JPS5933565Y2 - 複合工作機械 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は複合工作機械において、回転工具、固定工具お
よびその他アタッチメントを装着する装置に関するもの
である。

複合立旋盤など従来の立旋盤のツールバーに回転主軸を
内蔵したラムを有する複合工作機械に訃いて、旋削用ツ
ールホルダやバイトホルダ、あるいはアタッチメントな
どを刃物台に自動装着する場合、従来から実施されてい
るものに、ねじ締付式、カムロック式、プルスタッド式
、などあるが、それぞれに欠点がある。

ねじ締付式はラムの中心のドローボルトによるもの又は
第１図に示すような回転主軸１の外周に設けたねじ２で
ツールホルダ３を締付けるものがある。

ドローボルトによる締付式はアタッチメントの装着をす
るために、別の補助クランプを用いないと強力な取付け
ができない。

又第１図に示すものの場合は別のクランプ機構を設けな
いとアタッチメント（主としてアングルヘッドなど回転
主軸を有するもの）の装着ができない。

第２図に示すカムロック式は、カム軸４とカムロックス
タッド５が直交するので機構が複雑となり、ラム６へ内
蔵するためには必要以上にラムが大きくなる。

第３図Ａに示すプルスタッド式ではラムの中心の皿ばね
７によるクランプ装置を旋削用ツールホルダ８のクラン
プに共用したものは、クランプ力が弱く重切削には不適
である。

本考案は、ポーリング加工等に用いる回転工具とターニ
ング加工に用いる固定工具とを装着可能とした複合工作
機械において、上述した従来装置の欠点を解消し、回転
工具はもとより、固定工具あるいはアタッチメント類を
即座に取付け、取外しができ、しかも強力なりランプ列
によって強固に工具を装着して重切削に対応できる自動
クランプ装置とすることを目的とし、回転工具用のクラ
ンプ装置と固定工具ならびにアタッチメント類のクラン
プ装置とを各々独立して設け、固定工具及びアタッチメ
ント類をクランプするプルスタッドクランプ装置をラム
先端部の四隅にラムの強度をほとんど低下することなく
内蔵させ、強力にクランプできるような機構とした。

以下、本考案による実施例を第４図〜第８図に示す図面
に沿って説明する。

第４図はターニング加工を行う場合の固定工具をラム先
端部に取付けた立形ターニングセンタの正面図を示す。

第５図はポーリング加工等を行う場合の回転工具を主軸
頭に取付けた立形ターニングセンタの正面図を示す。

第６図は固定工具の取付を示す断面詳細図。

第１図は第６図の矢視Ａ−Ａ図。

第８図は回転工具と、固定工具取付面保護カバーとを装
着した状態を示す。

上記第４図〜第８図に於て１は回転チーフル、２は主軸
頭でラム３先端の中央部に回転自在に設置され、前記ラ
ム３はＸ方向及び２方向に移動自在に設置しである。

４は固定工具保持具で４ケ所に固定用プルスタッド５が
取付けてあり、該プルスタッド５により、ラム先端面に
緊締しである。

６は固定工具で前記固定工具保持具４に固定しである。

７は被加工物、８はｌＥ％工具テーパシャンクで固定用
プルスタッド５′が取付けてあり、該プルスタッド５′
により、主軸頭２の中心部に装着し固定しである。

９は回転工具で前記回転工具テーパシャンク８に取付け
である。

１０は固定工具保持具位置決め用突出部、１１は固定工
具保持具位置決め用キー、１２．１２’はクランプボー
ル、１３．１３’プルスタツド緊締用スリーブで油圧、
空圧又は皿ばねにより上下動し、前記クランプボール１
２．１２’を移動させる。

（該緊締用の弛み防止装置付プルスタッドクランプ機構
は公知であり、詳細は省略する）。

１４は保護カバー １５はシール用フランジをそれぞれ
示す。

尚、固定工具保持具４のプルスタッド５緊締用の弛み防
止装置付プルスタッドクランプ機構はラム先端面の４隅
位置に配設し又、回転工具緊締用の弛み防止装置付プル
スタッドクランプ機構は主軸頭２の軸芯部にそれぞれ独
立して設け、単独に又、同時に作動し得る機構としであ
る。

上述した実施例において、第４図に示す如く固定工具装
着時には固定工具保持具４をラム先端面の位置決め用突
出部１０と位置決め用キー１１に嵌合せ、４ケ所に取付
けであるプルスタッド５をラム先端面の４隅に配設しで
ある弛み防止装置付プルスタッドクランプ機構（詳細は
省略）に装着し油圧、空圧又は皿ばね作動により緊締す
る。

このプルスタッド５の緊締により強力なりランプ力を得
ることができ重切削にも十分対応することができびびり
等の発生を防止することができる。

又固定工具以外に各種アタッチメント類を取付けること
もできる。

第５図に示す如く回転工具装着時には主軸頭２の軸芯部
に回転工具テーパシャンク８を嵌入し、プルスタット５
′を弛み防止装置付プルスタッドクランプ機構で緊締す
る。

この時固定工具保持具４の取付面及び位置決め突出部を
切粉等による損傷から守るため、第８図に示す如く、保
護カバー１４を取付けることができる。

以上、詳述したことから明らかなように、本考案によれ
ば、ターニング加工用の固定工具は回転工具のクランプ
機構とは別の複数のクランプ機構によってクランプする
とともに、それぞれのクランプ機構は単独に作動可能と
したため、重切削にも対応でき、特に切削条件の過酷な
丸駒バイトによる引上げ旋削（工具を装着面から引離す
方向に切削力が働く）や断続切削にも十分耐える構造で
ある。

また、クランプミ アンクランプ動作が共に各々独立し
ているため、回転工具で加工する場合固定工具取付面を
保護するための保護カバーを装着するために固定工具ク
ランプ装置を利用して有効に保護することが可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は従来例を示し、いずれも断面で表わす
正面図、第４図〜第８図は本考案による実施例を示すも
ので第４図は固定工具をラム先端部に取付けた立形ター
ニングセンタの正面図、第５図は回転工具を主軸頭に取
付けた立形ターニングセンタの正面図、第６図は固定工
具の取付けを示す正面断面図、第１図は第６図■−■矢
視図、第８図は回転工具の取付けを示す正面断面図であ
る。 １・・・・・・回転テーブル、２・・・・・・主軸頭、
３・・・・・・ラム、４・・・・・・固定工具保持具、
５・・・・・・固定用プルスタッド、６・・・・・・固
定工具、７・・・・・・被加工物、８・・・・・・回転
工具テーパシャンク、９・・・・・・回転工具、１０・
・・・・・固定工具保持具位置決め用突起部、１１・・
・・・・固定工具保持具位置決め用キー １２・・・・
・・クランプボール １３・・・・・・プルスタッド緊
締用スリ−フ １４・・・・・・保護カバー １５・・・・・・シール用フ ランノ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転主軸を内蔵したラムを有する複合工作機械において
   、前記主軸に回転工具の着脱装置を設けるとともに、固
   定工具、アタッチメントあるいは前記ラム先端面を覆う
   保護カバーに固着してなる複数のプルスタッドをクラン
   プ可能な複数の緊締手段を前記ラム先端部に集中的に内
   蔵して設け、該緊締手段ならびに前記着脱装置をそれぞ
   力単独に作動可能とし、前記回転工具装着時に前記保護
   カバーを同時に装着できるようにしたことを特徴とする
   複合工作機械。