JPS5937550Y2 - ガス機器の点火操作装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連続放電回路を有するガス機器の点火操作装置
に関し、的確なる回路開閉を行い、点火ミスなどの発生
を防止したものである。

従来のこの種点火操作装置にあっては、例えばガスコッ
クを押廻し構成に設定し、この抑圧と回動の２動作で運
転スイッチおよび点火スイッチを開閉していた。

しかし、このものでは、押廻しのため操作がわずられし
く、またスイッチの取付場所がガスコック近くに規制さ
れ、組立上などで問題があった。

本考案はこのような従来の欠点を解消したもので、以下
その実施例を添附図面とともに説明する。

図は点火および安全動作を電気的に行うようにしたガス
炊飯器の燃焼部を示し、すなわち、点火レバー１を押圧
回動することでガスバーナ２へのガス路３の遁中に設け
たパルプ４が開かれるとともに、釜（図示せず）の温度
を検知する熱応動装置５が作動位置にセットされ、この
セットで点火レバー１の抑圧状態が保持されるように構
成しである。

ｉ！た点火レバー１の押圧方向に配設した保温レバー６
も同時に押圧されて保温バーナ７のガス路を開放するも
のである。

上記保温レバー６は軸８を支点に回動し、先端は屈曲部
９を有する板ばね１０に弾接する。

すなわち、上記板ばね１０の弾性に抗した力で保温レバ
ーＧＶｉ回動されるが、しかし、その先端が屈曲部９に
臨むともはやフリーとなるものである。

さらに、上記保温レバー６は先方５突出する連係用の突
起１２と上方へ突出するパイロットランプ用スイッチの
開閉用突起１３が形成しである。

１４は上記突起１２の嵌合する長孔１５を有するととも
に、保温レバー６の軸８とは直交関係の軸１６に軸支さ
れたスイッチ開閉体にして、これはコイルスプリング１
７Ｖｃよって時計方向に附勢され、また板ばね１８ｖＣ
よって後述するスイッチ側に押圧されている。

そして、このスイッチ開閉体１４はその回動支点からの
距離が異なる第１作動片１９と第２作動片２０をもつ。

２１は上記第１作動片１９の回動軌跡に位置する常閉型
の運転スイッチで、燃焼安全回路、高圧点火回路、パイ
ロットランプ回路などと接続した電源側の回路を開閉す
るもの、２２は上記能転スイッチ２１より一定角度後方
に位置し、かつ前記第２作動片２０の回動軌跡に設けた
常開型の点火スイッチで、この閉成によって高圧点火回
路が動作し、保温バーナ７に対設した点火プラグ１１よ
り連続火花が出るものである。

また、少なくとも上記スイッチ開閉体１４およびスイッ
チ２１，２２は同一の基板２３ｒｃ取付けられている。

上記の構成において、第３図ａ、ｂは燃焼停止状態を示
し、すなわち、スイッチ開閉体１４はスプリング１７の
作用で時計方向回動位置にあって、その第１作動片１９
か運転スイッチ２１の開閉子２１′を押圧してそれを開
成してあり、また他方の点火スイッチ２２も、その開閉
子２２′が第２作動片１９より離れているため開成して
いる。

次に点火レバー１と連動して保温レバー６を押すと、当
初この保温レバー６は板ばね１０に抗し゛た回動となる
が、しかし屈曲部９に臨むと上記板ばね１０と無関係に
回動される。

また上記保温レバー６と連動してスイッチ開閉体１４も
スプリング１Ｔに抗して反時計方向に回動されるもので
ある（第３図ｃ、ｄ参照）。

上記スイッチ開閉体１４７）回動過程にあ・いて、１ず
第１作動片１９が開閉子２１′より離れて運転スイッチ
２１が閉成し、電気回路が電源と接続される。

そして、一定回動後、今度は第２作動片２０が開閉子２
２′を押圧し、点火スイッチ２２を閉じるもので、これ
により高圧点火回路が動作して点火プラグ１１に火花が
発生するものであり、この火花で保温バーナＩが、また
保温炎でガスバーナ２が着火される。

点火終了後保温レバー６の押圧を解消すると、板ばね１
０の屈曲部９下片に保温レバー６の先端が係当するまで
スイッチ開閉体１４はスプリング１γで時計方向に逆転
され（第３図ｅ、ｆ参照）、よって第２作動片２０は開
閉子２２′より離れ、点火スイッチ２２を開成するもの
である。

とのよ５ｃ本考案によれば次のようなすぐれた実用的効
果が期待できるものである。

■ 運転スイッチ閉成後に点火スイッチの閉成が義務づ
けられるため、点火失敗がなく、シかも１つのスイッチ
開閉体の支点からの距離が異なるところに第１．第２作
動片を形成するなどの工夫を加えることで構成を非常に
簡単とすることができる。

■ スイッチ開閉体という中間機構があり、したがって
、スイッチの取付位置に限定を受けず、組立上都合がよ
く、また熱的影響のないところに取付けができる。

よって、故障がなく、メンテナンス上でも有利である。

■ 各スイッチ、スイッチ開閉体などが同一基板に取付
けられているので、寸法誤差の発生が邊く、この面から
も点火動作の的確性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示すガス燃焼部の斜視図、第
２図は要部分解斜祐図、第３図ａ”ｆは動作説明図であ
る。 ６・・・・−・操作レバー（保温レバー）、１０・・・
・・・板ばね、１４・・・・・・スイッチ開閉体、１９
，２０・・・・・・作動片、２１．２２・・・・−・ス
イッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作レバーと連動して回動するスイッチ開閉体に、その
   回動支点部からの距離を異ならせて２つの作動片を形成
   し、回動支点部からの距離が短い一方の作動片の回動軌
   跡に常閉型の運転スイッチを、この運転スイッチの一定
   角度後方で、かつ他方の作動片の回動軌跡に常開型の点
   火スイッチをそれぞれ設けるとともに、これらスイッチ
   開閉体および各スイッチは同一基板に取付け、さらに上
   記操作レバーには点火完了位置からの一定角度の自動的
   戻りを可能とし、それ以上の戻りを外力によって行うべ
   く規制する板ばねを連・係させてなるガス機器の点火操
   作装置。