JPS5949272B2 - 石炭装入車の自動石炭装入装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は機枠に並設した複数台の石炭装入装置にそれぞ
れ装入炭秤量装置を設け、上記装入装置が装入炭ホッパ
とその下端部に設けたフィーダとその下部に設けた装入
フードと同フードに設けた装入促進振動機とによりなり
、それぞれの秤量装置に装入炭量偏差比較器、装入炭流
量変化検出器および装入炭量設定器を接続し、かつ上記
比較器はその秤量装置と他の秤量装置のそれぞれの秤量
入力信号を常時比較してその偏差値出力信号によって上
記フィーダの装入速度又は始動・停止動作を制御し、上
記検出器はその秤量装置の秤量入力信号を微小時間毎に
検出して流量変化を判別しその出力信号により上記振動
機を始動・停止および／又はフィーダを停止制御し、か
つ−上記設定器はその秤量装置の秤量入力信号を遂次演
算して設定値出力信号によって上記フィーダの装入動作
を停止制御することを特徴とする石炭装入車の自動石炭
装入装置に関するものであって、石炭装入車における複
数台の石炭装入装置により設定量の石炭をコークス炉内
に装入する際、各装入装置よりの装入炭量をきわめて円
滑にかつ均衡状態で、しかも確実かつ迅速に装入し得る
自動装入装置を提供するものである。

従来、石炭装入車の石炭装入装置においては、装入炭秤
量装置に装入炭量の一ヒ限値および下限値の２点設定を
行うのみであって、石炭槽では石炭を上記上限設定値ま
で装入炭ホッパ内に受入れ、コークス炉上では上記石炭
を上記下限設定値まで、コークス炉内に装入するように
したから、石炭の粒度構成又は含有水分等の性状変化に
対応し難く、コークス炉内への石炭装入流量は時々刻々
変化を生じてきわめて不安定となり易く、各装入炭ホッ
パ内の装入炭量にバラツキを生じて人手による調節操作
を必要とし、石炭装入を円滑かつ迅速には行い難い欠陥
があった。

又石炭槽では石炭の性状変化等により装入炭ホッパ内へ
の石炭受入量にバラツキを生じてコークス炉内への各人
災ホッパー毎の石炭装入量に過不足を生じるおそれがあ
った。

本発明は上記欠陥に鑑みなされたものであって、本願の
発明を図面に示す実施例について説明すると、機枠１に
並設した複数台（一般に４〜５台）の石炭装入装置２に
それぞれ装入炭秤量装置３を設ける。

石炭装入装置２は第１図に示すように装入炭ホッパ８と
その下端部に設けた水平回転式テーブルフィーダ９と上
記ホッパ８の下端部を上記テーブルフィーダ９を介して
装入フード１０の上端部に接続する密閉ケーシング１１
とよりなり、装入炭秤量装置３は上記機枠１の上記ホッ
パ支持部に介設した複数個（一般に４個）のロードセル
１２と同ロードセル１２に電線１３を介して接続した増
幅器１４とよりなるものである。

そしてそれぞれの秤量装置３の増幅器１４に装入炭量偏
差比較器４、装入炭流量変化検出器５および装入炭量設
定器６を電線１３によって並列に接続する。

装入炭偏差比較器４はその石炭装入装置２と他の石炭装
入装置２の秤量装置３の増幅器１４のそれぞれに電線１
３によって接続し、それぞれの上記秤量装置３による秤
量信号ａを常時比較し、その偏差値が設定値以上になる
と偏差信号すを出力し、コークス炉γ内への装入が遅行
している際は上記フィーダ９の装入速度を早め、又は装
入が先行している際は装入速度を遅らせてそれぞれの上
記ホッパ８内の装入炭量の均衡を行うものであって、速
度制御方式は可変速制御方式でも良く、０Ｎ−ＯＦＦ制
御方式でも良い。

装入炭流量変化検出器５はそれぞれの上記ホッパ８内の
装入炭量による秤量信号ａを微小時間毎に検出して装入
炭流量の変化量を判別し、その値が設定値以下に低下即
ち上記流量が減少した際は詰り信号Ｃを出力して上記装
入フード１０の外側面に設けた装入促進用振動機１５を
始動させることができる。

そして一定時間経過しても上記流量が増加せずに減少す
る際は上記振動機１５およびフィーダ９を一定時間停止
するものである。

装入炭量設定器６は上記ホッパ８内の装入炭量による秤
量信号ａを遂次演算してコークス炉γ内への装入炭量が
設定値に達すると、信止信号ｄを出力して上記フィーダ
９の回転を停止するものであって、上記ホッパ８内の残
炭量をほぼ一定値にすることができる。

又上記設定器６と上記下限設定器１６とを併用すること
ができる。

尚図中１７で示すものは上記フィーダ９の駆動用電動機
、１８は同電動機１７の駆動用制御器、１９は上記振動
機１５の駆動用制御器、２０は上記秤量装置３の上限設
定器、２１はコークス炉７の炉頂、２２はコークス炉７
の石炭装入口、２３は並設した他の装入装置２の省略ブ
ロック図であって、上部の詳細ブロック図と同一である
。

従って石炭槽でそれぞれの装入炭ホッパ８内に上限設定
値まで石炭２４を受入収容し、走行してコークス炉７上
に停止しテーブルフィーダ９を始動すると、上記ホッパ
８内の装入炭２４を上記フィーダ９および装入フード１
０を経て装入口２２からコークス炉７内に装入すること
ができる。

その際それぞれの秤量装置３から出力される秤量信号ａ
を装入炭量偏差比較器４により比較判別し、その偏差値
が設定値以上に達すると、偏差信号すを出力して装入の
遅行又は先行している上記ホッパ８におけるテーブルフ
ィーダ９の速度制御を行う。

又装入中における装入炭量の流量変化即ち流量の低減を
装入炭流量変化検出器５により検出し、その検出値が設
定値以下になると詰り信号Ｃを出力して上記振動機１５
を始動し、一定時間経過しても上記流量が増加しない際
は上記フィーダ９を一定時間停止する。

又装入炭量設定器６により上記秤量信号を遂次演算して
コークス炉Ｔ内への装入炭量が設定値に達すると、停止
信号ｄを出力して上記フィーダ９の停止を行うものであ
る。

本発明は上述のように構成したので、石炭２４を複数台
の石炭装入装置２によってコークス炉γ内に装入する際
、上記石炭２４の粒度構成又は含有水分等の性状変化に
影響されることなくそれぞれの装入装置２による石炭装
入量をきわめて円滑な均衡状態になし得て、上記装入量
のバラツキおよび遅速を防止し得ると共に石炭装入中に
おける詰り現象を早期に防止してきわめて迅速に装入し
得るばかりでなく設定した量の石炭２４を確実にコーク
ス炉７内に装入し、人手による調節操作を必要とせず自
動運転にきわめて適応する石炭装入装置が得られる実益
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の石炭装入車の自動石炭装入装置を示す
縦断正面図、第２図は制御ブロック図、第３図は装入炭
量偏差比較器を他の秤量装置のそれぞれに接続した状態
を示すブロック図である。 １・・・・・・機枠、２・・・・・・石炭装入装置、３
・・・・・・装入炭秤量装置、４・・・・・・装入炭量
偏差比較器、５・・・・・・装入炭流量変化検出器、６
・・・・・・装入炭量設定器、ａ・・・・・・秤量入力
信号、８・・・・・・装入炭ホッパー、９・・・・・・
フィーダ、１０・・・・・・装入フード、１５・・・・
・・装入促進振動機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機枠１に並設した複数台の石炭装入装置２にそれぞ
   れ装入炭秤量装置３を設け、上記装入装置２が装入炭ホ
   ッパ８とその下端部に設けたフィーダ９とその下部に設
   けた装入フード１０と同フード１０に設けた装入促進振
   動機１５とよりなり、それぞれの秤量装置３に装入炭量
   偏差比較器４、装入炭流量変化検出器５および装入炭量
   設定器６を接続し、かつ上記比較器４はその秤量装置３
   と他の秤量装置３のそれぞれの秤量入力信号ａを常時比
   較してその偏差値出方信号によって上記フィーダ９の装
   入速度又は始動・停止動作を制御し、」二記検出器５は
   その秤量装置３の秤量入力信号ａを微小時間毎に検出し
   て流量変化を判別しその出力信号により上記振動機１５
   を始動・停止および／又はフィーダ９を停止制御し、か
   つ上記設定器６はその秤量装置３の秤量入力信号ａを遂
   次演算して設定値出力信号によって上記フィーダ９の装
   入動作を停止制御することを特徴とする石炭装入車の自
   動石炭装入装置。