JP2507857Y2 - 車両の空調装置用ダクト - Google Patents

車両の空調装置用ダクト

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JP2507857Y2
JP2507857Y2 JP1990092626U JP9262690U JP2507857Y2 JP 2507857 Y2 JP2507857 Y2 JP 2507857Y2 JP 1990092626 U JP1990092626 U JP 1990092626U JP 9262690 U JP9262690 U JP 9262690U JP 2507857 Y2 JP2507857 Y2 JP 2507857Y2
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duct
glove box
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JP1990092626U
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雅宏 瀬川
祐輔 高橋
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両の空調装置用ダクトに関する。更に詳し
くは上部に開口部が設けられたグラブボックスの上方を
通るダクトに関するものである。
[従来の技術] クーラユニット、ヒータユニット等の空調機器から吹
出されたエアは、インストルメントパネル近傍に設けら
れたダクトを通りインストルメントパネルの両端近傍に
車室に向って取付けられたサイドレジスタから放出され
る。夏場の高温多湿時にこの空調機器を使用すると、冷
気の通るダクトの外面には周囲の高温多湿の空気が急激
に冷やされ結露し、更に結露水となって落下する。特
に、このダクトが助手席の前方の上部に開口部が設けら
れたグラブボックスの上方を通る場合には、その結露水
がそのまま落下するとグラブボックスに収納された書類
等の収納物を濡らす問題点があった。
また、トラックや四輪駆動車等の車高の高い車両にお
いては、ドアを開けて乗車せずにグラブボックス内の収
納物を取出すときに、開放したグラブボックスの上方の
隙間からインストルメントパネルの内部が見える問題点
があった。
従来、これらの問題点を解決するために、第4図に示
すように、ロアカバー1がインストルメントパネル3と
別に形成され、ロアカバー1の開口部にグラブボックス
2が取付けられ、ロアカバー1の上部にひさし状のカバ
ー1aを一体的に設けて助手席側のインストルメントパネ
ル3の下部に装着されたグラブボックスのカバー構造が
知られている。このカバー構造では、上記ひさし状のカ
バー1aにより、インストルメントパネル3の内頂部近傍
を通っているダクト4からの結露水がグラブボックス2
内に落下しなくなり、かつグラブボックス開放時のイン
ストルメントパネル内部が隠され、車室内の見栄えが良
好になっている。
一方、インストルメントパネル内のエアダクトがグラ
ブボックスの上方に車幅方向に延び設けられ、可撓性シ
ートからなる遮蔽部材の上端がエアダクトの車体前後方
向後面に止着されかつ下端がグラブボックスの奥壁の車
体前後方向前側に垂れ下げられたグローブボックスの構
造が開示されている(実開昭63−110136)。このグロー
ブボックスの構造では、グラブボックスの開放時には遮
蔽部材がボックス本体とインストルメントパネルとの間
の隙間を塞くため、車室内の見栄えを損なわず、またグ
ラブボックスの閉止時にはエアダクトに結露した水滴が
遮蔽部材により吸収されるため、上記水滴がグラブボッ
クス内及びフロア上に落ちないようになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記従来のグラブボックスのカバー構造及び
グローブボックスの構造では、カバー又は遮蔽部材がイ
ンストルメントパネル又はエアダクトと一体的には形成
できず別部材で形成してるために、部品点数が増え、そ
の結果、取付工数が増加しコストを押上げる不具合があ
った。
また、上記従来のグローブボックスの構造では、グラ
ブボックスの奥壁と遮蔽部材とが接触しているため、グ
ラブボックスの開閉時に上記奥壁と遮蔽部材とが摺動す
ることにより、こすれ音や摩耗が発生したり、グラブボ
ックスの開閉操作力が増大したりする問題点もある。
更に、上記従来のグローブボックスの構造では、車両
走行時の振動等により、遮蔽部材が奥壁に対して相対的
に振動するため、異音を発生する問題点もある。
本考案の目的は、部品点数及び取付工数を増加させず
に、グラブボックスを開けたときの見栄えを良くし、か
つグラブボックス内の収納物を濡らさない車両の空調装
置用ダクトを提供することにある。
本考案の別の目的は、グラブボックスを開閉してもこ
すれ音や摩耗が発生することがなく、グラブボックスの
開閉操作力を増大することもなく、更に車両走行時の振
動等によっても異音を発生することがない車両の空調装
着用ダクトを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第1図を用いて説明する。
本考案は、車両のインストルメントパネル10近傍に設
けられた空調機器12,13から吹出されたエアを、インス
トルメントパネル10の両端近傍に車室に向って取付けら
れたサイドレジスタ14に導く車両の空調装着用ダクトの
改良である。
その特徴ある構成は、インストルメントパネル10に取
付けられたグラブボックス19の開口部の上方を通るダク
ト本体16cと、ダクト本体16cの下端にこのダクト本体16
cと一体的に設けられグラブボックス19の幅より長く延
びて形成されかつ一端がダクト本体16cの前方に車幅方
向に延びるリインフォースメント21に取付けられたカバ
ー16dとを備え、カバー16dがダクト本体16cの外面に結
露して流下する結露水を集めてダクト本体16cの端部に
導くように構成されたところにある。
[作用] ダクト本体16cの外面に結露した結露水はこのダクト
本体16cの下端に設けられたカバー16d上に集まってダク
ト本体16cの端部に導かれ、常に一定の場所に落下す
る。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図〜第3図に示すように、インストルメントパネ
ル10近傍には空調装置11の空調機器であるクーラユニッ
ト12及びヒータユニット13が設けられる。これらのユニ
ット12及び13はダクト16を介してサイドレジスタ14に接
続される。クーラユニット12の吸入口は車外又は車室の
エアをクーラユニット12又はヒータユニット13に送るブ
ロア17の吹出口に連通し、クーラユニット12の吹出口は
2つの流路12a及び12bに連通する(第3図)。
ヒータユニット13の吸入口はクーラユニット12の一方
の流路12aに連通し、ヒータユニット13の吹出口は流路1
3aに連通する。この流路13aはクーラユニット12の他方
の流路12bに合流し、ここでレジスタ用吹出口18が形成
される。サイドレジスタ14はインストルメントパネル10
の右端近傍に開口部を車室に向けて取付けられた運転席
側サイドレジスタ14aと、インストルメントパネル10の
左端近傍に開口部を車室に向けて取付けられた助手席側
サイドレジスタ14bとを備える(第3図)。
ダクト16はレジスタ用吹出口18と運転席側サイドレジ
スタ14aとを連通する運転席側ダクト16aと、レジスタ用
吹出口18と助手席側サイドレジスタ14bとを連通する助
手席側ダクト16bとを備える(第3図)。本実施例の特
徴ある構成は、助手席側ダクト16bが、インストルメン
トパネル10に取付けられたグラブボックス19の開口部の
上方を通るダクト本体16cと、ダクト本体16cの下端にこ
のダクト本体16cと一体的に設けられたカバー16dとを備
えたところにある。ダクト本体16cはインストルメント
パネル10の内頂部近傍に車幅方向に延びて設けられ、グ
ラブボックス19はインストルメントパネル10に形成され
たグラブボックス19取付部にグラブボックス19の下端を
枢着することにより開閉可能に取付けられる。グラブボ
ックス19の上面には開口部が形成され、この開口部から
グラブボックス19内に書類等の収納物が収納されるよう
になっている。
カバー16dはグラブボックス19の幅より長く延びて形
成される、即ちカバー16dの長手方向の両端はグラブボ
ックス19の幅方向の両端よりそれぞれ突出して設けられ
る。またカバー16dの一端はダクト本体16cの前方に車幅
方向に延びるリインフォースメント21にブラケット21a
を介して取付けられ、カバー16dは助手席側サイドレジ
スタ14bに向うに従って僅かに下方に傾斜して設けられ
る。
このような構成の車両の空調装置用ダクトでは、夏場
の高温多湿時に空調装置11を使用すると、クーラユニッ
ト12からの冷えたエアが流路12a、13a又は12bを通り、
ダクト16とサイドレジスタ14を通って車室に導かれる
(第3図)。冷やされたダクト16外面に周囲の高温多湿
の空気が触れるとこの空気が冷やされ、この空気中に含
まれていた湿分がダクト16の外面に結露する。この結露
水はダクト16外面を伝わって流下する。
助手席側ダクト16bのダクト本体16cの下端にはカバー
16dが設けられているために、結露水はこのカバー16d上
に集まる(第1図)。結露水は助手席側サイドレジスタ
14b方向に傾斜したカバー16dを通って助手席側サイドレ
ジスタ14b方向に流れ、グラブボックス19の外に落下す
る。この結果、グラブボックス19に収納された収納物が
濡れることはない。また、カバー16dはグラブボックス1
9を開けたときに、第1図の実線矢印の方向から見て
も、インストルメントパネル10の内部が見えないように
隠し、見栄えを良くしている。
なお、実施例ではカバーを助手席側ダクトだけに設け
たが、これは一例であって結露水が落ちてはならない場
所があれば運転席側ダクト等に設けてもよい。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、グラブボックス
の開口部の上方をダクト本体が通り、ダクト本体の下端
に一体的に設けられたカバーの一端をリインフォースメ
ントに取付けたので、ダクト本体の外面に結露した結露
水が上記カバー上に集まってダクト本体の端部に導か
れ、常に一定の場所に落下する。この結果、結露水がグ
ラブボックス内に落下しないので、グラブボックス内の
収納物を濡らすことはない。また、カバーはダクト本体
に一体的に設けられているので、部品点数及び取付工数
を増加させることはない。また、グラブボックスを開け
たときにカバーがインストルメントパネルの内部が見え
ないように隠すので、グラブボックスを開けたときの見
栄えを良くすることができる。
またグラブボックスの奥壁と遮蔽部材とが接触してい
るため、グラブボックスの開閉時に上記奥壁と遮蔽部材
とが摺動することにより、こすれ音や摩耗が発生した
り、グラブボックスの開閉操作力が増大したり、或いは
車両走行時の振動等により、遮蔽部材が奥壁に対して相
対的に振動して異音を発生したりする従来のグローブボ
ックスの構造と比較して、本考案ではカバーがグラブボ
ックスの上方に離れて設けられているので、グラブボッ
クスを開閉してもこすれ音や摩耗が発生することはな
く、グラブボックスの開閉操作力を増大することもな
く、更に車両走行時の振動等によっても異音を発生する
ことはない。
更に遮蔽部材が殆ど剛性のない可撓性を有する材料で
形成されているため、エアダクトの剛性を上記遮蔽部材
により向上することができない従来のグローブボックス
の構造と比較して、本考案ではカバーがダクト本体と一
体的に設けられる、即ちカバーがダクト本体と同一の剛
性を有する材料により形成され、かつカバーの一端がリ
インフォースメントに取付けられているため、このカバ
ーによりダクト本体の剛性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の車両の空調装置用ダクトの第
2図のA−A線断面図。 第2図はそのダクトを含むインストルメントパネルの分
解斜視図。 第3図はそのダクトを含む空調装置の構成図。 第4図は従来例を示す第2図に対応する分解斜視図。 10:インストルメントパネル、11:空調装置、12:クーラ
ユニット(空調機器)、13:ヒータユニット(空調機
器)、14:サイドレジスタ、16:ダクト、16c:ダクト本
体、16d:カバー、19:グラブボックス、21:リインフォー
スメント。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のインストルメントパネル(10)近傍
    に設けられた空調機器(12,13)から吹出されたエア
    を、前記インストルメントパネル(10)の両端近傍に車
    室に向って取付けられたサイドレジスタ(14)に導く車
    両の空調装置用ダクトにおいて、 前記インストルメントパネル(10)に取付けられたグラ
    ブボックス(19)の開口部の上方を通るダクト本体(16
    c)と、 前記ダクト本体(16c)の下端に前記ダクト本体(16c)
    と一体的に設けられ前記グラブボックス(19)の幅より
    長く延びて形成されかつ一端が前記ダクト本体(16c)
    の前方に車幅方向に延びるリインフォースメント(21)
    に取付けられたカバー(16d)と を備え、 前記カバー(16d)が前記ダクト本体(16c)の外面に結
    露して流下する結露水を集めて前記ダクト本体(16c)
    の端部に導くように構成された ことを特徴とする車両の空調装置用ダクト。
JP1990092626U 1990-09-03 1990-09-03 車両の空調装置用ダクト Expired - Lifetime JP2507857Y2 (ja)

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