JPS5943307Y2 - 搬送物反転装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、搬送物を反転する装置に関する。

例えば、電動機、発動機等の重量のある物体に塗装を施
したりあるいは種々ρ加工を施す場合、その作業ライン
上で該物体を反転させなければならない場合がしばしば
ある。

上記作業ラインは、通常駆動ローラーコンベヤーによっ
て構成されるが、搬送物反転装置もこの駆動ローラーコ
ンベヤーの一部を構成する必要がある。

即とこの反転装置内にふ゛いても駆動ローラーコンベア
ーが構成され、搬送物の受入れ作業並びに反転後の送り
出し作業を行わなければならない。

而もこの反転装置内にトけるローラーコンベヤーは、搬
送物の受入れ時に該搬送物を支えて移動するものと、反
転後の搬逸物を支えて移動し送り出すものとの２通りの
ロラーコンベヤーが必要であり、その為に上下に対向し
てローラーコンベヤーを構成しなければならない。

従ってこの上下のローラーコンベヤーを駆動する為にこ
れらローラーコンベヤーを支持するローターの中心位置
に駆動チェーンフロケラトを配し、これから上下のロー
ラーに対してチェーンを掛は渡すことが望捷しい。

然し乍ら搬送物を受は入れた後これを反転する為にロー
ターを回動する場合、上記駆動チェーンスプロケットの
回転を停止し７た状態でローターを回転させると、この
１駆動チエーンスプロケツトと、ローラーとの間に掛は
渡したチェーンとの間に変位作用が発生し、ローラーが
回転してし捷うことになる。

このことばローターの回動によって搬送物を反転する際
、該搬送物に対し、ローラーの回転力が作用して該搬送
物に対して駆動力を働わせることになり、きわめて好１
しくなめばかりでなく危険である。

一方常に同一寸法の搬送物を反転させる場合は別として
、異なった大きさの搬送物を反転させる場合、特に上記
上下のローラーコンベヤー間の寸法に対して比較的小さ
い搬送物を反転させる場合には、この搬送物を上下のロ
ーラーコンベヤー間で固定する必要がある。

即ち搬送物を固定しなかった場合には反転作業時に搬送
物が上方のローラーコンベヤーに撃突し、搬達物とロー
ラーコンベヤーの倒れをも損傷する惧があり、危険であ
る。

この考案は、上記の点に鑑み、搬送物を反転する際にこ
の搬送物を固定するばかりでなく、ローターの反転作動
回動時にはローラーコンベヤーのローラーを回転しない
ようにすることを目的としてなしたものである。

この為に本考案では、相互に対向する一対の円板間を上
下夫々少なくとも一対づつの連結横杆によって連結して
ロータを構成し、上下の連結横杆に互いに対向して位置
する上部ローラーコンベヤー並びに下部ローラーコンベ
ヤーを設け、これら上下のローラーコンベヤーの一端間
に搬送物停止用ストッパーを固設する一方、外枠内の下
方位置に平行する一対の回転軸を軸支して夫々の回転軸
の両端位置に受はローラーを設け、これら受はローラー
上に上記ローターの一対の円板を載置して該ローターを
回転可能に支持すると共に、駆動モーターの回転力を受
けて回転作動する駆動ローラーを外枠上方位置に位置付
け、この駆動ローラーを上記ローターの円板上縁に弾圧
圧接させて該ローターを回動駆動するようにし、且つロ
ータの倒れか一方の円板の中心位置に中介軸を軸支して
、この中介軸に設けたチェーンスプロケットと外枠の基
板上に固設した駆動モーターの駆動軸に設けたチェーン
スプロケットとの間にチェーンを掛は渡す一方該中介軸
に駆動モーターの駆動時には中介軸と一体的に回転する
がローターの正転時には中介軸に対してフリーとなるよ
うラチェット機構摩擦クラッチ等の中介機構を介して一
対のチェーンスプロケットを設け、これらチェーンスプ
ロケットと上下夫々のローラーコンベヤーの適宜ローラ
ーに設けたチェーンスプロケットとの間にチェーンを掛
は渡す一方、上記Ｅ下のローラーコンベヤーに臨１せて
上記上下の連結横杆間に一対の案内レールを固設し、こ
の案内レールを挾んで転動する転動輪を備えたりフタ−
主体を設け、このリフター主体ニ下部ローラーコンベヤ
ーのローラー間に張り出させたフオータ部材を設け、上
記リフター主体にシリンダーを連結して構成したりフタ
−を装備してなることを特徴とするものである。

以下図面に示した実施例により本考案装置の詳細を説明
する。

第１図には、例えば発動機、電動機等の重量のある物体
の塗装あるいは加工の為のラインの一部が示してあり、
受は入れ側の駆動ローラーコンベヤーＡと送り出し側の
駆動ローラーコンベヤーＢとの間に本考案反転装置Ｃを
介在させである。

第２図中１がローターで、とのローター１は相互に対向
する一対の円板２．３と、これら円板２．３間に架橋し
て該円板２．３を連結した一対づつの上部連結横杆４．
４及び下部連結横杆５．５とからなっている。

６及び７が夫々対向して位置させた上部ローラーコンベ
ヤーと下部ローラーコンベヤーで、このコンベヤーを構
成する一対づつのフレーム８．８を上記連結横杆４．４
及び５．５に固設し、これらフレーム８．８間に複数の
ローラー９を架橋軸支して構成しである。

そしてこれら複数のローラー９には公知の駆動モーター
コンベアーと同様突出させたローラー軸１０にチェーン
スプロケット１１を設け、夫々をチェーン連繋させて駆
動力を伝達するようにしである。

そしてこれら上下のローラーコンベヤー６．７の搬送物
受入れ側の奥部に位置する一端間には搬送物停止用スト
ッパー１２を架橋固設し、受入れ側の、駆動ローラーコ
ンベヤーＡから受入れた搬送物を停止するようにしであ
る。

図中１３が外枠で、その下方位置に搬送物の移送方向に
平行する一対の支持横杆１４．１４を固着し、これら支
持横杆１４．１４間に一対の平行する回転軸１５．１５
を間隔をふ・いて軸支してあり、夫々の回転軸の両端位
置に受はローラー１６．１６を設けである。

これら受はローラー１６は、その外周に受溝１７を有し
、この受は溝１７内にローター１の円板２．３を受は入
れるようにしである。

即ち、ローター１の一対の円板２．３を夫々受はローラ
ー１６の受は溝１７中に位置させて該ローター１を載置
支持し、而も該ローター１を回転し得るようにしである
。

図中１８が、上記ローター１を１８０度正逆転回動させ
る為の駆動ローラーで、ローター１の円板３の上縁に弾
圧圧接させである。

その為に外枠１３の上部位置に搬送物の移送方向と平行
する一対の横杆１９．１９を架設し、この横杆１９．１
９に固設した軸受部材２０．２０に軸２１を軸支し、こ
の軸２１にＬ形アーム２２を軸支してその一腕に上記駆
動ローラー１８を軸支して側腕にスプリング２３の弾圧
力を与えである。

そして外枠１３上に固設した正逆転駆動モータ２４の駆
動軸２５に設けたチェーンスプロケット２６と上記軸２
１に設けたチェーンスプロケット２１との間にチェーン
２８を掛は渡すと共に、同じく軸２１に固設した別のチ
ェーンスプロケットと駆動ローラー１８の軸２９に固設
したチェーンスプロケット３０との間にチェーンを掛は
渡しである。

更に上記ロータ１の一方の円板３の中心位置にはローラ
ーベアリング３１を介して中介軸３２を軸支してあり、
その外方端にチェーンスプロケット３３を固設し、更に
外枠１３の基板上に固設した駆動モーター３４の駆動軸
３５にもチェーンスプロケット３６を設けて、これらチ
ェーンスプロケット３３と３６との間にチェーン３７を
掛は渡しである。

一方上記中介軸３２の内端には２ケのチェーンスフロケ
ット３８．３９を装備してあり、一方のチェーンスプロ
ケット３８と下部ローラーコンベヤー７の適宜ローラー
９のローラー軸１０に固設したチェーンスプロケッ）４
０との間にチェーン４１を−Ｊ［渡し、他方のチェーン
スプロケット３９と上部ローラーコンベヤー６の適宜ロ
ーラー９のローラー軸１０に固設したチェーンスプロケ
ット４２との間に同じくチェーン４３を桂１け渡して、
上記駆動モーター３４の駆動力を上下のローラーコンベ
ヤー６７に伝達し、これらを駆動するようにしである。

これらチェーンスプロケット３８．３９と中介軸３２と
の間には公知のラチェット機構あるいは摩擦クラッチ等
の中介機構を介在させ、駆動モーター３４の作動時には
、その駆動力を上下のローラーコンベヤー６．７に伝達
するが、駆動モーター３４の不作動時であってローター
１の正転回動時には両チェーンスプロケット３８．３９
が中介軸３２に対してフリーとなるようにしである。

第４図に上記中介機構として公知のラチェット機構４４
を使用した実施例が示してあり、第５図に同じく公知の
摩擦クラッチ４５を使用している実施例が示しである。

又図中４６．４６ｄローラーコンベヤーのローラー９に
装着した位置規制リングで、ローラーコンベヤー上に釦
ける搬送物の位置を正しい位置にふ゛く為のものである
。

更に図中４７がりフタ−で、第３図に示す通り上記−上
下のローラーコンベヤー６．７に臨１せて設けである。

即ち該上下のローラーコンベヤー６．７に臨１せて上記
上下の連結横杆４．５間に一対の案内レール４８．４８
を固設し、この案内レール４８．４８を挾んで転動する
転動輪４９．４９を備えた一対の板体からなり而も連杆
５１によって連結されたりフタ−主体５０を設け、この
リフター主体５０に下部ローラーコンベヤー７のローラ
ー９．９間に張り出させたフォーク部材５２．５２を設
けである。

更に５３がシリンダーで、ローター１の円板２．３間に
架橋した別の横杆５４に取付けてあり、その下端を上記
リフター主体５０の連杆５１に連結させである。

斯かる構成からなる本考案装置に釦いて、図面に示す状
態は、搬送物の受入れ待機状態にある。

而して搬送物が受は入れ側のローラーコンベヤＡから送
り込１れると、駆動モーター３４を作動させてその駆動
軸３５のチェーンスプロケット３６、チェーン３７、チ
ェーンスプロケット３３、中介軸３２、ラチェット機構
４４又は摩擦クラツチ４５、チェーンスプロケット３８
．３９、チェーン４１．４３及びチェーンスプロケツ）
４０．４２と駆動力を伝達し、上下夫々のローラーコン
ベヤー６．７を作動して搬送物を受は入れる。

そして搬送物が充分送り込寸れ、搬送物停止用ストッパ
ー１２に当ってその移送が停止された位置で駆動モータ
ー３４の作動を停止する。

その後上記シリンダー５３を作動させてリフター４７を
上動し、そのフォーク部材５２．５２によって搬送物を
押し上げ、この搬送物を該フォーク部材５２．５２と上
方のローラーコンベヤー６との間に挾持固定する。

而る後正逆転駆動モーター２４を正転させて。

その駆動力を駆動軸２５、チェーンスプロケット２６、
チェーン２８、チェーンスプロケツ）２７、軸２１．図
示しないチェーンスプロケットトチェーン、及ヒチェー
ンスプロケット３０並びに軸２９と伝達し、駆動ローラ
ー１８を正転させる。

而してこの駆動ローラー１８はスプリング２３の弾圧力
によってローター１の円板３に弾圧圧接しであるからそ
の回転力がローター１に伝達し、このロータ１を第２図
上時計方向に回動し、とのローター１が１８０度回動し
た位置で上記正逆転駆動モーター２４の作動を停屯する
。

このローター１の正転回動時に、上下のローラーコンベ
ヤー６及び１が中介軸３２を中心として節回回動をする
為、チェーン４１，４３とチェーンスプロケット３８．
３９との間に変位作用が生じ、該チェーン４１，４２に
帳力が働くが、本考案では上記チェーンスプロケット３
８．３９と中介軸３２との間にラチェット機構４４又は
摩擦クラッチ４５を介在させであるから、該チェーンス
プロケット３８．３９がフリーとなり、ローラーコンベ
ヤー６及び７のローラー９を回転させることはない。

従って搬送物は上記した通りリフター４７と上部ローラ
ーコンベヤー６とい間に挾持されて反転される。

その後シリンダー５３を復帰作動してリフタ４７を戻し
、搬送物に対する挾持作用を解除する。

そして次に駆動モーター３４を駆動し、上記搬送物の受
は入れ時と同様にしてローラーコンベヤー６．７を作動
すれば、搬送物は下方に位置する上部ローラーコンベヤ
ー６の送り出し作用を受けて送り出し側の駆動ローラー
コンベヤーＢ上に反転された状態で送り出される。

そして搬送物が充分に送り出された状態で駆動モーター
３４を停止し、正逆転駆動モーター２４を逆転させ、上
記同様にしてロータ１を１８０度逆転回動させ、図示位
置の待機状態に戻す。

この逆転作動時には、上記中介機構としてラチェット機
構４４を使用している実施例では上下のローラーコンベ
ヤー６及び７のローラー９が回転されることになるが、
装置内には搬送物が存在しないので伺ら支障はない。

叙上の如く本考案装置では、上下のローラーコンベヤー
を作動させる為のチェーン伝達機構に釦いて、中介軸に
装備したチェーンスプロケットと中介軸との間に、ラチ
ェット機構、摩擦クラッチ等の中介機構を介在させ、搬
送物を反転させる為にローターを回動する際には上記チ
ェーンスプロケットをフリーとしてローラーコンベヤー
のローラーを回転しないようにしたから、反転作動時に
搬送物を安定させることができ、安全性の高い反転装置
とすることができた効果を有する。

而も本考案ではりフタ−を装備し、搬送物の反転時にこ
の搬送物をリフターと１部ローラコンベヤーの間に挾持
固定するようにしたから、この点でも搬送物を安定させ
ることができ安全であるばかりでなく、寸法の小さい搬
送物をも安定して反転操作を行い得る。

従って種々の大きさの搬送物の反転を一台の装置で行い
得る大きな実用上の効果を有する

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案反転装置を含む搬送物搬送ラインの一部
を示す正面図、第２図は本考案反転装置の正面図、第３
図は同じくその側面図、第４図は本考案装置の要部の一
実施例を示す断面図、第５図は同じく要部の他の実施例
を示す断面図である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相互に対向する一対の円板２．３間を上下夫々少なくと
   も一対づつの連結横杆４．５によって連結してロータ１
   を構成し、上下の連結海杆４．５に互いに対向して位置
   する上部ローラーコンベヤー６並びに下部ローラーエン
   ベヤ−７を設け、これら上下のローラーコンベアー６．
   ７の一端間に搬送物停止装置用ストッパー１２を固設す
   る一方、外枠１３内の下方位置に平行する一対の回転軸
   １５．１５を軸支して夫々の回転軸１５．１５の両端位
   置に受はローラー１６．１６を設け、これら受はローラ
   ー１６．１６上に上記ローター１の一対の円板２．３を
   載置して該ローター１を回転可能に支持すると共に、駆
   動モーター２４０回転力を受けて回転作動する駆動ロー
   ラー１８を外枠上方位置に位置付け、この駆動ローラー
   １８を上記ローター１の円板３上縁に弾圧圧接させて該
   ローター１を回動駆動するようにし、且つローター１の
   何れか二方の円板３の中ノ白立置に中介軸３２を軸支し
   てこの中力重心２に設けたチェーンスプロケット３３と
   外枠１３０基板上に固設した駆動モーター３４の駆動軸
   ３５に設けたチェーンスプロケット３６との間にチェー
   ン３７を担は渡す一方該中介軸３２に駆動モーター３４
   の駆動時には中介軸３２と一体的に回転するがローター
   １の正転時には中介軸３２に対してフリーとなるようラ
   チェット機構４４、摩擦クラッチ４５等の中介機構を介
   して一対のチェーンスプロケット３８．３９を設け、こ
   れらチェーンスプロケット３８．３９と上下夫々のロー
   ラーコンペ−ｔ＝−６，７の適宜ローラー９に設けたチ
   ェーンスプロケット４０．４２との間にチェーン４１，
   ４３を掛は渡す一方、上記上下のローラーコンベヤー６
   ．１に端型せて上記上下の連結横杆４．５間に一対の案
   内レール４８．４８を固設し、この案内レール４８．４
   ８を挾んで転動する転動輪４９．４９を備えたリフター
   主体５０を設け、このリフター主体５０に下部ローラー
   コンベヤー７のローラー９．９間に張り出させたフォー
   ク部材５２．５２を設け、上記リフター主体５０にシリ
   ンダー５３を連結したりフタ−４７を装備してなる搬送
   物反転装置。