JPS5943126Y2 - 車両用送風機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、例えばパンタイプの自動車等の車両に取付
けられる送風機にあって、外気やこれに伴う塵の車室内
への侵入を防止するエアカーテンとしての機能と、車室
内の空気全循環させるサーキュレータとしての機能とを
有するものに関する。

例えばパンタイプ車両にあっては、車体の側面に設けら
れている出入口の開口面積が大きく、そのために出入口
のドア全開くと外気やこれに伴う塵が多量に車室内へ入
り冷暖房効果を失わせると共に乗員の健康を害する欠陥
があるし、また、車室内が広いために均等な温度分布を
得ることができなかった。

そこで、この考案は、横長のケースに吸入口と吹出口と
全形成すると共に、前記ケースに横長のファンを収納し
て送風機を構成し、この送風機全車両出入口の上方部の
車体に回動自在に取付けて、前記吹出口から吹き出され
る空気が前記出入口に沿う位置と車室内へ斜めに向かう
位置とに切換自在として、エアカーテン及びサーキュレ
ータの機能をもたせて、外気や塵の侵入を防ぐと共に、
車室内を均等な温度に保てるようにしたものである。

次に、この考案の実施例を図面により説明する。

第１図に督いて、パンタイプ車両の車体１全内側から見
た図が示され、該車両の車体１の側面には出入口２が設
けられ、該出入口２のドア３が開かれた状態となってい
る。

このドア３は、パンタイプ車両にあっては、スライド式
のものが多く用いられ、出入口２が大きな開口面積を有
している。

送風機４は出入口の上方部の車体１に水平に設けられて
いる。

この送風機４は第２図に示すような構成をなしており、
外側に横長のケース５全具備し、該ケース５に吸入口６
と吹出ロアとが形成され、吸入口６にはフィルタが装着
されている。

送風機４０ケース５内には、クロス７０−ファン等の横
長のファン８とこのファン８を回転させるモータ９ が
収納されている。

したがって、このモータ９によりファン８が回転すると
、吸入口６から車室内の空気がケース５内に吸い込１れ
、吹出ロアから吹き出される。

送風機４は車体１に固設のプラケット１０にケース５の
両側に突設の軸１１を介して回動自在に取付られ、この
軸１１にはハンドル１２が延設され、搭乗者がこのハン
ドル１２を回動させることで送風機４自体も軸１１全中
心として回動され、これにより吹出ロアの方向が変化さ
れるものである。

再び第１図に戻って、１３はフロントガラス、１４は前
方シート、１５は車両の床面、１６は天井である。

第１図の状態は前述した通り、出入口２のドア３が開け
られた状態であるため、搭乗者はノ・ンドル１２により
送風機４を回転させて吹出ロアから吹き出される空気が
出入口２に沿う位置に切換える。

その結果車室内の空気は矢印のように出入口２に沿って
下方へ流出され、エアカーテンとして働かせることがで
きる。

このため外気や塵の車室内への侵入を防ぐことができる
。

第２図にあっては、出入口２のドア３が閉じられた状態
が示され、そのような際にはエアカーテンとして働かせ
る必要はないので、搭乗者はハンドル１２により送風機
４を回転させて吹出ロアから空気が斜めに吹き出される
ようにその位置を切換え、車室内の空気は矢印のように
吸入口６から吸入され、吹出ロアから空気が矢印のよう
に斜め方向に吹き出され、サーキュレータとして働かせ
ることができる。

このため車室内を均等な温度に維持することができる。

第４図にかいて、送風機４の吹出方向の切換をドア３の
開閉時の力を利用してドア３の開閉と連動させる構成が
図示されている。

即ち、出入口２の上方にリンク１７を軸１８全支点とし
て回動自在に設け、該リンク１７の上方端にスプリング
１９を取付けて引っ張り、図の実線のようにし、更に上
方端にワイヤ２０を接続し。

該ワイヤ２０の他端全送風機４の軸１１に固着のクラン
クレバー１１ａに接続すると共に、ドア３の上端に、前
記リンク１７の下方端をドア３の開時に押圧するドアア
ッパーレバ−２１全固着しである。

ドア３が開くことで、ドアアッパーレバー２１は、二点
鎖線のように動き、リンク１７の下方端を押圧し、二点
鎖線のように軸１８を支点として時計方向へスプリング
１９に抗して回動させ、ワイヤ２０を介して、その動き
全伝えて送風機４全二点鎖線のように回転させる。

これにより送風機４の吹出ロアは、出入口２に沿って空
気が吹き出されるように切換わるものである。

そして、ドア３を再び閉じれば、ドアアッパーレバー２
１とリンク１７との係合が解かれ、スプリング１９によ
りリンク１７は実線の位置に戻り、送風機４もそれにつ
れて実線の位置に戻され、サーキュレータの働きが行わ
れるようになつものである。

なか、この考案の実施例として図示しないが、ドア３の
開閉をスイッチ等で検出して、モータにより送風機４の
方向を変えるようにしても良いものである。

この考案は上述のように、車両の出入口の上方部に横長
の送風機を取付けると共に、その送風機全回転させて吹
出方向を変えるようにして、エアカーテンとしての機能
とサーキュレータとしての機能とを持たせるようにした
ので、外気や塵の車室内への侵入を防止することができ
ると共に、車両のエアコンユニットからダクト全弁して
車両出入口に空気を送る装置と比較すると、この考案に
釦いては、送風機をエアコンユニットとは独立して設け
であるので、ダクトが不要であり、そのため各吹出口か
ら車室内に吹き出される空気の割合全孔したり、通風抵
抗を増大させたりすることがなく、冷房や暖房の性能全
効果的に発揮せしめることができ、更に送風機全横長と
してデッドスペースたる出入口の上方に設けるようにし
たので、車室内のスペース全狭めることなく広く有効に
利用することができる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は車体を内側から見た要部の斜視図、第２図は送
風機の一部切欠の正面図、第３図は車体全内側から見た
要部の斜視図（送風機が第１図より回動された状態を表
している。 ）、第４図はこの考案の他の実施例を示す構成図である
。 １・・・・・・車体、２・・・・・・出入口、３・・・
・・・ドア、４・・・・・・送風機、５・・・・・・ケ
ース、６・・・・・・吸入口、７・・・・・・吹出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横長のケース５に吸入口６と吹出ロアと全形成すると共
   に、前記ケース５に横長の７７ン８を収納して送風機４
   を構成し、この送風機４全車両出入口２の上方部の車体
   １に回動自在に取付けて、前記吹出ロアから吹き出され
   る空気が前記出入口２に沿う位置と車室内へ斜めに向か
   う位置とに切換自在としたことを特徴とする車両用送風
   機。