JPS5948879B2 - アルミニウムの電解着色法 - Google Patents

アルミニウムの電解着色法

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JPS5948879B2
JPS5948879B2 JP7792178A JP7792178A JPS5948879B2 JP S5948879 B2 JPS5948879 B2 JP S5948879B2 JP 7792178 A JP7792178 A JP 7792178A JP 7792178 A JP7792178 A JP 7792178A JP S5948879 B2 JPS5948879 B2 JP S5948879B2
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JP
Japan
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aluminum
coloring
bath
anodic oxide
oxide film
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JP7792178A
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JPS556453A (en
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芳春 橋口
勝彦 内橋
一弘 立花
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Harima Chemical Inc
Original Assignee
Harima Chemical Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアルミニウムの陽極酸化皮膜に電解により着色
を生成する方法に関するものである。
ここで言うアルミニウムとは商業的純度のアルミニウム
及び陽極酸化処理に適したアルミニウム合金を包含する
ものとする。本発明は、第一段階に於てアルミニウム製
品に陽極酸化皮膜を施し、第2段階に於て着色にあずか
る金属塩とさらに、アルミニウム金属量として5〜40
g/lの硫酸アルミニウムとギ酸1〜10g/lとを溶
存させた酸性浴中に第一段階の処理をしたアルミニウム
製品を浸漬し交流又は直流を通じて電解着色を行う方法
である。
ここで言う着色にあずかる金属塩としては、硫酸ニッケ
ル、硫酸第一錫、硫酸銅、硫酸コバルト、硫酸マンガン
、硫酸クロム、硫酸亜鉛、硫酸鉄等があげられる。
従来アルミニウムの陽極酸化皮膜の電解着色法としては
交流電解による〔アルミニウム無機着色法(特公昭38
−1715号)〕および〔アルミニウム陽極酸化皮膜の
着色法(特公昭47−28585号)〕直流にて行う方
法として〔アルミニウムおよびアルミニウム合金に生成
させた陽極酸化皮膜の電解着色法(特開昭50−570
33)〕などが知られている。
しかしながら、これらの方法ではいずれも、陽極酸化皮
膜の膜厚が6μ以上なければ均一な着色皮膜が得られな
いか又は着色しても淡色ものしか得られないのが実状で
ある。さらに従来法では、つきまわり性が悪く、色むら
が起る為に通電方式でコントロールしたりしていた。
特にスズ化合物を使用した浴では、短期間の使用により
着色が不良となり易い。これはスズイオンが酸化され易
いからであると考えられる。以上の問題点がある為操業
は複雑な現場管理を行なわなければならないし、それで
も不良率の高いものであった。本発明の目的はこれらの
問題点を解決することにある。
周知のごとく、従来法では陽極酸化皮膜に商業的価値の
あるまで着色するには、陽極酸化皮膜の膜厚が6μ以上
あることが必須条件であったが、本発明では2μ以上あ
れば、従来法の6μの陽極化皮膜に着色していたと同程
度まで着色を可能にした。これは陽極酸化処理時間の短
縮すな・わち作業性の改善と製品のコストダウンを意味
する。これを可能としたのは、電解着色における陽極酸
化皮膜中への金属または着色金属酸化物または水酸化物
のような着色成分の沈着を、アルミニウムイオンがより
有効に共存するギ酸の協力のも、とに作用し、多孔性の
陽極酸化皮膜の可成りの範囲の厚さまで満すことによる
ものと考えられる。また共存するギ酸は金属塩、特にス
ズ化合物の酸化、沈澱を防止し、添加したアルミニウム
塩の沈澱も著しく抑制する作用がある。本発明によれば
電解着色浴のアルミニウム金属含有量としては5gハ以
下では効果は少く、40gハ以上であれば浴の粘度が高
くなり、持出し量や作業性の面から不利となる。
アルミニウム金属含有量は好ましくは10g/1〜30
gハの範囲である。又ギ酸含有量はアルミニウム含有量
とも関係するが、アルミニウム金属として含有量が5g
/1の如く少い時は6g/1.40gハの如く多い時は
1gハあればその効果は充分であり、好ましくは3〜6
gハの範囲内である。
また従来、陽極酸化皮膜のスズ化合物浴電解着色におい
て交流電解が一般的であったが、本発明では、直流によ
ってもほとんど交流の際と同じ条件で行うことができ、
着色むらが全く認められないのである。
さらに従来スズ化合物浴の場合、浴が不安定で色調の再
現性に欠け着色が不能となることもあったが、本発明で
は、アルミニウムイオンがスズイオンより卑であること
によりSn廿がSn冊になることが防止され、しかもギ
酸により水酸化物などの沈澱生成が防止され、その還元
力によりさらにこの効果が増大され、浴は長期にわたり
安定して使用できる。
本発明で従来法と大きく異る点は、初期電流密度が従来
法の1/5〜1/10となることで、このことは陽極酸
化皮膜の多孔性の酸化皮膜のバリヤー層の破壊を少くし
て効率的に金属、着色金属酸化物3または水酸化物を沈
着させていると考えられる。
これらの関係のためか、従来法より著しくつきまわり性
が良くなっている。次に実施例について述ベ本発明を説
明する。
実施例 15試料としてアルミニウム板(99.2%A
l)を用い、まず60℃の10%苛性ソーダ溶液中に2
分間浸漬した後、20%硝酸を用いて室温で3分間中和
処理を施した。
このアルミニウム試料を水洗した後、15%硫酸水溶液
を陽極酸化浴として浴温20±31℃の条件で処理し酸
化皮膜生成したアルミニウム試料を作成した。水洗後、
次の浴組成を有する着色浴中でグラファイトを対極とし
て電解処理を施こした。得られた着色皮膜は均一なブロ
ンズ色で、皮膜ハクリは全く認められなかった。
実施例 2 実施例1の方法に準じ、陽極酸化皮膜6μのアルミニウ
ム試料を得た。
水洗後次の浴組成を有する着色浴中でステンレススチー
ルを対極として次の条件で電解処理を施した。得られた
着色皮膜は濃い均一なブロンズ色で、皮膜ハクリは全く
認められなかった。
実施例 3 実施例1の方法に準じ陽極酸化皮膜厚3μのアルミニウ
ム試料を得た。
水洗後次の浴組成を有する着色浴中でステンレススチー
ルを対極として次の条件で電解処理を施した。水洗後熱
水処理をした。
得られた着色皮膜は色抜けの少い、又陽極酸化皮膜のハ
クリの全くないものが得られた。なお、建浴から3ケ月
後の浴を用いても安定した同じ色調の均一な皮膜製品が
得られた。
比較例 1 実施例1の方法に準じ、陽極酸化皮膜厚3μのものを水
洗後次の浴組成を有する着色浴中でステンレススチール
を対極として次の条件で電解処理を施した。
電流は直流電源を使用した。
わずかにオリーブ色に着色した。
建浴時はわずかにオリーブ色に着色したが、3ケ月後は
浴が黄色を帯び白色沈澱が多く生成しており、それを使
用すると製品は全く着色しなかった。
又、建浴時交流電源で上記と同じ条件で電解処理を行っ
たが、直流時よりわずかに濃いオリーブ色となったが、
その浴液を3ケ月後に用いると全く製品は着色しなかっ
た。比較例 2 実施例1と同じ前処理を行って陽極酸化皮膜3μのもの
を水洗後、次の浴組成を有する着色浴中でステンレスス
チールを対極として、次の条件で電解処理を施した。
全く着色が認められなかった。
以上のごとく本発明の電解着色法によれば、色調の常に
均一な、かつ均一な着色皮膜を持つ製品、を容易に工業
生産し得ることができ、その経済上又作業上における利
点的効果はきわめて大きいものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルミニウムの陽極酸化皮膜を、着色用金属塩と、
    アルミニウム金属量として5g/l乃至40g/lの硫
    酸アルミニウムと、1g/l乃至10g/lのギ酸とを
    含有する浴に浸漬し、交流又は直流にて電解着色を行う
    方法。
JP7792178A 1978-06-26 1978-06-26 アルミニウムの電解着色法 Expired JPS5948879B2 (ja)

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JPS556453A JPS556453A (en) 1980-01-17
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JPS63210295A (ja) * 1987-02-25 1988-08-31 Fujita Shoji Kk アルミニウム又はアルミニウム合金のパステル調カラ−着色処理方法
US8997475B2 (en) 2011-01-10 2015-04-07 General Compression, Inc. Compressor and expander device with pressure vessel divider baffle and piston
CN103361700B (zh) * 2013-07-24 2016-05-04 佛山市三水凤铝铝业有限公司 一种铝型材电解着色方法

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JPS556453A (en) 1980-01-17

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