JPS594366Y2 - 故障検知機能を備えた自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 自動販売機の制御装置は、投入金額を計数し商品設定価
格以上であれば販売信号を出力する制御部と、該販売信
号を受けて販売待機状態とし客により選択操作が威され
ると販売開始信号及び選択信号を出力する販売制御部と
、該選択信号を受けて選択された商品設定価格を制御部
に出力する価格設定部とに大別される。

そして前記選択信号により自動販売機本体は指定商品の
払出しを行なうと共にまた制御部は販売開始信号の到来
でリジェクト装置を動作させて商品払出中における貨幣
の投入を禁止するものである。

そしてこの期間中に制御部は投入金額より指定商品の設
定価格を減算し減算の終了により或いは減算の結果的釣
銭が有る場合には釣銭払出終了によりリジェクト装置を
非動作として再び貨幣受入可能状態とする構成である。

ところで一般に販売制御部は例えば選択リレー等のリレ
ーで構成されることが多くある回数単位に接点の接触不
良が発生し得る。

このような場合選択信号が発生しないため価格設定部は
選択された商品の設定価格を制御部に伝達することがで
きず投入金額をそのまま保持し商品を只で払出しするこ
とになる。

しかも制御部にて減算動作が行なわれないためリジェク
ト装置が動作状態を維持し貨幣受入可能状態とならず即
ち自動販売機は販売中止状態に陥る。

このように接触不良の度に販売中止状態では稼動率が低
下し営業上好ましくない。

また斯るリレーの接触不良はリレー自体は正常であるに
もかかわらず偶発的に何回かの割合いで生じる場合と、
またリレー自体が摩耗して頻繁に生じる場合とがあるが
後者の場合には自動販売機の動作を停止させるのが望ま
しい。

したがって本考案はこのような接触不良を検出すると制
御部は所定の成る商品設定価格を読取って減算動作を行
ないりジエクト装置を不動作とし次の販売動作に備える
が、この不良検出回数が一定値にまで達するとりジエク
ト装置の動作状態を維持して販売中止とし投入金額をそ
のまま保持して管理者による適切な処理を待つようにす
るものである。

即ち、不良検出回数が一定値にまで達していない場合は
偶発的な不良として処理するが一定値以上となるとリレ
ーは経時変化により摩耗したものとして販売中止状態と
している。

この一定値はリレーの特性により決められるが、連続し
て不良が一定回数にまで達すると販売中止とする方法と
積算した不良回数が一定値に達すると販売中止とする方
法との二通りがあり前者の場合にはリレーが完全に摩耗
状態となったときに販売中止とすることができる。

そして前者の場合一度不良を検出してこのことを記憶し
た後に再び貨幣受入可能状態となり連続した次の販売で
正常であればこの記憶を解除するように構成されている
。

以下に述べる実施例では後者を採用している。

第１図は本考案に依る自動販売機の制御装置を概略的に
示すブロック図である。

図に於いて７は貨幣受入装置で投入貨幣を選別し適正で
あれば貨幣額に応じた検出信号Ｃ３を出力して計数記憶
回路８で投入金額を計数する。

そして価格設定部９は本例の場合二連りの異なった販売
価格ＳＰ１；ＳＰ２が設定されているが、比較回路１０
は投入金額との比較を行なって販売可能であれば販売信
号Ｖを販売制御部１に出力する構成である。

販売制御部１は販売信号■の到来で選択スイッチＩＡ、
ＩＢを操作可能な状態とし図示されていないが選択スイ
ッチＩＡ、１Ｂの操作で励磁する選択リレーにより商品
払出装置１１．１２を動作させると共に販売開始信号ｖ
Ｓを出力する。

また販売制御部１は選択スイッチＩＡ、ＩＢの操作で選
択信号Ｓ１・Ｓ２を出力しこれにより記憶装置２，３を
セットさせる。

ＡＮＤゲー） １３．１４は夫々記憶装置２，３のセッ
ト出力により導通して価格設定部９からの販売価格ＳＰ
１；ＳＰ２を出力し、演算回路４で投入金額より選択さ
れた商品の販売価格を減算し釣銭がある場合に釣銭払出
装置１５により釣銭を払出す。

制御パルス分配回路１６は販売開始信号ＶＳの到来によ
り演算回路４ 、ＡＮＤゲート１７、リジェクト装置５
に夫々動作のタイミング及び期間を指令する制御パルス
を出力し更に一販売の終了により記憶装置２及び３にリ
セット信号を出力するように設定されている。

本考案の場合選択信号Ｓ１．Ｓ２の出力によりセットす
る記憶装置２，３を備えているが、ＮＯＲゲート２４及
びＡＮＤゲート１７で構成する故障検知回路６は制御パ
ルス分配回路１６よりの制御パルスｂにて記憶装置２，
３のセット出力を検査することで選択信号Ｓ０．Ｓ２の
発生の有無を検出している。

そして販売開始信号ｖＳが生じているにもかかわらず選
択信号Ｓ１．Ｓ２の何れも生じていない場合にＡＮＤゲ
ート１７は出力を生じカウンタ１８はカウントアツプし
て斯かる故障が一回上じたことを記憶する。

本例の場合は３進カウンタであり故障回数が３回未満の
うちはカウンタ１８の出力段に接続されたＡＮＤゲート
１９は何れが一方の出力がイ氏レベルで゛あるために出
力が生じておらずしたがってインバータ２０は高レベル
を出力してＡＮＤゲート２１が導通している。

そのため故障回数が３回未満の場合はカウンタ１８がカ
ウントアツプする度に記憶装置２がセットし販売価格Ｓ
Ｐ１が強制的に演算回路４に入力するが３回に達すると
ＡＮＤゲート１９に出力が生じインバータ２０が反転し
てＡＮＤゲート２１が不導通となり販売価格ＳＰ１は入
力されなくなる。

第２図は制御パルス分配回路１６が出力する制御パルス
のタイミングチャートを示し、制御パルスａは通常販売
開始信号ＶＳの入力期間中に亘って出力されるが、後述
の演算終了信号Ｅが所定期間内に入力されないと販売開
始信号ＶＳの入力が停止しても継続して制御パルスａを
出力する。

そしてリジェクト装置５は制御パルスａにより動作し自
動販売機は貨幣受入拒否状態となる。

また制御パルスｂはＡＮＤゲート１７を導通させてＮＯ
Ｒゲート２４よりの出力の有無を検査するがこのとき選
択信号が生じて何れかの記憶装置２，３がセットされて
いればＮＯＲゲート２４に出力が生じておらず正常な販
売動作でありカウンタ１８はカウントアツプされない。

また故障により選択信号が生じず記憶装置２゜３がセッ
トされていなければＮＯＲゲート２４の出力及び制御パ
ルスｂによりＡＮＤゲート１７に出力が生じカウンタ１
Ｂはカウントアツプされる。

しがしながらカウンタ１８の計数値が３以下の場合ＡＮ
Ｄゲート２１が導通しているために記憶装置２がセット
されてその結果選択信号Ｓ１が生じた場合と同じことに
なる。

演算回路４は制御パルスＣの到来により計数記憶回路８
よりの投入金額とＯＲゲート２２を介して導入される価
格情報との差を演算する。

そして演算が終了して演算終了信号Ｅが入力すると、制
御パルス分配回路１６は制御パルスＣの出力を停止する
と共に、販売開始信号の消滅に伴ない制御パルスａの出
力を停止し、更に記憶装置２，３にリセットパルスＲ１
，Ｒ２を出力する。

また演算の結果、釣銭が有る場合に釣銭払出装置１５よ
り釣銭が払出される。

また故障回数が３回に達すると記憶装置２はセットされ
ずしたがってＡＮＤゲート１３より販売価格ＳＰ１が演
算回路４に導入されないため、即ちＯＲゲート２２より
「０円」の価格情報が演算回路４へ導入されることにな
る。

しかしながら演算回路４はＯＲゲート２２よりの価格情
報が「０円」であることを検出すると演算終了信号Ｅを
出力しないため、制御パルス分配回路１６は販売開始信
号ＶＳが立下がっても制御パルスａの出力を維持し貨幣
受入拒否状態が継続して販売中止状態となる。

このような価格情報が「０円」であるかの検出は二進符
号により導入される価格情報の全てのビットが「Ｏ」で
あるかを判定することで行い得る。

そしてＡＮＤゲート１９もまた出力を維持するため表示
回路２３が販売中止或いは故障を表示する。

以上詳述した本考案に依ると客の選択操作により販売制
御部が販売開始信号を出力しても選択信号が発生しない
故障を検知した場合強制的に成る販売価格に基づいて演
算動作を行ない以後動作を継続させることで主にリレー
で構成された販売制御部の偶発的な接触不良による故障
に対していちいち販売中止とすることが防止され販売効
率の低下を免れることができる。

しかも故障検知回数を記憶し故障回数が規定数に達した
場合にはリレーが摩耗したことで今後頻繁に生ずるもの
として以後販売中止とすることで１動販売機の管理が容
易となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるブロック図、第２図はタイミング
チャートを夫々示す。 １・・・販売制御部、２，３・・・記憶装置、４・・・
演算回路、５・・・リジェクト装置、６・・・故障検知
回路、１８・・・カウンタ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定金額が投入されると販売動作待機状態となり客によ
   る選択操作にて販売開始信号及び選択信号を出力する販
   売制御部と、該選択信号によりセットする記憶装置と、
   該記憶装置のセット出力で投入金額より選択された商品
   の販売価格を減算すると演算回路と、前記販売開始信号
   により貨幣受入拒否動作状態となるリジェクト装置と、
   前記販売開始信号の発生にもかかわらず選択信号が生じ
   ていない場合に故障検出々力を生ずる故障検知回路と、
   該故障検出々力をカウントするカウンタとから成り、該
   カウンタが所定数までカウントしていない場合前記故障
   検出々力で前記記憶装置をセットし、カウントが前記所
   定数に達すると前記記憶装置をセットせず且つ前記リジ
   ェクト装置を貨幣受入拒否動作状態に保持させることを
   特徴とした故障検知機能を備えた自動販売機。