JPS5944916B2 - 色彩選別機の整粒子集穀装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は色彩選別機の整粒子集穀装置の改良に関する。

色彩選別機の噴射選別作用は、原料穀粒の異色粒混入率
の多少、または流穀量の増減に応じて流下樋の樋底面の
形状を変化し流下軌跡における穀粒流束を適宜な形状に
形成するとその選別精度は大幅に向上できるものである
。

本発明は、光電選別室に設けた集穀装置の筒体部に特有
な開口形状を備えた分離筒端口部を装脱自在に装着する
ことにより、選別度のよい各溝形状の流下樋から流出す
るそれぞれの粒末が厚さまたは幅において変化を生じて
も、噴射された異色粒を正確に且円滑に分離して選別で
きるようにし、また、流下樋を単に取替えるだけで、各
形状の粒末に対応した高精度の選別作用が直ちに切換実
施でき、良質の精選穀粒を確実に且迅速に量産できる装
置を開発して提供せんとするものである。

本発明を実施例図について説明すると１１図中符号１は
選別機枠で、機枠１の上部に振動装置を備えた振動送穀
樋２を装設し、その供給側に供給ホンパー３を設けると
共に、その排出側にく字形に接続した流下樋４を装架し
て固定し、前記流下樋４の下端を、その前後両壁部５，
６に光電装置の受光素子１と噴射ノズル８をそれぞれ装
着すると共に、その両側壁に光電装置の光源９，９を設
けた光電選別室１０の型枠１１に連結し、流下樋４から
線状に流出する異色籾混入粒子の流下軌跡Ａに対して前
記光源９から照射してその反射または透過する光線を受
光素子７によって検出し、その検出信号を制御回路１２
に連絡して噴射ノズル８装置の電磁開閉弁１３を作動し
噴射ノズル８の噴風作用によって異色粒子を流下軌跡Ａ
から分離して型枠１１底部の異色粒子用排穀口１４から
排出し、また整粒子は整粒子集穀装置１５の分離集穀用
筒１６を介して筒下部の取出口１７から機外に取出され
るように形成しである。

また、前記集穀装置１５は、光電選別機の型枠１１底壁
部に嵌挿固定した円筒状の分離集穀用筒１６と、その上
端に分離集穀用開口１８を、また下端に前記筒１６を嵌
合して固着する嵌挿口１９をそれぞれ設けた分離筒端口
部２０とから成り、該筒端口部２０を装脱自在に前記分
離集穀用筒１６に装着して固定してあり、また、分離集
穀用開口１８は、横長状矩形２１の中央部を両側に拡大
してそれぞれ円弧２２状の形状にしである。

次に、流穀行程の流下樋４は、異色粒子の混入率の多少
または流穀量の増減などに応じて第３図、第４図に示す
ように、樋底部を円弧溝２３に形成してその穀粒束が単
一粒状に流下する構造のもの、または第５図、第６図に
示すように樋底部に直溝を多数並列した横波状溝２４を
形成してその穀粒粒末が暮秋の薄層を形成して流下する
構造のものを適宜に選定し装架して使用される。

上述の構成であるから、原料の異色籾混入粒子を供給ホ
ンパー３に投入して該装置を起動すると、供給ホッパー
３から振動送穀樋２に流下した異色籾混入粒子は該樋２
の振動作用によって流下樋４に流下して樋内を加速的に
滑流し、混入粒子は光電選別室１０内を流下軌跡Ａにそ
って適宜な形状の穀粒流束を形成して飛行状に流下する
。

そして光電選別室１０内では、異色粒の反射光線を受光
素子７が受光して信号を発し、その検出信号により噴射
ノズル８から適時に噴風して前記異色粒を流下軌跡Ａに
射選し、射選された粒子は排穀口１４から落下し、また
軌跡Ａを流下する整粒子は、そのまま分離集穀用筒１６
を介して取出口１７から取出されて次工程に委ねられる
ものである。

そして上記の異色粒の噴射選別作用は、原料穀粒の異色
粒混入率の多小、または流穀量の増減に応じて流下樋４
の樋底面の溝形状を変化してその粒末を適宜な形状にす
るとその選別精度は大幅に向上できるものである。

その実態は、異色粒の多い原料では、噴射ノズル８装置
の噴射能力（噴射回数）に限界があるから、流穀量を減
少すると共に、前記円弧溝２３の流下樋４を装架すると
、その流束形状は樋内の流下穀粒が、自重によって樋最
底面を偏流し流下軌跡Ａを小円形の粒末を形成して流出
する。

また異色粒の少ない原料では、噴射能力に余裕があるか
ら、流穀量を増大すると共に、前記横波状溝２４の流下
樋４を装架すると、その流束形状は、樋内の流下穀粒が
各小溝に分散して各溝中火線を流下して流下軌跡Ａを粒
子が並列した暮秋を形成して流出する。

そこで本発明は、横長状矩形の中央部を両側に拡大して
円弧状の形状に形成した分離集穀用開口を備えた分離筒
口部を設け、該分離筒端口部を装脱自在に前記分離集穀
用筒に装着する構成にしたから、その樋底面の形状が円
弧溝２３また横波状溝２４の異なる流下樋４・・・から
流下するそれぞれの流束が厚さおよび幅において変化を
生じても、噴射された異色粒を正確に且円滑に分離して
選別でき、しかも流下樋を単に取替えるだけで、各形状
の粒末に対応した高精度の選別作用が、直ちに切換実施
でき、その選別性能を大幅に増大すると共に、良質の精
選穀粒を確実に１迅速に量産できる効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例図であり、第１図は本装置の側断
面図、第２図は分離集穀筒端口部の拡大斜視図、第３図
、第５図は共に流下樋の断面図、第４図、第６図は共に
流下樋の平面図である。 １・・・・・・選別機枠、２・・・・・・振動送穀樋、
３・・・・・・供給ホッパー、４・・・・・・流下樋、
５・・・・・・前壁部、６・・・・・・後壁部、Ｔ・・
・・・・受光素子、８・・・・・・噴射ノズル、９・・
・・・・光源、１０・・・・・・光電選別室、１１・・
・・・・型枠、１２・・・・・・制御回路、１３・・・
・・・電磁開閉弁、１４・・・・・・異色粒子用排穀口
、１５・・・・・・整粒子集穀装置、１６・・・・・・
分離集穀用筒、１７・・・・・・取出口、１８・・・・
・・分離集穀用開口、１９・・・・・・嵌挿口、２０・
・・・・・分離筒端口部、２１・・・・・・横長状矩形
、２２・・−・・・円弧、２３・・・・・・円弧溝、２
４・・・・・・横波状溝、Ａ・・・・・・流下軌跡。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 流下樋から分離集穀用筒に流下する粒末を照射して
   反射または透過する光線を電源と受光素子から成る光電
   装置によって検出し、その検出信号を制御回路に連絡し
   て噴射ノズル装置の電磁開閉弁を作動し、その噴風作用
   によって異色粒子を分離する選別装置において、横長状
   矩形の中央部を両側に拡大して円弧状の形状に形成した
   分離集穀用開口を備えた分離筒端口部を設け、該分離筒
   端口部を装脱自在に前記分離集穀用筒に装着した色彩選
   別機の整粒子集穀装置。