JPS5938913B2 - 印刷機の制御方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電子計算機（以下計算機という）の端末機
器として使用される連続伝票（以下用紙という）の印刷
機に係り、用紙に対する印刷位置決め調整に必要な試し
印刷等および、上記印刷位置決め調整完了後の本印刷開
始時の操作性の向上と、用紙の節約に極めて有効な、印
刷機の制御方法を提案するものである。

一般に、ある独立した処理単位の実行に伴う計算機から
の出力情報を印刷機によつて用紙に印刷する場合、用紙
の所定の位置に印刷されるように、用紙に対する印刷位
置決め調整の必要なことがある。

これは、たとえば用紙にあらかじめ印刷位置を指定する
表示が印刷されている場合である。このとき、一般に所
望の処理単位を実行し、その実行に伴う計算機からの出
力情報を試し印刷として実際に用紙に印刷しながら所定
の操作を施して印刷位置決め調整を行なつた後、一旦印
刷動作を停止し、再び同一処理単位を最初から実行して
本印刷として、計算機からの出力情報を用紙に印刷する
方法がとられる。この場合、従来の印刷機では一般に操
作盤の停止スイッチによつて試し印刷動作を停止するた
め、試し印刷動作が停止したときの用紙の位置は一定せ
ず、その用紙の書式によつて決まる所定の本印刷開始位
置に規定することができなかつた。

したがつて停止スイッチによつて試し印刷動作が停止し
たときの用紙の位置は、通常、本印刷動作開始時に用紙
が停止しているべき位置とは異なるため試し印刷動作停
止後、用紙を所定の位置まで送らなければならず操作性
が悪かつた。このことは、また、用紙に印刷されない部
分が生ずることを意味し、用紙の節約という点で問題が
あつた。

さらに従来の印刷機では、試し印刷による印刷位置決め
調整後、本印刷のために再び同一処理単位を最初から実
行することを定められた操作によつて計算機に指令しな
ければならなかつた。

この定められた操作は一般に鍵盤や計算機の操作盤を用
いるため、操作員は印刷機を離れなければならず、操作
性が悪かつた。この発明は以上のような問題点に対処し
得る印刷機の制御方法を提案するものである。

第１図は、この発明の一実施例を示す概略構成説明図で
、１は計算機、２は印刷機の操作盤に設けられ試し印刷
実行時に操作されるスイツチでありａ端は論理０の信号
レベル、ｂ端は論理１の信号レベルにそれぞれ接続され
ている。

なお、この実施例においては、このスイツチのｃ端が論
理１の場合に試し印刷の状態である事を示すものとする
。３は用紙の改頁及び送りを制御する書式制御器、４は
停止信号である。

いま、印刷位置決め調整のために、試し印刷を実行する
ときは通常ａ側にある操作盤のスイツチ２をｂ端に倒す
事により、計算機１と、書式制御器３に試し印刷の実行
を報告する信号が与えられる。

この信号により計算機１は試し印刷と本印刷の識別を行
ない、書式制御器３は用紙の特定な書式立置を検出する
と試し印刷を停止するための停止信号４を出力する。書
式制御器３が停止信号４を出力するために検出する所定
の本印刷開始立置とは、たとえば、ＴＯＰＯＦＰＡＧＥ
（以下ＴＯＰという）であり、この場合、試し印刷は書
式制御器３がＴＯＰを検出すると停止され、ＴＯＰには
何も印刷されない。試し印刷動作を続ける場合は、スイ
ツチ２を０Ｎにして再び印刷動作を開始すればよい。第
２図は、この発明の特徴である、用紙の本印刷開始位置
すなわち改頁位置において試し印刷動作を停止させるこ
と、を実現する具体的構成例を示したプロツク構成図で
、２０は印刷機全体を示し、この中に、操作盤２Ｌ書式
制御器３、改頁検出器２５、紙送り駆動部及び印字駆動
部２６等が含まれている。

操作盤２１には、第１図に示した試し印刷実行用スイツ
チ２の他に、従来と同様、紙送りスイツチ２２、停止ス
イツチ２３、改頁報知ランプ２４等が設けられている。

書式制御器３には、従来から周知の構成の書式制御器本
体３１を有し、この書式制御器本体３１は、計算機１か
らの紙送り指令６により、或は紙送リスイツチ２２が押
圧されたことにより、定められた行数だけ用紙を送るた
めに、紙送り１駆動部２６に紙送りモータ駆動信号１１
を出力し、紙送りが終了すると同駆動信号を停止する。

また、紙送り指令６の内容が改頁指令であるときは、改
頁検出器２５からの信号１０が与えられるまで紙送りモ
ータ１駆動信号１１を出力し、改頁検出信号１０を受取
ると紙送りモータ駆動信号１１を停止すると共に、改頁
報知信号９を出力して印刷機操作盤２１のランプ２４を
点灯させ、操作者と用紙が改頁立置で停止していること
を知らせるようになつている。また、書式制御器３は、
上述の書式制御器本体３１の他に、微分回路３２、ラツ
チ３３、ＡＮＤゲート３牡０Ｒゲート３５及び遅延回路
３６を有している。

これらはこの発明により、試し印刷実行時に用紙の改頁
立置において試し印刷動作を停止させるためのものであ
り、次のように動作する。試し印刷スイツチ２の出力５
は計算機１と微分回路３２へ導かれる。

微分回路３２は試し印刷スイツチ２がｂからａ（〃１〃
から〃０〃）へ切替えられたときにパルスを発生し、ラ
ツチ３３をセツトする。ラツチ３３の出力は、先の改頁
報知信号９と共にＡＮＤゲート３４に接続されているか
ら試し印刷スイツチ２がｂからａへ切替えられた後最初
に改頁立置へ用紙が送られたとき、ＡＮＤゲート３４の
出力即ち試し印刷停止信号１２が生ずる。先のラツチは
ＡＮＤゲ゛一ト３４の出力でりセツトされるので、試し
印刷停止信号４は、試し印刷スイツチがｂからａに切替
えられた後パルスとして１回だけ出力される。試し印刷
停止信号１２は、印柿腺操作盤のストツプスイツチ２３
（印刷機を停止させる）の出力８と０Ｒ３６されて停止
信号４として印刷機を停止状態とするので、改頁の立置
で試し印刷が停止する。試し印刷により印刷泣置決め調
整が終了した後、本印刷を行なうには、スイツチ２を０
ＦＦにして印刷動作を開始する。

このとき計算機１は試し印刷の実行を報告する信号がな
いことにより本印刷の実行を知り、試し印刷等と同一の
処理単泣を最初から実行する。また、試し印刷停止時に
用紙は例えばＴＯＰのような改頁された本印刷開始立置
で停止しているから、用紙の位置を変えずにただちに本
印刷が実行可能であり、用紙の無，駄もない。以上述べ
たように、この方法を用いる事により、従来のように印
刷立置決め調整のための試し印刷後、用紙を送つて本印
刷開始時に停止しているべき立置に合わせたり、同一処
理単立を再び最初から実行することを計算機に指令する
ために印刷機を離れて操作を行なう必要はなく、操作性
が向上すると共に、用紙も節約できる。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電子計算機に接続され、電子計算機から送出される
   出力情報を連続伝票に印刷する印刷機において、連続伝
   票に対する印刷位置決め調整時の試し印刷の実行時に操
   作するスイッチを、上記印刷機の操作盤に設け、上記ス
   イッチ操作時の出力を試し印刷の実行報告として上記電
   子計算機に伝えて本印刷との識別を行わせるとともに、
   上記スイッチの同出力を連続伝票の改頁を制御する書式
   制御器に伝えて連続伝票の改頁位置において試し印刷動
   作を停止させるようにした印刷機の制御方法。