JPS5945984B2 - カラ−電子写真複写機における感光シ−ト給送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カラー電子写真複写機における感光シート給
送装置に関するものである。

本発明が適用されるカラー電子写真複写機の作５ 像プ
ロセスは、単色の電子写真作像プロセスを所要回数繰り
返してカラー複写画像を得るものであつて、例えば、カ
ラー複写用感光シートを一様に帯電した後、カラー原画
像を色分解フィルタを介して露光し、次いで該色分解フ
ィルタの色と補色関１０係にある色相のトナーで現像し
た後、乾燥乃至定着を行う作像プロセスを、イエロ−、
マゼンタ、シアン及び必要に応じてブラックの各トナー
を使用して３〜４回繰り返すものである。

このように作像プロセスを繰り返すカラー電子１５写真
複写機においては、各作像プロセスにおける感光シート
ヘの原画像露光を完全に一致させることが、整色性が良
好にして、色ずれがなく、カラー画像の鮮明度及び色バ
ランスの優れたカラー複写画像を得るために必要不可欠
である。

２０しカルながら、感光シートを手差しによつて機内に
挿入する場合、すなわち機内の感光シート搬送路の導入
端にある搬送ローラ対に直接、或いは該ローラ対の導入
側に配置された給送ローラ対に感光シートを手により供
給する場合には、感光シ２５−卜を常に正確に供給する
ことは極めて困難であり、感光シートの横方向のずれ、
歪みが屡々生じて各作像プロセスにおける感光シートヘ
の原画像露光がまちまちになり、その結果、極端な色ず
れが現出して不鮮明且つ色バランスの不良なカラーｎ
複写画像しか得られない欠点がある。

本発明の目的は、作像プロセスを繰り返し行うカラー電
子写真複写機において、各作像プロセスにおける感光シ
ートヘの原画像露光を完全に一致させ、これにより整色
性、鮮明度及び色バランス五 の良好なカラー複写画像
を得ることができる感光シート給送装置を提供すること
にある。

本発明は、前述した目的を達成するために、作像プロセ
スを繰り返してカラー複写画像を得るカラー電子写真複
写機において、機内の感光シート搬送路の導入側に給紙
部を形成するための支持台と、前記感光シート搬送路の
導入端にある搬送ローラ対に感光シートを給送するため
に、感光シートを載置して前記支持台上を移動する移動
テーブルと、該移動テーブル上の感光シートの一部分を
押圧し、その位置ずれを防止するために取付けられた感
光シート押圧部材とを有し、前記移動テーブルを移動さ
せ感光シートの先端が前記搬送ローラ対にニツプされる
と同時又は直後に、前記感光シート押圧部材を感光シー
トから離間させる方向に枢軸旋回せしめ、感光シートに
対する該感光シート押圧部材の押圧を解除させるように
したことを特徴とするものである。

以下、本発明を添付図面に示す実施例に基いて説明する
。

第１図及び第２図において、カラー電子写真複写機の機
体１の外方に給紙部Ａを形成するために筐体から成る支
持台２が設けられる。

該支持台２はその前部を機体１内に挿入し、支持杆３，
３′により機体１に固定されている。前記支持台２には
、その左右両側を除いた部分に凹段部４が設けられ、該
凹段部４内に平板状の移動テーブル５が嵌入されている
。該移動テーブル５は、その上面に感光シートＳが載置
され、後述する駆動案内機構により水平移動町能に支持
されており、機体１の側板ｖに設けられた開口部６を通
じて矢印方向（第２図参照）に移動し、感光シートＳを
機内の感光シート搬送路Ｂの導入端に配置された搬送ロ
ーラ対７に給送する。感光シートＳの先端を確実に前記
搬送ローラ対７のニツプ位置に給送するために、前記支
持台２に機内に挿入されている上面が、搬送ローラ対７
のニツプ位置の近傍にまで延長され、搬送ローラ対７の
ニツプ位置までの感光シート給送路の下面を規定すると
共に、図示されていないが、前記給送路の上面を規定し
感光シートＳを搬送ローラ対７のニツプ位置に誘導する
上案内板が設けられている。前記移動テーブル５は、そ
の上面の一側部に透明材料、例えば透明プラスチツクか
ら成るスケール板８が固着されており、該スケール板８
は移動テーブル５の上面との間に、感光シートＳの一側
端が挿入されるに足る間隔が形成されると共に、ノ該感
光シートＳの一側端が当接されるためのガイド部９を有
している。

また、前記スケール板８の表面には感光シートの各種サ
イズを表示する文字及びラインＬが表記されている。か
くして、移動テーブル５上に感光シートＳを所定位置に
載置するに際し、感光シートＳの一側端を前記ガイド部
９に当接させながら、その後端をそのサイズに応じた前
記ラインＬに合致させる。これにより、感光シートＳは
移動テーブル５上の所定位置に常に正確に載置されるこ
とになる。なお、感光シートＳが所定位置に載置された
ときには、その先端が移動テーブル５の前端縁より突出
していることが必要である。本発明の特徴の一つは、前
記移動テーブル５の移動中に、その上に載置された感光
シートＳが位置ずれしないように該感光シートＳの一部
分を押圧する感光シート押圧部材を前記移動テーブルに
枢着旋回自在に設けることである。

このために、本実施例装置においては、前記移動テーブ
ル５の前端縁の近傍位置に、感光シートＳの先端寄り部
分を横方向に押圧する感光シート押圧部材１０が設けら
れている。

すなわち、第３図に詳細に示すように、感光シート押圧
部材１０の両側部に設けられた突片１１を移動テーブル
５の両側部に設けられた支持座１２内に嵌入し、前記押
圧部材１０が前記突片１１を枢軸にして旋回し得るよう
に取付けられている。また、前記押圧部材１０は、感光
シートの感光面を傷つけない適当な材料であれば、感光
シートの感光面を直接押圧してもよいが、前記押圧部材
１０の裏側すなわち感光シートＳと対面する側に、弾性
材料例えばスポンジ１３を介して柔軟な吸湿材料１４、
例えば日本バイリーン株式会社製吸湿性不織布ＵＡ−９
２３１０２２を貼着し、該吸湿材料１４が感光シートＳ
と接するようにすることが好ましい。これにより、第１
の作動プロセスを終えて機外に排出されたわずかに湿潤
状態の感光シートＳを、第２の作像プロセスのために再
び移動テーブル５上に載置したとき、前記押圧部材１０
による感光シートＳ上の押圧部分が自然乾燥を防げられ
ても、その部分は前記吸湿材料１４により吸湿されるた
め、感光シートＳ上の状態を均一化して帯電斑による複
写画像の斑が有効に防止される。なお、前記感光シート
押圧部材１０は、感光シートを押圧してその位置ずれを
防止するという目的のためには、本実施例のように板状
のものの他に複数個のデイスク・ローラを枢軸旋回自在
に設けることは設計上任意に変更し得ることである。

前記移動テーブルの，駆動案内のために、それ自体周知
の機構、例えば第４図に示される機構が使用される。す
なわち、，駆動機構としては、支持台２に支架された回
転軸１５，１５／に固着されたリール１６，１６′と、
一端が移動テーブル５に取付けられたワイヤー支持部材
１７に固着され且つ他端が前記リール１６，１６′に懸
け渡され前記ワイヤー支持部材１７に固着されたワイヤ
ー１８とから成り、図示されていないが、移動テーブル
５の駆動時に、機内の駆動力がソレノイドＣの作動によ
り前記回転軸１５に伝達されるようになつており、移動
テーブル５は前記リール１６，１６′及びワイヤー１８
により駆動される。なお、移動テーブノレ５の駆動を機
内の駆動と独立に行う場合には、移動テーブル５の移動
速度を前記搬送ローラ対７の回転速度と同速にすること
が、感光シートを該搬送ロー→対７に円滑且つ確実にニ
ツプさせるために必要である。また、案内機構としては
、支持台２の両側に架設された二本のガイド・レール１
９が、移動テーブル５に固着され且つベアリングを内蔵
した複数個の案内部材２０に嵌入されて成り、これによ
り移動テーブル５は安定に支持移動できることになる。

前記移動テーブレ５は、感光シート給送開始時に、支持
台２上に収納された位置から一旦、支持台２の外方に突
出した所定のスタート位置へ手により引き出され、図示
されていないが、感光シート給送開始用スイツチ（例え
ば複写操作開始用スイツチ）を接にすることにより前述
した駆動機構が作動し前記スタート位置から移動を開始
する。

本発明においては、前述した移動テーブル５を移動させ
、感光シートＳの先端が前記搬送ローラ対７にニツプさ
れると同時又は直後に、前記感光シート押圧部材１０を
枢軸旋回させることも重要な特徴である。このために、
例えば第３図に示すように、感光シート押圧部材１０の
両側端に突出腕２１が形成され、且つ該押圧部材１０の
枢軸旋回に伴い該両突出腕２１が旋回し得るに充分な孔
２２が移動テーブル５に穿設されると共に、移動テーブ
ル５が移動するとき、前記両突出腕２１の先端部の移動
路を形成するために、第２図に示すように、支持台２の
上面の両側に長溝２３が形成される。

更に、該長溝２３内には、第５図に示すように、その前
方端部すなわち前記搬送ローラ対７寄りの端部に上向傾
斜部２４及び段部２５が形成されており、前記突出腕２
１が移動テーブル５の前進移動に伴い、該傾斜部２４上
を摺動され前記突片１１を枢軸にして前記感光シート押
圧部材１０の上方への旋回を開始し、前記突出腕２１の
先端が前記段部２５に乗り上げられたとき、前記押圧部
材１０の旋回を停止するようにしている。前記傾斜部２
４及び段部２５の位置は、移動テーブル５の前進移動に
伴い、その上に載置された感光シートＳの先端が前記搬
送ローラ対７にニツプされると同時又は直後に、前記感
光シート押圧部材１０を枢軸旋回させて感光シートＳの
押圧を解除するように設計上任意に設定される。

なお、前記感光シート押圧部材１０が感光シートＳの押
圧を解除したとき、図示されていないが、マイクロスイ
ツチ等の作動により、前記回転軸１５への駆動力の伝達
を解除して移動テーブル５をその位値で停止させるよう
にしている。

また、移動テーブル５上の感光シートＳの後端が該移動
テーブル５の前端縁を通過した時点で該移動テーブル５
を自動的に支持台２上の収納位置に復帰移動させるため
に、周知のリターン機構を使用してもよいが、本実施例
装置においては、説明の便宜ノ 上、手により復帰移動
させている。本実施例装置における感光シートの給送操
作は次のようにして行われる。

すなわち、前記移動テーブル５がそのスタート位置まで
引出され、次いで、前記感光シート押圧τ 部材１０を
上方へ旋回させた後、感光シートＳの−側端をスケール
板８のガイド部９に正確に当接させ、且つ該感光シート
Ｓの後端を該感光シートのサイズに応じたスケール板８
のラインＬに正確に合致させた状態で感光シートＳが移
動テーブル０５上に載置される。

次いで、前記押圧部材１０を下方へ旋回し感光シートＳ
の先端寄りの部分を横方向に押圧し、これにより感光シ
ートの給送のための準備が完了する。次いで、前記感光
シート給送開始用スイツチを接触することにより、機内
の，駆動力が前記回転軸１５に伝達され、第５−Ａ図に
示すように、移動テーブル５が矢印方向に移動を開始し
、感光シートの先端が第５−Ｂ図に示すように前記搬送
ローラ対７のニツプ位置に到着し、該搬送ローラ対７に
ニツプされると同時又は直後に、前記感光シート押圧部
材１０の突出腕２１の先端部が前記支持台２の長溝２３
内の上内傾斜部２４上を摺動され、前記押圧部材１０が
前記突片１１を枢軸にして旋回を開始して感光シートＳ
の押圧を解除し、第５−Ｃ図に示すように、前記突出腕
２１の先端部が前記段部２５上に乗り上げられると、前
記押圧部材１０は旋回を停止する。これと同時に、マイ
クロスイツチ等の作動により前記回転軸１５への駆動力
の伝達が断となり、移動テーブル５は停止する。前記押
圧が解除された感光シートＳはその後、前記搬送ローラ
対７により搬送されて機内の感光シート搬送路Ｂを進行
し、所定の処理域を通過して１回の作動プロセスを終了
したコピーとして機外に排出されることになる。この機
外に排出された感光シートＳは、前述したと同様の給送
操作を繰り返し、必要回数の作像プロセスを終了して原
画像に忠実なカラーコピーとなる。本発明は、前述した
ように構成したことにより、感光シ一゛卜の手差し給送
により生じる感光シートの横方向のずれ、歪みが解消さ
れ、これにより、感光シートの搬送路における紙詰り及
びカラー複写画像の整色不良が皆無となるため、カラー
電子写真複写機に有効に適用され、常に鮮明にして色バ
ランスの良好なカラー複写画像が得られる顕著な作用効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の感光シート給送装置を機体に嵌着した
状態を示す斜視図、第２図は第１図の−部切欠した平面
図、第３図は本発明における感光シート押圧部材を詳細
に示す拡大側面図、第４図は本発明における移動テーブ
ルの，駆動及び案内機構を示す断面図、第５−Ａ図、第
５−Ｂ図及び第５−Ｃ図は本発明における移動テーブル
の移動に供ない感光シート押圧部材が旋回する状態を示
すための簡略化した断面図である〇１は機体、２は支持
台、５は移動テーブル、７は搬送ローラ対、１０は感光
シート押圧部材、Ａは給紙部、Ｓは感光シートを表わす
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 作像プロセスを繰り返してカラー複写画像をを得る
   カラー電子写真複写機において、機内の感光シート搬送
   路の導入側に給紙部を形成するための支持台と、前記感
   光シート搬送路の導入端にある搬送ローラ対に感光シー
   トを給送するために、感光シートを載置して前記支持台
   上を移動する移動テーブルと、該移動テーブル上の感光
   シートの一部を押圧し、その位置ずれを防止するために
   取付けられた感光シート押圧部材とを有し、前記移動テ
   ーブルを移動させ感光シートの先端が前記搬送ローラ対
   にニップされると同時又は直後に、前記感光シート押圧
   部材を感光シートから離間させる方向に枢軸旋回せしめ
   、感光シートに対する該感光シート押圧部材の押圧を解
   除させるようにしたことを特徴とするカラー電子写真複
   写機における感光シート給送装置。