JPS5943705Y2 - 変圧器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は変圧器、特にバインドで緊縛された積層鉄心と
該積層鉄心全囲繞する絶縁筒との結合構造に関するもの
である。

一般に変圧器は、鉄心に絶縁筒金かぶせ、この絶Ｒ筒の
外周部にコイル２巻回してなるのである。

そして鉄心は、幅寸法の異なる矩形の鋼板に多数枚積層
すると共に、積層鋼板全貫通するボルトに支って一体的
に締付けて略円柱状に形成した積層鉄心が一般的である
。

ところで、製作上鉄心に絶縁筒倉かぶせることから、こ
の両者間には若干の隙間が生じている。

この上うに隙間があると絶縁筒の固定が十分でないため
に、例えば変圧器の長年月の稼動に釦ける振動、又は事
故時に釦けるコイルによる機械力によって、コイルが変
形したり、又は絶縁筒が破損してコイルが損傷４受けた
りする問題はある。

このようなことから従来にあっては、第１図に示す如く
、積層鉄心１の外周部に形成づれている段部１ａと絶縁
筒２の内壁との間に楔の如き固定部材３倉打ち込むこと
によって絶縁筒２金確実に固定する二うにしている。

しかして、前述のような、積層鉄心にあっては、ポルｔ
ｆ貫通させるボルト貫通孔全段けることから、鉄心の損
失があり好咬しくないことから、貫通ボルトによる締付
に変えて、鉄心の周囲にガラスバインドテープの如き帯
体４巻きつけ束縛した鉄心が用いられている。

しかしながら、積層鉄心１が、ボルト締めでなく、ガラ
スバインドテープなどの帯体ＫＬつて略円柱状に束縛さ
れて一体となって整形され完成しているバインド構造で
あるときは、前記従来と同様に楔３七鉄心周囲の段部１
ａに打込むことはできないものであった。

すなわち、バインド構造の積層鉄心は、多数の帯体によ
って外周全束縛されているので、段部１ａの部位におい
て当然にその帯体が存しており、そこで固定部材３４打
込めば該帯体に固定部材３が接触して帯体が切断でれる
ことになる。

そこで本考案は、前記事情に鑑み、バインド構造の積層
鉄心と絶縁筒との支持金可能にすべく、外周部に複数の
段部４有するとともにその外周部の複数箇所が帯体によ
って囲繞して緊縛された積層鉄心社備え、更に該積層鉄
心全囲繞する絶縁筒金偏えるとともに、該絶縁筒の外周
部にコイル金偏えてなる変圧器にトいて、前記積層鉄心
の外周部に形成されている段部と前記絶縁筒との間に位
して固定部材金設け、該固定部材に５前記帯体倉離間し
て跨ぎ且つ前記絶縁筒の内壁面に当接するコマト、該コ
マ全絶縁筒に押圧すべく該コスと前記積層鉄心の段部と
の間に介在てれる固定棒とで構成し、これにより、固定
部材が帯体に接触することのないようにして絶縁筒え確
実に固定するＬうにしたものである。

以下本考案の実施測定図面に基づいて説明する。

本考案は、第２図おＬび第３図に示すように、積層鉄心
１０段部１ａと、絶縁筒２の内壁との間に介在ブれる固
定部材３倉、コマ４と固定棒５とで構成したものである
。

コマ４は、積層鉄心１の外周に巻回した帯体６に接触す
ることなく跨ぎ得るような十分な深さの溝２４金備えて
形成されている。

また固定棒５は、コマ４と鉄心１の段部１ａとの間に介
在されてコマ４金絶縁筒４の内壁に強く押圧し得るよう
に直棒状に形成でれている。

第２図には固定部材３２、王角柱の固定棒５と、断面が
台形状でその下底面中央部に溝２４全有するコマ４ａと
で組合せたもの、および三角柱の固定棒５と、断面が四
角形状でその絶縁筒２測に位する中央部に溝２４倉有す
るコマ４ｂとで組合せたもの４示しており、帯体６はコ
マ４（４ａ。

４ｂ）の溝２４４通して巻回されている。

第３図は本考案の他の実施例の固定部材３の構成図であ
る。

第３図ａに示すものは断面が円形の固定棒５と測面矩形
状で外層面中央部（絶縁筒２の内壁面に対向した面の中
央部）で円周方向に溝２４全有するコマ４とで固定部材
３倉構威している。

この第３図ａの固定部材３は単純な形で構成されている
ため、 ＤＯ工工数が少ない利点がある。

第３図すに示すものは、断面が三角形の固定棒５と、断
面が矩形状にされると共に固定棒５との当接面側の角が
落でれ、且つ絶縁筒側の中央部に円周方向の溝２４倉有
するコマ４とで固定部材３倉構成しており、この固定部
材３によると、角２とりたコマ４の可動距離が大きくな
りスペースの小さな変圧器への連中が可能になる。

第３図Ｃに示すものは、内側の角倉落し、且つ絶縁筒側
の中央部に円周方向の溝２４全有するコマ４と、それ倉
受ける溝２１倉もつ固定棒５とで固定部材３倉構成して
釦り、これによれば固定棒５の溝２１が、固定棒５の挿
入時のガイ・ドとなり、積層鉄心１と絶縁筒２の間は姑
見ないし、かつせ１い開所であるので、固定棒５倉容易
に打ち込むことができる利点がある。

第３図ｄに示すものは一断面が円形の固定棒５と、この
固定棒５の周面の一部金受ける溝２２倉備え、且つ絶縁
筒側中央部に円周方向の溝２４え有するコマ４と、で固
定部材３金構戊しており、この固定部材３は第３図Ｃの
場合のものよりも構造が単純で、かつガイドの機能金も
っこと全特徴とするものである。

この第３図ｄの拡大図全第３図ｅに示す。

上述した固定部材３／″ｉ、例えば第４図に示す如く、
積層鉄心の周囲において対称に配置されると共に同一の
構成のものが使用されるものである。

次に第２図や第３図に示す変圧器要部の組立順序金説明
すると、１ず積層鉄心１に帯体６全巻回して締付固定し
、この積層鉄心２にコイルが定位置に巻回配置σれた絶
縁筒２金被せ、次にコマ４牙積層鉄心１の段部１ａに差
し込み、そして帯体６４溝２４が抱持すぬ如くコマ４全
絶縁筒２に当てた後、固定棒５全積層鉄心１とコマ４間
に打ち込む。

以上の工程により積層鉄心１と絶縁筒２とは確実に一体
固定化されるものである。

かくして、第５図から第７図に示すように、積層鉄心１
の所定の各段部１ａＫそれぞれコマ４と固定棒５とから
なる固定部材３が介在せしめられ、これらの固定部材３
の数が多ければ多いほど絶縁筒２の固定は確実で且つ堅
牢となるものである。

なお、積層鉄心１の外周部における各段部１ａはそれぞ
れ高１や深さが異なる場合が多いので、その変化に最適
な形態のコマ４と固定棒５とからなる固定部打金装着す
るためには、各段部毎でそれぞれ異なるコマ４と固定棒
５と全作威しなければならないことになる。

そこでこのような手間２省くべく、各段部１ａと固定棒
５との間にスペーサ７４介在させるようにすれば、コマ
４と固定棒５の種類え少なくすることができるものであ
る。

更に第５図ないし第７図中に示す８および９０部材は、
帯体６の損傷全防止すべく、帯体６と、鉄心１０段部１
ａＶｃおける角部との間に介在させた帯体破断防止部材
である。

そして、絶縁筒２の外周にはコイル１０が巻回されてい
る。

上述したように本考案に係る変圧器は、バインド構造の
積層鉄心１倉囲繞する絶縁筒２の支持４両者の間に位す
る固定部材３で行なっており、この固定部材３奮溝２４
全備えていて、帯体６に触れることなく帯体６金跨いで
絶縁筒２の内周面に当接することができろコマ４と、該
コマ４と鉄心１とに当接する固定棒５との如き２つの部
材にて構成しているものであるから、帯体６に押し込む
固定棒５が直接触れることはなく、その結果帯体６が切
断されることはないものである。

しかも本考案の固定部材３に上れば絶縁筒２の支持が確
実堅牢となるので短絡時における大きな力に二ってコイ
ルおよび絶縁筒が損傷４受けることはなく、耐久性の高
い変圧器２得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例にかかる変圧器鉄心部の要部横断面図、
第２図は本考案の一実施例金石す変圧器鉄心部の要部横
断面図、第３図ａ、ｂ、ｃ、ｄはそれぞれ本考案の他の
実施例金石す要部横断面図、第３図ｅは第３図ｄの拡大
図、第４図は本考案の実施部分え示す積層鉄心の半断面
図、第５図は本考案全実施した変圧器の部分切欠正面図
、第６図は第５図の横断面図、第７図は第６図に相当す
る他の例４示す横断面図である。 １・・・・・・積層鉄心、１ａ・・・・・・絶縁筒、２
４・・・・・・溝、３・・・・・・固定部材、４・・・
・・・コマ、５・・・・・・固定棒、６・・・・・帯体
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周部に複数の段部金有するとともにその外周部の複数
   箇所が帯体によって囲繞して緊縛された積層鉄心４備え
   、該積層鉄心全囲繞する絶縁筒４備えるとともに、該絶
   縁筒の外周部にコイル金偏えてなる変圧器に訃いて、前
   記積層鉄心１の外周部に形成される段部１ａと前記絶縁
   筒２との間に位して固定部材３全設け、該固定部材３ｋ
   、前記帯体６金離間して跨ぎ且つ前記絶縁筒２の内壁面
   に当接するコマ４と、該コマ４と前記積層鉄心１０段部
   １ａとの間に介在でれる固定棒５とで構成したこと全特
   徴とする変圧器。