JPS594368Y2 - 自動販売機の故障検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 自動販売機の制御装置は、投入金額を計数し商品設定価
格以上であれば販売信号を出力する制御部と、該販売信
号を受けて販売待機状態とし客によって選択操作が威さ
れると商品払出制御を行なうと共に販売開始信号及び選
択信号を出力する販売制御部とに大別される。

そして販売制御部は一般にＡ −Ｃ１００Ｖで動作する
のに対し制御部は直流で動作するようになっているため
、両者間にフォトカプラを配置し販売制御部より制御部
に販売開始信号或いは選択信号を出力するには直流に変
換する必要がある。

したがってフォトカプラがオープン不良を起こした場合
商品のただ取りゃ釣銭不足の不具合が生じ、またショー
ト不良を起こした場合客が選択したのと異なる商品を販
売する不具合が生じる。

また販売制御部と制御部間には販売信号を伝達するイン
ターフェイス用のリレー或いはソリッド・ステート・リ
レーも必要となるがこれらが不良となるとその価格の商
品が販売できなくなる。

以上の点より本考案は、選択信号の伝達路に販売信号の
出力後選択信号と同質の故障検査信号を出力してフォト
カプラ及びインターフェイス素子の故障を検知し、更に
販売信号の出力前に於いては選択信号が生じていないこ
とを確認する装置を提供するものである。

以下図面と共に本考案の一実施例を詳述する。

図面は自動販売機の制御装置をブロック図により示すも
ので、１は制御部で演算処理部２と販売信号送出部３と
から戒り、４は販売制御部、２Ａ・・・・・・２ｎはイ
ンターフェイス用の所謂ペンドリレー、４Ａ・・・・・
・４ｎはフォト・カプラである。

演算処理部２は貨幣検出装置５よりの貨幣投入信号Ｃ８
にて投入金額を演算し、投入金額と商品設定価格の比較
による販売可判定及び撰択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬ
ｎの入力により釣銭演算を行なう。

また演算処理部２は演算の結果を投入金額或いは釣銭額
として表示器６に表示し、また釣銭演算中或いは貨幣が
規定の条件まで投入された場合リジェクト装置７により
投入貨幣の受付けを拒否する。

販売信号送出部３は、演算処理部２で販売可判定が行な
われ販売可能商品ごとに販売可信号Ｅ１・・・・・・Ｅ
ｎが出力されると、これをラッチして販売信号■１・・
・・・・Ｖｎをペンドリレー２Ａ・・・・・・２ｎに出
力する。

販売制御部４は商品種類毎に選択スイッチ３Ａ・・・・
・・３ｎを備え、図示されていないが販売信号ｖ１・・
・・・・Ｖｎによって励磁されたペンドリレー２Ａ・・
・・・・２ｎに対応した選択スイッチが有効操作可能な
状態となる。

そして選択スイッチ３Ａ・・・・・・３ｎが客により操
作されると選択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬｎが夫々フ
ォトカプラ４Ａ・・・・・・４ｎに供給され直流に変換
されて演算処理部２へ導入される。

また選択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬｎの各フォトカプ
ラ４Ａ・・・・・・４ｎへの伝送路には夫々ペンドリレ
ー２Ａ・・・・・・２ｎの動作スイッチ５Ａ・・・・・
・５ｎを介して故障検査信号■が供給される。

故障検査信号■は選択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬｎと
同様ＡＣ１００Ｖの信号でありペンドリレー２Ａ・・・
・・・２ｎが励磁してスイッチ５Ａ・・・・・・５ｎが
閉止したときこの信号はフォトカプラ４Ａ・・・・・・
４ｎに導入される。

また選択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬｎの出力時に販売
制御部４は販売開始信号ｖＳを販売信号送出部３に出力
して販売信号の出力を所定の遅延時間後停止させる。

ＯＲゲート８は販売信号■１・・・・・・Ｖｎが入力す
るようになっており、またＯＲゲート９はフォトカプラ
４Ａ・・・・・・４ｎと接続されて選択信号ＳＬ１・・
・・・・ＳＬｎ或いは故障検査信号Ｉが直流に変換され
て入力するようになっている。

ＡＮＤゲート１０は一端はインバータ１１を介しＯＲゲ
ート８と接続されて他端はＯＲゲート９と接続され、販
売信号■１・・・・・・Ｖｎが何れも出力されていない
とき選択信号ＳＬ、・・・・・・ＳＬｎの何れかが生じ
ていると出力を発生する。

またＡＮＤゲート１２の一端はＯＲゲート８と接続され
て他端はインバータ１３を介しＯＲゲート９と接続され
、販売信号Ｖ□・・・・・・Ｖｎの何れかが生じている
とき故障検査信号Ｉが生じていないと出力を発生する。

そしてＡＮＤゲー）１０．１２の出力は故障を示す信号
でありＯＲゲート１４を介し販売信号送出部３及び演算
処理部２のリセット端に入力する。

上記構成に依る本考案を説明する。

先ず販売信号■１・・・・・・Ｖｎの何れも生じていな
いとき即ち、貨幣が投入されていないか或いは投入金額
が何れの商品設定価格に達していない場合、ＡＮＤゲー
ト１０の一端にはインバータ１１より「Ｈ」（バイレベ
ル）出力が導入されている。

このときフォトカプラ４Ａ・・・・・・４ｎの何れかが
ショート不良を起こして「Ｈ」出力を生じていたり、或
いはペンドリレー２Ａ・・・・・・２ｎの何れかが誤動
作で励磁して当該ペンドリレーのスイッチ及びフォトカ
プラを介し故障検査信号■が生じていたりするとＡＮＤ
ゲート１０の他端にもｒ Ｈ」出力が導入し出力が得ら
れ演算処理部２及び販売信号送出部３にリセット信号が
送られる。

そして販売制御部４はリジェクト装置７を駆動させて貨
幣の投入を拒否すると共に表示器６に故障を示すコード
を表示する。

次に販売信号ｖ１・・・・・・Ｖｎの何れかが生じてい
るとき即ち投入金額が少なくとも何れかの商品販売価格
以上に投入されている場合、ＡＮＤゲート１２の一端に
はｒＨ，出力が導入されている。

このときベルドリレー２Ａ・・・・・・２ｎの何れかが
励磁しているために故障検査信号Ｉが当該ペンドリレー
のスイッチ及びフォトカプラを介し入力するためにイン
バータ１３で反転されて他端は「Ｌ」（ローレベル）出
力が導入される。

尚演算処理装置２に故障検査信号■がフォトカプラ４Ａ
〜４ｎを通して演算処理部のＳ１〜Ｓｎに選択信号とし
て入力されても選択操作が行なわれていないと販売制御
部４より販売開始信号■Ｓが入力されないため演算処理
部２は釣銭演算動作とならない。

然るにフォトカプラがオープン不良を起こしていると故
障検査信号Ｉがインバータ１３に導入されずＡＮＤゲー
ト１２で出力が得られ演算処理部２がリセットされて貨
幣の投入を拒否すると共に故障コードを表示する。

而してフォトカプラが正常な場合選択操作によって何れ
かの選択信号ＳＬ１・・・・・・ＳＬｎが生じると販売
開始信号ＶＳが出力されて演算処理部２は選定された商
品に係わる釣銭演算動作を行な以上詳述した本考案に依
ると、選択信号の伝送路に故障検査信号を導入する手段
を設けて、制御部が販売信号を送出する前後で故障検査
信号によりインターフェイス素子及びフォトカプラの故
障を検査するものである。

したがって販売信号の出力前即ち、貨幣が所定額まで投
入されていない状態、及び販売信号の出力後即ち、貨幣
が所定額まで投入された状態の何れに於いても故障検査
を行なうため確実に故障が検出できる。

しかもこの２つの検査モードは何れも客による選択操作
前に行なわれるため、未然に故障を検出して投入金額拒
否状態とすることができ誤動作を防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の構成をブロック図にて示す。 １・・・・・・制御部、２Ａ・・・・・・２ｎ・・・・
・・インターフェイス回路、３Ａ・・・・・・３ｎ・・
・・・・選択スイッチ、４Ａ・・・・・・４ｎ・・・・
・・フォトカプラ、５Ａ・・・・・・５ｎ・・・・・・
スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定金額が投入されると販売信号を出力する制御部と、
   該販売信号により動作するインターフェイス回路と、選
   択スイッチを含み選択操作時フォトカプラを介して選択
   信号を前記制御部へ出力する販売制御部と、前記選択信
   号の伝送路に接続され前記インターフェイス回路の動作
   に基づき閉止して故障検査信号を伝達するスイッチと、
   前記販売信号の非存在下で前記故障検査信号酸いは前記
   フォトカプラの誤出力を検出する回路と、前記販売信号
   の存在下で前記故障検査信号の非発生を検出する回路と
   から成り、前記検出回路に出力が得られると故障とする
   ことを特徴とした自動販売機の故障検出装置。