JPH0416287Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

この考案はカセツトテープレコーダ、ビデオテ
ープレコーダの磁気記録再生装置や、ビデオデイ
スク記録再生装置などの記録記録再生装置にあつ
て、記録信号のレベルを自動的に調整して記録す
る自動記録レベル調整装置に関し、さらに詳しく
は、記録モードになされて記録再生装置がその記
録信号信号中の曲間を検出した時、記録信号に対
するレベル調整を自動的に行う自動記録レベル調
整装置に関するものである。

【従来の技術】

従来、記録信号のレベルを自動的に調整して記
録される記録再生装置の自動記録レベル調整装置
は種々の構成のものが知られており、その代表的
な構成として第２図に示されるテープレコーダの
録音回路がある。第２図において、符号１は記録
信号が入力される入力端子、２は入力端子１に入
力された記録信号のレベルを自動的に調整するレ
ベル調整回路であり、電子ボリユーム等により構
成されている。３は信号増幅器、４は録音増幅
器、５は録音ヘツドである。６は増幅器３により
増幅された記録信号の最大値を検出して保持する
ピークホールド回路、７はピークホールド回路６
よりの信号を反転するインバータ回路であり、イ
ンバータ回路７の出力により、レベル調整回路２
を記録信号の最大値において最適な入力値となる
ように調整する。S₁は図示しない自動記録レベル
調整釦の操作に応じて一定時間オンするスイツチ
であり、またS₂はスイツチS₁がオフになつた後オ
ンとなるスイツチである。 このように構成されたテープレコーダの自動記
録レベル調整装置において、入力端子１に記録信
号が入力された状態で図示しない自動記録レベル
調整釦を操作すると、スイツチS₁が一定時間オン
となり、その時間内に入力される記録信号の最大
値がピークホールド回路６により検出、保持され
る。一定時間後にスイツチS₁がオフになると共に
スイツチS₂がオンし、インバータ回路７を介して
ピークホールド回路６よりの最大値に基づいて、
信号がレベル調整回路２に入力される。この結
果、増幅器３の入力をピークホールド回路６の最
大値において最適な入力値となるようにレベル調
整回路２が調整される。 従来の自動記録レベル調整装置は以上のように
構成されているので、一度調整された後は変更で
きず、記録信号のレベルが低い部分で調整された
時、以後の高レベル入力に対しては過大な入力レ
ベルとなり、歪の多い録音となる欠点があつた。

【考案の目的】

この考案は、上記のような従来のものの欠点を
除去するためにされたもので、記録信号に対する
レベル設定を誤つた場合でも、リアルタイムに再
調整可能な自動記録レベル調整装置を提供するこ
とを目的とするものである。

【考案の構成】

上記の目的を達成するために、この考案は、記
録信号のレベルを自動的に調整して記録される記
録再生装置の自動記録レベル調整装置において、
上記記録再生装置が記録モードの際に上記記録信
号中の曲間を検出する曲間検出回路と、上記記録
信号の最大値を検出して保持するピークホールド
回路とを備え、上記曲間検出回路により上記記録
信号の曲間を検出した時、上記ピークホールド回
路により検出された上記記録信号の最大値に関連
して記録信号のレベルを自動的に調整することを
特徴とするものである。

【実施例】 以下、この考案の一実施例を第１図に基づいて
説明する。 第１図において、符号１〜７は従来例の第２図
と同様であり、その説明を省略する。符号８は記
録信号中の曲間を検出する曲間検出回路であり、
記録信号に含まれる無信号状態を検出して、この
無信号が一定時間以上あつた場合に、曲間と識別
する構成になつている。 S₃は図示しない自動記録レベル調整釦の操作に
よりオン状態にロツクされるスイツチであり、増
幅器３の出力をピークホールド回路６および曲間
検出回路８に入力するものである。S₄は曲間検出
回路８により曲間を検出する毎に一定時間オンさ
れるスイツチである。 次にこの考案の作用について説明する。入力端
子１に記録信号が入力された状態において、図示
しない自動記録レベル調整釦を操作することによ
りスイツチS₃がオンされると、増幅器３に出力さ
れる記録信号はピークホールド回路６および曲間
検出回路８に入力され、それぞれ記録信号の最大
値および曲間を検出される。ピークホールド回路
６は常時、記録信号の最大値を検出すると共に保
持し、その保持された記録信号の最大値が出力さ
れている。そして曲間検出回路８により記録信号
中に曲間が存在することが検出されると、その検
出出力に基づいてスイツチS₄が一定時間オンとな
り、その時のピークホールド回路６の最大値を保
持する出力がレベル調整回路２に入力され、増幅
器３の入力をピークホールド回路６の最大値にお
いて最適な入力値となるように調整される。な
お、スイツチS₃は外部操作によりリセツトされる
までオン状態を続け、スイツチS₄は初期設定時に
一旦オンする以外は、以後、曲間検出回路８が曲
間出力を送出した時に一定時間オンとなる。 以後同様に、曲間検出回路８により記録信号の
曲間を検出した時、ピークホールド回路６により
検出された記録信号の最大値に関連して記録信号
のレベルが自動的に調整される。 なお上記した実施例においては、レベル調整回
路２が記録信号の最大値に基づいて曲間毎に再調
整される構成となつているが、記録信号の最大値
は、曲間検出前の前曲における信号レベルであつ
ても、また過去の記録信号のすべてに対する信号
レベルであつてもよく、これらはピークホールド
回路６の構成により選定される。

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、自動
記録レベル調整が一度設定された場合にあつて
も、記録信号の曲間毎にレベル調整がなされるた
め、常に最良の記録レベルに対する記録特性を保
持し、歪のない記録が可能となる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による自動記録レベル調整装
置の構成を示す図、第２図は従来の自動記録レベ
ル調整装置の構成を示す図である。 １……入力端子、２……自動レベル調整回路、
３……増幅器、４……録音増幅器、５……録音レ
ベル、６……ピークホールド回路、７……インバ
ータ回路、８……曲間検出回路、S₁〜S₄……スイ
ツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録信号のレベルを自動的に調整して記録され
   る記録再生装置の自動記録レベル調整装置におい
   て、上記記録再生装置が記録モードの際に上記記
   録信号中の曲間を検出する曲間検出回路と、上記
   記録信号の最大値を検出して保持するピークホー
   ルド回路とを備え、上記曲間検出回路により上記
   記録信号の曲間を検出した時、上記ピークホール
   ド回路により検出された上記記録信号の最大値に
   関連して記録信号のレベルを自動的に調整するこ
   とを特徴とする記録再生装置の自動記録レベル調
   整装置。