JPS5947917B2 - 面順次記録方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はＲ（赤色）、Ｇ（緑色）、Ｂ（青色）から成る
フィルタ円板を回転させるいわゆる面順次によるカラー
撮像方式に関する。

従来、Ｒ、Ｇ、Ｂから成るフィルタ円板を回転させる面
順次によるカラー撮像方式は、第１図に示すように、フ
ィルタ円板１の外周部に穴１ａを設け、穴１ａの時間的
位置を光学的に、つまりｃを中心に図示矢印方向に回転
するのを検出することによつて、フィルタ円板１の回転
速度を検出していた。

このような方式によると、フィルタ円板１の回転速度を
遅くして撮像し、これによつて得た映像信号を一旦メモ
リ装置等に記録する場合、白黒テレビジョンカメラの撮
像管の位置とフィルタ円板１の穴１ａとの相対的な位置
精度をよくするために、回転角度及びフィルタ円板１を
回転させるモータの慣性モーメントのバラツキ等を考慮
して、穴１ａの位置を決めなければならないという面倒
な手順を必要とする不都合があつた。また、フィルタ円
板１を回転して白黒テレビジョンカメラで得た映像信号
は、第２図に示すように期間ＴＢにおいてフィルタ円板
１の切れ目部ｌｂに対応し、ブランキングレベルにある
周期的な信号をもつ。これは、切れ目部ｌｂでは光が透
過されないため、映像信号がブランキングレベルとなる
ことによる。従つて、この映像信号をピーク検波して第
３図の波形とし、更にクリップ電圧をＶＣＬＰとして第
４図のパルスを得ることができる。第４図に示したパル
スは、、フィルタ円板１の回転タイミングのパルスとし
て用いられるものである。しかし、このような方法にお
いては、例えば、Ｒだけから成る絵がらの場合、Ｇ、Ｂ
のフィルタを介して得た映像信号の全体がブランキング
レベル近いものとなり、ピーク検波する対称の映像信号
″が得られない。つまり、絵がらによつては、回転タイ
ミングのパルスが得られない不都合があつた。本発明は
これらの欠点を取り除くためになされたものであり、回
転するフィルタ円板の回転速度を絵がらに関連させるこ
となく確実に検出できるようにすることを目的とする。
本発明の面順次記録方式は、複数のフィルタ円板を回転
させて面順次方式によりカラーの映像信号を得るとき、
例えば光を全て又は大部分透過させて検出レベル以上の
映像信号を発生し得る素通し部をフイルタ円板中に備え
、前記映像信号から前記フイルタ円板の回転速度に対応
したタイミングパルスを得るようにした方式であり、こ
のタイミングパルスを用いて前記映像信号の記録及びフ
イルタ円板の回転制御を可能とする方式である。

以下、図を参照して、本発明の一実施例を説明する。第
５図は本発明の一実施例を示すプロツク図である。

ランプ２はカラー原稿３を照明するものである。Ｒ，Ｇ
，Ｂの各フイルタを持つフイルタ円板１を介し、カラー
原稿３の絵がらは白黒テレビジヨンカメラ４でフイルタ
円板１をモータ５で回転させながら撮像される。これに
よつて得た白黒テレビジヨンカメラ４の映像信号は、映
像増幅回路６及び７に供給されて増幅される。映像増幅
回路６から出力される映像信号は、コンパレータ動作を
するクリツプ回路８に供給される。クリツプ回路８で波
形整形された映像信号は、ロジツク回路９に供給され、
ここで、映像増幅回路７の出力である映像信号がメモリ
装置１０で記録される際に用いられる制御信号を発生す
る。メモリ装置１０は、記録した映像信号を再生して映
像増幅部１１に供給する。

これによつて映像増幅５部１１はＲ，Ｇ，Ｂ信号をカラ
ーモニタ１２に供給して、カラーモニタ１２はＲ，Ｇ，
Ｂ信号を画像表示する。次に、本発明のフイルタ円板１
の詳細を示す第６図を説明する。

フイルタ円板１には穴１ａが一つだけ設けられ、また、
切れ目部１ｂに隣接した部分にそれぞれ素通し部１ｄが
設けられる。素通し部１ｄはカラー原稿３を介してラン
プ２の光が十分透過するようにしてあり、素通し（切欠
き）又はＲ，Ｇ，Ｂの各単色フイルタを構成しない、ク
レースケール等から成る一定濃度の板である。これによ
つて白黒テレビジヨンカメラ４から出力される映像信号
は、第７図に示すようになる。即ち、素通し部１ｄに対
応する映像信号の期間Ｔｗにおいて、検出レベル以上の
レベルをもつ映像信号が得られる。即ち、この映像信号
をクリツプ電圧。ＬＰをもつクリツプ回路８で弁別する
ことにより、フイルタ円板１の回転速度に対応した周期
にある回転タイミングのパルスが得られる。また、フイ
ルタ円板１は、１２０゜の間隔で素通し部１ｄをもつの
で、クリツプ回路８で得たパルスに基づいて録画した場
倉、つまりメモリ装置１０の書き込みは、素通し理Ａｃ
を含めて切れ目部１ｂに対応する期間ＴＷ７における映
像信号を記録するわけではないので、録画された映像信
号つまり絵に不都合を与えるようなことはない。

なお、第６図に示した穴１ａは、フイルタ円板１を１回
転させた後のりセツトパルスの検出穴として用いられる
が、本発明に直接関係するものでないので、その説明は
省略する。

以上説明したごとく本発明によれば、フイルタ円板には
、その回転速度を検出する穴を必要とせず、従つて、フ
イルタ円板の取り付けに際し、その位置合せを特に必要
とせず、簡単に取り付けができる。

また、本発明によれば、退色のないクレースケール等を
素通し部にはめ込んで定期的に素通し部と、Ｒ，Ｇ，Ｂ
の各フイルタとの透過光量レベルの比較をすることによ
つて、Ｒ，Ｇ，Ｂの各フイルタの退色の度合いも知るこ
とができる利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のフイルタ円板の概要を示す平面図、第２
図第３図第４図は従来の面順次記録方式の動作波形図、
第５図は本発明の面順次記録方式のプロツク図、第６図
は第５図に示すフイルタ円板の概要を示す平面図、第７
図は第５図の動作波形図である。 １・・・・・・フイルタ円板、２・・・・・・ランプ、
３・・・・・・カラー原稿、４・・・・・・白黒テレビ
ジヨンカメラ、５・・・・・・モータ、６，７・・・・
・・映像増幅回路、８・・・・・・クリツプ回路、９・
・・・・・ロジツク回路、１０・・・・・・メモリ装置
、１１・・・・・・映像増幅部、１２・・・・・・カラ
ーモニタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 複数色のフィルタ円板を回転させてカラーの映像信
   号を得る面順次記録方式において、フィルタ円板に検出
   レベル以上の映像信号に対応した光を透過する素通し部
   を備え、前記映像信号から前記フィルタ円板の回転速度
   に対応したタイミングパルスを得るようにし、かつ前記
   素通し部にグレースケールをはめ込んだことを特徴とす
   る面順次記録方式。