JPS5942419Y2 - 断熱性屋根部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱性屋根部材に関する。

詳しくは下面に装飾用の合成樹脂、合成皮革、布等のシ
ートを被覆した断熱性屋根材に関する。

最近暖房、冷房に必要なエネルギーを節約するため、断
熱性の建築材の開発が要求されてきた。

ガラスファイバー、樹脂発泡体等を建築材料の間に挿入
した建築材料は公知である。

一般に倉庫、事務所、体育館、勉強部屋の建築物にあっ
ては、屋根材料の内面すなかち下面がその１１内部の天
井を兼ねる場合がある。

すなわち屋根材の下に別に天井を設けずｌこ、屋根材の
下面がそのまま建物内部０天井となる場合がある。

この場合ガラスファイバー樹脂発泡体等を断熱材として
屋根材の内部に挿入すると、そのガラスファイバー、返
泡体の表面がその建築物内部にむいて露出し、建築物の
内部の外観を損なう恐れがある。

又、その屋根材の内面を各種の材料で覆うことが試みら
れたが、いずれの方法も手間のかかる作業を必要とする
が、又はその費用は高価になった。

本考案は、極めて簡単な手段で、断熱材を内装した建築
材の下面に装飾用の模様を施した合成樹脂、合成皮革、
布等のシートを被覆した断熱性屋根部材に関する。

すなわち本考案は長方形屋根部材であって、金属製基体
は長方形上面部及びその長手方向に沿った両側の側面部
からなり、側面部の一方にはその長手方向に沿った挿入
凸部が形成されており、側面部の他方には長手方向に沿
った凹部が形成されて釦り、その凸部は、別の屋根部材
の金属製基体の凹部に挿入できるようにその凹部の高さ
よりも低い高さを有し、長方形金属製基体を構成する材
料の両側端部の切断部分の先端は屋根部材の側面方向に
向いており、その上面部及び両側面部において囲捷れた
内部分にガラスファイバー、樹脂発泡体等の断熱材を内
装し、下面部は合成樹脂、合成皮革、布等の装飾用シー
ドで覆い、細長い片を長手方向に沿って互いに対向する
方向にＵ字形断面をなす２つ折シした固定具でそのシー
トが金属製基体の両側端部の上下面に接しかつ前記Ｕ字
形固定具の内外面をそのシートに張力を加えながら巻き
込んで、そのシートを金属製基体に固定してなる断熱性
屋根材に関する。

図面により本考案の屋根部材を説明すると第１図は本考
案屋根部材の断面図であり、第２図はそれの斜視図であ
る。

１は長方形金属製基体であり、２はその中に内装された
断熱材であり、３は金属製基体の下面に固定されている
装飾用シートであり、４は固定具である。

５は金属製基体の上面部である。

６，７は金属製基体の側面部である。一方の側面部６は
略凸形の挿入凸部を構成し、他方の側面部７は略凹形の
凹部であり、その基体の両側端部８，９は互いに相反す
る方向に向いている。

本考案にあっては、金属製基体の内部にガラスファイバ
ー、樹脂発泡体等の断熱材２を内装し、装飾用シート３
が、細長い片を長手方向に沿って互いに対向する方向に
Ｕ字形断面をなす２つ折りした固定具で、金属製基体の
面側端部の上下面に接し、かつ前記Ｕ字形固定具の内外
面を包囲するように巻込んで予荷重を付加してそのシー
トを金属製基体に固定する。

装飾用シートの先端は図面では、固定具４の下側の先端
１で達しているが、そのシートの先端は固定具４の折曲
している部分で終っていても良い。

本考案ではその装飾用シートを固定具で巻き込んで固定
するので、そのシートをピーンと張った状態で固定する
ことができ、かつシートの固定がより確実になり見栄え
の良いものとすることができる。

装飾用シートは、木目模様等を印刷した合成樹脂シート
が好ましい。

断熱材はガラスファイバーが好ましいが、発泡スチロー
ルであっても良い。

金属性基体の上面部５の構造は第１図に示すように数箇
所の凹所１０を設けた構造であっても良く、又第５図に
示すように途中に１ケ所の段落１１を設けた構造であっ
ても良い。

さらに上面部５は他の構造であってもよい。

しかし、上面部を平らにすると雨水が下方ではなく横方
向に流れるので好１しくない。

本考案の屋根部材は第６図及び第７図に示すように、多
数個横方向に連結して屋根を構成する。

その連結に際して、金属製基体１の挿入凸部を他の基体
の凹部に挿入し、その間を接着材（図示せず）により固
定し、その間から雨水が漏れないようにする。

本考案では、金属製基体の内部に内装した断熱材は、装
飾用シートによって完全に遮蔽されるので、建物内部の
外観は極めて良い。

かつその装飾用シートの固定も極めて簡単である。

又本考案の屋根部材は、建物に取付ける前に断熱材の内
装及び装飾用シートの固定が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案屋根部材の側面図、第２図はそれの斜視
図、第３図及び第４図は第１図の■及び■の部分の拡大
断面図、第５図は別の実施例の側面図、第６図は２つの
屋根部材を連結した場合の斜視図、第７図は第６図の■
部分の拡大断面図である。 １・・・・・・金属製基体、２・・・・・・断熱材、３
・・・・・・装飾用シート、４・・・・・・固定具、５
・・・・・・上面部、６・・・・・・挿入凸部、７・・
・・・・凹部、８，９・・・・・・側端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長方形屋根部材であって、金属製基体は長方形上面部及
   びその長手方向に沿った両側の側面部からなり、側面部
   の一方にはその長手方向に沿った挿入凸部が形成されて
   おり、側面部の他方には長手方向に沿った凹一部が形成
   されており、その凸部は、別の屋根部材の金属製基本の
   凹部に挿入できるようにその凹部の高さよりも低い高さ
   を有し、長方形金属製基体を構成する材料の両側切断部
   分の先端は屋根部材の側面方向に向いており、その上面
   部及び両側面部にトいて囲捷れた内部分にガラスファイ
   バー、樹脂発泡体等の断熱材を内装し、下面部は合成樹
   脂、合成皮革、布等の装飾用シードで覆い、細長い片を
   長手方向に沿って互いに対向する方向にＵ字形断面をな
   す２つ折りした固定具でそのシートが金属製基体の両側
   端部の上下面に接しかつ前記Ｕ字形固有具の内外面を包
   囲するようにそのシートに張力を加えながら巻込んで、
   そのシートを金属製基体に固定してなる断熱性屋根材。