JPS5944017B2 - 「てん」茶製造方法 - Google Patents

「てん」茶製造方法

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JPS5944017B2
JPS5944017B2 JP1564277A JP1564277A JPS5944017B2 JP S5944017 B2 JPS5944017 B2 JP S5944017B2 JP 1564277 A JP1564277 A JP 1564277A JP 1564277 A JP1564277 A JP 1564277A JP S5944017 B2 JPS5944017 B2 JP S5944017B2
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JP
Japan
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tea
leaves
temperature
steaming
drying
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JP1564277A
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JPS53101596A (en
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勝平 江口
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、砿茶製造の改良方法に関し、特に従来の礪茶
の製造工程における蒸熱に代えて炒釜加熱を用いて炒蒸
しすることにより酸化酵素の不活性化をより完全に行わ
しめ、特有の香気を保持させ、苦渋味の少い砿茶を得る
ことを目的とし、従ってこれを硼いて良質の抹茶を得る
ことができる。
砺茶は本邦独特の緑茶で山域の特産で玉露と同じく覆下
園の茶芽を用いて製造する。
製造法は玉露、普通煎茶と全く異なり、蒸茶を揉むこと
なく原形のまま乾し上げるもので蒸葉の有する優美な濃
鮮緑色を保持せしめることが特色である。
従来、礪茶は生茶葉に、ボイラーからの強力な蒸気を与
えて、多少深蒸しを行い、打圧を与え、蒸しむらがなく
なり特有の香気と色沢を呈するまで蒸しを行った後、強
力な扇風機を用いて冷却し熱風にて茶温20〜45℃で
処理する数条工程後、乾燥炉工程によって乾燥され製品
となるのが常法である。
本発明においてはボイラーによる蒸熱を用いずに炒釜加
熱によって唐釜式の場合、釜肌温360〜400°C施
蓋方式で110〜180°Cの温度で、茶温約100℃
の加熱により炒蒸しを行い、酸化酵素を完全にかつ適度
な茶葉になるように不活性化し、5分未満、茶温45〜
75℃、標準70°C〜60℃で葉振りを行い、冷却し
、1〜2回の数条を行い、以後公知の方法で乾燥を行っ
て製品とすることを要旨とする。
この工程の茶温の時間帯を従来法の時間帯と比較したの
が第1図であり、従来法に比較して高い茶温の時間帯の
炒蒸しで処理されていることが、この図によって示され
る。
図中、点線は従来法で、1は冷却、2は数条、3は乾燥
工程の始めを示す。
実線は本発明の方法で、Sは葉振り、1′は冷却、1は
数条、3′は乾燥工程の始めを示す。
なお、縦軸は茶温(℃)、横軸は時間(秒)を示し、横
軸の下段の数字は本発明における茶葉の変化を時間で説
明したもので、4は生ぼけの排出段階で香味を阻害する
揮発性物質が除去され、5は高温炒蒸しの段階を、6は
蒸しと打圧の段階、7は葉振り段階を示し、茶温75℃
以下は葉緑色の色の変化が少く、フェオフィチン等の生
成がなく香味が良好となる温度である。
このように従来法に較べて、本発明の方法では蒸熱でな
い直線熱によって炒蒸しされて、蒸し露も少く、従来法
より長い茶温温度帯で処理され、酸化酵素が完全に不活
性化されるため、新鮮な緑色を保持でき、香味を阻害す
るアルデヒド系の揮発物質が初期に除去されるので特有
の香気の高揚と苦渋味の少い乾燥茶葉が得られ、更にそ
れを5分未満で茶温45〜75°Cの温度帯において茶
振り工程が行われるので、水蒸気の発散が行われ、蒸し
露を振り切って取り除く必要がなく、従来の通常5〜6
回行う数条を1〜2回の数条で乾燥炉の平面に重なり葉
がないように並べて乾燥が出来るから省力化が可能とな
り、更に乾燥時間も短縮される。
また、5分以上の時間葉振りを行うと、粉茶が乾燥炉の
下の加熱面に落下して、焦やすぼりが炉内に発散するの
で不都合である。
このように、本発明の炒蒸しと、5分未満で、茶温45
〜75℃で葉振りし取り出す方法により独特の香味と苦
渋味の少い硼茶が得られ、これを礪いて抹茶とすれば、
消費者に好まれ、酸化酵素が完全に不活性化しているの
で長く緑色を保持した製品を得ることができる。
実施例 1 炒蒸しく炒釜による釜の内面温度は開放で360℃、施
蓋方式の場合130℃の時に投入し、炒蒸しを実施する
)は非常に重要で、製品の良否は「炒蒸し」によって決
まるものである。
従来より蒸度を進め葉裏が白いままで乾燥してしまわな
いよう直接加熱を与え、全体に蒸しむらがなく、炒蒸し
を行って蒸気を取除き、茶温70℃で2分30秒葉振り
を実施し、特有の香気と色沢を呈するまで炒蒸しするこ
とが必要である。
ぬれ葉は重なり易く色沢も黒味を帯びるので生葉の雨露
は除去しておくべきものである。
揉み茶では比較的許される摘み置きも、礪茶では製品に
「さえ」を欠き香気を損うために避けた方が良い。
炒蒸しによる水分減は通常18〜35%程度である。
砺茶専用炒蒸し機は炒蒸し胴内の葉振り機により葉に打
圧を与えることによって葉の染りをよくする仕組になっ
ている。
則ち、打圧を加えることによって細胞内葉緑素の顆粒が
崩れ、茶葉全体に緑色の広がりを良くするためである。
しかも従来のボイラー蒸しに比べて蒸し度を奨める為に
特長のある香りがした時、取り出すべきで、反面最初か
ら乾燥状態で炒り蒸しが行われるので、上乾きや上乾き
むらのない時点で取り出すのが重要である。
炒蒸し葉振り後、一般に軽視されがちな冷却、数条も製
品の水色、色沢、外観(特に重なり葉)に大きな影響を
及ぼす為に、注意が必要であるが、吹上回数も常法は4
回以上必要であるが、本発明では蒸し露を取除く必要が
ないので1回〜2回程度で十分である。
以後乾燥は、常法によるが、設計者、工場の環境条件に
よってそれぞれ製造能力、温湿度分布、気流(炉)方向
等が異なり、これらの条件設定も調節が一律にできない
為、個々の機械設備の性能をよく知った上で特長をいか
した操作をすることが肝要である。
砺茶機の重要部は乾燥室であり、砿茶の品質は炒蒸しと
葉振り乾燥の如何によって殆んど決定されるので、その
点に注意しなければならない。
この方法で原生葉から17%の製品砺茶を得ることがで
き、この方法で得た製品は従来製品に比較して、苦渋味
が少く、香味豊かで、蒸気臭味がなく、色相は多少条体
を帯びた製品が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の茶葉炒蒸し及び蒸気蒸しの茶温
時間帯を示す図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炒釜加熱によって生茶葉を炒蒸しし、次に5分未満
    、茶温45〜75℃で葉振りして取り出し、冷却し、1
    〜2回の数条を行い、以後公知の方法で乾燥することを
    特徴とする硼茶製造方法。
JP1564277A 1977-02-16 1977-02-16 「てん」茶製造方法 Expired JPS5944017B2 (ja)

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JP1564277A JPS5944017B2 (ja) 1977-02-16 1977-02-16 「てん」茶製造方法

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JP1564277A JPS5944017B2 (ja) 1977-02-16 1977-02-16 「てん」茶製造方法

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JPS53101596A JPS53101596A (en) 1978-09-05
JPS5944017B2 true JPS5944017B2 (ja) 1984-10-26

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ID=11894361

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014207915A (ja) * 2014-07-04 2014-11-06 山中 直樹 粉末茶の製造方法

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JPS6025095B2 (ja) * 1981-07-28 1985-06-17 勝平 江口 釜炒り碾茶の製法
JP7122731B2 (ja) * 2017-08-22 2022-08-22 株式会社福寿園 飲料用原料緑茶の製造方法

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JPS53101596A (en) 1978-09-05

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