性等の物性の低下や成形品
の外観不良(シルバーストリーク)を起こし、成形品の
物性を著しく低下させるからである。
【0005】このため、乳化重合法や懸濁重合法では、
凝集、濾過操作又はスチームストリッピングなどにより
重合体を分離する方法がとられている(特開昭62−1
12612、62−138510号公報)。一方、溶液
重合や塊状重合では、重合終了後の反応液を溶剤や未反
応単量体は溶解するが回収すべきマレイミド系共重合体
は溶解しない別の溶剤中に入れて未反応単量体や溶剤を
抽出除去したり(特開昭58−162616号公報)、
フラッシュ蒸発器を用いて未反応単量体や溶剤を蒸発さ
せた後、重合体を溶融した状態で抜出しする方法(特開
昭61−276807号公報、特開平3−205411
号公報、特開昭62−129334号公報)などによ
り、重合体を分離している。
【0006】重合終了後の反応混合物を直接に、また
は、予め加熱乾燥した後にベントタイプ押出機に供給し
て脱揮しながら重合体をペレットにするという方法が知
られている(特開昭59−126411、59−580
06、57−135814、50−40688、57−
49603、50−40687、63−147501号
公報および特開平3−49925号公報)。このような
方法は、マレイミド系共重合体を得る方法としても用い
られている(特開平2−51514号公報、特開昭63
−89806号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ガラス転移温度が17
0℃を超えるマレイミド系共重合体は、一般に、熱分解
温度が高く熱安定性に優れているものの、溶融粘度が著
しく高いため、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル
等の汎用プラスチック等よりも高い温度において取り扱
う必要がある。特に、溶融させて移送するためには重合
体を300℃以上に加温して粘度を低下させる必要があ
る。熱安定性にすぐれている重合体といえども、低粘度
になるほどの高温で取り扱うと、着色や熱劣化が起き
る。
【0008】従来用いられているフラッシュ蒸発器を用
いた乾燥方法では、フラッシュ後、熱可塑性重合体を加
熱溶融してギヤポンプ等で排出する仕組みになっている
が粘度が高く、安定的に抜き出しができない。溶剤で抽
出除去する方法では、抽出後、熱可塑性重合体を洗浄
し、濾過、乾燥する工程が必要である上、多量の溶剤を
回収するための蒸留分離工程が必要となるため工程が複
雑になる。ベントタイプ押出機に直接、揮発性成分の多
い反応混合物を供給する方法では、ベントタイプ押出機
で揮発性成分のガス化に伴う熱可塑性重合体の発泡が激
しく、ベントが発泡した重合体で閉塞するというトラブ
ルが起こり、長時間にわたって連続的に運転することが
困難となったり、あるいは、揮発性成分量が多いため大
きな設備が必要になったり、多量の揮発性成分の除去の
ために押出機中での滞留時間が長くなり重合体が変質し
たり着色したりする。
【0009】その他の揮発性成分除去方法では、重合体
を昇温するのに長時間を要したり、揮発性成分を除去し
た後の不揮発分を高粘度流体にして搬送したり、高温で
長時間滞留することによりポリマーが劣化したり、副反
応生成物が生成したりする。この発明は、重合反応液な
どの、揮発性成分を含むマレイミド系共重合体組成物か
ら揮発性成分を効率良く除去することができ、しかも、
溶融粘度が高いマレイミド系共重合体を必要以上に加温
しないようにすることにより、物性劣化を起こさずに、
残留揮発性成分含有量の少ないマレイミド系共重合体を
得ることができる方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記種々の
揮発性成分除去方法を検討した結果、揮発性成分を含む
マレイミド系共重合体組成物から揮発性成分を効率良く
除去するためには、工程が比較的簡略であって、多量の
溶剤を用いる必要がなく、しかも、共重合体を長時間高
温に加熱しておく必要がないという点で、ベントタイプ
押出機でマレイミド系共重合体組成物を処理する方法が
適切であると考えて研究を進めた。その結果、従来全く
行われていなかった操作条件でベントタイプ押出機を操
作して上記共重合体組成物を処理すると、上述のような
揮発性成分のガス化に伴うマレイミド系共重合体の発泡
がほとんどまたは全く起こらず、しかも、多量の揮発性
成分の除去のために押出機中での共重合体の滞留時間を
長くする必要がない、ということを見いだし、この発明
を完成した。
【0011】したがって、この発明は、上記課題を解決
するために、ガラス転移温度が170℃以上であるマレ
イミド系共重合体と揮発性成分を含有する重合体組成物
をベントタイプスクリュー押出機で処理して揮発性成分
を除去するマレイミド系共重合体の製造方法であって、
前記押出機をスクリュー回転数50〜150rpm の条件
で操作し、かつ、前記押出機の被処理物供給口よりも前
方に位置する注入口から不活性液体を注入することを特
徴とするマレイミド系共重合体の製造方法を提供する。
【0012】この発明では、マレイミド系共重合体のガ
ラス転移温度は、示差熱天秤を用いて測定した値であ
る。揮発性成分量は、マレイミド系共重合体をクロロホ
ルムに溶解し、残存揮発分をガスクロマトグラフィーに
より定量した値である。280℃での分子量保持率は、
示差熱天秤を用いて減圧条件(20mmHg以下)下で
共重合体を280℃に10分間加熱した後、急冷して得
た共重合体の分子量の、該処理前の共重合体の分子量に
対する比率である。
【0013】ガラス転移温度が170℃以上であるマレ
イミド系共重合体は、たとえば、マレイミド系単量体お
よび共重合可能な他の単量体を共重合することにより作
られる。芳香族ビニル系単量体単位とマレイミド系単量
体単位を主成分とするマレイミド系共重合体は耐熱性、
加工性、耐衝撃性に優れているとともに熱安定性にも優
れており各単量体単位の構成比を変えることによりガラ
ス転移温度が170℃以上、好ましくは180℃以上の
共重合体も容易に得られるので好ましい。ガラス転移温
度170℃未満の重合体は、従来の脱揮方法で揮発性成
分を除去することができる。
【0014】マレイミド系共重合体は、芳香族ビニル系
単量体(a)とマレイミド系単量体(b)とを共重合し
たり、単量体(a)、(b)および共重合可能なその他
の単量体(c)を共重合したりすることにより作られ
る。芳香族ビニル系単量体(a)は、下式:
【0015】
【化1】 〔式中、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ、独立に水
素または炭素数1〜5のアルキル基、R5 はアリール基
または置換アリール基である。〕で表される化合物であ
り、たとえば、スチレン;o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン(o−,m−,p−
メチルスチレンをビニルトルエンとも言う)、1,3−
ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチル
スチレン、p−第3級ブチルスチレンなどのアルキルス
チレン;α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α
−メチル−p−メチルスチレン;ビニルナフタレン;o
−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロス
チレン、2,4−ジブロモスチレンなどのハロゲン化ス
チレン;2−メチル−4−クロロスチレンなどのハロゲ
ン化アルキルスチレン;ジビニルベンゼン等が挙げら
れ、これらのうちの1種または2種以上を使用すること
ができる。生産性および物性のバランスの点からは、特
に、スチレン、ビニルトルエンおよびα−メチルスチレ
ンからなる群より選ばれる少なくとも1種を用いるのが
望ましい。なお、芳香族ビニル系単量体を用いずに脂肪
族ビニル系単量体を用いると、単量体の反応性が低く、
また得られた共重合体の耐熱性が低く、かつ吸湿性が大
きい。
【0016】マレイミド系単量体(b)は、下式:
【0017】
【化2】 〔式中、R1 は水素、または、炭素数1〜15の、アル
キル基、シクロアルキル基、置換アルキル基、アリール
基もしくは置換アリール基である。〕で表される化合物
であり、たとえば、マレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、
N−イソプロピルマレイミド、N−ブチルマレイミド、
N−イソブチルマレイミド、N−ターシャリブチルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニル
マレイミド、N−クロルフェニルマレイミド、N−メチ
ルフェニルマレイミド、N−ブロモフェニルマレイミ
ド、N−ナフチルマレイミド、N−ラウリルマレイミ
ド、2−ヒドロキシエチルマレイミド、N−ヒドロキシ
フェニルマレイミド、N−メトキシフェニルマレイミ
ド、N−カルボキシフェニルマレイミド、N−ニトロフ
ェニルマレイミド等を挙げることができ、これらのうち
の1種または2種以上を使用することができる。特に、
フェニルマレイミドおよびシクロヘキシルマレイミドの
一方または両方を用いるのが、入手しやすいとともに耐
熱性に優れた共重合体が得られるので好ましい。
【0018】上記マレイミド系共重合体には、必要に応
じて、単量体(a)および単量体(b)と共重合可能な
その他のビニル系単量体(c)を用いることができる。
単量体(c)は、単量体(a)および単量体(b)以外
の、エチレン性不飽和結合を持つ化合物であり、たとえ
ば、耐衝撃性、耐溶剤性、相溶性を向上させるという目
的で使用される。単量体(c)としては、たとえば、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリロニト
リル、フェニルアクリロニトリル等の不飽和ニトリル
類;シクロアルキル基およびベンジル基を含む、炭素数
1〜18のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エス
テル〔たとえば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ターシ
ャリブチル、(メタ)アクリル酸アミル、(メタ)アク
リル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシプロピル、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート等〕;エチレン、プロピレン、イ
ソブチレン、ジイソブチレン等のオレフィン類;ブタジ
エン、イソプレン等のジエン類;塩化ビニル、塩化ビニ
リデン、臭化ビニル、フッ化ビニル等のハロゲン化ビニ
ル類;メチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等
のビニルエーテル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
等の飽和モノカルボン酸のビニルエステル類;酢酸アリ
ル、プロピオン酸アリル等の飽和脂肪族モノカルボン酸
のアリルエステル類またはメタリルエステル類;エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビス
フェノールAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオ
キサイド付加物のジメタクリレート、ハロゲン化ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキ
サイド付加物のジ(メタ)アクリレート、イソシアヌレ
ートのトリ(メタ)アクリレート、イソシアヌレートの
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物
のジまたはトリ(メタ)アクリレート等の多価(メタ)
アクリレート類;トリアリルイソシアヌレート等の多価
アリレート類;グリシジル(メタ)アクリレート、アリ
ルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、フマル酸あるいはこれらの半エステル
化物等が挙げられ、目的に応じて1種または2種以上が
用いられるが、それらの種類および使用量はこの発明の
目的を逸脱しない範囲で選択すればよい。
【0019】マレイミド系単量体(b)は得られた共重
合体の耐熱性を向上させる成分でありその使用量は、芳
香族ビニル系単量体(a)およびマレイミド系単量体
(b)の種類及び比率により変化させることができる
が、得られた共重合体のガラス転移温度が170℃以上
となるように使用すれば、特に問題はない。単量体
(c)の使用量は、得られた共重合体のガラス転移温度
が170℃以上となる範囲で0〜20wt%が好まし
い。
【0020】この発明において、揮発性成分とは、たと
えば、溶剤、未反応単量体、揮発性の副生物または不純
物の様な揮発性を有するものである。ここで、溶剤と
は、一般に溶液重合等において使用できる溶剤であれば
よく、たとえば、トルエン、キシレン、エチルベンゼン
等の芳香族溶剤;メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン類;ジメチルスルフォキシド;ジメ
チルアセトアミド;酢酸エチルなどの極性溶媒であり、
また、懸濁重合、乳化重合によって重合体を得る場合に
は水が挙げられる。マレイミド系共重合体に含まれる揮
発性副生物は反応中に生成する揮発性の低分子量物質あ
るいは原料に含まれる揮発性の不純物である。
【0021】この発明では、1以上のスクリューを有し
シリンダ側面に軸方向に沿って順次配置された1以上の
ベントを有する、ベントタイプの単軸または二軸以上の
スクリュー押出機のいずれでも有効に使用できる。図1
にみるように、スクリュー押出機1はシリンダー10を
有している。シリンダー10は、通常、複数の部分(バ
レル)から構成されており、シリンダー10の側面に
は、ベント口が設けられている。ベント口は、原料重合
体組成物の供給部2より後方にリアベント3を、前方す
なわち脱揮後の重合体出口4側に複数個、たとえば2〜
5個のフォアベント(この図では3個のフォアベント5
a、5bおよび5c)をそれぞれ設けておき、重合体組
成物からの脱揮が進むとともに排気圧力を徐々に低下さ
せていくと脱揮率が大幅に改善されるので好ましい。フ
ォアベントの数が1個だと揮発性成分の除去効率が著し
く低下するおそれがあり、6個以上用いても除去効率が
変わらないおそれがある。リアベント3の圧力は300
〜760mmHgであり、重合体出口4付近のベント口5
cでの圧力は600mmHg以下が好ましく、400mmH
g以下がより好ましい。脱溶媒が進むと共に(出口に近
づくにつれ)圧力を低くすることにより、脱溶媒の効率
をより高めることができるので好ましい。各ベント部の
圧力は真空ポンプを用いて所定の圧力となるように排気
する。図1中、6はスクリュー駆動部、7は熱交換器、
8は重合体組成物貯留槽である。
【0022】この発明において最も重要な点はスクリュ
ー押出機で脱揮する際のスクリューの回転数である。5
0〜150rpm のスクリュー回転数で運転することによ
りはじめて物性低下の少ない重合体が得られる。スクリ
ュー回転数が50rpm 未満であれば重合体中に残留する
揮発性成分が増加し、成形品の外観不良を起こしやすい
と共にベントアップしやすくなるため安定に重合体組成
物を処理できなくなる。逆に150rpm を超えて高速で
回転させると溶融粘度の高い重合体特有と思われる著し
い発熱により樹脂温度の上昇を引き起こし、重合体の熱
変質等による物性低下が起こる。
【0023】スクリュー押出機のバレル温度は、バレル
位置により異なるため、一概に決めることはできない
が、100〜300℃の範囲で運転できる。特に、マレ
イミド系共重合体からの脱揮が進んだ押出機出口に近い
バレルでは、マレイミド系共重合体による剪断発熱によ
って樹脂温度が上昇しやすいためスクリュー回転数が重
要な因子となる。
【0024】塊状重合法あるいは溶液重合法によってガ
ラス転移温度170℃以上のマレイミド系共重合体を製
造する場合、マレイミド系共重合体組成物(ここでは反
応混合物)中のマレイミド系共重合体の含有量を高くし
ようとすると重合体組成物の粘度が上昇し、重合時の発
熱の除去にも特殊な設備が必要となったりするとともに
押出機への移送が困難となるため、20〜80重量%の
揮発性成分を含む重合体組成物が好ましい。重合体組成
物の揮発性成分含有量がこの範囲を下回ると同組成物の
粘度が高くなりすぎ、取扱いが困難となるおそれがあ
り、上回ると揮発性成分が多くなりすぎて脱溶媒後残留
する揮発性成分が増加するおそれがある。
【0025】このような揮発性成分の多いマレイミド系
共重合体組成物の脱揮には、図1にみるように、予め熱
交換器7で重合体組成物を加熱および加圧してから、大
気圧または減圧下に維持させたベントタイプスクリュー
押出機1にギアポンプ等により移送して供給し、供給口
2の後方に位置したベント口3を介して揮発性成分を除
去し、更に供給口2の前方に位置する複数のベント口5
a、5b、5cを介して残部の揮発性成分を分離するこ
とが好ましい。
【0026】熱交換器7はスクリュー押出機でもよく、
また、二重管式やスタティックミキサ型の熱交換器でも
よい。熱交換器7により150〜300℃に加熱された
重合体組成物は、熱交換器7出口の圧力調整機により、
圧力5〜30atmに調整された後、スクリュー押出機
に供給されることにより熱量不足等による脱揮効率の低
下が抑えられるとともに、大量に発生する揮発性成分か
ら発生するガスを供給口の後方に位置したベント口を介
して除去することによりフォアベントでのベントアップ
や重合体の同伴が起こりにくくなる。ベントタイプスク
リュー押出機で処理する時間は、0.5〜30分間が好
ましい。この範囲を下回ると脱揮が不充分となり、残留
する揮発分が増加するおそれがあり、上回ると樹脂の劣
化や変質が生じやすくなるおそれがある。
【0027】この発明では、前記押出機の被処理物供給
口よりも前方に位置する注入口から不活性液体を注入す
ることが重要であり、これにより重合体の物性劣化を引
き起こすことなく残留揮発性成分をさらに低減させるこ
とができる。すなわち、1以上のフォアベント部分の前
段のバレルにおいて水蒸気または水やアルコール等の不
活性液体(樹脂と反応しない液体)を注入口9a、9b
および9cを通してシリンダー内に圧入し、スクリュー
の回転により重合体組成物と混合したのち、ベント部分
で減圧分離することにより残留揮発性成分をさらに低減
することができる。不活性液体の使用量は重合体に対し
て0.5〜3重量%が好ましい。
【0028】残留する揮発性成分により樹脂の耐熱性は
著しく低下しやすいため、耐熱性を特徴とするガラス転
移温度170℃以上のマレイミド系共重合体においては
残留揮発性成分を低減しておくことが好ましい。脱揮
は、重合体中に残留する揮発性成分量が1000ppm
以下となるようにするのが好ましく、より好ましくは5
00ppm以下となるようにする。残留する揮発性成分
量がそれよりも多いと耐熱性が劣り、成形品の外観不良
を起こし成形品の物性が低下するおそれがある。このよ
うにして、マレイミド系単量体単位、芳香族ビニル系単
量体単位を必須成分(または主成分)とし、脱揮後の重
量平均分子量が5万〜50万であり、280℃で10分
間加熱を行ったときの分子量の保持率が90%以上であ
り、揮発性成分量が1000ppm以下である熱安定性
に優れたマレイミド系共重合体が得られる。
【0029】熱劣化は、重合体の重合度の低下や着色、
耐衝撃性の低下などによって評価することができる。こ
の発明の方法は、特定のスクリュー回転数の範囲でベン
トタイプスクリュー押出機を操作しながら、不活性液体
を注入することで、耐熱性に優れたマレイミド系共重合
体を処理して加熱と脱揮を行うことを特徴としており、
熱劣化のなかでも特に重合体の分子量の低下を抑える点
で有効である。
【0030】脱揮後、重量平均分子量が5万よりも小さ
いマレイミド系共重合体は、耐衝撃性が著しく低下し物
性上好ましくない。重量平均分子量が50万を超えて高
いマレイミド系共重合体は逆に溶融粘度が高すぎるた
め、脱揮効率が低下することによって残留揮発性成分量
が増大しやすくなり、脱揮効率を高めるためにスクリュ
ー回転数を上げたり、バレル温度を上げる操作を行うと
熱劣化が進行し、着色したり分子量の低下を引き起こし
たりして物性上好ましくないものになりやすい。
【0031】この発明の方法によって得られたマレイミ
ド系共重合体は熱安定性に優れており、280℃でさら
に10分間加熱保持した後においても分子量の低下はほ
とんど起こらず、加熱処理する前と比較して90%以
上、好ましくは95%以上の保持率を有している。本発
明の方法では特定条件下でマレイミド系共重合体の揮発
性成分の除去を行うことにより適度な熱履歴を該マレイ
ミド共重合体に与えることが重要である。この操作によ
り、大きな熱劣化を起こさず熱的に安定なマレイミド系
共重合体に変えることができるので、得られたマレイミ
ド共重合体にはもはやそのような熱に対して不安定な構
造又は成分は存在せず、熱安定性に優れたものとなると
推定される。かかる熱安定性の基準として、本発明者ら
は280℃での分子量保持率という新規なパラメータを
導入したものである。
【0032】熱安定性に優れたマレイミド系共重合体は
単独で成型されても耐熱性、耐衝撃性に優れた性質を示
すとともに他の熱可塑性樹脂組成物とブレンドされて使
用される場合においてもブレンド温度や混練条件により
物性が変動しにくい特徴を有している。この発明の方法
により揮発性成分が除去されたマレイミド系共重合体
は、そのようにブレンドされて使用される場合、耐熱
性、成型性が良好で特に耐衝撃性に優れたうえに、得ら
れたブレンド物の物性が安定しているという利点を有す
る。
【0033】この発明の方法により脱揮されたマレイミ
ド系共重合体は物性劣化を起こさずに揮発性成分含有量
が少なくなっているので、この重合体を用いると、耐熱
性、耐衝撃性に代表される物性のバランスに優れてお
り、汎用プラスチックやエンジニアングプラスチックの
改良剤としてこれら樹脂にブレンドすることにより耐熱
性や剛性を改良するという用途に有用である。
【0034】
【作用】この発明では、ガラス転移温度が170℃以上
であるマレイミド系共重合体と揮発性成分を含有する重
合体組成物をベントタイプスクリュー押出機に供給して
50〜150rpm のスクリュー回転数で押出機を運転
し、かつ不活性液体を注入することにより脱揮するの
で、物性低下の少ない重合体が得られる。
【0035】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
以下では「部」は「重量部」のことである。 (製造例1)コンデンサー、攪拌機および2つの滴下ロ
ートを備えた重合反応槽にスチレン7.2部とトルエン
36.5部を仕込み、窒素で反応槽内を置換すると共に
114℃に昇温した。
【0036】反応槽内に重合開始剤としてt−ブチルパ
ーオキシイソプロピルカーボネート0.01部を添加し
反応を開始するとともに、予め調製しておいた、N−フ
ェニルマレイミド23.3部とトルエン15.5部から
なる滴下液(1)、および、スチレン17.5部とt−
ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.02部
からなる滴下液(2)を別々に3.5時間にわたって均
一な速度で滴下しながら還流状態で重合を行った。滴下
終了後、反応混合物をさらに1.5時間加温しつづける
ことによりトルエン52.0wt%、スチレン5.1w
t%およびマレイミド系共重合体42.9wt%からな
るマレイミド系共重合体組成物(A)を得た。なおN−
フェニルマレイミドは0.05wt%未満であり検出で
きなかった。得られたマレイミド系共重合体は、N−フ
ェニルマレイミド単位54.3wt%、スチレン単位4
5.7wt%からなり、ガラス転移温度は206℃であ
った。
【0037】(製造例2)重合反応槽にスチレン21.
1部とメチルエチルケトン31.9部を仕込んだこと;
反応槽に重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート0.04部を添加したこと;N−
フェニルマレイミド19.1部とメチルエチルケトン
5.3部からなる滴下液(1)を用いたこと;および、
スチレン22.6部とt−ブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノエート0.04部からなる滴下液(2)を用
い、重合温度を90℃にし、滴下終了後、温度を60℃
としたこと以外は製造例1と同様にして、スチレン2
2.5wt%、マレイミド系共重合体40.3wt%お
よびメチルエルケトン37.2wt%からなるマレイミ
ド系共重合体組成物(B)を得た。なおN−フェニルマ
レイミドは0.05wt%未満であり検出できなかっ
た。得られた共重合体は、N−フェニルマレイミド単位
47.4wt%、スチレン単位52.6wt%からな
り、ガラス転移温度は189℃であった。
【0038】(製造例3)重合反応槽にスチレン47.
0部とトルエン28.0部を仕込んだこと;反応槽に重
合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート0.01部を添加したこと;N−フェニルマレ
イミド11.9部とトルエン1.3部からなる滴下液
(1)を用いたこと;および、スチレン11.1部とt
−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート0.02
部からなる滴下液(2)を用い、滴下終了後、温度を6
0℃としたこと以外は製造例1と同様にして、スチレン
31.5wt%、トルエン30.0wt%、マレイミド
系共重合体38.4wt%およびN−フェニルマレイミ
ド0.1wt%からなるマレイミド系共重合体組成物
(C)を得た。得られた共重合体は、N−フェニルマレ
イミド単位30.7wt%、スチレン単位69.3wt
%からなり、ガラス転移温度は150℃であった。
【0039】上記共重合体のガラス転移温度は、理学電
気株式会社製のDSC−8230を用い、窒素気流下、
α−アルミナをリファレンスとして昇温速度5℃/分で
測定したDSC曲線から中点法により求めた。 (実施例1)ベントタイプスクリュー押出機は、株式会
社日本製鋼所製の2軸同方向かみ合型押出機であり、ス
クリュー径(D)65mm、シリンダ長さ(L)260
0mm、L/D=40、ベント数4(リアベント1、フ
ォアベント3)を用いた。製造例1によって得られたマ
レイミド系共重合体組成物(A)をギアポンプを用いて
285℃の熱媒を循環させたスタティックミキサー式熱
交換器内を通過させ240℃に加熱し、圧力調整弁によ
り20kg/cm2 となるように保持したのち、表1に
示す運転条件に設定されたスクリュー押出機に供給して
マレイミド系共重合体(a−1)を得た。なお第2、第
3のベント前段において各々供給速度7kg/hで水を
圧入した。
【0040】(実施例2,3および比較例1,2)共重
合体組成物温度またはスクリュー押出機の運転条件を表
1に示すように変えたこと以外は実施例1と同様の操作
を繰り返してマレイミド系共重合体(a−2)〜(a−
3),(a−6)〜(a−7)を得た。なお第2、第3
のベント前段において各々供給速度7kg/hで水を圧
入した。
【0041】(実施例4および5)ベントタイプスクリ
ュー押出機は、株式会社日本製鋼所製の2軸同方向かみ
合型押出機であり、スクリュー径(D)120mm、シ
リンダ長さ(L)5460mm、L/D=45.5、ベ
ント数4(リアベント1、フォアベント3)を用いて表
1に示すようにした以外は実施例1と同様の操作を繰り
返してマレイミド系共重合体(a−4),(a−5)を
得た。なお60kg/hの供給速度で実施例1と同様に
注水操作を行った。
【0042】(実施例6〜7、比較例3〜4)スクリュ
ー径(D)44mm、シリンダ長さ(L)1958m
m、L/D=45.5、ベント数4(リアベント1、フ
ォアベント3)のベントタイプスクリュー押出機を用
い、マレイミド系共重合体組成物をそれぞれ(B),
(C)に変更して表1に示すようにした以外は実施例1
と同様の操作を繰り返してマレイミド系重合体(b−
1),(b−2),(c−1),(c−2)を得た。な
お4kg/hの供給速度で実施例1と同様に注水操作を
行った。
【0043】(比較例5)不活性液体の注入を行わなか
ったこと以外は実施例1と同様の操作を繰り返してマレ
イミド系重合体(a−8)を得た。表1中、フォアベン
ト1、2および3は、重合体組成物供給口からのフォア
ベントの順番を表す。
【0044】
【表1】
【0045】得られたマレイミド系共重合体(a−1)
〜(a−5)、(a−7)、(a−8)、(b−1)、
(b−2)、(c−1)および(c−2)の揮発性成分
量、重量平均分子量、熱劣化、外観および分子量保持率
の分析結果を表2に示した。揮発性成分量は、得られた
マレイミド系共重合体をクロロホルムに溶解し、溶媒、
ST(スチレン)、PMI(N−フェニルマレイミド)
をガスクロマトグラフィーで定量した。
【0046】共重合体構造中の単量体単位の種類と比率
は、赤外吸収スペクトル、 1H−NMR、元素分析によ
り決定した。共重合体の重量平均分子量は、溶離液にテ
トラヒドロフラン(THF)を用い、ゲル浸透クロマト
グラフィー(GPC)により測定した分子量を標準ポリ
スチレンにより検定した値で示した。
【0047】熱劣化はシリンダー温度を280℃に設定
して射出成形を行って得たマレイミド系共重合体の試験
片(厚さ3mm)をJIS K7110に基づいてアイ
ゾット衝撃試験を行いアイゾット衝撃値で示した。この
数値が大きい程、熱劣化の程度は少ない。上記試験片の
外観を肉眼で観察した。
【0048】分子量保持率は示差熱天秤を用いて減圧条
件(20mmHg以下)下で共重合体を280℃に10
分間加熱した後、急冷して得た共重合体の分子量を測定
し、処理前の値との比率を求めた。
【0049】
【表2】
【0050】表1〜2にみるように、実施例で得られた
重合体は揮発性成分量が少なく、しかも、重合体の分子
量低下や着色も少ない。又、得られた重合体は分子量保
持率が高く熱安定性にもすぐれている。比較例で得られ
た重合体は熱劣化を受けたり、又は分子量の保持率が低
かったり、揮発性成分量が多かったりするものであっ
た。
【0051】
【発明の効果】この発明の方法によれば、溶融粘度が高
いマレイミド系共重合体を必要以上に加温せずに揮発性
成分を除去できるので、残留揮発性成分含有量の少ない
マレイミド系共重合体を、物性劣化を起こさずに効率良
く得ることができる。また、得られたマレイミド系共重
合体は、280℃での分子量保持率が高く、熱安定性に
優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の方法を実施するのに用いるベント
タイプスクリュー押出機の1例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ベントタイプスクリュー押出機 2 供給口 3 リアベント 5a フォアベント 5b フォアベント 5c フォアベント 7 熱交換器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が170℃以上であるマ
    レイミド系共重合体と揮発性成分を含有する重合体組成
    物をベントタイプスクリュー押出機で処理して揮発性成
    分を除去するマレイミド系共重合体の製造方法であっ
    て、前記押出機をスクリュー回転数50〜150rpm の
    条件で操作し、かつ、前記押出機の被処理物供給口より
    も前方に位置する注入口から不活性液体を注入すること
    を特徴とするマレイミド系共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 マレイミド系共重合体がマレイミド系単
    量体単位と芳香族ビニル系単量体単位を必須成分とする
    共重合体である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ベントタイプスクリュー押出機が被処理
    物供給口よりも後方にベント口を有するとともに前記供
    給口よりも前方に複数個のベント口を有するものであり
    大気圧または減圧下に維持された供給口に、20〜80
    wt%の揮発性成分を含有する重合体組成物を供給する請
    求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 重合体組成物を加熱および加圧してから
    ベントタイプスクリュー押出機に供給する請求項3記載
    の方法。
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