JPS5946044B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPS5946044B2
JPS5946044B2 JP51095168A JP9516876A JPS5946044B2 JP S5946044 B2 JPS5946044 B2 JP S5946044B2 JP 51095168 A JP51095168 A JP 51095168A JP 9516876 A JP9516876 A JP 9516876A JP S5946044 B2 JPS5946044 B2 JP S5946044B2
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hour
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JP51095168A
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純 平井
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、VTR(磁気録画再生装置)において、例え
ば1時間用のテープで、1時間の記録再生及び2時間の
記録再生ができるようにすると共に、いずれの再生時に
おいても、良質な再生画像が得られるようにしようとす
るものである。
以下その一例について、まず、1時間用のテープで1時
間の記録及び再生を行う場合について説明しよう。第1
図は記録系を示し、輝度信号は、入力端子11→AGC
アンプ12→シンクチップクランプ回路13→プリエン
フアシス回路14のラインを通じてプリエンファシス回
路14に供給されプリエンフアシスが行われる。
このプリエンフアシス回路14は、例えば第3図の曲線
4のようなプリエンフアシス特性を有し、これにてプリ
エンフアシスされた輝度信号は、さらに、プリエンフア
シス回路14→記録時間切り換えスイッチ16の1時間
側接点N→ホワイト及びダーククリツプ回路IT→FM
変調回路18のラインを通じて変調回路18にその変調
入力として供給される。またこのとき、直流電源21か
ら所定の値の直流電圧が取り出さわ、この直流電圧が記
録時間切り換えスイッチ22の1時間側接点Nを通じて
変調回路18にその搬送周波数及び周波数偏移の設定用
電圧として供給される。
こうして変調回路18において、輝度信号は、例えば第
4図Aに示すように、シンクチップで3.5MHzとな
り、ホワイトピークで4.8MHzとなる周波数偏移の
FM信号に変換される。
そしてこのFM信号が、記録アンプ19を通じて回転磁
気ヘッド31A,31Bに供給される。このヘツド31
A,31Bは、例えば第5図に示すように、互いに18
00の角間隔を有し、モータ33によりフレーム周波数
で回転させられていると共に、その回転周面に対してほ
ぼ180ての角範囲にわたつて磁気テープ32が斜めに
巡らされ、またこのテープ32は、キャプスタン35及
びピッチローラ36により一定の速度、例えば毎秒4c
mの速度で走行させられている。さらにヘツド31A,
31Bは、例えば第6図に示すように、その作動ギヤツ
プGa,Gbの角度、すなわち、アジマス角が互いに違
えられている。またヘツド31A,31Bのコアのトラ
ツク幅は、例えば40μmとされている。そして、40
はサーボ回路を示す。
すなわち、端子11からの輝度信号が同期分離回路41
に供給されて垂直同期パルスが取り出され、このパルス
が分周回路42に供給されてフレーム周波数のパルスに
分周され、このパルスが位相比較回路43に供給される
と共に、ヘツド31A,31Bの例えば回転軸34にパ
ルス発生手段44が設けられ、これからヘツド31A,
31Bの1回転ごとに1つのパルスが取り出され、この
パルスが整形アンプ45を通じて比較回路43に供給さ
れる。そして比較回路43の比較出力が、サーボアンプ
46を通じてモータ33に供給され、こうしてヘツド3
1A,31Bの回転位相は、輝度信号のフレームに同期
させられる。従つて例えば第7図Aに示すように、アン
プ26からのFM信号は、その1フィールドが斜めの1
本の磁気トラツク1としてテープ32に順次記録される
ただし、この場合、ヘツド31A,31Bのコアのトラ
ツク幅に対応してトラツク1の幅は40μmとなるが、
ヘツド31A,31Bの回転半径などを選定しておくこ
とにより、トラツク1の間のガードバンドの幅は、例え
ば20μmとされる。
また各トラツク1の対応する水平同期パルスは、トラツ
ク1と直交する線上に位置するように、いわゆるH並べ
が行われる。なお、1つおきのトラツク1Aと、残る1
つおきのトラツク1Bとでは、ヘツド31A,31Bの
アジマス角に対応してトラツク1A,1Bのアジマス角
は異なる。
またこのとき、分周回路42からのパルスが、記録アン
プ48を通じて磁気ヘツド47に供給されて、再生時の
コントロールパルスとしてテープ32の側縁に記録され
る。
こうして記録された輝度信号は、第2図の再生系で再生
される。
すなわち、ヘツド47によりテープ32からコントロー
ルパルスが再生され、このパルスが再生アンプ49を通
じて比較回路43に供給され、従つて再生時のへツド3
1A,31Bのサーボ制御が行われてへツド31A,3
1Bは記録時と同一の関係でトラツク1を走査するよう
にされる。
そしてヘツド31A,31Bによりテープ32からFM
信号が再生され、この信号は、再生アンプ51→リミツ
タ52→復調回路53のラインを通じて復調回路53に
供給されて輝度信号が復調され、この信号がデイエンフ
アシス回路54に供給されてデイエンフアシスされる。
このデイエンフアシス回路54は、第3図の曲線4とは
相補なデイエンJャAシス特性を有するもので、従つてデ
イエンフアシス回路54からは平坦な周波数特性の輝度
信号が取り出される。そしてこの輝度信号は、再生時間
切り換えスイツチ57の1時間側接点Nを通じて出力端
子58に取り出される。以上のようにして、1時間用の
テープ32で、1時間の記録あるいは再生が行われる。
これに対し、テープ32として1時間用のテープを使用
して2時間の記録あるいは再生を行う場合には、テープ
32の走行速度を、1時間の記録あるいは再生を行う場
合の1/2、すなわち、毎秒2CT1Lにすればよい。
しかし単純にそのようにしただけでは、次のような問題
を生じてしまう。
すなわち、テープ32上の記録パターンについて考える
と、1時間記録の場合には、第7図Aに示すパターンと
なり、トラツク1の幅は40μm1ガードバンドの幅は
20μmであるから、トラツク1の幅方向におけるトラ
ツク1のピツチ、すなわち、ヘツド31A,31Bの走
査ピツチは60μmとなる。
これに対し、2時間記録の場合には、テープ32の走行
速度が1/2になるので、ヘツド31A,31Bの走査
ピツチは1/2の30μmとなる。
ところが、このとき、ヘツド31A,31Bのコアのト
ラツク幅は、40μmである。従つてこの2時間記録時
には、第7図Bに示すように、例えばトラツク1Aは、
初めは40μmの幅に形成されるが、次にトラツク1B
が形成されるとき、ヘツド31Bが、その40μmのト
ラツク1Bの縁部を10μmだけオーバーラツプして走
査することになり、トラツク1Aはその10μmのオー
バーラツプ部分がヘツド31Bにより消去ないし減衰さ
せられてしまう。従つて最終的には、第7図Bに示すよ
うに、トラツク1の幅は30μmとなり、かつ、トラツ
ク1は互いに接することになる。すると、2時間再生時
には、まず第1の問題点として再生された輝度信号のS
/Nが低下してしまう。
すなわち、1時間再生時には、トラツク1の幅は40μ
mであるが、2時間再生時には30μmとなるので、ヘ
ツド31A,31BからのFM信号のレベルは、2時間
再生時には、1時間再生時に比べ2.5dB(=30/
40倍)だけ低下してしまい、従つてそのFM信号から
復調される輝度信号のS/Nが低下してしまう。
また、1時間再生時には、幅が40μmのトラック1を
、幅が40μmのヘツド31A,31Bで走査するのに
対し、2時間再生時には、幅が30μmのトラツク1を
、幅が40μmのヘツド31A,31Bで走査するので
、本来のトラツク1以外の部分も同時に走査されること
になり、これにより再生されたFM信号のノイズ信号が
増加し、やはり輝度信号のS/Nが低下してしまう。
さらに、テープ32の磁性面が非鏡面であることなどに
よつても、トラツク1の幅が狭くなると、FM信号のS
/Nが低下し、輝度信号のS/Nが低下してしまう。ま
た第2の問題点として、2時間再生時には、トラツク間
クロストークの影響が無視できなくなる。
すなわち、1時間再生時には、トラツク1間にガードバ
ンドがあり、しかも隣り合うトラツク1A,1Bではア
ジマス角が違えられているので、アジマス損失により隣
りのトラツク1からのクロストークを無視できる。
しかし2時間再生時には、ガードバンドがなく、しかも
、ヘツド31A,31Bのトラツク幅が40μmである
のに対し、トラツク1の幅が30μmなので、ヘツド3
1A,31Bは、再生走査時、本来のトラツク1を走査
すると同時に、隣りのトラツク1も10ttmだけオー
バーラツプして走査することになる。
従つてトラツク間クロストークが無視できなくなり、復
調回路53からの出力信号には、本来の輝度信号と同時
に、本来のFM信号とクロストークによるFM信号との
差の周波数の妨害信号(ビード信号)が含まれてしまう
。またこの妨害信号のレベルは、その周波数に比例する
。そしてその場合、例えば第7図Aに示すように、トラ
ツク1のH並べが行われているときには、相関性により
本来のFM信号と、クロストークによるFM信号とは、
周波数がほぼ等しくなるので、妨害信号の周波数及びレ
ベルは、低くなる。
従つてH並べが行われているときには、妨害信号を生じ
ても、この妨害信号によつて再生画面が多少もやもやす
るだけで、実用上問題がない。しかし、1時間記録時、
第7図Aに示すように、トラック1のH並べを行つたと
すれば、2時間記録時は、トラツク1はテープ32の長
さ方向に平行移動した状態にあるので、第7図Bに示す
ようにH並べはできないことになる。
従つて2時間再生時には、ある時点における本来のFM
信号と、トラツク間クロストークによるFM信号とは、
周波数が大きく異なり、その妨害信号の周波数及びレベ
ルは高くなつてしまう。
そしてこのように妨害信号の周波数及びレベルが高くな
ると、その妨害信号、すなわちビード信号が、再生画面
にビード稿として現れ、再生画質を著しく低下させてし
まう。そこで、このVTRでは、2時間記録の場合には
、輝度信号に対するプリエンフアシス量を多くし、かつ
、輝度信号によるFM信号の周波数偏移を小さくすると
共に、隣り合うトラツク1Aと1BとでFM信号が互い
に周波数インターリーフするようにする。
すなわち、1時間用のテープ32で2時間の記録を行う
場合には、第1図においてクランプ回路13からの輝度
信号がプリエンフアシス回路15に供給されてプリエン
フアシスされる。
このプリエンフアシス回路15は、第3図の曲線5のよ
うな特性を有し、プリエンフアシス回路14の特性より
もプリエンフアシス量が多くされている。そしてプリエ
ンフアシス回路15からの輝度信号が、スイツチ16の
2時間側接点Lを通じ、さらにクリツプ回路17を通じ
て変調回路18に供給される。またアンプ45からのコ
ントロールパルスが信号形成回路24に供給されて第8
図に示すように、そのコントロールパルスに同期して1
フイールド期間ごとに反転する矩形波信号Srが形成さ
れ、この信号Srが可変直流電源23にその制御信号と
して供給され、信号Srのレベルに対応して1フイール
ド期間ごとに交互に第1の値及び第2の値に変化する直
流電圧が取り出され、この直流電圧がスィツチ22の2
時間側接点Lを通じて変調回路18にその搬送周波数及
び周波数偏移の設定用として供給される。
こうして変調回路18において、輝度信号は、トラツク
1Aが形成される一方のフイールド期間には、例えば第
4図B及び第9図の直線8Aで示すように、第4図Aの
特性よりも周波数偏移が小さく、シンクチツプで3.8
5MHzとなり、ホワイトピークで4.5MHzとなる
FM信号に変換され、また、トラツク1Bが形成される
他方のフイールド期間には、第9図の直線8Bで示すよ
うに、第4図Bの特性及び第9図の直線8Aよりも1/
2fH(FHは水平周波数)だけ低いFM信号に変換さ
れる。
すなわち、FM信号は、1フイールド期間ごとに変調特
性が第9図の直線8Aあるいは8Bに切り換えられる。
そしてこのFM信号が、アンプ26を通じてヘツド31
A,31Bに供給されると共に、このとき、テープ32
は1時間記録の場合の1/2の速度、すなわち、毎秒2
CTLの速度で走行させられる。
従つてテープ32には、第7図Bに示すパターンで、F
M信号が記録される。またこの場合、FM信号は、1フ
イールド期間ごとに変調特性が第9図の直線8Aあるい
は8Bに切り換えられているので、トラツク1Af)F
M信号は、直線8Aの変調特性を有し、トラツク1Bf
)FM信号は、直線8Bの変調特性を有する。こうして
テープ32には、第7図のパターンでFM信号が記録さ
れるが、このとき、テープ32の走行速度は1/2にさ
れているので、1時間用のテープ32で2時間の記録が
できる。
そしてこの2時間記録に対する再生を行う場合には、第
2図において、復調回路53からの輝度信号が、デイエ
ンフアシス回路55に供給されデイエンフアシスされる
このデイエンJャAシス回路55は、第3図の曲線5の特
性とは相補な特性を有し、従つてデイエンフアシス回路
55からは平坦な周波数特性の輝度信号が取り出される
。そしてこの輝度信号が、直流レベル補正回路56に供
給される。すなわち、輝度信号は変調回路18において
FM信号に変換されるとき、1フイールド期間ごとに第
9図の直線8Aあるいは8Bの変調特性とされているの
で、このFM信号から復調された輝度信号は、1フイー
ルド期間ごとにその直流レベルが変化していることにな
る。そこでこの直流レベルの変化を補正するための回路
が、補正回路56であり、輝度信号が入力信号として供
給されると共に、信号形成回路24からの矩形波信号S
rがその制御信号として供給され、輝度信号の直流レベ
ルは一定値に補正される。そしてこの補正された輝度信
号が、スイツチ57の2時間側接点Lを通じて端子58
に取り出される。こうして1時間用のテープ32で、2
時間の記録あるいは再生ができる。
そしてこの2時間記録時及び再生時には、エンフアシス
量が多くされているので、第1の問題点である輝度信号
のS/Nの低下を防止できる。
また2時間記録時には、1時間記録時に比べFM信号に
対する周波数偏移が1/2になるので、再生された輝度
信号のS/Nがそれだけ低下することになるが、これも
エンフアシス量が多くされているので、防止できる。ま
た2時間記録時には、FM信号の周波数偏移が小さくさ
れると共に、隣り合うトラツク1Aと1BとでFM信号
が互いにインターリーフするようにされているので、第
2の問題点であるビード妨害を無視できる。
すなわち、2時間再生時には、トラツク間クロストーク
及びH並べができないことにより、妨害信号を生じるが
、隣り合うトラツク1Aと1Bとでは、FM信号は第9
図の特性で互いに周波数インターリーフしているので、
FM復調された妨害信号は、隣り合う水平走査期間にお
いて、互いに逆相になる。
従つてこの妨害信号による再生画面の輝度変化は、隣り
合う水平走査線において、互いに逆になるので、その妨
害信号が、再生画面にビード稿として現れても視覚の積
分作用により相殺され、従つて実質的にはビード稿を生
じないことになる。しかもこの場合、2時間記録時には
、FM信号の周波数偏移が、1時間記録時の1/2にさ
れているので、妨害信号のレベルは1/2になり、この
点からも再生画面のビード稿は目泣(亡とがない。
さらに記録時あるいは再生時、ジツタなどにより時間軸
変動があると、隣り合う走査線あるいは隣り合うフイー
ルドにおける2つのビード稿の位相が完全に逆にならず
、この結果、ビード稿が十分に相殺されないことになる
。しかし2時間記録時には、FM信号の周波数偏移は1
/2にされているので、妨害信号の周波数も1/2にな
り、従つてビード稿の間隔は2倍に広くなつている。
従つて時間軸変動により、互いに相殺されるべきビード
稿の位相にずれを生じても、その位相ずれは1/2に小
さくなるので、ビード稿に対する相殺作用は確実に行わ
れ、すなわち、時間軸変動があつてもビード稿は確実に
相殺される。こうして2時間再生時に生じる第1及び第
2の問題点を解決できるが、このとき、新たに第3の問
題点を生じてしまう。
すなわち、1時間及び2時間の記録時、輝度信号が、第
10図Aに示すように、黒レベルから白レベルに急激に
変化する信号Syであるとする。
すると、この信号Syがプリエンフアシスされると、第
10図Bに示すように、オーバーシユートSOを有する
ようになるので、この信号SyがFM信号に変換される
と、そのFM信号は、第10図C(第10図C−Eは時
間軸を拡大してある)に示すように、黒レベルの部分で
は周波数が低いが、オーバーシユートSOの部分では周
波数が急激に、しかも非常に高い信号Sfとなる。そし
てこの場合、2時間記録時には、1時間記録時よりもプ
リエンフアシス量が多くされているので、2時間記録時
には、オーバーシユートSOのレベルがより大きく、従
つてFM信号Sfの周波数は、オーバーシユートSOの
部分で高くなつてはいるが、1時間記録時よりもさらに
高くなる。すなわち、2時間記録時には、1時間記録時
よりもFM信号Sfの帯域が広くなる。従つて、今、再
生アンプ51の帯域が、例えば第11図Aに実線で示す
ように、1時間記録時のFM信号Syの帯域に合わせて
あるとすると、2時間再生時には、FM信号Syの最高
域成分は減衰することになり、第10図Dに示すように
オーバーシユートSOの部分でFM信号Sfのレベルは
減衰してしまう。
しかもこのとき、オーバーシユートSOの部分で信号S
fの周波数は、急激に変化しているので、信号Sfのレ
ベルが減衰するとき、このレベル変化も急激に起こり、
従つてこの減衰時、信号Sfのゼロクロス点(細線で示
す)が、ゼロレベル(中心線)よりもずれてしまう。
そしてオーバーシユートSOの部分で、信号Sfのレベ
ルが減衰し、しかもゼロクロス点がずれていると、第1
0図Dに破線で示す範囲が、リミツタ52の出力となる
ので、そのリミツタ52からのFM信号Sfは、第10
図Eに示すように、オーバーシユートSOの部分で、数
サイクルにわたつて欠如してしまう。
そしてこのように数サイクルが欠如するということは、
見かけ上、この部分でFM信号Sfの周波数が低くなつ
たのと等価であり、これは輝度信号Syでいえば、黒レ
ベルに対応する。従つてリミツタ52からのこのような
FM信号SfをFM復調した場合には、第10図Fに示
すように、再生画面9の黒から白への輝度変化の境界に
、黒いノイズ9N、いわゆる黒びきノイズ9Nを生じて
しまうことになり、再生画質を低下させてしまう。
このように、FM信号Syの帯域が、再生アンプ51の
帯域よりも広くなることは、過変調と呼ばれているが、
この過変調をなくして黒びきノイズ9Nをなくすため、
再生アンプ51の帯域を第11図Bに実線で示すように
、2時間記録時のFM信号Syの帯域に合わせて広くし
たとする。
すると、今度は、1時間再生時、FM信号Syの帯域外
の雑音信号も取り出すことになり、FM信号SyのS/
Nが低下して再生された輝度信号のS/Nが低下してし
まう。このような問題点を解決するため、本発明におい
ては、さらに再生アンプ51の帯域を、1時間再生時に
は第11図Aの特性とし、2時間再生時には第11図B
の特性とする。
このため、再生アンプ51が例えば第12図に示すよう
に構成される。
すなわち、ヘツド31A,31BからのFM信号が、ヘ
ツド31A,31B→ロータリートランスTll>Tl
2→入力トランスT2l)T22接地のFETQl,Q
2→スイツチ回路63のラインを通じてスイツチ回路6
3の入力接点に供給されると共に、形成回路24からの
信号Srがスイッチ回路63にその制御信号として供給
され、トラツク1に対応したヘツド31A,31Bから
のFM信号がリミツタ52に供給される。
そしてこの場合、トランスT2l,T22の2次コイル
に、共振用コンデンサCll,Cl2が並列接続される
と共に、Qダンプ用抵抗器Rll,Rl2が並列接続さ
れる。
さらに、トランスT2l,T22の2次コイルのホツト
側が、共振用コンデンサC2l,C22及びQダンプ用
抵抗器R2l,R22の並列回路を通じ、さらに再生時
間切り換えスイツチ61,62の1時間側接点Nを通じ
て接地される。従つて2時間再生時には、スイツチ61
,62によつてトランスT2lの2次コイルと、コンデ
ンサCll,Cl2とによつて共振回路が構成されると
共に、その共振特性が、抵抗器Rll,Rl2によつて
Qダンプされるので、ヘツド31A,31Bとスイツチ
回路63との間の信号路の周波数特性は、第11図Bに
破線で示すような特性となり、テープ32系も含んだ総
合の周波数特性は、第11図Bに実線で示すように、2
時間記録時のFM信号の帯域に合つた広いものとなる。
従つて2時間再生時、過変調を生じることがなく、黒び
きノイズ9Nを生じることがない。
また1時間再生時には、スイツチ61,62によつてト
ランスT2l,T22の2次コイルと、コンデンサCl
l,Cl2及びC2l,C22とによつて共振回路が構
成されると共に、その共振特性が抵抗器Rll,Rl2
及びR2l,R22によつてQダンプされるので、ヘツ
ド31A,31Bとスイツチ回路63との間の周波数特
性は、第11図Aに破線で示すように、2時間再生時よ
りも狭くなり、テープ32系も含んだ総合の周波数特性
は、第11図Aに実線で示すように、1時間記録時のF
M信号の帯域に合つた狭いものとなる。従つて1時間再
生時、そのFM信号の帯域外の雑音信号が取り出される
ことがなく、S/Nの良い輝度信号が得られる。
以上のようにして本発明によれば、例えば1時間用のテ
ープで1時間の記録再生ができると共に、2時間の記録
再生ができ、しかも、いずれのときにも再生画質を良好
にできる。
なお上述においては、コンデンサC2l,C22を並列
接続して帯域を変更したが、コンデンサCll,Cl2
に直列接続して変更してもよい・またテープ32の走行
速度を切り換える方法あるいは手段は、オーデイオ用テ
ープレコーダのものを、ほぼそのまま使用できる。
さらに上述においては、2時間記録時、FM信号に対す
る周波数偏移の幅は、650kHzであるが、これは、
上述の数値の場合、500kHz〜850kHz程度に
できる。
また第9図の直線8Aと8Bとの差は、1/2fHであ
るが、これは(m+1/2)FH(mは零または正の整
数)であればよい。あるいは、トラツク1A(7)FM
信号と、トラツク1BのFM信号とが互いに周波数イン
ターリーフすれば、mは任意の数値でよい。またテープ
32の代わりに磁気シートなどの磁気媒体でもよい。さ
らに補正回路56を設けずに、信号Srによつて復調回
路53の復調特性を直線8A,8Bに対応して変更して
もよい。
あるいはm−0のときには、復調された輝度信号の直流
レベルの変化は、ごくわずかなので、この直流レベルの
変化の補正をしなくても実用上問題ない。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第12図は本発明の一例の系統図、
第3図〜第11図はその説明のための図である。 14,15はプリエンフアシス回路、18はFM変調回
路、53はFM復調回路、54,55はデイエンフアシ
ス回路、40はサーボ回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1の記録モードでは、輝度信号が第1のプリエン
    フアシス量でプリエンフアシスされてからFM信号とさ
    れ、磁気媒体と磁気ヘッドとが、上記磁気媒体上の磁気
    トラックの長さ方向とは異なる所定の方向に、第1の速
    度で相対的に移動した状態で上記FM信号が、上記磁気
    媒体に上記磁気トラックとして記録され、第2の記録モ
    ードでは、上記輝度信号が上記第1のプリエンフアシス
    量よりも大きい第2のプリエンフアシス量でプリエンフ
    アシスされてから上記FM信号とされ、上記磁気媒体と
    上記磁気ヘッドとが、上記磁気トラックの長さ方向とは
    異なる所定の方向に、上記第1の速度よりも遅い第2の
    速度で相対的に移動した状態で上記FM信号が、上記磁
    気媒体に上記磁気トラックとして記録されている上記磁
    気媒体から上記輝度信号を再生する磁気再生装置におい
    て、上記磁気媒体と上記磁気ヘッドとを、上記所定の方
    向に上記第1または第2の速度で相対的に移動させなが
    ら上記磁気ヘッドにより上記磁気トラックから上記FM
    信号を再生し、この再生されたFM信号から上記輝度信
    号を復調し、この復調された輝度信号に対して上記第1
    または第2のプリエンフアシスに対応したデイエンフア
    シスを行つてその輝度信号を取り出すと共に、上記再生
    されたFM信号の信号ラインの周波数特性を、上記第2
    の速度での再生時には上記第1の速度での再生時よりも
    上記第2のプリエンフアシス量に対応して高域側に広げ
    るようにした磁気再生装置。
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JPH0730999Y2 (ja) * 1987-02-05 1995-07-19 神鋼電機株式会社 電磁結合装置の正逆励磁用電源装置

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