JPH06157637A - ポリマー中の残留揮発性物質の減少方法 - Google Patents

ポリマー中の残留揮発性物質の減少方法

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JPH06157637A
JPH06157637A JP5184094A JP18409493A JPH06157637A JP H06157637 A JPH06157637 A JP H06157637A JP 5184094 A JP5184094 A JP 5184094A JP 18409493 A JP18409493 A JP 18409493A JP H06157637 A JPH06157637 A JP H06157637A
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polymer
less
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polymers
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JP5184094A
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John P Skilbeck
ポール スキルベック ジョン
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NOBAKOA CHEM INTERNATL SA
NOVACOR CHEM SA
Nova Chemicals International SA
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NOBAKOA CHEM INTERNATL SA
NOVACOR CHEM SA
Novacor Chemicals International SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F6/00Post-polymerisation treatments
    • C08F6/001Removal of residual monomers by physical means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/06Flash distillation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/34Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping with one or more auxiliary substances

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビニル芳香族モノマーのポリマーまたはビニ
ル芳香族モノマーのポリマーとポリフェニレンオキサイ
ドとのブレンドの脱蔵方法を提供する。 【構成】 ポリマー溶融物中に、約20mmHg未満の
圧力で凝縮するが凍結しない流体、好ましくはメタノー
ル、エタノールまたはアセトンのような液体をポリマー
溶融物中における残留揮発性物質の量より多いが、典型
的には約10重量%より多くない量で注入し、そして該
溶融物を8mmHgまたはそれ以下の圧力帯域へ200
〜350℃の温度で通過させることによって、残留揮発
性物質を500未満、好ましくは150ppm未満に脱
蔵する方法から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は1種以上のポリマー溶融物の脱
蔵(devotatilization)に関する。さ
らに特別には、本発明は、ビニル芳香族モノマーのポリ
マーまたはビニル芳香族モノマーのポリマーとポリフェ
ニレンオキサイドとのブレンドの脱蔵に関する。
【0002】
【発明の背景】Union Carbideに譲渡さ
れ、T.T.Szaboの名義で1973年11月20
日に発行されたU.S.P.3,773,740には、
フラッシュ室中におけるポリマーの脱蔵が開示されてい
る。典型的には、ポリマーは、少なくとも1種のビニル
モノマーを含有するポリマーである。この特許には、
0.50〜2.75重量%の水をポリマー溶融物中に注
入できることが教示されている。ポリマー溶融物上の圧
力を約20〜40mmHg(torr)に突然低下させ
る。ポリマー溶融物中における水がフラッシュして残留
ビニル芳香族モノマーを約0.30重量%、すなわち、
100万部当り約3,000部(ppm)まで除去する
のを助長する。
【0003】The Dow Chemical Co
mpanyに譲渡された1980年3月25日発行の
U.S.P.4,195,169には、ポリマー溶融物
を式ROH(式中、Rは水素またはアルキル基である)
の化合物と接触させることによって、スチレンおよびア
クリル酸またはメタクリル酸のポリマーの脱蔵が開示さ
れている。脱蔵工程では、得られるポリマー中のゲル含
量を増加させない(すなわち、得られたポリマー中には
不溶物質が存在しない)。この発明のポリマーは遊離カ
ルボン酸を何等含有しない点で異なるポリマー特性のも
のである。
【0004】ビニル芳香族モノマーのポリマーの製造業
者は、現在、約200ppm未満のモノマー、オリゴマ
ーおよび溶剤を含有するかようなポリマーまたはかよう
なポリマーのブレンドの製造方法を探求している。
【0005】Union Carbide特許には、現
在要求されている水準にモノマーおよび溶剤量を減少さ
せる方法に関しては教示されていない。唯一の試みは、
脱蔵器内の圧力をさらに減少させることだけであろう。
しかし、約10torrまたはそれ以下の圧力では、ポ
リマー溶融物中に注入された水は、かような低圧力では
脱蔵器と真空源との間のコンデンサー系内において凍結
するため、凝縮させるのに十分な温度に冷却されない。
水の蒸気圧表には、4.579mmHg未満の圧力では
水を凝縮させるのに0℃未満に冷却しなければならない
ことが示されている。従って、コンデンサー内の圧力が
約5mmHg未満では系を操業状態に保つことは非常に
困難である。
【0006】非常に厳密に制御された方法下で操作し、
かつ、特定のバッチからのポリマーのロットを選定する
ことによって、得ることができる残留モノマー、オリゴ
マーおよび溶剤の最低水準に関しては175ppm以上
の範囲内、典型的には200〜175ppmである。
【0007】出願人は、Union Carbide法
の欠点を克服する方法の一つは、コンデンサー内におけ
る温度および圧力条件で凍結しない適度に揮発性の流体
(例えば液体または気体)の使用であることを見出し
た。
【0008】その結果として、流体使用の脱蔵器を約1
0、好ましくは8torr未満で運転し、そして典型的
には150未満、さらに典型的には125未満、最も典
型的には100未満、好ましくは75未満、最も好まし
くは50ppm未満のモノマーおよび溶剤量を有するポ
リマーを一貫して得ることができる。
【0009】1992年4月7日発行のU.S.P.
5,102,591には、スチレンとポリフェニレンオ
キサイドとのポリマーブレンドを、押出脱蔵器に通すこ
とによる該ブレンドの脱蔵法が開示されている。これは
真空入口を備えた押出機である。かような方法において
は、ポリマーまたはポリマーブレンドはフラッシュ室を
垂直に下降しない。むしろ、溶融物は真空入口の下部の
押出機のバレル中を水平に通過する。これに加えて、こ
の引例には2段式脱蔵法が教示されている。すなわち、
最初にポリフェニレンオキサイドが脱蔵され、次に、ポ
リスチレンがポリフェニレンオキサイドに添加され、次
いでブレンドが脱蔵される。
【0010】U.S.P.5,145,728には、ポ
リスチレンに典型的にはK RESINの商標下で販売
されているようなスチレンとブタジエンとのブロックコ
ポリマーを混合することによってポリスチレンの残留モ
ノマーおよび溶剤含量を減少させる方法が開示されてい
る。この引例では、ポリマー溶融物をフラッシュ室脱蔵
器に通すことは考えていない。むしろ、ポリマーを慣用
的に脱蔵し、次いでブロックコポリマーと押出混合させ
る。カラム4および5の例において、出発ポリマーをス
クリュー押出機および水を使用して脱蔵している。興味
あることに、残留モノマーおよび溶剤の量は、150p
pm以下には減少していない。この開示では、かような
方法を考えていない、かつ、C1-4 アルキル基によって
未置換または置換されている1種以上のC8-12ビニル芳
香族モノマーのブロックと1種以上のC4-6 共役ジオレ
フィンとの1種以上のブロックとのブロックコポリマー
から成るブレンドは考えていない。
【0011】本発明の方法は、高温度下での剪断の比較
的短い経歴しか存在しないから押出法にまさる利点を有
する。ポリマーブレンドが押出機を通過する時間毎にポ
リマーの幾分かの分解、特に分子量の減少がある。さら
に、押出法は比較的費用がかかる。
【0012】
【本発明の要約】本発明によって、残留モノマー、二量
体、三量体および溶剤、2重量%未満を含有するポリマ
ーまたはポリマーブレンド中の、かような残留モノマ
ー、および溶剤の量を150ppm未満に減少させる方
法であって: (i)該ポリマーまたはポリマーブレンドを200〜2
70℃に加熱し、かつ、同温度に維持し; (ii)該ポリマーまたはポリマーブレンド中に、該ポ
リマーまたはポリマーブレンド中における残留モノマー
および溶剤の量より多いが、10重量%未満の有機流
体、好ましくはC1-4 アルカノールおよびC1-4 ケトン
から成る群から選ばれる有機流体を、200〜270℃
の温度および35.15〜105.46kg/cm
2 (500〜1500psi)の圧力で注入し;そして (iii)ストランドの形態の前記のポリマーまたはポ
リマーブレンドを、200〜270℃の温度に維持さ
れ、かつ、8torr未満に維持された圧力を有するフ
ラッシュ室脱蔵器に垂直に通過させる諸工程から成るこ
とを特徴とする前記の方法が提供される。
【0013】
【詳細な説明】本発明によるポリマーまたはポリマーブ
レンドは、ポリマー中に流体を注入する直前に2未満、
好ましくは1未満、最も好ましくは0.5重量%未満の
残留モノマーおよび溶剤を含有する。本発明の方法は、
典型的には150未満、さらに典型的には125未満、
最も典型的には100未満、好ましくは75未満、最も
好ましくは50ppm未満の残留モノマーおよび溶剤を
含有するポリマーまたはポリマーブレンドが得られるよ
うに行われる。
【0014】本発明の一態様を図面と関連させて簡単に
説明する。
【0015】1種以上のビニル芳香族モノマーを含有す
る多数のモノマーの塊状または溶液重合においては、モ
ノマーは一基以上の反応器に供給され、ここでこれらを
少なくとも約65%の転化率で重合させる。BASFに
譲渡された1972年4月25日発行のU.S.P.
3,658,946およびDow ChemicalC
ompanyに譲渡された1972年5月2日発行の
U.S.P.3,660,535に例示されている塔式
方法における反応器またはMonsantoに譲渡され
た1975年9月2日発行のU.S.P.3,903,
202に例示されているMonsanto型方法の場合
における最終反応器1を出たポリマーはプレヒーター2
に通過する。プレヒーターは、ポリマー溶融物を約23
0〜260℃の温度に加熱して揮発物質の蒸気圧を増加
させ、かつ、溶融物が発泡するようにその粘度を減少さ
せる。考慮しなければならない付加的問題は、溶融物が
脱蔵器を移動するに伴う揮発物質の蒸発の潜熱によるポ
リマーの冷却である。
【0016】加熱されたポリマー溶融物は、2段式脱蔵
器の第1段3に入る。脱蔵器は200〜350、好まし
くは200〜270、最も好ましくは225〜235℃
の温度で運転させる。脱蔵器の第1段における圧力は、
典型的には、10〜45、好ましくは20mmHg未満
である。ポリマー溶融物は次いで脱蔵器の第1段の底部
まで流下する。ポリマー溶融物が脱蔵器を下降するに伴
い、溶融物中の揮発物質は蒸発分離される。2段式反応
器の第1段3の底部のポリマー溶融物は、2重量%未満
の残留揮発物含量を有しなければならない。
【0017】次いで、溶融物を集めて2段式脱蔵器の第
2段5にポンプで送る。2段式脱蔵器の第1および第2
段の間には、流体インゼクターユニット6が設置されて
いる。上記したように、図面は略図である。脱蔵器には
2段以上から成ることもできる。
【0018】流体インゼクター6は、200〜270
℃、好ましくは脱蔵器に等しい温度、および35.15
〜105.46kg/cm2 (500〜1500ps
i)の圧力で運転される。流体インゼクターは、典型的
には10未満、さらに典型的には5未満、最も典型的に
は2未満、好ましくは1未満、最も好ましくは0.45
〜0.74、最も望ましくは0.05〜0.60重量%
の流体をポリマー溶融物中に供給するように運転され
る。ポリマー溶融物中における揮発物質の減少に有用で
ある揮発性流体の注入用として溶融物中に注入される流
体の量は、一般に、溶融物中に残留揮発物質の量より多
くなければならない。実際的見地からは、溶融物中に注
入する流体の量は、上記の教示に従うべきである。
【0019】好ましくは、流体インゼクターには、静的
ミキサーのような混合手段が含まれる。
【0020】ポリマー溶融物と流体との混合物は、次い
で脱蔵器の第2段5へ通過する。脱蔵器は200〜27
0、好ましくは210〜255、最も好ましくは225
〜235℃の温度で運転される。脱蔵器の第2段5は、
ポリマー溶融物が8未満、好ましくは5未満、最も好ま
しくは3mmHg未満の圧力にさらされるように運転す
べきである。
【0021】脱蔵器の第2段5におけるポリマー溶融物
の滞留時間を増加させるために、脱蔵器内にディストリ
ビュータートレー7を設置できる。しかし、上記したよ
うに、ディストリビュータートレーは好ましいが、本発
明によれば必須事項ではない。
【0022】流下ストランド脱蔵器の段階内で好適に適
切な滞留時間を付与するためには、脱蔵器の内部にディ
ストリビュータートレー4および7を設置したほうがよ
い。種々のディストリビューター設計は、1990年6
月19日発行のU.S.P.4,934,433、19
91年12月3日発行のU.S.P.5,069,75
0および1990年4月12日提出のU.S.P.A.
507,740に記載されている、なお、上記の引例は
現在はNovacor Chemicals(Inte
rnational)S.A.と改称されているPol
ysar Financial Services
S.A.に譲渡されている。
【0023】ポリマーが典型的にはストランドの形態で
脱蔵器の最終段5を下降するに伴い、ポリマーはディス
トリビューター上に通常は発泡体形で付着、かつ、保持
される。ポリマー中の流体および残留モノマー並びに溶
剤は、蒸発分離される。ポリマー溶融物は、次いで脱蔵
器の第2段5の底部、さらに一般的にはその場合に応じ
て脱蔵器の最終段に下降する。溶融物は、次いでストラ
ンド形成用ダイへポンプ輸送され、そしてストランドは
典型的には冷却用水槽9を通過してペレタイザー10に
入る。
【0024】流体蒸気および揮発性モノマー並びに溶剤
および任意の非凝縮性気体は、脱蔵器の上部から取り出
される。図面には、便宜上、一本の共通線11のみが示
されている。実際的見地からは、数本のラインが存在で
きる。
【0025】流体が脱蔵器内部の圧力条件下で凝縮前に
凍結する場合には、8mmHg未満の圧力で運転されて
いる脱蔵器から来る蒸気ライン中、コンデンサー13、
および脱蔵器とコンデンサーとの間に好ましくは水蒸気
または他の不活性ガスの使用が有用であるガスエゼクタ
ー12を設置することが重要である。ガス噴出量は、脱
蔵器の最終段における圧力が8mmHg以下に維持さ
れ、かつ、コンデンサー内の圧力を流体が凍結せずに凝
縮できるように維持できるようにすべきである。しか
し、本発明では、コンデンサー13内での条件で凍結し
ない流体の選択によってガスエゼクター12の必要性を
なくしている。
【0026】コンデンサーから回収された流体は、蒸留
のような慣用手段によって分離できる。好ましくは有機
液体は、非常に揮発性のものである。すなわち、25℃
でこれは25℃での水の蒸気圧より大きい蒸気圧を有す
べきである。
【0027】コンデンサーの下流は、真空源14であ
り、これは系全体に真空を維持できるのに十分な寸法の
ものでなければならない。
【0028】典型的には、ポリマー溶融物は、ポリスチ
レン、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、スチレンア
クリロニトリルポリマー(SAN)、アクリロニトリル
ブタジエンスチレンポリマー(ABS)、スチレンメチ
ルメタクリレートポリマーおよびブタジエンスチレンメ
チルメタクリレートポリマー(MBS)を含むポリマー
の群から選ばれる1種以上のポリマーの溶融物および1
種以上の前記のポリマー、最も好ましくはポリフェニレ
ンサルファイドと混合された耐衝撃性ポリスチレンの溶
融物である。
【0029】一般的に、本発明によって処理できるポリ
マーは: (i)C1-4 アルキル基によって未置換または置換され
ているC8-12ビニル芳香族モノマーから成る群から選ば
れる1種以上のモノマー、100〜30、好ましくは1
00〜50、最も好ましくは100〜70重量%;およ
び (ii)アクリル酸またはメタクリル酸のC1-4 アルキ
ルエステル;アクリロニトリルおよびメタクリロニトリ
ルから成る群から選ばれる1種以上のモノマー、0〜7
0、好ましくは0〜50、最も好ましくは0〜30重量
%から成り、該ポリマーは:1種以上の共役ジオレフィ
ンモノマー;および1種以上のC8-12ビニル芳香族モノ
マー、20〜80、好ましくは40〜60重量%、およ
び1種以上のC4-6 共役ジオレフィン、80〜20、好
ましくは60〜40重量%から成るポリマーから成る群
から選ばれる1種以上のゴム状ポリマー、0〜40、好
ましくは0〜20重量%上にグラフトされていてもよ
い。
【0030】好適なビニル芳香族モノマーには、スチレ
ン、α−メチルスチレンおよびp−メチルスチレンが含
まれる。好適なアクリル酸またはメタクリル酸のエステ
ルには、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびブ
チルアクリレートが含まれる。好適なニトリルには、ア
クリロニトリルおよびメタクリロニトリルが含まれる。
好適なジオレフィンモノマーには、ブタジエンおよびイ
ソプレンが含まれる。
【0031】最も好ましくは、ポリマー溶融物はポリス
チレンまたは耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)であ
る。
【0032】本発明をポリスチレンのポリマー溶融物の
脱蔵に関して記述してきたが、本発明はアクリロニトリ
ルブタジエンスチレンポリマー(ABS)、スチレンア
クリロニトリルポリマー(SAN)およびポリマーブレ
ンドのような他のポリマーの溶融物と関連して使用する
こともできる。本発明は、ポリマーが溶融混合された場
合に特に有用である。すなわち、2種のポリマーの混和
性溶液を混合し、かつ、溶剤を除去する。かような場合
には、溶剤を可能な限り低い量まで除去することが望ま
しい。
【0033】本発明に有用である商用として入手できる
ブレンドの一つは、ポリフェニレンオキサイド(商標)
とポリスチレンとのブレンドおよびポリフェニレンオキ
サイドと耐衝撃性ポリスチレンとのブレンドである。典
型的には、スチレン対ポリフェニレンオキサイドの重量
比は、90:10〜10:90、好ましくは70:30
〜10:90である。
【0034】1種以上のポリマー溶融物中に注入される
有機流体、好ましくは液体は、C1- 4 アルカノールおよ
びC1-4 ケトンである。特に有用な有機液体には、メタ
ノール、エタノールおよびアセトン(ジメチルケトン)
が含まれる。好ましくは、有機流体は75未満、最も好
ましくは58以下の分子量を有する。
【0035】本発明の他の用途は、当業界の熟練者には
明らかであろう。
【0036】
【例】以下の例は本発明を例示するものである。これら
の例において別記しない限り、部は重量部(すなわち、
g)そして%は重量%である。
【0037】試料の製造 商用として入手できる結晶ポリスチレンの試料を、約
1.2重量%の残留スチレンモノマーを含有する特別に
製造したゴム変性ポリスチレンの種々の量と混合した。
ペレットの混合物を押出機に通して均質なポリマーブレ
ンドにした。押出機は溶融ブレンドを静的混合ディバイ
スに通過させることができる推進力を備えていた。押出
機と混合ディバイスとの間で、種々の量の水(対照)お
よびメタノールを溶融物中に注入した。溶融物は脱蔵器
中のディストリビューター上にポンプ輸送した。脱蔵器
から出て来るポリマーを残留モノマーに関して分析し
た。実験の条件および結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】これらの結果は、コンデンサー内の圧力条
件下で凍結しない流体の使用によって水を使用した脱蔵
に匹敵する結果が得られることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 略図 本発明によって使用できる脱蔵器、ガスエゼクター、コ
ンデンサーおよび真空源の連携運転配置を示す略図であ
る。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残留モノマー、二量体、三量体および溶
    剤、2重量%未満を含有するポリマーまたはポリマーブ
    レンド中における残留モノマーおよび溶剤の量を500
    ppm未満に減少させる方法であって: (i)該ポリマーまたはポリマーブレンドを、200〜
    270℃の温度に加熱し、かつ、同温度に維持し; (ii)該ポリマーまたはポリマーブレンド中に、該ポ
    リマーまたはポリマーブレンド中における残留モノマ
    ー、二量体、三量体および溶剤の量より多いが10重量
    %より少い量の、C1-4 アルカノールおよびC1-4 ケト
    ンから成る群から選ばれる有機流体を、200〜270
    ℃の温度および35.15〜105.46kg/cm2
    (500〜1500psi)の圧力で注入し;そして (iii)前記のポリマーまたはポリマーブレンドをス
    トランドの形態で、200〜270℃の温度に維持され
    ており、かつ、8mmHg(torr)未満に維持され
    た圧力を有するフラッシュ室脱蔵器に垂直に通過させる
    諸工程から成ることを特徴とする前記の方法。
  2. 【請求項2】 前記の有機流体を、前記の残留モノマー
    および溶剤の量より多いが5重量%未満の量で前記のポ
    リマーまたはポリマーブレンド中に注入する請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記のポリマーまたはポリマーブレンド
    中における残留モノマーおよび溶剤の量を、150pp
    m未満に減少させる請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記のポリマーおよびポリマーブレンド
    が、1%未満の残留モノマーおよび溶剤を含有し、そし
    て、前記の有機液体を1.0重量%未満の量で前記のポ
    リマー溶融物中に注入する請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記のフラッシュ室内における圧力が5
    torr以下である請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記のポリマー溶融物の温度が、225
    〜235℃である請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記の有機流体が、メタノール、エタノ
    ールおよびアセトンから成る群から選ばれる液体である
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記のポリマーまたはポリマーブレンド
    を、前記のフラッシュ室内のディストリビュター上に付
    着させる工程をさらに含む請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記のフラッシュ室内の圧力が、3to
    rr以下である請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記のフラッシュ室内の圧力が、3t
    orr以下である請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記のポリマー溶融物が: (i)C1-4 アルキル基によって未置換または置換され
    ているC8-12ビニル芳香族モノマーから成る群から選ば
    れる1種以上のモノマー、100〜30重量%; (ii)アクリル酸およびメタクリル酸のC1-4 アルキ
    ルエステル;アクリロニトリルおよびメタクリロニトリ
    ルから成る群から選ばれる1種以上のモノマー、0〜7
    0重量%から成るポリマーの群から選ばれる1種以上の
    ポリマーから成り;該ポリマーは; (iii)1種以上のC4-6 共役ジオレフィンモノマ
    ー;および (iv)1種以上のC8-12ビニル芳香族モノマー、20
    〜80重量%、および1種以上のC4-6 共役ジオレフィ
    ン、80〜20重量%から成るポリマーから成る群から
    選ばれる1種以上のゴム状ポリマー、0〜40重量%上
    にグラフトされていてもよい請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記のポリマー溶融物が: (i)C1-4 アルキル基によって未置換または置換され
    ているC8-12ビニル芳香族モノマーから成る群から選ば
    れる1種以上のモノマー、100〜30重量%; (ii)アクリル酸またはメタクリル酸のC1-4 アルキ
    ルエステル;アクリロニトリルおよびメタクリロニトリ
    ルから成る群から選ばれる1種以上のモノマー、0〜7
    0重量%から成るポリマーの群から選ばれる1種以上の
    ポリマーから成り、該ポリマーは、 (iii)1種以上のC4-6 共役ジオレフィンモノマ
    ー;および (iv)1種以上のビニル芳香族モノマー、20〜80
    重量%および1種以上のC4-6 共役ジオレフィン、80
    〜20重量%から成るポリマーから成る群から選ばれる
    1種以上のゴム状ポリマー、0〜40重量%上にグラフ
    トされていてもよい請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記のポリマーまたはポリマーブレン
    ドが、ポリスチレンである請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記のポリマーまたはポリマーブレン
    ドが、ポリフェニレンオキサイドとポリスチレンとのブ
    レンドである請求項11に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記のポリマーまたはポリマーブレン
    ドが、ポリスチレンである請求項12に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記のポリマーまたはポリマーブレン
    ドが、ポリフェニレンオキサイドとポリスチレンとのブ
    レンドである請求項12に記載の方法。
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