JPS5950175B2 - 塩化ビニル系樹脂製消しゴム - Google Patents

塩化ビニル系樹脂製消しゴム

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JPS5950175B2
JPS5950175B2 JP6383278A JP6383278A JPS5950175B2 JP S5950175 B2 JPS5950175 B2 JP S5950175B2 JP 6383278 A JP6383278 A JP 6383278A JP 6383278 A JP6383278 A JP 6383278A JP S5950175 B2 JPS5950175 B2 JP S5950175B2
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vinyl chloride
eraser
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chloride resin
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JP6383278A
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淳 伊関
仲次郎 吉田
俊一 佐藤
昌紀 木下
良三 谷沢
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はきわめてすぐれた字消し性能を有する 。
塩化ビニル系樹脂製油しゴムに関するものである。字消
し(消しゴム)については、従来からその原料組成物、
成形方法等について種々の工夫がなされているが、特に
近年に至り、実用面ぱかりでなく、装飾的、玩具的要素
も重要視されるようになり、より高級化、多様化等が図
られている。このような要望を満足させる目的で、たと
えば重合度が800以上の乳化重合塩化ビニル系樹脂、
可塑剤および無機質充填剤を均一に混合してなるペース
トゾルを所望の型枠中に流し込んだのち、加熱成形する
キャスティング法あるいは前記ペーストゾルをまず押出
機を使用して半溶融状態(セミゲル)に固化させたのち
、再び押出機を使用して所望の形状に成形するゾル押出
法が知られている。しかしながら、このゾル押出法にお
いては原料配合物をある一定の溶融状態に保持すること
が必要とされるが、これには種々の技術的な困難(例え
ば成形温度、スクリューの圧縮比などを最適の条件に保
たなければならないなど)が伴なうという欠点がある。
すなわち原料配合物のゲル化が所望のゲル化度(セミゲ
ル化)よりも進行した場合には、これから得られる字消
しが字消し性能に劣るようになり、反面ゲル化度が低す
ぎる場合には得られる消しゴムがもろいものとなつてそ
の商品価値が著しく低下するようになる。このため、本
発明者らは、先に上記したような従来の欠点を除去する
目的で(1)重合1000〜2500の懸濁重合あるい
は塊状重合塩化ビニル系樹脂、可塑剤および無機質充填
剤を主体としてなる配合物を、背圧 30〜100kg
/一 配合物温度 80〜140℃ の条件で押出成形することを特徴とする塩1ιビニル系
樹脂製字消しゴムの製造方法および(2)上記(1)と
同様の組成からなる配合物を、ノズル断面積 1.0〜
5.0一配合物温度 80〜140℃ の条件で射出成形することを特徴とする塩化ビニル系樹
脂製消しゴムの製造方法を提案した。
その後、本発明者らはさらに消しゴムについて鋭意研究
を重ねた結果、消しゴムを製造する場合において加工条
件などにおいて全く制約を受けることがない消しゴムを
開発するに至ち本発明を完成したものである。すなわち
、本発明は (イ) a)比粘度ηγが0.123≦ηγ≦0.30
である塩化ビニル系樹脂30〜100重量部、および b)比粘度ηγが0.30〈ηγ≦0.70である塩化
ビニル系樹脂からなる塩化ビニル系樹脂100重量部・
(ロ)可塑剤 50〜300重量部および(ハ)充填剤
0〜600重量部 からなる組成物を成形加工してなるものであつて、本発
明によれば原料配合物のゲル化度を従来におけるように
とくに限定することなく、きわめて広い範囲で成形を行
つても目的とする成形品を得ることができ、また加工囲
もきわめて容易であり、結果として生産効率の向上およ
び低廉化を計ることができ、他方、得られる消しゴムは
従来のセミゲル消しゴムに比較して使用時における欠損
、折曲げによる破損などの問題がなく、ゲル化によつて
塩化ビニル系樹脂と町塑剤が均一化するため、可塑剤の
消しゴム表面への移行現象がみられず、機械的強度、字
消し曲能あるいはその他の物注にすぐれ、薄い趣向囲に
富む形状の字消とすることができ、さらに可塑剤および
充填剤の種類を適宜選択使用することにより高い透明註
を有する消しゴムを得ることができ、これはその内部に
天然産物、印刷物などを埋設することによりその商品価
値を高めることができるという効果が得られる。
つぎに本発明をさらに詳細に説明すると、まず本発明に
おいては、主成分としてJISK672lに規定の方法
(塩化ビニル樹脂試験方法、塩化ビニル系樹脂4f!を
ニトロベンゼン11fこ溶解し、ウツペローデ型粘度計
を使用して粘度を測定)で測定した。
比粘度ηγが0.123(重合度換算約250)≦ηγ
0.30(重合度換算約750)である塩化ビニル系樹
脂単独またはこれと比粘度,γが0.30〈ηγ≦0.
70(重合度換算約2900)である塩化ビニル系樹脂
との混合物を使用することが必須とされるが、これはこ
の(イ)成分として比粘度が上記範囲より小さいものを
使用した場合には、得られる消しゴムは、その使用時に
おける紙面との摩擦熱によつて、その一部が紙面に溶融
付着するようになり、逆に比粘度が上記範囲よりも大き
いものを使用した場合にはゲル化によりゴム弾註が生じ
字消しh能が劣るようになる。
また、該(イ)成分として比粘度の異なるものを併用す
る場合lこは、比粘度が小さいものを30〜100重量
部、比粘度が大きいものを70〜0重量部の範囲で使用
することが好ましく、この比粘度の大きいものを70重
量部以上使用した場合には加工条件に種々の制約を受け
るばかりでなく、得られる消しゴムの表面摩擦抵抗が小
さすぎ字消し囲能が劣るようになるからである。
本発明において使用することができる塩化ごニル系樹脂
としては比粘度が上記したような範囲にあるものであれ
ば従来公知のいずれも使用することができ、具体的には
ポリ塩化ビニル樹脂またはポリ塩化ビニルを主体とする
共重合体、例えば塩化ビニルと塩化ビニリデン、酢酸ビ
ニル、アクリル酸またはそのエステル、アクリロニトリ
ル、マレイン酸またはそのエステルもしくは無水物、フ
フル酸またはそのエステル、エチレン、プロピレンなど
のオレフイン、ビニルエステルとの一種もしくは二種以
上の共重合体を挙げることができる。
なお、本発明においては、懸濁重合法、乳化重合法、塊
状重合法、溶液重合法のいずれの方法により製造された
塩化ビニル系樹脂も使用することができるが、好ましく
は溶液重合法以外の方法により製造されたもの、さらに
好ましくは懸濁もしくは乳化重合法によつて製造された
ものを使用すQことが望ましい。さらに、この(イ)成
分として塩化ビニルを主体とする共重合体を使用するに
あたつては、該共重合体中の塩化ビニルと共重合可能な
成分の含有率があまり多くなると、最終的に得られる消
しゴムが粘着lを帯び、字消し効果、取扱いなどに悪影
響を及ぼすようになるので、共重合体を使用する場合に
は、共重合成分が50%以下のものを用いることがよい
本発明においては、上記した塩化ビニル系樹脂にアクリ
ル系樹脂を併用してもよく、これには従来公知のアクリ
ル樹脂、アクリルニトリルーブタジエン−スチレン共重
合体(ABS樹脂)、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(MBS樹脂)、アクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル
−アクリルゴム−スチレン共重合体(AAS樹脂)等が
例示される。
これらのアクリル系樹脂は、配合物の加熱成形時にゲル
化が速やかに進行してしまうのを適当に抑制するため配
合されるもので、このゲル化抑制の目的を有利に達成す
るためには、上記塩化ビニル系樹脂100重量F9I)
あたりこのアクリル系樹脂を3〜100重量部配合する
ことが必要とされ、特に字消しの効果およびコスト面か
らは5〜20重量部の範囲とすることが望ましい。
このアクリル系樹脂の配合により加熱成形時にゲル化が
進行するのが抑制されることとこの成分の特異な作用に
よつて、得られる製品は字消しとして住能すなわち摩擦
抵抗が大きく摩耗されやすい特徴を有するものとなる。
つぎに、本発明において使用される(→成分としての可
塑剤は製品に適度の柔軟住および摩擦抵抗を与えるため
に必須とされるもので、これには従来塩化ビニル樹脂に
使用されている各種のもの、たとえばジ一2−エチルヘ
キシルフタレート、ジブチルフタレート等のフタル酸エ
ステル系可塑剤、ジ一2−エチルヘキシルアジペート等
のアジピン酸エステル系可塑剤、ジ一2−エチルヘキシ
ルセパケート等のセバシン酸エステル系可塑剤、ポリエ
ステル系、ポリウレタン系、エポキシ系などの高分子可
塑剤力噌味される。
これらの可塑剤は上記塩化ビニル系樹脂100重量部に
対し通常50〜300重量部の範囲で使用することが好
ましい。
これが50重量部よりも少ないと得られる製品が固く(
柔軟住がない)摩擦抵抗が小さいものとなつて字消しの
住能に劣るようになり、一方、300重量部よりも多い
と製品が柔らかくなりすぎ、表面に可塑剤がブリードす
るようになる。さらに、本発明において使用される←→
成分としての充填剤は最終的に得られる製品に適度に摩
擦抵抗と摩耗住を与える目的で使用するものであつて、
このような充填剤としては炭酸カルシウムなどの炭酸塩
、シリカ、クレー、タルク、ガラス粉、ガラスビーズ、
ケイ砂などのケイ酸塩、水酸ノにアルミニウムなどの金
属水和物などが例示される。
これらの光項剤を配合する場合その割合が大きくなりす
ぎると製品はゴム弾住が減少して使用中に破損するよう
になるのでこれに上記塩化ビニル系樹脂100重量部あ
たり600重量部以ドとするのが好ましい。なお、本発
明において透明住にすぐれた消しゴムを得ようとする場
合には、充填剤を全く使用しないか、もしくは充填剤と
して透明住を有するもの、たとえばガラスビーズ、ガラ
ス粉などを使用することが望ましく、これらの使用量は
塩化ビニル糸樹脂100重量部に対して50重量部以下
とすることがよい。
本発明の消しゴムを製造するにあたつては、上記した塩
化ビニル系樹脂、可塑剤、無機質充填剤および必要に応
じて安定剤、滑剤、着色剤、香料などの各種添加剤をペ
ンシェルミキサー、バンバリーミキサ一、リポンプレン
ダーに仕込み、均一に配合したのち、この配合物を押出
成形機、射出成形機あるいは圧縮成形機などの成形機を
使用して成形すればよいが、乳化重合法により得られた
塩化ビニル系樹脂の場合にはキヤステイング成形法を採
用することもできる。
なお、本発明の消しゴムに天然産物などを埋設するにあ
たつては、ィンサート成形あるいは同時成形法を採用す
ればよい。
つぎに本発明の実施例をあげるが、各例中部とあるのは
すべて重量部を示したものである。
なお、各例中において、商品名あるいは略記号で示した
ものは下記のものである。(1)塩化ビニル系樹脂 JISK672lに規定の方法(塩1じビニル樹脂試験
方法、塩化ビニル系樹脂49をニトロベンゼン11に溶
解し、ウツペローデ型粘度計を使用して粘度を測定)で
測定した。
実施例 1 下記の第1表に示すような組成からなる配合物をペンシ
ェルミキサーに仕込み昇温したのち混合かくはんし配合
物を得た。
この配合物を下記の第1表に示すような温度の加熱ロー
ルで均一に混練したのち、プレス成形し厚さ1T1tm
のシートと5αX4CTn×1(::Inのプロツタを
成形した。
上記で得たシートについて、透明囲、硬度、引張り強さ
、伸び率および引裂き強さを、またプロツクについて字
消しヒ能を調べたところ、下記の第1表1こ示すような
結果が得られた。
実施例 2 下記の第2表に示すような組成からなる配合物を使用し
、ロール温度およびプレス成形温度を、下記の第2表に
示す温度としたほかは実施例1ど同様にして、5crr
L×4c1rL×1(IV7lのプロツクを成形し、こ
れらについて透明住および字消し住能を朝べその結果を
下記の第2表に示した。
実施例 3 下記の第3表に示すような組成からなる配合物をペンシ
ェルミキサーを使用して昇温かくはんしたのち、これを
日本エクストロン(株)製の30n押出機を使用して下
記の第4表に示すような条件でペレットを作成し、つい
で同表に示すような条件でたて10m77I、横5mm
の断面を有する角棒を押出成形した,、上記で得た角棒
について透明住お(び字消し住能を調べたところ、下記
の第3表に示すような結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)a)比粘度ηγが0.123≦ηγ≦0.3
    0である塩化ビニル系樹脂30〜100重量部およびb
    )比粘度ηγが0.30<ηγ≦0.70である塩化ビ
    ニル系樹脂0〜70重量部からなる塩化ビニル系樹脂1
    00重量部、(ロ)可塑剤50〜300重量部および (ハ)充填剤0〜600重量部 からなる組成物を成形加工してなる塩化ビニル系樹脂製
    油しゴム。
JP6383278A 1978-05-30 1978-05-30 塩化ビニル系樹脂製消しゴム Expired JPS5950175B2 (ja)

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