JP3046089B2 - ミラーマスターテープレコーダ - Google Patents

ミラーマスターテープレコーダ

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JP3046089B2
JP3046089B2 JP3075974A JP7597491A JP3046089B2 JP 3046089 B2 JP3046089 B2 JP 3046089B2 JP 3075974 A JP3075974 A JP 3075974A JP 7597491 A JP7597491 A JP 7597491A JP 3046089 B2 JP3046089 B2 JP 3046089B2
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潤 谷口
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オタリ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープを転写さ
せてコピーテープを生産する際に用いるマスターテープ
を、鏡面対称形に作成するミラーマスターテープレコー
ダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報が記録されたビデオテープを大量に
生産する際には、既に情報が記録されているマスターテ
ープと無記録のコピーテープとを接触させ、接触部に熱
又は磁界を印加することにより、マスターテープの情報
をコピーテープに転写する方法がとられている。ここ
で、転写はマスターテープの磁性面とコピーテープの磁
性面とを接触させることによって行われるため、マスタ
ーテープに記録してある情報を再生時の情報と鏡面対称
形にして転写が行われている。このマスターテープに情
報を記録する装置をミラーマスターテープレコーダと呼
ぶ。
【0003】前記ミラーマスターテープレコーダでは、
通常のビデオテープレコーダと同様に、入力されたNT
SC(National Television System Committee)方式の
複合映像信号を、輝度信号と色度信号とに分離し、各々
の信号を処理した後加算し、回転ヘッドによってその信
号を磁気テープに記録していくことにより、マスターテ
ープを作成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、受像機にお
いて原色の画像を得るために次の様に行っている。
【0005】複合映像信号を構成する輝度信号と色度信
号の内、色度信号を副搬送色信号とバースト信号とに分
離し、このバースト信号を発振器に加えて、周波数と位
相がこのバースト信号に同期した信号を得る。この同期
信号と前記副搬送色信号とから、その位相差において色
相情報を含み、又その振幅の変化において色彩情報を含
む色差信号を検出し、この色差信号を輝度信号に加える
ことによって原色の画像を得ている。そこで、色相及び
画質が本来の画像と同一になるようにするためには、マ
スターテープからコピーテープに転写される複合映像信
号におけるバースト信号と副搬送色信号との位相差がズ
レたりS/N比が劣化しないことが要求される。
【0006】ところが、従来、記録された複合映像信号
をマスターテープからコピーテープに転写した場合、こ
の転写時の物理的要因、テープの特性等によって色度信
号が変化して転写され、色度信号の位相がズレたり、S
/N比が劣化したりしていた。その結果、転写前の映像
と比べて色相及び画質が若干変化するため、コピーテー
プ毎に受像機で色相、画質等の調整を必要とするという
問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記事情に鑑みて、マス
ターテープからコピーテープに転写される映像信号が、
本来の映像と比較して色相が変化したり、画質が劣化し
たりしない映像信号となるように、転写時の色度信号の
位相の変化量やS/N比の劣化を考慮した最適な色度信
号をマスターテープに記録するミラーマスターテープレ
コーダを提供することを目的としている。
【0008】[発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のミラーマスターテープレコーダは、前記
複合映像信号中の色度信号を副搬送色信号とバースト信
号とに分離する分離回路と、前記分離回路で分離された
前記副搬送色信号と前記バースト信号のそれぞれの振幅
や位相を可変する色度信号可変回路と、前記色度信号可
変回路を通過した前記副搬送色信号とバースト信号とを
加算して再度色度信号を合成する加算回路とを備え、転
写方式の複写装置において予め転写することによって得
られた、転写後と転写前との色度の変化量分補正する
方向に前記副搬送色信号とバースト信号の位相や振幅
可変し、可変された色度信号を含む補正後の複合映像信
号を前記マスターテープに記録する構成としたものであ
る。
【0010】前記色度信号可変回路としては、副搬送色
信号とバースト信号との振幅を各々可変する振幅可変回
路と、前記バースト信号の位相を可変する位相可変回路
とから成り、振幅可変回路を介して得た可変前より大き
な振幅の副搬送色信号と、振幅可変回路を介し更に位相
可変回路を介して得た、可変前より大きな振幅で且つ転
写後における色度信号の位相変化量分の位相が補正され
たバースト信号とをマスターテープに記録するものであ
る。
【0011】又、前記色度信号可変回路としては、バー
スト信号の位相を可変する位相可変回路から成り、位相
可変回路を介して得た、転写後における色度信号の位相
変化量分の位相が補正されたバースト信号をマスターテ
ープに記録するものである。
【0012】更に、前記色度信号可変回路としては、副
搬送色信号とバースト信号との振幅を各々可変する振幅
可変回路から成り、振幅可変回路を介して得た可変前よ
り大きな振幅の副搬送色信号と、振幅可変回路を介して
得た可変前より大きな振幅のバースト信号とをマスター
テープに記録するものである。
【0013】そして、前記分離回路は、一定周期でパル
スを発生する信号発生回路と、前記信号発生回路の出力
信号を反転させるインバータと、前記信号発生回路の出
力信号によって入力信号の通過を制御する第1の切替回
路と、前記インバータの出力信号によって入力信号の通
過を制御する第2の切替回路とから成る構成としたもの
である。
【0014】
【作用】入力された複合映像信号から分離された色度信
号を、分離回路は副搬送色信号とバースト信号とに分離
する。色度信号可変回路は、前記分離回路で分離された
前記副搬送色信号とバースト信号のそれぞれの振幅や位
相を可変する。そして、加算回路は色度信号可変回路を
通過した副搬送色信号とバースト信号を加算して色度信
号を合成する。転写方式の複写装置において予め転写す
ることによって得られた、転写後と転写前との色度の変
化量分補正する方向に前記副搬送色信号とバースト信
号の位相や振幅を可変する。色度情報が可変された色度
信号を含む補正後の複合映像信号をマスターテープに記
録する。
【0015】ここで、前記色度信号可変回路として、副
搬送色信号とバースト信号との振幅を各々可変する振幅
可変回路と、前記バースト信号の位相を可変する位相可
変回路とを備えた場合、前記振幅可変回路は、各々可変
前より大きな振幅の副搬送色信号とバースト信号とを出
力し、前記位相可変回路は、予め得られた転写後と転写
前との色度信号の位相変化量分の位相が補正されたバー
スト信号を出力する。
【0016】又、前記色度信号可変回路として、バース
ト信号の位相を可変する位相可変回路を備えた場合、位
相可変回路は、予め得られた転写後と転写前との色度信
号の位相変化量分の位相が補正されたバースト信号を出
力する。
【0017】更に、前記色度信号可変回路として、副搬
送色信号とバースト信号との振幅を各々可変する振幅可
変回路を備えた場合、振幅可変回路は、各々可変前より
大きな振幅の副搬送色信号とバースト信号とを出力す
る。
【0018】前記色度信号からの副搬送色信号とバース
ト信号との分離は、次のようにして行われる。信号発生
回路からの信号に基づいて、第1の切替回路では入力信
号の通過が制御され、色度信号から副搬送色信号だけを
通過させる。信号発生回路からの信号をインバータは反
転させ、第2の切替信号に出力する。この信号に基づ
き、第2の切替回路では入力信号の通過が制御され、色
度信号からバースト信号だけを通過させる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施例であるミラーマ
スターテープレコーダの記録系の構成を示すブロック図
である。
【0021】図1において、入力端子1にNTSC方式
の複合映像信号が入力されると、ローパスフィルタ(以
下「LPF」と称する。)2は、複合映像信号から輝度
信号を分離する。輝度信号系(以下「Y系」と称す
る。)処理回路3は、輝度信号にFM変調等の処理を施
す。ハイパスフィルタ(以下「HPF」と称する。)4
は、Y系処理後の輝度信号の低周波数帯域を排除する。
バンドパスフィルタ(以下「BPF」と称する。)5
は、入力端子1に入力された複合映像信号から色度信号
を分離する。分離回路6は、信号発生回路7と第1の切
替回路8と第2の切替回路9とインバータ10とから成
る。信号発生回路7は、一定の周期でパルスを発生す
る。第1の切替回路8は、信号発生回路7からのパルス
によって入力信号の通過が制御され、BPF5の出力信
号である色度信号から副搬送色信号部分を取り出す。イ
ンバータ10は、信号発生回路7のパルスを反転する。
第2の切替回路9は、インバータ10の出力信号によっ
て入力信号の通過が制御され、BPF5の出力信号であ
る色度信号からバースト信号部分を取り出す。色度信号
可変回路20は、第1の振幅可変回路11と第2の振幅
可変回路12と位相可変回路13とから成る。第1の振
幅可変回路11は、第1の切替回路8の出力である副搬
送色信号の振幅を可変する。第2の振幅可変回路12
は、第2の切替回路9の出力であるバースト信号の振幅
を可変する。位相可変回路13は、第2の振幅可変回路
12の出力信号であるバースト信号の位相を可変する。
加算回路14は、第1の振幅可変回路11で可変された
副搬送色信号と、位相可変回路13で可変されたバース
ト信号とを加算する。色度信号系(以下「C系」と称す
る。)処理回路15は、加算回路14の出力信号である
色度信号に低域変換処理等を施す。LPF16は、C系
処理回路15の出力信号のうち、Y系処理された輝度信
号と重なる部分を排除する。加算回路17は、HPF4
とLPF16との出力信号を加算する。加算された信号
は、記録アンプ18を介して、回転ヘッド19によって
図示されないマスターテープに記録される。
【0022】次に、前記構成のミラーマスターテープレ
コーダの記録系の動作について、図4乃至図8に示す各
波形を参照して説明する。
【0023】図4はNTSC方式の複合映像信号の一波
形図、図5は複合映像信号から分離した輝度信号の一波
形図、図6は複合映像信号から分離した色度信号の一波
形図、図7は色度信号から分離したバースト信号の一波
形図、図8は色度信号から分離した副搬送色信号の一波
形図を示す。
【0024】入力端子1に図4に示した複合映像信号が
入力される。複合映像信号は、LPF2によって図5に
示した輝度信号と、BPF5によって図6に示した色度
信号とに分離される。輝度信号は、通常のビデオテープ
の記録系と同様に、Y系処理回路3及びHPF4を介し
て処理される。色度信号は、分離回路6によって図7に
示したバースト信号と図8に示した副搬送色信号とに分
離される。副搬送色信号は、第1の振幅可変回路11に
よって振幅を大きい方向に可変される。バースト信号
は、第2の振幅可変回路12によって第1の振幅可変回
路11と同じ割合で振幅を大きく可変される。振幅を可
変されたバースト信号は、位相可変回路13を介して、
転写時の物理的要因、テープの特性等によって転写後に
ズレる位相変化量だけ位相を補正する方向に可変され
る。この転写後にズレる位相変化量は、後述の様にして
予め得られる。位相可変回路13を介したバースト信号
と、第1の振幅可変回路11を介した副搬送色信号と
は、加算回路14で加算される。その後は、通常のビデ
オテープと同様に、C系処理回路15及びLPF16を
介して処理される。処理された色度信号と、HPF4か
ら出力された輝度信号とは、加算回路17で加算され、
記録アンプ18を介して、回転ヘッド19によってマス
ターテープに鏡面対称形に記録されていく。この為、記
録パターンの傾きは通常と逆向きにしておく。
【0025】ここで、予め得られる転写後にズレる位相
変化量について説明する。
【0026】まず、ビデオジェネレイターをミラーマス
ターテープレコーダへ接続し、ビデオジェネレイターか
らの基準信号をマスターテープレコーダによってマスタ
ーテープに記録する。記録したマスターテープを転写方
式の複写装置にかけて先に記録した基準信号をコピーテ
ープに転写する。基準信号が転写されたコピーテープを
ビデオカセットレコーダにて再生する。再生する場合、
ビデオカセットレコーダはベクトルスコープと接続され
ており、再生信号をベクトルスコープに入力することに
よって、転写後にズレる位相変化量が得られる。
【0027】以上のようにして、マスターテープに記録
する複合映像信号の内、色度信号を最適化することによ
り、コピーテープに転写した後でも、本来の映像と同程
度の画像を得ることが出来る。すなわち、色度信号を副
搬送色信号とバースト信号とに分離し、各々の信号の振
幅を同じ割合で大きくし、マスターテープに記録するこ
とにより、色度信号のS/N比が向上し、画質が良くな
るからである。コピーテープを再生する際の色度信号の
S/N比の向上は、基準とするバースト信号が大きい
と、受像機の再生回路におけるC系の再生アンプの利得
が下げられることにより得られる。又、色度信号から分
離したバースト信号の位相を、予めデータとして得られ
た転写後にズレる位相変化量だけ補正する方向に可変し
てマスターテープに記録するため、転写されたコピーテ
ープを再生した場合、本来と同程度の色相の映像が得ら
れる。
【0028】次に、本発明の他の実施例について、図2
及び図4乃至図8を参照して説明する。
【0029】図2は、本発明の他の実施例であるミラー
マスターテープレコーダの記録系の構成を示すブロック
図であり、この図において図1と同符号のものは同一部
分を示す。この実施例の構成は、色度信号可変回路20
aが位相可変回路13から構成されて、他は図1に示す
ものと同一の構成としたものである。
【0030】図2において、入力端子1にNTSC方式
の複合映像信号が入力されると、LPF2は、複合映像
信号から輝度信号を分離する。Y系処理回路3は、輝度
信号にFM変調等の処理を施す。HPF4は、Y系処理
後の輝度信号の低周波数帯域を排除する。BPF5は、
入力端子1に入力された複合映像信号から色度信号を分
離する。分離回路6は、信号発生回路7と第1の切替回
路8と第2の切替回路9とインバータ10とから成る。
信号発生回路7は、一定の周期でパルスを発生する。第
1の切替回路8は、信号発生回路7からのパルスによっ
て入力信号の通過が制御され、BPF5の出力信号であ
る色度信号から副搬送色信号部分を取り出す。インバー
タ10は、信号発生回路7のパルスを反転する。第2の
切替回路9は、インバータ10の出力信号によって入力
信号の通過が制御され、BPF5の出力信号である色度
信号からバースト信号部分を取り出す。位相可変回路1
3から成る色度信号可変回路20aは、第2の切替回路
9の出力信号であるバースト信号の位相を可変する。加
算回路14は、第1の切替回路8の出力信号である副搬
送色信号と、位相可変回路13で位相が可変されたバー
スト信号とを加算する。C系処理回路15は、加算回路
14の出力信号である色度信号に低域変換処理等を施
す。LPF16は、C系処理回路15の出力信号のう
ち、Y系処理された輝度信号と重なる部分を排除する。
加算回路17は、HPF4とLPF16との出力信号を
加算する。加算された信号は、記録アンプ18を介して
回転ヘッド19によって図示されないマスターテープに
記録される。
【0031】次に、この構成のミラーマスターテープレ
コーダの記録系の動作について、先の動作説明と同様に
図4乃至図8を参照して説明する。
【0032】入力端子1に図4に示した複合映像信号が
入力される。複合映像信号は、LPF2によって図5に
示した輝度信号と、BPF5によって図6に示した色度
信号とに分離される。輝度信号は、Y系処理回路3及び
HPF4を介して処理される。色度信号は、分離回路6
によって図7に示したバースト信号と図8に示した副搬
送色信号とに分離される。バースト信号は、位相可変回
路13から成る色度信号可変回路20aを介して、位相
変化量を補正する方向に可変される。この位相変化量
は、転写時の物理的要因、テープの特性等によって転写
後にズレる位相変化量であり、先に説明した様にして予
め得られる。このバースト信号と、分離回路6から出力
された副搬送色信号とは加算回路14で加算される。そ
の後は、C系処理回路15及びLPF16を介して処理
される。処理された色度信号とHPF4から出力された
輝度信号とは、加算回路17で加算され、記録アンプ1
8を介して回転ヘッド19によってマスターテープに鏡
面対称形に記録される。
【0033】以上のようにして、マスターテープに記録
する複合映像信号の内、色度信号を副搬送色信号とバー
スト信号とに分け、このバースト信号の位相を、予めデ
ータとして得られた転写後にズレる位相変化量だけ補正
する方向に可変してマスターテープに記録するため、転
写されたコピーテープを再生した場合、本来と同程度の
色相の映像が得られる。
【0034】更に、本発明の他の実施例について、図3
及び図4乃至図8を参照して説明する。
【0035】図3は、本発明の他の実施例であるミラー
マスターテープレコーダの記録系の構成を示すブロック
図であり、この図において図1と同符号のものは同一部
分を示す。この実施例の構成は、色度信号可変回路20
bが第1の振幅可変回路11と第2の振幅可変回路12
とから構成されて、他は図1に示すものと同一の構成と
したものである。
【0036】図3において、入力端子1にNTSC方式
の複合映像信号が入力されると、LPF2は、複合映像
信号から輝度信号を分離する。Y系処理回路3は、輝度
信号にFM変調等の処理を施す。HPF4は、Y系処理
後の輝度信号の低周波数帯域を排除する。BPF5は、
入力端子1に入力された複合映像信号から色度信号を分
離する。分離回路6は、信号発生回路7と第1の切替回
路8と第2の切替回路9とインバータ10とから成る。
信号発生回路7は、一定の周期でパルスを発生する。第
1の切替回路8は、信号発生回路7からのパルスによっ
て入力信号の通過が制御され、BPF5の出力信号であ
る色度信号から副搬送色信号部分を取り出す。インバー
タ10は、信号発生回路7のパルスを反転する。第2の
切替回路9は、インバータ10の出力信号によって入力
信号の通過が制御され、BPF5の出力信号である色度
信号からバースト信号部分を取り出す。色度信号可変回
路20bは、第1の振幅可変回路11と第2の振幅可変
回路12とから成る。第1の振幅可変回路11は、第1
の切替回路8の出力である副搬送色信号の振幅を可変す
る。第2の振幅可変回路12は、第2の切替回路9の出
力であるバースト信号の振幅を可変する。加算回路14
は、第1の振幅可変回路11で可変された副搬送色信号
と、第2の振幅可変回路12で可変されたバースト信号
とを加算する。C系処理回路15は、加算回路14の出
力信号である色度信号に低域変換処理等を施す。LPF
16は、C系処理回路15の出力信号のうち、Y系処理
された輝度信号と重なる部分を排除する。加算回路17
は、HPF4とLPF16との出力信号を加算する。加
算された信号は、記録アンプ18を介して、回転ヘッド
19によって図示されないマスターテープに記録され
る。
【0037】次に、この構成のミラーマスターテープレ
コーダの記録系の動作について、先の動作説明と同様に
図4乃至図8を参照して説明する。
【0038】入力端子1に図4に示した複合映像信号が
入力される。複合映像信号は、LPF2によって図5に
示した輝度信号と、BPF5によって図6に示した色度
信号とに分離される。輝度信号は、Y系処理回路3及び
HPF4を介して処理される。色度信号は、分離回路6
によって図7に示したバースト信号と図8に示した副搬
送色信号とに分離される。副搬送色信号は、第1の振幅
可変回路11によって振幅が大きくなる方向に可変され
る。バースト信号は、第2の振幅可変回路12によって
第1の振幅可変回路11と同じ割合で振幅が大きくなる
方向に可変される。このバースト信号と副搬送色信号と
は加算回路14で加算される。その後は、C系処理回路
15及びLPF16を介して処理される。処理された色
信号と、HPF4から出力された輝度信号とは、加算回
路17で加算され、記録アンプ18を介して、回転ヘッ
ド19によってマスターテープに鏡面対称形に記録され
る。
【0039】以上のようにして、マスターテープに記録
する複合映像信号の内、色度信号を副搬送色信号とバー
スト信号とに分離し、各々の信号の振幅を同じ割合で大
きくし、マスターテープに記録することにより、転写さ
れたコピーテープを再生する時、基準とするバースト信
号が大きいことにより、再生回路におけるC系の再生ア
ンプの利得を下げるため、最終的に色度信号のS/N比
が向上し、画質が良くなる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、マスター
テープからコピーテープに転写される映像信号が、本来
の映像と比較して色相が変化したり、画質が劣化したり
しない映像信号となるように、転写時の色度信号の位相
の変化量やS/N比の劣化を考慮した最適な色度信号を
マスターテープに記録するミラーマスターテープレコー
ダを得ることが出来る。
【0041】これによって、このミラーマスターテープ
レコーダを用いて記録したマスターテープから、複合映
像信号を転写したコピーテープを使用した場合、コピー
テープ毎に受像機で色相、画質等の調整をするという問
題も無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるミラーマスターテープレ
コーダの記録系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の実施例であるミラーマスターテー
プレコーダの記録系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施例であるミラーマスターテー
プレコーダの記録系の構成を示すブロック図である。
【図4】NTSC方式の複合映像信号の一波形図であ
る。
【図5】複合映像信号から分離した輝度信号の一波形図
である。
【図6】複合映像信号から分離した色度信号の一波形図
である。
【図7】色度信号から分離したバースト信号の一波形図
である。
【図8】色度信号から分離した副搬送色信号の一波形図
である。
【符号の説明】
6 分離回路 7 信号発生回路 8 第1の切替回路 9 第2の切替回路 10 インバータ 11 第1の振幅可変回路 12 第2の振幅可変回路 13 位相可変回路 14 加算回路 20,20a,20b 色度信号可変回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号と色度信号とから成る複合映像
    信号を記録して、転写方式の複写装置に使用されるマス
    ターテープを作成するミラーマスターテープレコーダに
    おいて、 前記複合映像信号中の色度信号を副搬送色信号とバース
    ト信号とに分離する分離回路と、前記分離回路で分離さ
    れた前記副搬送色信号と前記バースト信号のそれぞれの
    振幅や位相を可変する色度信号可変回路と、前記色度信
    号可変回路を通過した前記副搬送色信号とバースト信号
    とを加算して再度色度信号を合成する加算回路とを備
    写方式の複写装置において予め転写することによって
    得られた、転写後と転写前との色度の変化量分補正す
    る方向に前記副搬送色信号とバースト信号の位相や振幅
    可変し、可変された色度信号を含む補正後の複合映像
    信号を前記マスターテープに記録することを特徴とする
    ミラーマスターテープレコーダ。
  2. 【請求項2】 前記色度信号可変回路は、副搬送色信号
    とバースト信号との振幅を各々可変する振幅可変回路
    と、前記バースト信号の位相を可変する位相可変回路と
    から成り、 振幅可変回路を介して得た可変前より大きな振幅の副搬
    送色信号と、振幅可変回路を介し更に位相可変回路を介
    して得た、可変前より大きな振幅で且つ転写後における
    色度信号の位相変化量分の位相が補正されたバースト信
    号とをマスターテープに記録することを特徴とする請求
    項1記載のミラーマスターテープレコーダ。
  3. 【請求項3】 前記色度信号可変回路は、バースト信号
    の位相を可変する位相可変回路から成り、 位相可変回路を介して得た、転写後における色度信号の
    位相変化量分の位相が補正されたバースト信号をマスタ
    ーテープに記録することを特徴とする請求項1記載のミ
    ラーマスターテープレコーダ。
  4. 【請求項4】 前記色度信号可変回路は、副搬送色信号
    とバースト信号との振幅を各々可変する振幅可変回路か
    ら成り、 振幅可変回路を介して得た可変前より大きな振幅の副搬
    送色信号と、振幅可変回路を介して得た可変前より大き
    な振幅のバースト信号とをマスターテープに記録するこ
    とを特徴とする請求項1記載のミラーマスターテープレ
    コーダ。
  5. 【請求項5】 前記分離回路は、一定周期でパルスを発
    生する信号発生回路と、前記信号発生回路の出力信号を
    反転させるインバータと、前記信号発生回路の出力信号
    によって入力信号の通過を制御する第1の切替回路と、
    前記インバータの出力信号によって入力信号の通過を制
    御する第2の切替回路とから成ることを特徴とする請求
    項1乃至4記載のミラーマスターテープレコーダ。
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