JPS593593Y2 - 壁面取付用電気機器筐体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はインターホン等の壁面取付用電気機器筐体に関
するものであり、壁面に設けたネジを弾性保持して筐体
の脱落防止をはかろうとするものである。

従来のインターホンの保持装置は第３図、第４図に示す
ように例えば樹脂足６ａ、６ｂを有する筐体６の裏面に
壁面用付属ネジ９を挿入するネジ受は部７と、丸孔８及
び長孔８ａの組合せ孔を設け、他方壁面１０には木ネジ
９を固定していた。

そしてこの状態で筐体６の樹脂６ｂに設けた丸孔８に壁
面１０に固定した木ネジ９の頭部９ａを挿入し矢印Ｃ方
向に移動させることにより、木ネジ９の頭部９ａが丸孔
８を経て長孔８ａに引掛けられて固定されていた。

しかしこのような従来の方法では筐体を下より軽く押し
ても簡単に脱落したり、使用時にガタッキ等が発生する
問題があった。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するものであり
、以下第１図及び第２図を用いてその一実施例を説明す
る。

第１図及び第２図において１は筐体で、樹脂足１ａ、ｌ
ｂを有する。

２は前記樹脂足１ｂの裏面に設けられた壁面用木ネジ４
の頭部４ａを挿入するためのネジ挿入孔で長孔２ａを有
する。

３は前記筐体１の樹脂１ｂと同時一体成形された板バネ
状の延出片（弾性片）で突起部３ａを有し、対称方向に
も同一形状の延出片に板バネ状にするために樹脂足１ｂ
より分離させる長孔２ｂを有する。

次にこの装置の取付操作方法を説明する。

壁面５に固定した壁面用木ネジ４の頭部４ａに筐体１の
ネジ挿入孔２を矢印方向Ｂ′に挿入し、更に矢印方向Ａ
に移動させることによりネジ頭部４ａが板バネ状の延出
片３を通過し延出片３の弾性作用により矢印方向Ｂ′に
たわむ。

この状態でさらにＡ方向に移動させれば突起部３ａを乗
り超えて板バネ状の延出片３が矢印方向Ｂに復元し延出
片３がネジ頭部４ａと常時当接される。

これにより筐体１は壁面用木ネジ４の頭部４ａに保持さ
れる。

したがって筐体を下から軽く押しても脱落する恐れはな
い。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば樹脂一
体成形等により形成した弾性片により弾性力が働き、筐
体の脱落防止がはかれるとともに常時ネジ頭部を保持し
ているため、筐体のガタッキ等が発生しない等の効果が
ある。

また上記構成によれば、筐体を取付けるために一々カバ
ー等を外す必要がないので、一度調整した内部の電子回
路部に手を触れたりして特性が狂う心配もなく、さらに
ネジ取付部を筐体の外部に設ける必要もないので取付面
積が少くて済む利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における壁面取付用電気機器
筐体の部分断面斜視図、第２図は同側断面図、第３図は
従来の壁面取付用電気機器筐体の部分断面斜視図、第４
図は同側断面図である。 １・・・・・・筐体、２・・・・・・ネジ挿入孔、３・
・・・・・延出片、４・・・・・・壁面用木ネジ、５・
・・・・・壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筐体の底部にＵ字型の透孔を形成し、この透孔によって
   形成された弾性片の中央部に上記底部の内側に突出する
   脱落防止用係止部を形成し、上記弾性片に形成された上
   記弾性片の長手方向の長孔に壁面等に設けたねじを挿入
   し、このねじの頭部を上記弾性片の係止部に係合させ上
   記筐体を上記壁面等に取付けられるように構成した壁面
   取付用電気機器筐体。