JPS5937525B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPS5937525B2 JPS5937525B2 JP54134565A JP13456579A JPS5937525B2 JP S5937525 B2 JPS5937525 B2 JP S5937525B2 JP 54134565 A JP54134565 A JP 54134565A JP 13456579 A JP13456579 A JP 13456579A JP S5937525 B2 JPS5937525 B2 JP S5937525B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- porcelain
- microwave
- composition
- temperature coefficient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は誘電体磁器組成物、とくにPbO、BaO、、
Nb2O5およびSb2O5の成分で構成される誘電体
共振器用組成物に関するものであり、その目的とすると
ころは比誘電率(εに)が大きく、無負荷Qが大きく、
さらに共振周波数の温度係数 。
Nb2O5およびSb2O5の成分で構成される誘電体
共振器用組成物に関するものであり、その目的とすると
ころは比誘電率(εに)が大きく、無負荷Qが大きく、
さらに共振周波数の温度係数 。
(τf)を用途に応じて任意に変えうる誘電体共振器用
の磁器組成物を提供することにある。従来から、マイク
ロ波領域において、マイクロ波回路のインピーダンス整
合や、局部発振回路の周波数安定化などに誘電体磁器が
利用されてきた。近年、とくにマイクロ波回路の集積化
技術が進歩するにともなつて、小形で安価なマイクロ波
用装置を作製するために、誘電率と無負荷Qが大きくさ
らに共振周波数の温度係数を使用目的に応じて任意に選
択できる誘電体共振器用磁器材料が要望されている。こ
れまでは、これらの応用に適する誘電体材料としてBa
O−TiO2系磁器およびこの系の元素の一部を他の元
素で置換した磁器、さらには誘電率の温度係数を所望の
値に調整するため負の値をもつているTiO2と正の値
をもつている誘電体磁器やガラスと組合せたものが使用
されてきた。
の磁器組成物を提供することにある。従来から、マイク
ロ波領域において、マイクロ波回路のインピーダンス整
合や、局部発振回路の周波数安定化などに誘電体磁器が
利用されてきた。近年、とくにマイクロ波回路の集積化
技術が進歩するにともなつて、小形で安価なマイクロ波
用装置を作製するために、誘電率と無負荷Qが大きくさ
らに共振周波数の温度係数を使用目的に応じて任意に選
択できる誘電体共振器用磁器材料が要望されている。こ
れまでは、これらの応用に適する誘電体材料としてBa
O−TiO2系磁器およびこの系の元素の一部を他の元
素で置換した磁器、さらには誘電率の温度係数を所望の
値に調整するため負の値をもつているTiO2と正の値
をもつている誘電体磁器やガラスと組合せたものが使用
されてきた。
しかし、これらの材料では誘電率が小さかつたり、誘電
体損失が大きかつたり、あるいは誘電体共振器としたと
きに所望の共振周波数の温度係数のものが得られないと
いつた欠点がある。また、共振周波数の温度係数を回路
に応じて変化させようとするとQが著しく低下するなど
、実用上での問題点が多かつた。さらに、マイクロ波回
路の小形化を図るために磁器材料の誘電率はできるだけ
大きくすることが要望される。本発明の誘電体磁器組成
物はこれらの不十分な点を改良したものであり、aPb
0−bBa0一CNb2O5−dSb205系で表わさ
れる組成において、70.4≧a≧14.5(モル%)
、56.9≧b≧1.0(モル%)、27.1≧c≧0
.8(モル%)、27.8≧d≧1.5(モル%)、a
+b+c+d一100(モル%)の範囲にある組成の磁
器が、マイクロ波周波数において優れた特性を持つこと
を見出したことによるものである。
体損失が大きかつたり、あるいは誘電体共振器としたと
きに所望の共振周波数の温度係数のものが得られないと
いつた欠点がある。また、共振周波数の温度係数を回路
に応じて変化させようとするとQが著しく低下するなど
、実用上での問題点が多かつた。さらに、マイクロ波回
路の小形化を図るために磁器材料の誘電率はできるだけ
大きくすることが要望される。本発明の誘電体磁器組成
物はこれらの不十分な点を改良したものであり、aPb
0−bBa0一CNb2O5−dSb205系で表わさ
れる組成において、70.4≧a≧14.5(モル%)
、56.9≧b≧1.0(モル%)、27.1≧c≧0
.8(モル%)、27.8≧d≧1.5(モル%)、a
+b+c+d一100(モル%)の範囲にある組成の磁
器が、マイクロ波周波数において優れた特性を持つこと
を見出したことによるものである。
以下に、実施例にもとづいて本発明を説明する。出発原
料には化学的に高純度のPbO、BaCO3、Nb2O
5およびSb2O5を下表の組成になるように秤量し、
めのうボールを備えたゴム内張りのボールミルで純水と
ともに湿式混合した。
料には化学的に高純度のPbO、BaCO3、Nb2O
5およびSb2O5を下表の組成になるように秤量し、
めのうボールを備えたゴム内張りのボールミルで純水と
ともに湿式混合した。
この混合物をボールミルから取り出して乾燥したのち、
成形圧力400kg/Cdで直径50m11厚さ約25
11の円板を成形し、空気中において850℃の温度で
2時間仮焼した。仮焼物を純水とともに上記のボールミ
ル中に入れて湿式粉砕した。粉砕泥しようを脱水乾燥し
た後、粉末にバインダーとして濃度3%のポリビニール
アルコール溶液を8重量%添加して均質とした。これを
32メツシユのふるいを通して整粒した。製粒粉体を金
型と油圧プレスを用いて成形圧力8001<fl/Cf
ilで直径2im1厚さ9uの円板に成形した。成形体
は高純度のアルミナ匣鉢中に入れ、組成に応じて130
0〜1150℃の範囲内の温度で2時間、空気中で焼成
して下表に示す配合組成の誘電体磁器を得た。マイクロ
波周波数(約3GHz)における特性の測定にはマイク
ロ波誘電体共振器法を用いた。磁器の厚さtと直径Dと
の比t/Dがほぼ0.4となる大きさの円板状磁器を切
り出し、この磁器のマイクロ周波数におけるTEOlδ
モードの共振周波数と無負荷Qおよび共振周波数の温度
係数を測定した。温度係数は−30℃から+70℃の温
度範囲で測定した。それらの結果を下表に示す。なお、
下表において*印を付した試料番号のものは本発明の範
囲外の比較例であり、これ以外の試料が本発明の実施例
である。上表より明らかなように、本発明の誘電体磁器
組成物はマイクロ波周波数において、比誘電率(εr)
が大きく、また無負荷Qも大きく、さらに共振周波数の
温度係数が改良された優れた特性をもつている。
成形圧力400kg/Cdで直径50m11厚さ約25
11の円板を成形し、空気中において850℃の温度で
2時間仮焼した。仮焼物を純水とともに上記のボールミ
ル中に入れて湿式粉砕した。粉砕泥しようを脱水乾燥し
た後、粉末にバインダーとして濃度3%のポリビニール
アルコール溶液を8重量%添加して均質とした。これを
32メツシユのふるいを通して整粒した。製粒粉体を金
型と油圧プレスを用いて成形圧力8001<fl/Cf
ilで直径2im1厚さ9uの円板に成形した。成形体
は高純度のアルミナ匣鉢中に入れ、組成に応じて130
0〜1150℃の範囲内の温度で2時間、空気中で焼成
して下表に示す配合組成の誘電体磁器を得た。マイクロ
波周波数(約3GHz)における特性の測定にはマイク
ロ波誘電体共振器法を用いた。磁器の厚さtと直径Dと
の比t/Dがほぼ0.4となる大きさの円板状磁器を切
り出し、この磁器のマイクロ周波数におけるTEOlδ
モードの共振周波数と無負荷Qおよび共振周波数の温度
係数を測定した。温度係数は−30℃から+70℃の温
度範囲で測定した。それらの結果を下表に示す。なお、
下表において*印を付した試料番号のものは本発明の範
囲外の比較例であり、これ以外の試料が本発明の実施例
である。上表より明らかなように、本発明の誘電体磁器
組成物はマイクロ波周波数において、比誘電率(εr)
が大きく、また無負荷Qも大きく、さらに共振周波数の
温度係数が改良された優れた特性をもつている。
すなわち、本発明の範囲内で磁器材料の組成を変えるこ
とによつて、比誘電率を大きく保ちながら共振周波数の
温度係数の値を負から正Q間の任意のものを得ることが
できるので、用途に応じてマイクロ波回路の温度係数を
補償することが容易である。また、本発明の誘電体磁器
組成物は誘電体共振器用だけでなく、マイクロ波回路の
基板用あるいは帯域沢波器用としても使用することので
きる材料である。
とによつて、比誘電率を大きく保ちながら共振周波数の
温度係数の値を負から正Q間の任意のものを得ることが
できるので、用途に応じてマイクロ波回路の温度係数を
補償することが容易である。また、本発明の誘電体磁器
組成物は誘電体共振器用だけでなく、マイクロ波回路の
基板用あるいは帯域沢波器用としても使用することので
きる材料である。
Claims (1)
- 1 aPbO−bBaO−cNb_2O_5−dSb_
2O_5で表わされる組成において、70.4≧a≧1
4.5(モル%)、56.9≧b≧1.0(モル%)、
27.1≧c≧0.8(モル%)、27.8≧d≧1.
5(モル%)、a+b+c+d=100(モル%)の範
囲にあることを特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54134565A JPS5937525B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP54134565A JPS5937525B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5659404A JPS5659404A (en) | 1981-05-22 |
JPS5937525B2 true JPS5937525B2 (ja) | 1984-09-10 |
Family
ID=15131300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP54134565A Expired JPS5937525B2 (ja) | 1979-10-17 | 1979-10-17 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937525B2 (ja) |
-
1979
- 1979-10-17 JP JP54134565A patent/JPS5937525B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5659404A (en) | 1981-05-22 |
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