JPS5934821B2 - 皮革様外観を有するシ−ト状物の製造法 - Google Patents

皮革様外観を有するシ−ト状物の製造法

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JPS5934821B2
JPS5934821B2 JP51157111A JP15711176A JPS5934821B2 JP S5934821 B2 JPS5934821 B2 JP S5934821B2 JP 51157111 A JP51157111 A JP 51157111A JP 15711176 A JP15711176 A JP 15711176A JP S5934821 B2 JPS5934821 B2 JP S5934821B2
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は立体感に優れた皮革様シート状物の製造法に関
するものである。
従来、皮革様シート状物の仕上げにおいて、表面を天然
皮革に類似させるには多くの試みがなされてきた。
すなわち、重合体被覆層の表面に着色剤を付与し、エン
ボシングにより模様面を形成させ、次いで再度表面につ
や調整用組成物を塗布するとか、光沢度が異なるように
プリント法により数種の組成物を塗布するとか、硬い樹
脂を塗布したのちに揉み処理を施して硬い樹脂被膜層に
割れ目を入れるとかにより、適当な光沢のある仕上面を
得ることができる。
しかしこれらの方法では光沢が比較的均一であり立体感
に乏しい。
またこれを更に成型加工するための型どりに一方向また
はタテ−ヨコ2方向に引っばってしまうと表面は平滑に
なると同時に光沢の差がなくなってしまう。
それを改良するためにエンボスロールまたはエンボス板
の模様に十分な凹凸とともに、光沢差をつけたつや調整
を可能にする彫刻を施すことは困難であり、更にまた熱
可塑性重合体層に忠実にエンボス彫刻を付与することも
難かしい。
またエンボスとつや調整剤塗布の併用ではしばしば型の
凹部の角および型の斜面に光沢の大きい部分が形成され
て、それが広い面積で眺めるとギラギラと輝きを生じて
、落付きのない見苦しい外観になる。
一方、エンボシング後、つや調整液を印刷機で印刷する
方法もあるが、この方法では凹部につや調整液が流れ込
んでしまうし、それを防ぐことは難かしい。
特にカーブ調の絞りの細かい模様ではまったく困難であ
る。
更に凹凸部の斜面の光沢を調整することも困難である。
このように従来の方法ではいかように工夫をこらしても
エンボシングと印刷法あるいは印刷法のみでは天然皮革
のように立体感のある表面状態を付与することは極めて
難かしいものであった。
また硬い樹脂被膜層を形成せしめて割れを入れる方法は
エンボス模様に関係なく割れたり、失透して効果がなく
、かつ白化現象をひき起こすので好ましくない。
また、表面に立体感を付与するために凸部と凹部の着色
の明度差あるいは色調差を付与する試みも特願昭51−
73625号で提案しているが、実際に見て感する立体
感は光沢度差の効果が大きく影響することが判明した。
そこで従来の方法では前述のように本質的にギラギラを
なくし、天然皮革のように微細な凹凸が不規則にあるよ
うに表現して立体感にすぐれた仕上表面を得ることが困
難であることが判明したので鋭意研究を重ねて本発明に
到達した。
すなわち、本発明の目的は、特に型取りした後も視覚的
な立体感を有し、見た目に柔軟な天然皮革様の表面模様
のある皮革様シート状物であってギラ発生がなく、しか
も透湿度、透気度の低下の少ない仕上法を提供するにあ
る。
また、本発明の目的において特に重要なことは、仕上げ
られた皮革様シート状物を一方向または直交する二方向
に少なくとも10%伸張しても凸部と凹部の光沢には差
を有し立体感を消失せず、かつギラ発生のない皮革様シ
ート状物を得ることにある。
本発明の皮革様外観を有するシート状物の製造法は、多
孔質または非多孔質重合体被覆層の表面に着色剤組成物
を付与して表面着色を行ない、次いで、エンボシングを
施して表面に模様を付与したのち凹部が所望の光沢度と
なるように艶消し処理を施すか、あるいは該表面着色を
行なった表面にエンボス物の凹部が所望の光沢度となる
ように艶消し処理を施したエンボスを用いてエンボシン
グを行なうかのいずれかの方法を用いて光沢度G2の表
面とし、しかる後、表面模様の凸部を処理して光沢度を
所望の光沢度に回復させ、回復した光沢度G1が3次元
変角光度計で測定したNF光沢度が、次式で示される関
係を満足させた光沢に調整することにより立体感を発現
させることを特徴とするものである。
凹部において 1.2≦G2≦14 凸部において 45≧G1≧G2+5 ここで上記光沢度G1およびG2の測定はシート材料を
10%伸長させた状態で測定するのがよい。
まず、本発明で適用される皮革様シートは繊維質基体を
付与したまたは基体を付与しないで熱可塑性重合体が多
孔質または非多孔質の重合体層を形成したシート状物で
ある。
この重合体層を形成している重合体としては熱可塑性重
合体で、たとえば、ポリエステルジオールまたはポリエ
ーテルジオールあるいはポリエステルエーテルジオール
と有機ポリイソシアネ−1・と活性水素原子を2個有す
る低分子化合物の鎖伸長剤とを反応させて得たポリウレ
タンエラストマー、ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニル共
重合体、ポリマージオールとヒドロキシ基を2個有する
環含有化合物とをカルボニル結合させて得た線状弾性重
合体、ポリアミドまたは変性ポリアミドまたは天然また
は合成ゴムであり、特に好ましくはポリウレタンエラス
トマーである。
そして重合体には1種または2種以上の弾性重合体また
は非弾性重合体や着色剤、充填剤、安定剤、難燃剤その
他の添加剤などを添加して成形されたものであってもよ
く、湿式法または乾式法によって成形された多孔質また
は非多孔質の重合体層である。
この重合体層を有するシート状物の仕上げは、まず従来
性なわれている着色剤を含む重合体組成液をグラビヤ印
刷法またはスプレー法などで重合体層表面に所望する着
色層が形成されるまで塗布し、乾燥して着色表面を形成
する。
次いでその表面に十分に模様ができる温度と圧力によっ
てエンボジングを施して表面に所望の模様を付与する。
この際に着色の透明感を希望するなら着色表面に更にク
リヤー重合体組成液を塗布して乾燥した後、エンボスを
行なうとよい。
またエンボス面は単に所望の模様が彫刻されたものであ
ってもよいが、彫刻模様が既につや消し面になるように
彫刻面を処理したエンボス面を使用することもよい。
この場合には十分にエンボシングされる温度と圧力でエ
ンボシングを行なった後、その温度より少なくとも10
°C低い温度で冷却してから重合体シートをエンボス面
から剥離すると、きれいに彫刻模様が付与されると共に
、つや消し効果が一層よくなる。
次にエンボシングが施された重合体層の表面に、凹部の
光沢度が所望のものになるように光沢調整組成物をグラ
ビヤ印刷法またはスプレー法で全面に塗布し、乾燥して
凹部を所望の光沢度とする。
この光沢調整組成物は重合体溶液に微細なシリカ粉末、
酸化チタン、酸化亜鉛などの無機物あるいはポリエチレ
ンワックスなどの有機物を添加したものであってもよい
が、重合体溶液にメタクリル酸エステル樹脂のような重
合体とは相溶性のない樹脂を溶解または微粒子分散させ
た組成物が好ましい。
また光沢調整組成物の重合体としてはシートを構成して
いる重合体層または着色層の重合体と親和性があり、光
沢調整重合体組成物を付与した後、セロハン粘着テープ
を貼りつけて急速に剥ぐ接着性試験において付着物が全
面積の50%以下であるものであればよく、たとえばポ
リウレタンエラストマー、ポリアミノ酸または変性ポリ
アミノ酸、変性ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、セルロース誘導体などから選ばれた1種または
2種以上を溶剤に溶解した濃度的0.5〜15%の重合
体溶液に光沢調整用の添加剤を重合体100部に対して
1〜300部、好ましくは3〜150部を添加して均一
分散させたものである。
この添加剤の量が多くなると表面に白化が強調されるば
かりでなく、凸部の光沢回復が困難になり、更に色の深
みも損なわれて好ましくない。
また光沢調整組成物の付与量は製品の要求度によって異
なるが凹部と凸部の光沢度の差が大きいものを望むなら
光沢調整添加剤が中程度より多い配合の組成物で固形量
で1〜10g/d’程度、また光沢度の差が小さいもの
を望むなら、光沢調整添加剤が少ない配合の組成物で固
形量で1〜5 fl 7m2または配合量の中程度より
多い組成物で0.2〜1g/d程度を付与するが、これ
は最終的にはNF光沢度が1.2≦G2≦」4の範囲に
あるように調整される。
もし、この範囲外であれば仕上面が光沢度差のないもの
になるか、白化が目につきやすいとか、かえって立体感
が損なわれるものになるとかで好ましくない。
従って最適条件はあらかじめ予備試験によって求めてお
くことが好ましい。
次に表面の光沢を抑えたのち、エンボシングした表面の
凸部を所望する光沢度に回復させる方法は、きれいに磨
きあげた金属の光沢面を有するロールまたはプレートを
加熱し、その光沢面に重合体層の表面を接触し、必要に
応じて適宜な圧力をかけて凸部を平滑化する。
この場合、光沢面の温度が高くて重合体が溶融するよう
なことがあっては、せっかくのエンボス面が損なわれる
し、また全ての重合体の変形温度より低くては効果がな
い。
好ましくは重合体層を構成している重合体またはその表
面に付与した重合体の変形温度より高く、かつそれらの
重合体の溶融温度より約10℃以下の温度において接触
させる。
そして温度の低い場合には少々高い圧力をかけてもよい
が、温度が高い場合には圧力は不要になる。
光沢の回復の程度は主として温度に依存するので、所望
の光沢度に回復する温度はその都度予備試験で求めるこ
とが必要である。
それは重合体の物理的性質ばかりでなく、仕上剤に付与
した着色剤、光沢調整剤、その他の添加剤、それらの組
成物を構成した重合体あるいは重合体と諸添加剤の割合
、仕上剤の付与量など多くの要因により光沢度の回復は
支配されるからである。
そして回復した光沢度はNF光沢度で25〜45の範囲
が好ましく、かつ45≧G1≧G2+5を満足するもの
である。
また光沢の回復処理には加熱光沢面に接触ぜしめた後、
そのまま剥離することもよいが、光沢面が約100℃以
上である場合には光沢面より少なくとも10°C低くな
るよう冷却してから剥離すると面が固定されてきれいな
面になる。
また回復処理温度を低くしたい場合には、回復処理を行
なうに先だって凸部に重合体の溶剤または膨潤剤あるい
は重合体組成液を僅かに付与した後、あまり時間を経る
ことなく加熱光沢面に接触すると凸部だけが光沢面に密
着して好ましい結果をもたらす。
また光沢回復処理の他の方法として磨かれた金属、ガラ
ス、陶器などで作られた光沢平滑面で摩擦することによ
り凸部のみの光沢を回復させることもよい。
このようにして、仕上表面はNF光沢度が凹部において
1.2≦02$14、凸部において45≧01≧G2+
5の範囲を満足させることにより、凹部は光沢が適度に
消え、凸部は光沢が適度に出て、しかもギラツキが見ら
れず、皮革に類似の立体感のあるしかも落付いた表面外
観であって、この製品を一方向または直交する二方向に
10%以上引っ張っても、従来品の如くつるつとした感
じがなく、皮革のように凹凸模様があるような立体感の
あル皮革様のシート状物が得られた。
更にこの仕上法では透気、透湿性のある重合体層では、
仕上剤を多く塗布することがないので透気、透湿度の低
下は小さいという特徴も出た。
本発明において使われるNF光沢度は、エンボス加工を
行なわない着色表面に凹部の光沢調整組成物を付与して
測定したときのNF光沢度G2、それを凸部の光沢度ま
で回復処理を施して測定したときのNF光沢度G1を、
それぞれ3次元変角光度計〔■城南製作所製、自記録式
3次元変角光度計〕で試料に光を照射し、その反射受光
量の変化を測定し、福島、西脇の方法〔応用物理第23
巻、第268頁(1954年発行)記載〕によって算出
した値で、酸化マグネシウム白色拡散板(標準板)の光
沢度を1として求めた値である。
従ってそれぞれの仕上げにおいて、NF光沢度が所望の
範囲になる条件をあらかじめ試験によって求めておくこ
とがよい。
次に本発明の実施態様を実施例で説明するが、これら実
施例に限定されるものではない。
なお実施例中、部および受はことわりのない限り重量に
関するものである。
実施例 1 繊維絡合不織布に多孔質ポリウレタンエラストマーが含
有してなる基体の一面に多孔質ポリウレタンエラストマ
ーの表面層が付与されてなるシート物で、その透湿度2
080g/m2/day、透気度41分100ccであ
る未仕上品を、まず多孔質表面に着色層を形成するのに
、次の組成液を塗布して形成した。
第一着色層 −液域ポリウレタン溶液 (濃度25係) 100部 カーボンブラック 5部 メチルセルソルブ 250部 なる組成液を150メツシユのマス目に刻印したグラビ
ヤロールで3回塗布して乾燥した。
第二着色層 −液域ポリウレタン溶液 (濃度25%) 100部 黒色金属錯塩染料 2部 メタクリル樹脂 5部 メチルセルソルブ 250部 なる組成液を150メツシユのマス目に刻印したグラビ
ヤロールで4回塗布して乾燥した。
着色層を付与した後、シープ調刻印のエンボスロールを
用いて165℃で加熱エンボスを行ない、シープ調模様
の付いたシート(シートIとする)を得た。
このシートのエンボス面は光沢の出た面であり、ギラ付
きを感するので商品価値は低かった。
そこで更に光沢調整組成液として、ポリエーテル系ポリ
ウレタン溶液 (濃度30%) 100部 黒色金属錯塩染料 1.5部メタク
リル樹脂(つやけし剤) 12部テトラヒドロフ
ラン/シクロへキサノン = i/1300部 の調整液を150メツシユのマス目刻印グラビヤロール
で1回塗布してつや消し面とした。
この場合のNF光沢度G2は1.60であり、よく消え
た状態になった。
次にクロムメッキ仕上げした鏡面ロールと光沢回復処理
するシートの厚みより約3係減じた間隔をもたせて配置
したゴム製バックロールとの間に、上記光沢回復処理シ
ートを通過させて鏡面ロール表面に型押し面の凸部を密
着させ、約2/3周回転したところに水冷した冷却ロー
ルを置いて冷却しながら鏡面ロールより剥離したものは
鏡面ロールの加熱温度との関係で表1に示したような凸
面光沢度のものが得られた。
すなわち、鏡面ロールが十分に加温されないと光沢が回
復せず、全体につやの消えた状態である。
温度が80℃ではやや良いがシー1〜の引きのばしが大
きいと立体感が薄れかける。
従って好ましくは100〜160°Cで処理したものが
好ましい立体感のある外観になった。
この仕上げられた皮革様のシートは柔軟にして透湿度8
95g/m/aay、透気度73分/100C,Cであ
って、折り曲げしわの良好なものであった。
実施例 2 微細繊維集束体繊維絡合不織布に多孔質ポリウレタンエ
ラストマーが含有してなる基体の一面に厚み方向に気孔
形態が異なる2層構造の特殊多孔質ポリウレタンエラス
トマーのシートが接着されて表面層を形成せしめた透湿
度2610 g/771/day、透気度4,6分/1
00CCのシートに、実施例1で用いた第一および第二
着色層形成組成液を、実施例1と同様に塗布し、乾燥後
カーフ調刻印のエンボスロールを用いて加熱エンボスを
行ない、得られたシート(シート■とする)の表面に光
沢調整組成液を塗布し、次いで実施例1と同様にして光
沢回復処理を行なった。
その場合の光沢調整組成物とG2の光沢度および光沢回
復処理時の鏡面ロール温度と回復した光沢度G1の関係
を表2に示した。
なお光沢調整組成液は実施例1と同下で光沢調整剤の添
加量は表2の通りである。
すなわち、本発明品は天然皮革のカーフ調の外観が明瞭
であり、縦方向および横方向にそれぞれ15%伸長して
型当てしてもカーフ調の模様は鮮明に残り、立体感があ
り、見るからに柔軟な感じがあった。
一方比較例のものでは同様の伸長により模様の鮮明度が
なくなって、のっぺらほうな面になり、しかも凹部にギ
ラが目立って好ましくない而であった。
また透湿度の低下も全体に小さく、本発明品は紳士靴の
甲革用として良好な皮革様シートであった。
実施例 3 実施例1の着色層を付与したシートの表面に、ボート調
(山羊)で光沢をなくした仕上面のエンボスで温度16
0°Cでエンボシングを行ない、次いで水冷して温度1
15℃まで冷却してエンボス面から剥離したものは光沢
がよく消えて、そのNF光沢度G2は2.7であった。
このエンボスした表面の光沢回復処理として2通りの方
法を行なった。
その1゜ クロムメッキして仕上げた鏡面エンドレスベルトの一方
の端部では加熱帯があり鏡面ベルト−iが所定の温度に
加熱される。
そして加熱された面は次に先にエンボスしたシートの表
面と接触されて他方の端部に運ばれ、冷却風が当てられ
て冷却され、そしてシートを剥離する連続装置で、加熱
温度度135℃のベルト上に上記エンボスを施したシー
トの表面を接触せしめるよう載置して光沢回復処理を行
なった後、約65℃まで冷却してから鏡面ベルトより剥
離した。
この場合の光沢度は27であり、ギラの発生も見られず
、十分に立体感のある良好な皮革様シートであった。
その2 天然皮革の仕上げに用いられる磨かれたガラス玉による
摩擦法で上記エンボスを施したシートの表面をたたくよ
うに摩擦を繰り返したら、表面の凸部は天然皮革隊の光
沢が出て、しかも熱処理で光沢回復処理を行なったもの
より落付いた感じのものになり、この回復した光沢度は
15.8であったが、見た目の重厚感と柔軟さがあり感
じの良い皮革様シートが得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 多孔質または非多孔質の熱可塑性重合体層の表面に
    着色剤組成物を付与して表面着色を行ない、次いで、エ
    ンボシングを施して表面に模様を付与したのち凹部が所
    望の光沢度となるように艶消し処理を施すか、あるいは
    該表面着色を行なった表面にエンボス物の凹部が所望の
    光沢度となるように艶消し処理を施したエンボスを用い
    てエンボシングを行なうかの方法を用いて凹部表面のN
    F光沢度を02とし、しかる後表面模様の凸部を処理し
    て光沢度を回復させて、凸部表面のNF光沢度G□と該
    G2が次の関係を満たすようにすることを特徴とする皮
    革様外観を有するシート物の製造法。 1.2≦G2≦14 45≧G1≧G2+5 2 表面着色を行なった後、エンボシングを施すに先立
    って、表面にクリヤー仕上剤を塗布する特許請求の範囲
    第1項記載の皮革様外観を有するシート状物の製造法。 3 光沢度G1並びにG2が、皮革様シートを10係伸
    長した状態で測定された値である特許請求の範囲第1項
    記載の皮革様外観を有するシート状物の製造法。 4 熱可塑性重合体層がポリウレタンエラストマーを主
    体とした重合体層である特許請求の範囲第3項記載の皮
    革様外勤を有するシート状物の製造法。 5 光沢の回復処理が加熱光沢面にエンボシング表面の
    凸部を接触させて回復させる特許請求の範囲第3項記載
    の皮革様外観を有するシート状物の製造法。 6 光沢の回復処理が金属、ガラスまたは陶器等で作ら
    れた光沢平滑面でエンボシング表面の凸部を摩擦するこ
    とにより回復させる特許請求の範囲第3項記載の皮革様
    外観を有するシート状物の製造法。 7 光沢回復処理を施こすに先だってエンボシング表面
    の凸部に重合体の溶剤または膨潤剤あるいは重合体組成
    液を僅かに付与した後、加熱光沢面に接触させて光沢を
    回復させる特許請求の範囲第5項記載の皮革様外観を有
    するシート状物の製造法。
JP51157111A 1976-12-24 1976-12-24 皮革様外観を有するシ−ト状物の製造法 Expired JPS5934821B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62159919U (ja) * 1986-03-27 1987-10-12

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS444713Y1 (ja) * 1968-08-28 1969-02-20

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