JPS61154117A - ギヤツプ付鉄心形リアクトル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は鉄心締付構造を改良したギャップ付鉄心形リア
クトルに関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 一般的なギャップ付鉄心形リアクトルの鉄心の構造は、
第４図に示°りようにブロック鉄心１と絶縁部材からな
る図示しないギャップ材とを交互に積重ねてギャップ部
３を有する主鉄心脚４を形成し、この主鉄心脚４の両端
に継鉄５，６を設け、また両側に側脚７を設けて構成さ
れる。

この鉄心はギャップ部３を通過する磁束８による磁気吸
引力によって、ギャップ部３で大きな撮動を発生し騒音
の旅回となる。従って、主鉄心脚４はその両端に配設し
た継鉄５．６を介して軸方向に適切な力で強固に締付け
る必要がある。

第５図に、従来の絶縁油入りのギャップ鉄心形リアクト
ルの構造を一部断面正面図にて示す。図において、ブロ
ック鉄心１と図示しないギャップ材を交互に積重ねてギ
ャップ部３を有する主鉄心脚４を形成し、この主鉄心脚
４に巻線４ａを巻装する。この主鉄心脚４を挾むように
鉄芯積重ね方向の両端に下側の継鉄５と上側の継鉄６を
配設し、また両側にそれぞれ側脚７を配設する。そして
、主鉄心脚４と継鉄５，６の中心に挿通孔１０を貫通し
て形成する。また、継鉄５，６の外側にそれぞれ締付は
板１１．１２を当接する。挿通孔１０に挿通される締付
連結部材１３に張力を与えるとともに、主鉄心脚４を強
固に締付けてギャップ付鉄心形リアクトル本体１７（以
下本体と略記する）を形成する。そして、容器１８内部
に本体１７を収納して冷却媒体例えば絶縁油１９を充て
んしてギャップ付鉄心形リアクトルを構成する。

ところで、第４図において上、下側の継鉄５゜６と各側
脚７とは額縁形状に組合されているが、磁束の流れによ
って鉄心中で発生する鉄損を低減するためには、上、下
側の継鉄５，６と各側脚７との結合を額縁状にラップさ
せるようにすることが望ましい。従って、上側ヨークを
組立てる際には、上側継鉄６形状をした薄板けい素鋼帯
を数枚ずつ側脚７に挿入して、上側継鉄６が側脚７とラ
ップして結合するようにしてい、る。しかし、側脚７と
主鉄心脚４の高さの組立て制度の問題から、上側ヨーク
の下側と主鉄心脚４との間に間隙を生じてしまうことが
あり、磁気吸引力によって振動騒音が発生する原因とな
っている。

［発明の目的］ 本発明は上記のような問題点を解決するために成された
もので、その目的は低損失で安定した鉄心構造を得ると
共に撮動、ＪＩｉ音の発生を確実に抑制することが可能
なギャップ付鉄心形リアクトルを提供することにある。

［発明の概要］ 上記目的を達成するために本発明では、ブロック鉄心と
ギャップ材を交互に積重ねてギャップ部を有する主鉄心
脚を形成し、この主鉄心脚に巻線を巻装し、この主鉄心
脚および側脚の上下端つまり鉄心積重ね方向の両側に継
鉄を配設し、これらの鉄心構造を締付固定するため、上
下端の継鉄の外側に設けた締付板を側脚の近傍に配置し
た棒状の締付連結部材によって締付けてギャップ付鉄心
形リアクトル本体を構成する。そしてこの時、全ての側
脚は上下側の各継鉄間で分割できるように少なくとも１
箇所を分割可能な構造とし、鉄心の組立に際しては上側
の継鉄を主鉄心脚に組合せ、締付連結部材により固定し
た後に最終的に一部の側脚を組合せてギャップ付鉄心形
リアクトルを構成し、低損失で安定した締付構造を得る
ようにしたことを特徴とする。

［発明の実施例］ 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。第１図は本発明によるギャップ付鉄心形リアクトル
の構成例を一部断面正面図にて示すもので、第５図と同
一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。

本実施例による特徴は、締付連結部材１３による上、下
側継鉄５，６の締付方式および側脚７の構成にある。す
なわち第１図において、上、下側継鉄５，６は側脚７の
上下方向外側に配設された締付板１１．１２を、棒状の
締付連結部材１３および締付金具２１によって締付は一
固定されている。

第２図は、第１図におけるＢ”部分の矢視図であり、第
１図の側面図を示している。第１図および第２図におい
て、締付連結部材１３はもれ磁束の少ない側脚７の近傍
に配置している。また、第１＠において左右両側の側脚
７は、上、下側継鉄５，６の間に分割可能な構造を形成
している。

第３図（ａ　）　　（ｂ　）は、第１図における“Ａ″
部分詳細図であり側脚７と分割側脚２０の分割構造を示
すものである。この第３図（ａ　）　　（ｂ　）は、側
脚が２種類つまり（ａ）および（ｂ）の薄板けい素鋼帯
（以下、鉄心抜板と称する）の組合せで構成されている
ことを示している。鉄心抜板の構成は、数枚毎（抜板は
磁束によるうず電流鉄損を低減するため、１枚当り約０
．２５〜０．５＃ＩＩ程度の薄板となっている）に、図
面（ａ　）　　（ｂ　）の構成が交互に積み重ねられ、
全体として接合部の抜板が適当な寸法でラップするよう
になっている。

ここで、抜板２０ａおよび２０ｂと７ａおよび７ｂは突
き合せ状態となっているが、上下方向に寸法調整が可能
なように適当な間隔をあけて突き合せられている。

かかる構成のギャップ付鉄心形リアクトルにおいて、側
脚７には分割可能な部分を形成している。

この側脚７に分割可能な部分が存在するということによ
り、主鉄心脚４に巻線４ａを挿入した後、まず予め鉄心
抜板を積み重ねて構成した上側継鉄６を主鉄心脚４の上
に組合せた後、締付板１２および締付連結部材１３によ
って仮に締付固定して、残りの分割側脚２０を挿入する
ことが可能である。

この時、上側継鉄６は予め平らな面の上で組み立てるこ
とが可能であり、上側継鉄６が主鉄心脚４と接する面を
平らにして、上側継鉄と主鉄心脚４間を安定した締付状
態とすることができ、もって振動および騒音を確実に抑
制することが可能である。また、継鉄５，６は一体構造
であるので、両端に配置された締付連結部材１３によっ
て中央の主鉄心脚４を締付ける際にも十分な剛性を有し
ている。したがって、この締付連結部材１３による締付
力を主鉄心脚４へ伝えるために、特別な鉄心金具を必要
とせず構成を簡素化することができる。

さらに、継鉄５，６と側脚７との結合を、鉄心抜板をラ
ップさせた額縁形状としたまま上記の効果が得られるの
で、併Ｕて低損失な鉄心形状の特徴を有効的に生かすこ
とができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、全ての側脚に夫々
少なくとも１箇所の分割可能な構造を形成すると共に継
鉄と側脚とを額縁状に結合させ、かつ夫々の鉄心薄板け
い素鋼帯を適宜にラップさせて結合する構成としたので
、低損失で安定した締付構造を得ると共に振動、騒音の
発生を確実に抑制することが可能な極めて信頼性の高い
ギャップ付鉄心形リアクトルが提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のギャップ付鉄心形リアクトルの一部断
面正面図、第２図は第１図の“Ｂ”部分矢視図、第３図
＜８　”）　　（ｂ　）は第１図の“Ａ”部分詳細図、
第４図は一般のギャップ付鉄心の磁束分布を示す非零図
、第５図は従来のギャップ付鉄心形リアクトルの一部断
面正面図である。 １・・・ブロック鉄心、２・・・ギャップ材、３・・・
ギャップ部、４・・・主鉄心脚、４ａ・・・巻線、５，
６・・・継鉄、７・・・側脚、８・・・磁束、１０・・
・挿通孔、１１゜１２・・・締付板、１３・・・締付連
結部材、１５・・・固定板、１６・・・ボルト、１７・
・・本体、１８・・・容器、１９・・・絶縁油、２０・
・・分割側脚、２１・・・締付金具。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第２図 第３図 （ａ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ブロック鉄心とギャップ材を交互に積重ねてギャップ部
   を有する主鉄心脚を形成し、この主鉄心脚に巻線を巻装
   し、前記主鉄心脚を挾むように前記鉄心積重ね方向の両
   端に継鉄を配設し、またその両側に側脚を配設し、前記
   継鉄の外側に夫々締付板を設け、かつこれらの締付板を
   貫通して締付連結部材により締付けて構成したギャップ
   付鉄心形リアクトル本体を容器内部に収納して絶縁媒体
   を充てんして成るギャップ付鉄心形リアクトルにおいて
   、全ての前記側脚に夫々少なくとも１箇所の分割可能な
   構造を形成すると共に継鉄と側脚とを額縁状に結合させ
   、かつ夫々の鉄心薄板けい素鋼帯を適宜にラップさせて
   結合する構成としたことを特徴とするギャップ付鉄心形
   リアクトル。