JPS5943045A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS5943045A
JPS5943045A JP15488182A JP15488182A JPS5943045A JP S5943045 A JPS5943045 A JP S5943045A JP 15488182 A JP15488182 A JP 15488182A JP 15488182 A JP15488182 A JP 15488182A JP S5943045 A JPS5943045 A JP S5943045A
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vinyl chloride
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tetrahydrofuran
thf
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Koji Azuma
東 幸次
Toru Yokota
透 横田
Jun Ozaki
純 尾崎
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加工性にすぐれ、かつ圧縮永久歪の小さい軟質
成形品を与える塩化ビニル系樹脂組成物に関するもので
ある。
塩化ビニル樹脂は一般に化学的、物理的性質にすぐれて
おり、可塑剤を配合することにより適度の弾力性を有し
、柔軟性に富む軟質成形品を与えるので、フィルム、シ
ート、チューブ、容器等各種成形品用樹脂原料として多
用されている。
しかしながら、軟質塩化ビニル樹脂成形品はクリープ特
性が悪く、応力を取除いたときの復元性に劣る(圧縮永
久歪が大きい)という欠点を有する。たとえば一般に広
く使用されている平均重合度1,000〜1,300の
塩化ビニル樹脂に可塑剤を配合して得られる軟質成形品
は、JIS K6301に基づいて測定した圧縮永久歪
(条件:70℃×22時間、25%圧縮)が60〜70
%ときわめて大きく、このためパッキン等小さい圧縮永
久歪が要求される用途への使用が制限されている。
重合度のより高い塩化ビニル樹脂を使用することにより
、圧縮永久歪がある程度改善されることは公知であるが
、平均重合度2,000〜3,000を有する塩化ビニ
ル樹脂の場合でも圧縮永久歪はなお55〜60%と大き
く、その用途分野を広げるには至らない。
一方、塩化ビニルの重合時にその重合系中にジアリルフ
タレート、ジアリルアジペート等の多官能性化合物を添
加して得たゲル分含有塩化ビニル系樹脂を使用すること
により、低圧縮永久歪の軟質成形品を作る方法が提案さ
れているが、このゲル分含有塩化ビニル系樹脂は成形加
工性が非常に悪いという欠点がある。
本発明者らはかかる点にかんがみ鋭意研究を重ねた結果
、特定量のゲル分を持つ塩化ビニル系共重合体と架橋ゴ
ム状物質との混合物を樹脂成分として使用することによ
り、良好な成形加工性が確保でき、成形品の圧縮永久歪
が一段と改良されることを確認し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は(イ)塩化ビニル単量体と1分子中
に少なくとも2個のエチレン性二重結合を有する化合物
とを共重合させて得られる、テトラヒドロフランに対す
る不溶解分30〜80重量%、膨潤倍率8以上の塩化ビ
ニル系共重合体100重量部と、(ロ)テトラヒドロフ
ランに対する溶解分が70重量%以下である架橋ゴム物
質5〜50重量部と、(ハ)可塑剤30〜200重量部
とからなる塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである
以下本発明を詳細に説明する。
本発明にかかわる塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニ
ル単量体と1分子中に少なくとも2個のエチレン性二重
結合を有する化合物とを共重合して得られる、特定量の
テトラヒドロフラン不溶解分を含有する、共重合体であ
る。
上記エチレン性二重結合を有する化合物としては、比較
的低分子量のジエン系ポリマー(分子中に複数個のエチ
レン性二重結合を有する)例えば1,4−トランス−ブ
タジエンポリマー、1,4−シス−ブタジエンポリマー
、1,2−ブタジエンポリマー、ポリブタジエンの末端
基を置換したα,ω−ポリブタジエングリコールおよび
α,ω−ポリブタジエンジカルボン酸、1,4−トラン
ス−イソプレンホモポリマー、1,4−シス−イソプレ
ンホモポリマー、クロロプレンホモポリマー、スチレン
−ブタジエンコポリマー、アグリロニトリル−ブタジエ
ンコポリマーなどが使用されるほか、多官能性単量体化
合物例えばジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジ
アリルアジペート等のジアリルエステル類、エチレング
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート等のジあるいはトリ(メタ)アクリルエス
テル類、トリアリルシアヌレート、ジビニルベンゼン、
エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、メタ
クリル酸ビニル、クロトン酸ビニル、アジピン酸ジビニ
ルなどが使用される。
塩化ビニルに対する上記エチレン性二重結合を有する化
合物の望ましい共重合比は、そのエチレン性二重結合を
有する化合物の種類に応じ個々に決定されるので、これ
を画一的に述べることはできないが、いずれについても
生成共重合体に関しテトラヒドロフランに対する不溶解
分30〜80重量%、膨潤倍率8以上という要件が満足
される必要がある。これはテドラヒドロフランに対する
不溶解分が30重量%以下であると圧縮永久歪の改良効
果が小さく、80重量%以上では加工性が悪くなって成
形作業が困難となるし、一方テトラヒドロフランに対す
る膨潤倍率が8よりも小さい場合にも圧縮永久歪の改良
効果が小さくなることによるものである。
なお、塩化ビニル単量体にはこれと共重合し得るモノマ
ー例えば酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、塩化ビニ
リデン、アクリロニトリル、アクリル系モノマーなどを
少量併用することは差支えない。
本発明において、テトラヒドロフランに対する不溶解分
(または溶解分)および膨潤倍率とは下記の条件で測定
した値を言うものとする。
テトラヒドロフラン(THF)に対する不溶解分(また
は溶解分)および膨潤倍率の測定:サンプル1gを10
0mlの比色管に入れ、THF80mlを加え、常温で
十分よく振とうする。75〜85℃の湯浴に比色管を入
れ、加熱振とうする。これを5分間行う。常温まで冷却
し100mlの標線までTHFを入れ、再びよく振とう
する。
一昼夜静置後、THF不溶部分の容積を読み取りこれを
THFを入れる前の樹脂のみかけ容積で割り、これを膨
潤倍率とする。
上澄みの部分を10mlピペットで抜取り、THFを乾
燥除去し、樹脂分を精秤し(W)、これを10倍する。
そして最初のサンプル量1gで割り、100倍してこれ
をTHF可溶分(%)とした。
また、不溶解分は下記式により算出したものである。
つぎに、(ロ)成分としての架橋ゴム状物質は、一般に
使用されているテトラヒドロフランによく溶ける天然ゴ
ム(NR)やアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)等ではなく、これらの部分架橋すなわち製造時に多
官能性化合物と共重合したり、製造後に架橋構造を導入
したものであることが必要である。これらは外見ゴム状
物質である必要はなく、下記に例示するように樹脂状物
質でもよい。
(ロ)成分の具体例としては、部分架橋した、NBR、
NR、アクリルゴム、塩素化ポリエチレン、エチレン−
酢酸ビニル(EVA)コポリマー、ウレタンゴムあるい
はこれらを基体とするメチルメタクリレート−スチレン
−ブタジエン共重合体(MBS)、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、メチルメタ
クリレート−ブチルアクリレート−スチレン共重合体(
MAS)、アクリロニトリル−ブチルアクリレート−ス
チレン共重合体(AAS)等を挙げることができる。
本発明においてに、上記(ロ)成分はテトラヒドロフラ
ンに対する溶解分が70重量%以下であること、換言す
ればテトラヒドロフランに対する不溶解分が30重量%
以上である架橋ゴム状物質であることが必要とされる。
この溶解分が70重量%以上であると圧縮永久歪の改良
が不十分となり、本発明の目的が達成されない。
(ハ)成分としての可塑剤は、従来塩化ビニル樹脂の軟
質成形品製造に使用されていたものであればいずれのも
のでもよく、これにはジブチルフタレート、ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート等のフタル酸エステル類、ジオ
クチルアジペート、ジオクチルセバケート等の脂肪族多
塩基酸のアルキルエステル、トリクレジルホスフェート
等のリン酸アルキルエステル、その他エポキシ化大豆油
、低重合度ポリエステル等が例示される。
本発明にかかわる塩化ビニル系樹脂組成物は、以上述べ
た(イ)成分、(ロ)成分および(ハ)成分を主要成分
とするものであるが、各成分の配合割合は(イ)成分の
100重量部当り、(ロ)成分5〜50重量部、(ハ)
成分30〜200重量部とする必要がある。
(ロ)成分の配合割合が5重量部以下では改良効果が小
さく、一方50重量部より多いと得られる成形品が硬く
なると同時に、改良効果の向上が小さくなり経済的に不
利となるばかりでなく、塩化ビニル樹脂が本来有する諸
特性が減殺されるようになるので好ましくない。一方(
ハ)成分の配合割合が30重量部以下では成形品が硬く
なり、軟質成形品を得る目的が達成されないし、また2
00重量部以上とすると成形品がやわらかくなりすぎる
なお、本発明の組成物には必要に応じ各種添加剤例えば
安定剤、滑剤、充てん剤、顔料等が加えられる。
各原料成分の配合、混練、成形加工の操作は、従来塩化
ビニル樹脂における成形加工の操作と同様であり、特別
な方法を採用する必要はない。成形原料の形体もペレッ
ト状あるいは粉粒状のいずれでもよく、外観にすぐれた
軟質成形品が得られる。
このように本発明によれば、従来の塩化ビニル系樹脂の
良好な成形加工性を確保したうえで、弾性にすぐれ、圧
縮永久歪が顕著に改良された、しかも塩化ビニル樹脂本
来の諸性質(特長)を備えた軟質成形品が得られる。
つぎに具体的実施例をあげる。
実施例 ¥塩化ビニル共重合体の製造¥ 内容積100lのスプレー製重合器に水50Kg、部分
けん化ポリビニルアルコール20g、塩化ビニル25K
g、α−クミルパーオキシネオデカネート20g、さら
には第1表に示す架橋用モノマーを所定量仕込み、同表
に示す条件(架橋用モノマーの添加時期、反応温度、反
応停止時反応率)で重合反応させた。未反応モノマーを
回収し、重合終了後内容物を取出し脱水乾燥して塩化ビ
ニル系重合体を得た(No.1〜8)。この各共重合体
についてのテトラヒドロフラン(THF)に対する不溶
解分および膨潤倍率を調べたところ、第1表に示すとお
りであった。なお、同表には反応温度を同条件として塩
化ビニルを単独で重合した例(No.9)を併記した。
〔使用した架橋用モノマー〕
DAP:ジアリルフタレート DAM:ジアリルマレート C−1000:1,2−ポリブタジエン(日本曹達社製
) A−HD:1,6−ヘキサングリコールジアクリレート ¥架橋ゴム物質¥ 架橋ゴム物質としては下記第2表に示すものを使用した
なお、下記の架橋ゴム物質はいずれも粉状のものである
¥成形試験及び物性測定¥ 塩化ビニル共重合体100重量部、架橋ゴム物質(配合
部数は第3表に示すとおり)、可塑剤としてジ−2−エ
チルヘキシルフタレート100重量部およびBa−Zn
系安定剤3重量部からなる樹脂組成物を180℃のロー
ルで混練を行なった。
混練は樹脂組成物がロールに巻き付いてから10分間行
った。この際樹脂組成物のロールへの巻き付付き時間を
調べた。
他方上記のようにロール混練して得たロールシートにつ
いて圧縮永久歪および硬度を測定した。
圧縮永久歪の測定:JIS K 6301に基づき、7
0℃×22時間、25%圧縮の条件で測定した。ただし
テストピースの作成は180℃のプレスにて行った。
硬度:圧縮永久歪の測定に用いたと同様のテストピース
についてJIS K 6301に基づいて測定した。〔
ショア硬度(A)〕。
結果は第3表に示すとおりであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)塩化ビニル単量体と1分子中に少なくとも2
    個のエチレン性二重結合を有する化合物とを共重合させ
    て得られる、テトラヒドロフランに対する不溶解分30
    〜80重量%膨潤倍率8以上の塩化ビニル系共重合体1
    00重量部、 (ロ)テトラビドロフランに対する溶解分が70重量%
    以下である架橋ゴム状物質5〜50重量部、および (ハ)可塑剤30〜200重量部 からなる塩化ビニル系樹脂組成物
JP15488182A 1982-09-06 1982-09-06 塩化ビニル系樹脂組成物 Granted JPS5943045A (ja)

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JPS643899B2 (ja) 1989-01-24

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