JP2519317Y2 - 回転電機 - Google Patents
回転電機Info
- Publication number
- JP2519317Y2 JP2519317Y2 JP1990088389U JP8838990U JP2519317Y2 JP 2519317 Y2 JP2519317 Y2 JP 2519317Y2 JP 1990088389 U JP1990088389 U JP 1990088389U JP 8838990 U JP8838990 U JP 8838990U JP 2519317 Y2 JP2519317 Y2 JP 2519317Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric machine
- rotating electric
- spacing piece
- outer spacing
- stator core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、とくに固定子鉄心の締付構造を改良した回
転電機に関する。
転電機に関する。
(従来の技術) 従来の回転電機の固定子の縦断面図を示す第6図にお
いて、略環状にプレス抜きされた珪素鋼板の抜板を重ね
て構成した固定子鉄心1には、両側寄りに、内径が固定
子鉄心1よりもやや大きく外径がやや小さい内側間隔片
2が挿入され、固定子鉄心1の両端には内周側の外側が
面取りされた角棒状の外側間隔片3が各磁極に放射状に
配設され、この外側間隔片3の更に外側には、厚板の環
状の押え板4がそれぞれ重ねられて外周寄りに貫設され
た複数本のスタッド7で締め付けられ、固定子鉄心1の
図示しないスロットには固定子巻線6がそれぞれ挿着さ
れている。
いて、略環状にプレス抜きされた珪素鋼板の抜板を重ね
て構成した固定子鉄心1には、両側寄りに、内径が固定
子鉄心1よりもやや大きく外径がやや小さい内側間隔片
2が挿入され、固定子鉄心1の両端には内周側の外側が
面取りされた角棒状の外側間隔片3が各磁極に放射状に
配設され、この外側間隔片3の更に外側には、厚板の環
状の押え板4がそれぞれ重ねられて外周寄りに貫設され
た複数本のスタッド7で締め付けられ、固定子鉄心1の
図示しないスロットには固定子巻線6がそれぞれ挿着さ
れている。
このように構成された回転電機においては、固定子鉄
心1と内側間隔片2および外側間隔片3との間は、いづ
れも冷却風の通路となっている。
心1と内側間隔片2および外側間隔片3との間は、いづ
れも冷却風の通路となっている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このように構成された回転電機において
は、押え板4の内径は、固定子鉄心1の内周に形成され
た図示しないスロットに挿着された巻線6を避けるため
に、固定子鉄心1の内径よりもはるかに大径となる。
は、押え板4の内径は、固定子鉄心1の内周に形成され
た図示しないスロットに挿着された巻線6を避けるため
に、固定子鉄心1の内径よりもはるかに大径となる。
この結果、このように構成された回転電機において
は、これらの固定子鉄心1、内側間隔片2、外側間隔片
3と押え板4を重ねた後プレス機で締めつけても、押え
板4の内面に対応する範囲は締まるが、押え板4の内周
よりも更に内側に突き出た部分は締まらず、そのうち、
固定子鉄心1の内周端の締まりが最低となる。
は、これらの固定子鉄心1、内側間隔片2、外側間隔片
3と押え板4を重ねた後プレス機で締めつけても、押え
板4の内面に対応する範囲は締まるが、押え板4の内周
よりも更に内側に突き出た部分は締まらず、そのうち、
固定子鉄心1の内周端の締まりが最低となる。
そのため、従来の回転電機においては、中央が厚い帯
板に圧延された固定子鉄心用の珪素鋼板をプレス抜型に
挿入するときに、帯板の中央が抜型の中心となるように
して、プレス抜きされた鉄心抜板の中央部を厚くして、
重ねられた固定子鉄心1の内周側の厚さを増やしてプレ
ス時及びスタッド7による内周端の締まりを増やしてい
たが、抜き場所の限定で帯板の歩止りが低下するだけで
なく、360°のどの方向も均一に内周端も厚くしなけれ
ばならないので、組立ても時間がかかる。
板に圧延された固定子鉄心用の珪素鋼板をプレス抜型に
挿入するときに、帯板の中央が抜型の中心となるように
して、プレス抜きされた鉄心抜板の中央部を厚くして、
重ねられた固定子鉄心1の内周側の厚さを増やしてプレ
ス時及びスタッド7による内周端の締まりを増やしてい
たが、抜き場所の限定で帯板の歩止りが低下するだけで
なく、360°のどの方向も均一に内周端も厚くしなけれ
ばならないので、組立ても時間がかかる。
そして、もし、組立後の固定子鉄心1の締まりが悪い
と、運転時の電磁振動や騒音が増えて規格内に入らなく
なるだけでなく、振動による鉄心の疲労の進展で巻裂が
発生して、もし、欠損すると、事故になるおそれもあ
る。
と、運転時の電磁振動や騒音が増えて規格内に入らなく
なるだけでなく、振動による鉄心の疲労の進展で巻裂が
発生して、もし、欠損すると、事故になるおそれもあ
る。
そこで、本考案の目的は、固定子鉄心の締め付け不良
による騒音の増加や損傷を防ぐことのできる回転電機を
得ることである。
による騒音の増加や損傷を防ぐことのできる回転電機を
得ることである。
(課題を解決するための手段と作用) 本考案は、積み重ねられた鉄心抜板をこの鉄心抜板の
両端に放射状に配設された外側間隔片とこの外側間隔片
の外側の環状の押え板を介して締付スタッドで締め付け
られた回転電機において、外側間隔片をへ字状に曲げて
凸側を外側にして配設し、この外側間隔片の凹部のV状
底の外周寄りに間隔片を介在させて締付スタッドによる
固定子鉄心内周端の締まりを増やして、固定子鉄心の締
付不良による騒音の増加や損傷を防いだ回転電機であ
る。
両端に放射状に配設された外側間隔片とこの外側間隔片
の外側の環状の押え板を介して締付スタッドで締め付け
られた回転電機において、外側間隔片をへ字状に曲げて
凸側を外側にして配設し、この外側間隔片の凹部のV状
底の外周寄りに間隔片を介在させて締付スタッドによる
固定子鉄心内周端の締まりを増やして、固定子鉄心の締
付不良による騒音の増加や損傷を防いだ回転電機であ
る。
(実施例) 以下、本考案の回転電機の一実施例を図面を参照して
説明する。但し、第6図と重複する部分は同符号を付し
て説明を省く。
説明する。但し、第6図と重複する部分は同符号を付し
て説明を省く。
第1図は、本考案の回転電機の固定子の部分縦断面図
で第6図と対応する図、又、第2図は第1図の右側面図
である。
で第6図と対応する図、又、第2図は第1図の右側面図
である。
第1〜2図において、積み重ねられて形成した固定子
鉄心1の両端には、略へ字状に折り曲げられた外側間隔
片3が凸側を外側にして第2図に示すように各磁極の外
側に放射状に配置され、この外側間隔片3の凹側には、
中間のV状底のやや外周寄りに、かまぼこ状の半円柱9A
(間隔片)が円弧側を外側にしてあらかじめ溶接固定さ
れ、この円弧状の頂点は、V状底の両端を結ぶ直線より
もやや凹んでいる。
鉄心1の両端には、略へ字状に折り曲げられた外側間隔
片3が凸側を外側にして第2図に示すように各磁極の外
側に放射状に配置され、この外側間隔片3の凹側には、
中間のV状底のやや外周寄りに、かまぼこ状の半円柱9A
(間隔片)が円弧側を外側にしてあらかじめ溶接固定さ
れ、この円弧状の頂点は、V状底の両端を結ぶ直線より
もやや凹んでいる。
そしてこの結果、押え板4の内周内側は、外側間隔片
3の凸部のやや内周寄りになっている。
3の凸部のやや内周寄りになっている。
さて、このように構成された回転電機においては、固
定子鉄心1は、外側間隔片3と押え板4を重ねてプレス
機を締付けられた後に、更にナット8を廻わして増締め
されて、外側間隔片3はV状底の両端と円弧状の頂点を
結ぶ線が直線となる。
定子鉄心1は、外側間隔片3と押え板4を重ねてプレス
機を締付けられた後に、更にナット8を廻わして増締め
されて、外側間隔片3はV状底の両端と円弧状の頂点を
結ぶ線が直線となる。
この結果、従来の回転電機では、押え板4から片持ば
りのように突き出ていて締まりが悪く振動発生部となっ
ていた固定子鉄心1の内周端は、押え板4の内周端とこ
の押え板4の内周端を介して押圧される外側間隔片3の
内周端で押されて、強固に締め付けられる。
りのように突き出ていて締まりが悪く振動発生部となっ
ていた固定子鉄心1の内周端は、押え板4の内周端とこ
の押え板4の内周端を介して押圧される外側間隔片3の
内周端で押されて、強固に締め付けられる。
しかもこのとき、外側間隔片3は、押え板4の内周端
の加圧力を受ける支点が、外側間隔片3の内周端と中間
に溶接された半円柱9A(間隔片)の弧状の頂点とにな
り、外側間隔片3の加圧部の剛性が高いので、てこの原
理により強固に締め付けることができる。
の加圧力を受ける支点が、外側間隔片3の内周端と中間
に溶接された半円柱9A(間隔片)の弧状の頂点とにな
り、外側間隔片3の加圧部の剛性が高いので、てこの原
理により強固に締め付けることができる。
次に、第3図は、本考案の回転電機の他の実施例を示
す部分縦断面図で、第1図及び第6図の左半分だけを示
した図である。
す部分縦断面図で、第1図及び第6図の左半分だけを示
した図である。
同図においては、第1〜2図で外側間隔片3の凹側に
設けた半円柱9Aを対向面の固定子鉄心1の抜板側に設け
た場合を示す。
設けた半円柱9Aを対向面の固定子鉄心1の抜板側に設け
た場合を示す。
この場合には、最も外側に重ねられる鉄心抜板にスポ
ット溶接で半円柱9Aを固定することができる。
ット溶接で半円柱9Aを固定することができる。
又、第4図は、本考案の回転電機の異なる他の実施例
を示し、外側間隔片3の内外に設けた半円柱9Aの代り
に、三角錐9Bとしたものである。
を示し、外側間隔片3の内外に設けた半円柱9Aの代り
に、三角錐9Bとしたものである。
更に第5図は、本考案の回転電機の更に異なる他の実
施例を示し、第1図〜第4図の半円柱9Aや三角錐9Bの代
りに断面台形の角柱9Cとしたものである。
施例を示し、第1図〜第4図の半円柱9Aや三角錐9Bの代
りに断面台形の角柱9Cとしたものである。
なお、第1図〜第2図において、外側間隔片3の凹側
に設けた半円柱9Aは、外側間隔片3に溶接する例で説明
したが、外側間隔片3を外側からプレスで押しだして形
成してよく、又鍛造で全体とともに成形してもよい。
に設けた半円柱9Aは、外側間隔片3に溶接する例で説明
したが、外側間隔片3を外側からプレスで押しだして形
成してよく、又鍛造で全体とともに成形してもよい。
以上、本考案によれば、積み重ねられた鉄心抜板をこ
の鉄心抜板の両端に放射状に配設された外側間隔片とこ
の外側間隔片の外側の環状の押え板を介して締付スタッ
ドで締め付けられた回転電機において、外側間隔片をへ
字状に曲げて凸側を外側にして配設し、この外側間隔片
の凹部のV状底の外周寄りに間隔片を介在させて締付ス
タッドで締め付けたので、固定子鉄心内周端の締まりを
増やし固定子鉄心の締め付け不良による騒音の増加と固
定子鉄心の損傷を防ぐことのできる回転電機を得ること
ができる。
の鉄心抜板の両端に放射状に配設された外側間隔片とこ
の外側間隔片の外側の環状の押え板を介して締付スタッ
ドで締め付けられた回転電機において、外側間隔片をへ
字状に曲げて凸側を外側にして配設し、この外側間隔片
の凹部のV状底の外周寄りに間隔片を介在させて締付ス
タッドで締め付けたので、固定子鉄心内周端の締まりを
増やし固定子鉄心の締め付け不良による騒音の増加と固
定子鉄心の損傷を防ぐことのできる回転電機を得ること
ができる。
第1図は本考案の回転電機の一実施例を示す部分縦断面
図、第2図は第1図の右側面図、第3図は本考案の回転
電機の他の実施例を示す部分縦断面図、第4図は本考案
の回転電機の異なる他の実施例を示す部分縦断面図、第
5図は本考案の回転電機の更に異なる他の実施例を示す
部分縦断面図、第6図は従来の回転電機の部分縦断面図
である。 1……固定子鉄心、3……外側間隔片 4……押え板、7……スタッド 9A,9B,9C……間隔片
図、第2図は第1図の右側面図、第3図は本考案の回転
電機の他の実施例を示す部分縦断面図、第4図は本考案
の回転電機の異なる他の実施例を示す部分縦断面図、第
5図は本考案の回転電機の更に異なる他の実施例を示す
部分縦断面図、第6図は従来の回転電機の部分縦断面図
である。 1……固定子鉄心、3……外側間隔片 4……押え板、7……スタッド 9A,9B,9C……間隔片
Claims (1)
- 【請求項1】積み重ねられた鉄心抜板をこの鉄心抜板の
両端に放射状に配設された外側間隔片とこの外側間隔片
の外側の環状の押え板を介して締付スタッドで締め付け
られた回転電機において、前記外側間隔片を凸部を外側
にしてへ字状にし、この外側間隔片の凹部のV状底の外
周寄りに間隔片を介在させ、前記凸部を前記押え板によ
り押圧したことを特徴とする回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990088389U JP2519317Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990088389U JP2519317Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0447358U JPH0447358U (ja) | 1992-04-22 |
JP2519317Y2 true JP2519317Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=31821595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990088389U Expired - Fee Related JP2519317Y2 (ja) | 1990-08-27 | 1990-08-27 | 回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519317Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5649237Y2 (ja) * | 1976-12-28 | 1981-11-17 | ||
JPS58143451U (ja) * | 1982-03-23 | 1983-09-27 | 株式会社日立製作所 | 固定子鉄心の押え装置 |
-
1990
- 1990-08-27 JP JP1990088389U patent/JP2519317Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0447358U (ja) | 1992-04-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |