JPS5936327B2 - 自動最適録音バイアス検出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特性の異なる磁気テープに対する最適録音バイ
アス電流値を自動的に検出する装置に関するものである
。

テープレコーダのような磁気記録再生装置においては、
用いる磁気記録媒体である磁気テープの種類に応じて、
磁気テープ毎に対する録音バイアス値を最適値に選定す
ることが望まれる。

テープレコーダの録音バイアス値の設定は、第１図の再
生出力レベル−バイアス電流特性図において１に示す様
に、各材質ごとの基準テープで比較的低い周波数（例え
ばＩＫＨＺ）を有する一定レベルの信号と録音バイアス
電流を重畳せしめ、テープヘ記録された信号のレベルが
最も大きな値になる時の録音バイアス電流を最適値とす
る方法、および第１図の２および３に示す様に同じく基
準テープにおいて比較的高い周波（例えば４ないし８Ｋ
ＨＺ）の一定レベルの信号を録音バイアス電流と重畳せ
しめ、記録された信号レベルが最大値からある程度減少
する様な深めの録音バイアス電流を最適値とする方法な
どがある。従来までは、テープ材質ごとの代表的な基準
テープ数種類について録音バイアス値を手動切換するの
みで、実際用いるテープに対する最適バイアス値とは言
い難かつた。また低周波における最適バイアス値を求め
る場合でも、第１図の４に示されるように再生出力が最
大値をとるバイアス値近傍がかなり平担な形となり、ま
た再生出力も最大値近傍で揺動する為正確に最適録音バ
イアス値を検出することが難かしかつた。本発明は上記
した従来方式の欠点をなくし、用いる磁気テープの最適
のバイアス値を低周波の信号においても容易かつ正確に
設定可能とする自動最適録音バイアス検出装置を提供す
ることを目的とする。本発明では、低周波あるいは所定
の周波数の電気信号を録音する際、電子回路で制御され
た階段状に等間隔の出力が増加あるいは減少する録音バ
イアス電流を発生させ、まず録音バイアス電流を階段状
に増加させ、その時の再生出力がある数段階バイアス電
流が増加しても再生出力が増加しない時のバイアス電流
値と録音バイアス電流を大きな値から階段状に減少させ
、再生出力がある数段階のバイアス電流の減少しても増
加しない時のバイアス電流値との相加平均を最適バイア
ス電流値とすることにより、平担なバイアスー再生出力
特性を示す場合でも、容易かつ正確に最適バイアス値を
設定できる様にしたものである。

以下図面にした実施例を用いて本発明を詳細に説明する
。

本実施例は３ヘツド方式のテープレコーダのバイアス検
出装置であり、第２図がそのプロツク図である。まずス
イツチＳｌおよびＳ２は実線で示される接合がなされて
いる連動スイツチである。録音信号発生回路１０ではあ
る一定レベル、一定周波数の電気信号が発生さ札一方階
段状等間隔増加出力を示すバイアス電流匍脚Ｄ／Ａ変換
器１３にて制御された録音バイアス電鈍発生回路１１よ
りのバイアス電流とが上記電気信号と重畳され、録音ア
ンプ８で増幅されて録音ヘツド６を介し磁気テープ５に
録音される。録音された信号は直ちに再生ヘツドＴで検
出され、再生アンプ９で増幅されてＡ１なる再生出力が
得られる。この再出出力Ａ１は、第３図に示す様にバイ
アス電流が増加するにつれ揺動しながら徐々に増下する
。この出力ＡｌをＡ−Ｄ変換器１２を通すことにより、
Ｂ，のデイジタル信号が得られる。更に比較器１５によ
り、１段階バイアス電流が増すごとに信号Ｂ１の出力を
１段階前の出力と比較して大きい方の信号Ｂ１の出力お
よびその時のバイアス電流値１１を保持回路１６により
保持する。バイアス電流が最大値に達した時点でスイツ
チＳ１およびＳ２を破線で示した接点に電気的あるいは
機械的に入れ変えれば、今度は階段状等間隔減少出力を
示すバイアス電流制御Ｄ／Ａ変換器１４が動作し、上記
の場合と同様の過程を経て再生アンプ９から第４図に示
すようにＡ２なる出力が得られ、Ａ／Ｄ変換器１２を通
すことにより馬なる出が得られる。この出力Ｂ２を１段
階バイアス電流が減少するに従い信号Ｂ２と１段階前の
出力とを比較器１５により比較し大きい方の信号Ｂ２の
出力およびその時のバイアス電流値を１２を保持回路Ｉ
Ｔに保持する。第４図に示すようにバイアス電流の走査
が終わつた時点で保持回路１６および１７に保持された
バイアス電流値１１および１２を加算器１８により加算
し、更に除算器１９により半分にすることにより、なる
最適バイアス電流値が得られる。

以上のような構成をもつ実施例においては、用いる磁気
テープに対する最適バイアス電流値を検出する際、再生
出力が最大値近傍で平担かつ揺動する場合でも、ドロツ
プ・アウトがなく容易かつ正確に最適バイアス電流値を
検出することができる。

またバイアス電流制御を電子的に行い、各種の磁気テー
プがテープレコーダに挿入される毎に繰り返せば、磁気
テープごとの最適バイアス電流を自動的に設定すること
ができる。また一度最適バイアス値を設定したら、設定
された最適バイアス値を記憶することにより、同じ磁気
テープについてはバイアス設定の動作を繰り返すことな
く最適バイアス値を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的な磁気テープの再生出力レベル−バイア
ス電流特性図、第２図は本発明装置の一実施例を示すプ
ロツク図で、第３図及び第４図は本発明装置を用いた場
合の再生出力レベル−バイアス電流特性図である。 ５ ・・・・・・磁気テープ、６・・・・・・録音ヘツ
ド、Ｔ・・・・・・再生ヘツド、８・・・・・・録音ア
ンプ、９・・・・・・再生アンプ、１０・・・・・・録
音信号発生回路、１１・・・・・・録音バイアス電流発
生回路、１２・・・・・・Ａ／Ｄ変換器、１３，１４・
・・・・・バイアス電流匍［Ｄ／Ａ変換器、１５・・・
・・・比較器、１６，ＩＴ−・・・・・・保持回路、１
８・・・・・・加算器、１９・・・・・・除算器、Ｓｌ
，Ｓ，・・・・・・スイツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所定の周波数の電気信号を発生する信号発生回路と
   、階段状に録音バイアス電流が増加及び減少するように
   制御される録音バイパス電流発生器と、両信号をテープ
   に重畳録音する録音ヘッドと、該テープより信号を検出
   する再生ヘッドと、該再生ヘッドよりの再生出力を比較
   する比較器であつて、上記録音バイアス電流発生器から
   階段状にバイアス電流を増加した時の再生出力を、再生
   出力がある数段階バイアス電流が増加しても再生出力が
   増加しなくなる時のバイアス電流値と、上記録音バイア
   ス電流発生器から階段状にバイアス電流を減少させた時
   の再生出力を、再生出力がある数段階バイアス電流が減
   少しても再生出力が増加しなくなる時のバイアス電流値
   とを検出する比較器と、上記２種のバイアス電流値の相
   加平均を算出する算出回路とで構成されることを特徴と
   する自動最適録音バイアス検出装置。