JPS5833731Y2 - 電子機器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、プリン１へ配線基板のような配線基板を収
納固定した固体継電器等の電子機器において、上記配線
基板の適確な固定を簡単な操作で行い得るようにした電
子機器に関するものである。

従来、たとえば第５図に示すような固体継電器等の電子
機器において、複数の素子２２と端子２３をその上面に
設定したプリント配線基板２４は、ケース２５の底部内
面に形成した台座２６上に載せられ、この台座２６の上
端に形成した凸部２７をプリント配線基板２４の透孔２
８に挿通し、上記凸部２７の先端を熱カシメして固定す
るか、もしくは台座２６上にねし止め（図示せず）して
固定されている。

ところが、複数の素子２２や端子２３が設定されている
狭い空間での熱カシメや、ねじ止め作業はきわめて困難
であり、作業性が悪い欠点がある。

この考案は上記の欠点を解消し、構造簡単にして組立作
業性にすぐれ、かつ部品点数の低減を図り得る電子機器
を提供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。

第１図および゛第２図において、１１はケース、１２は
ケース１１に収納されているプリント配線基板であり、
この基板１２はケース１１の底部内面に形成された受台
１３で支持され、かつその上面に複数の素子１４と端子
１５を設定している。

１６はケース１１の開口部１７を閉塞するカバーであり
、このカバー１６には、たとえば両側部に複数のアーム
１８が下方へ向けて突設されており、このアーム１８の
下端で上記プリント配線基板１２を受台１３上へ押圧保
持し、プリント配線基板１２をケース１１に固定してい
る。

また、カバー１６の側端面に形成した凸部１９を、ケー
ス１１の嵌合部に形成した凹部２０に嵌合して、カバー
１６をケース１１に対して嵌合固定している。

勿論上記の凸部１９と凹部２０の形成位置を逆にして、
カバー１６の側端面に凹部２０を、ケース１１の嵌合部
に凸部１９を形成し、これら凹凸部１９．２０を嵌合し
てカバー１６を固定してもよい。

２１はケース１１内に充填されて素子１４などをモール
ドした熱溶融性合成樹脂であり、電気絶縁性を高めると
ともに、プリント配線基板１２の固定をより適確にして
いる。

なお、図中１５ ａは端子ねじを示す。

上記構成において、カバー１６に形成した凸部１９をケ
ース１１の嵌合部に形成した凸部２０に嵌合して、カバ
ー１６をケース１１に嵌合固定することによって、アー
ム１８の下端でプリント配線基板１２を受台１３に対し
て押圧してケース１１に固定することができるから、そ
の組立操作はワンタッチ的であって、きわめて簡単に行
うことができる。

したがって、従来のプリント配線基板の固定手段と比較
して構造が簡単であり、組立作業性にすぐれ、かつ、ね
じ部材などの部品点数の低減を図ることができる。

また、この実施例のようにケース１１内に樹脂２１を充
填した場合は、アーム１８が樹脂２１に埋入されるので
゛カバー１６の固定をさらに強固に行なうことができる
。

第３図は、上記アーム１８を折れ線状に折曲形成して弾
性変形可能にした変形例を、また第４図はアーム１８を
弓状に湾曲形成して弾性変形可能にした変形例を示し、
これら両変形例のようにアーム１８を弾性変形可能な形
状に形成することによって、プリント配線基板１２を弾
性的に押圧保持して、より適確にケース１１に対して固
定できる効果がある。

以上のように、この考案は構造簡単にして組立作業性に
すぐれ、かつ、部品点数を低減でき安価な電子機器を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る電子機器の縦断面図、第２図は
第１図における２−２線断面図、第３図および第４図は
変形例を示す正面図、第５図は従来例の縦断面図である
。 １１・・・・・・ケース、１２・・・・・・プリント配
線基板、１６・・・・・・カバー、１７・・・・・・開
口部、１８・・・・・・アーム、１９・・・・・・凸部
、２０・・・・・・凹部、２１・・・・・・熱溶融性樹
脂。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）配線基板を収納するケースと、このケースの開口
   部を閉塞し前記配線基板を押圧保持するアームを突設し
   たカバーとを有し、前記ケースとカバーとの嵌合部のい
   ずれか一方に凸部を他方に凹部を形成し前記ケースとカ
   バーとを固定するとともに前記アームで前記配線基板を
   押圧保持することを特徴とする電子機器。
2. （２）前記アームを弾性変形可能な曲折形状にしてなる
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の電子機器。