JPS5938690Y2 - 製氷機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製氷運転と脱水運転を交互に繰り返しながら貯
氷室の貯水量を増加すると共に脱水運転時に給水バルブ
を開放して給水管から貯水タンクへの給水を行ない、且
つ貯水量に所定量の氷が貯氷されたら、これを検出する
貯水量検出装置によって製氷及び脱水運転と給水動作を
停止するようにした製氷機に関する。

従来、この種の製氷機において、貯氷室の貯水量を増加
すべく機械が運転状態にあるときは外気温が低くとも正
常に給水動作が行なわれる。

これは一定の間隔（脱水運転時毎）で給水動作が行なわ
れているためで、このようなときは給水経路に水凍結を
生じる事はない。

しかし、貯水量検出装置が貯氷室の所定水量を検出して
製氷及び脱水運転そして給水動作を停止し、この停止期
間が長く続くと特に冬場Ｉこおいて外気温度の異常に低
い寒冷地域では給水管内の水が凍結して製氷運転を再開
できなくなったり、給水バルブが破損して作動しなくな
るという致命的な欠点を招いていた。

而して、若干改良された製氷機は給水経路を加熱するヒ
ーターを設け、貯水量検出装置が働いたらヒーターに通
電して給水経路の水を加熱し上記欠点に対処するもので
あった。

しかし、斯かる改良された製氷機は貯水量検出装置が働
いたときは常時ヒーターに通電されるため、寒冷地域に
設置される製氷機において効果的である反面、水凍結の
心配ない温暖地域に設置される製氷機においては無駄ｆ
こヒーターの電力を消費する欠点となっていた。

本考案は斯かる点に鑑みて構成された製氷機であり、以
下に本考案の実施例を図面に基づき説明する。

１は断熱壁Ｉこて形成せる製氷機本体で、製氷室２内に
は蒸発器３を具備して成るステンレス製の製氷部材４が
傾斜設置され、その下方には製氷用水を貯溜する貯水タ
ンク５及び該タンク５内ｆこ循環ポンプ６を装設して流
水循環式製氷系統が構成設置され、且つ製氷部材４の低
端縁前方ｌこは貯水室７の上方に位置し脱水後の板氷を
受けて所定の大きさの氷塊に切断する板氷切断用ヒータ
ー装置８を配置している。

また機械室９には前記蒸発器３と共に冷媒回路を形成す
る電動圧縮機１０及び凝縮器１１を配設している。

１２は凝縮器１１空冷用フアンである。

１３は前記貯水室７内の所定水量を検出する感温部１３
ａと温度スイッチ１３ｂとより成る貯水量検出装置で、
氷塊の接触温度を感知して製氷及び脱水運転そして後述
する給水動作を停止する様に配設されたものである。

更に一端を水源に接続した給水管１４の途中には電気的
に読管１４を開放する給水バルブ１５を設け、該バルブ
１５を介して給水管１４の他端開口は前記貯水タンク５
１こ臨ましめ、給水経路を構成する。

而して給水バルブ１５を開放する事により貯水タンク５
に給水動作が行なわれる。

１６は貯水タンク５の所定水位を維持するオーバーフロ
ー管である。

なお以上に説明する製氷機に於いて製氷運転と脱水運転
の切換え制御は蒸発器３の出口温度を感知するコントロ
ールサーモスタットによって行なわれる。

更に給水経路には第２図の電気回路に示すように給水経
路中の水を加熱するヒーター１７が熱交換的に配置され
ている。

次に第２図１こ示す電気回路に基づき本考案を更に説明
する。

電源ライン１８．１９間には貯水室７に所定量の氷が貯
氷されていない状態で閉路している貯水量検出装置１３
の温度スイッチ１３ｂの閉接点１３ｂ１を介して一次巻
線２０を接続し二次巻線２１側にはヒユーズ２２及び前
記板氷切断用ヒーター装置８を接続している。

更に温度スイッチ１３ｂの閉接点１３ｂ１を介して電動
圧縮機１０が接続され、また電動圧縮機１０に対してフ
ァン１２と循環ポンプ６の並列回路が並列に接続されて
製氷運転を行なうか、電動圧縮機１０に対してホットガ
スバルブ２３と給水バルブ１５の並列回路が並列に接続
されて脱水運転を行なうと共に該脱水運転時に次サイク
ルの製氷運転のためにの水を貯水タンク５に給水する様
にするかを切り換える前記コントロールサーモスタット
２４がやはり温度スイッチ１３の閉接点１３ｂ１を介し
て接続される。

更に貯水室７に所定量の氷が貯氷されたとき開路する温
度スイッチ１３ｂの開接点１３ｂ２を介して手動の選択
スイッチ２７を接続し、更に該スイッチ２７を介して給
水経路中の水を加熱するヒーター１７を接続する。

次に以上の回路構成に基づき動作を説明する。

今、貯水量検出装置１３が貯水室７の所定水量を検出し
ていなければ温度スイッチ１３ｂは閉接点１３ｂ１側に
位置しており、電動圧縮機１０が動作し、コントロール
サーモスタット２４の製氷側接点２４ａを介して循環ポ
ンプ６及びファン１２に通電し製氷運転を開始する。

そして製氷部材４上ｌこ所定Ｃ・厚さの板氷が族長した
事をコントロールサーモスタット２４が蒸発器３の出口
の所定の低下温度で感知すると製氷側接点２４ａから脱
氷側接点２４ｂに切り換わりホットガスバルブ２３を開
いて脱水運転を開始する。

またこのとき給水バルブ１５に通電し給水管１４を開い
て貯水タンク５への給水動作が行なわれる。

そしてコントロールサーモスタット２４が蒸発器３の出
口の所定の上昇温度で脱水終了を感知すると再び脱氷側
接点２４ｂから製氷側接点２４ａ（こ切り換わり、次の
製氷運転を開始する。

このとき給水バルブ１５への通電も断たれて給水を終了
する。

また脱水を終了した板氷はヒ〜り装置８上に落下し所定
の大きさの氷塊Ｉこ切断され貯水室７に貯水されていく
。

以上の如き動作が再三再四繰り返されると貯水室７内の
貯水量が所定水量に達しこれを貯水量検出装置１３が検
出すると温度スイッチ１３ｂの接点は閉接点１３ｂ１か
ら開接点１３ｂ２に切り換わる。

而して循環ポンプ６、ファン１２、ホットガスバルブ２
３、給水バルブ１５、そして電動圧縮機１０への電源供
給が全て遮断され製氷及び脱水運転と給水動作を停止状
態にする。

而して、貯水量検出装置１３が貯水室７の所定水量を検
出したとき、選択スイッチ２７が閉路しているとヒータ
ー１７に通電されて給水経路中の水を加熱し、選択スイ
ッチ２７が開路していると、ヒータ〜１７には通電され
ない。

本考案は以上の様に、貯水量検出装置が貯水室の所定水
量を検出したときであっても選択スイッチの状態によっ
てヒーターへの通電を選択的に制御できるため、時に、
寒冷地域において外気温が異常に低温条件下のときに選
択スイッチを閉路させておけば給水経路中の水凍結を防
止でき、製氷運転を速やかに再開することができ、一方
、水凍結の心配ない温暖地域においては選択スイッチを
開路させておくことにより、脱水量検出装置が働いても
ヒーターに通電しないため無駄に出力を消費することも
ない等、極めて実用的に優れた利点を奏する。

更に、製氷機の生産性も向上し、技術マニュアルの作成
、図面管理、販売ルート等（こよって機種選択をする煩
わしさも省略することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案製氷機の縦断面図、第２図は同じく電気
回路図を示す。 １３・・・・・−貯氷量検出装置、１４・・・・・・給
水管、１５・・・・・・給水バルブ、１７・・・・・・
ヒーター ２７・・・・・・選択スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 製氷運転と脱水運転を交互に繰り返しながら貯氷室の貯
   水量を増加すると共に脱水運転時に給水バルブを開放し
   て給水管から貯水タンクへの給水を行ない、且つ貯氷室
   に所定量の氷が貯氷されたら、これを検出する貯水量検
   出装置によって製氷及び脱水運転と給水動作を停止する
   ようにした製氷機において、手動の選択スイッチと、前
   記貯水量検出装置が貯水室の所定水量を検出したときで
   あって前記選択スイッチを閉路したときのみ給水経路中
   の水を加熱するように通電するヒーターを設けた事を特
   徴とする製氷部