JPS5933399Y2 - 食器消毒保管庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、食器消毒保管庫に関するものである。

食器消毒保管庫は、庫内に食器等を収納してこれらを熱
風消毒するもので、通常は熱源として、シーズヒーター
等の電熱装置又はガスバーナを採用する。

従来の電熱装置を用いた食器消毒保管庫は、例えば、実
開昭５１−１５５５６８号公報記載の考案のように、側
壁内に送風用ダクトを設け、該送風用ダクト内に電熱装
置を収容し、該ダクト上端の空気流入口部に送風用ファ
ンを設けると共にダクト下端を庫内下部に開放させたも
ので庫内の空気は、庫内−送風用ファン−送風用ダクト
（電熱装置）−庫内の経路で循環する。

このものでは、送風用ファン、制御装置の本体部等は器
具の頂部に集中するが、電熱装置はこれらから離れたダ
クト内の下部に位置することから、上部の電装部品と下
部の電熱装置とは器具内に組み込んだ状態で配線しなけ
ればならないと共に、電装部品の点検もこの組み込み状
態で行なう必要があり、組立作業が煩雑となり作業性が
劣る原因となっていた。

本考案は、電熱装置、循環装置等の各装置を集中させて
発熱ユニットとすることによって、各装置間の電気配線
を簡素化すると共にこれら作業を本体への組み込み前の
段階で行なえるようにすることを目的とする。

本考案の構成は、食器消毒保管庫の本体の天板に添設す
る基台を該天板と取外し可能に威し、該基台に電熱装置
、モーター、送、風用ファン、制御用リレー、感熱部を
集中させて発熱ユニットと成し、送風用ファンを前記基
台の天板の下面に突出させると共に該送風用ファンの外
周部に電熱装置を配設し、上記基台取付状態に於いて本
体壁面部に設けた送風用ダクトの上部流路内に送風用フ
ァン及び電熱装置が位置するように威し、送風用ファン
の庫内側対向庫内側壁面に吸気口を設けたことである。

本考案の上記構成によれば、送風用ファン、電熱装置等
の電装部品を基台に集中させて発熱ユニットとしたから
、該発熱ユニットを本体から分離した状態でこれら各部
品を組み込んでおくことができ、電装部品だけの組み立
てがブロック化ができるため、各装置間の電気配線作業
が発熱ユニットを本体への組み込み前の段階で行なえる
。

また、電装部品を発熱ユニットに集中させたから、その
分配線も短縮でき、簡素化できる。

本考案は上記構成であるから、次の利点を有する。

電気的な部分の修理・点検に際しても、発熱ユニットを
本体から取外すことができるから、発熱ユニット単独で
これら修理・点検が可能となり、メインテナンス上の便
宜が図られる。

また、発熱ユニットの取替のみでこの種器具のほとんど
の故障が治癒することとなり、この点でも便利なものと
なる。

次に、上記した本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図に於いて、１は本体で、前面には扉２，２が配設
されており、上部には後述のカバー３が覆設しである。

このカバー３の前面は開放してあり、該開放部には、庫
内温度コントロール用の制御装置４が設けられた前面パ
ネル３１が被蓋しており、前記カバー３の内部には、前
記制御装置４によって制御される発熱ユニツ）Ａが内蔵
されている。

上記発熱ユニツｌ−Ａは、第２図に示すように、基台８
と、これに配設されるモーター５．ファン６と、シーズ
ヒーター等によって構成される電熱装置９と、サーモス
タット等によって構成される感熱部１０及びこれに対す
る制御スイッチ１９によって構成される。

上記各装置の配置関係を第２図に従って説明すると、横
断面形状が略Ｕ字状の覆板８６の上部開口部に、これよ
り一回り大きな天板８３を当着して基台８を構成する。

該天板８３には中央部に孔８４を穿設し、一方前記覆板
８６には上記孔８４の下部対向面に吸気口８２を穿設す
る。

前記孔８４には、天板８３に載置されたモーター５の回
転軸５１が遊挿され、その先端には送風機用のファン６
が固着されている。

このファン６の周囲外方には適宜支持されたシーズヒー
ター９１．９１が巻回されており、これらに対応する接
続端子９２．９２は天板８３上に突設している。

これらの接続端子９２．９２は配線４１゜４１によって
既述の制御装置４に配線され、制御用リレー４３．感熱
部１０と一体と戒って、定値制御を行なうように戒って
いる。

上記感熱部１０はサーモスタット等の感熱素子によって
構成され、覆板８６の底板８５下方に突出している。

以上のように構成された発熱ユニツ）Ａは、第３図に示
すように本体１の上面に周設した挿入口２９に挿入載置
される。

上記本体１の構造は、第１図及び第３図に示すように、
その外周面は、後板１１．対向する一対の側板１２，１
３．床板１５及び挿入口２９を有する天板１４から成り
、前面部は開放されてこの開放部に扉２゜２が配設され
ている。

前記後板１１．側板１２，１３．床板１５及び天板１４
は共に断熱材１６を外装板９９゜９９でサンドイッチ状
に被覆した保温部材によって形成されている。

又、これら後板１１．側板１２，１３゜床板１５及び天
板１４のそれぞれの内方に隔壁１１ａ 、１２ ａ 、
１３ ａ 、１５ ａ 、１４ ａを適宜組み合せて対
設して送風用ダク）Ｂを構成する。

これらの隔壁のうち、床板１５に対向する隔壁１５ ａ
は熱風が噴出し得るように多孔板によって形成し、他方
天板１４に対向する隔壁１４ａは、中央に既述の発熱ユ
ニットＡによって被蓋される開口窓１４ｂが開設されて
いる。

この開口窓１４ｂは、覆板８６の底板８５より一回り小
さく設定し、発熱ユニツ）Ａを装着した際、該底板８５
と開口窓１４ｂの内周縁とが重なり合って気密性を保つ
ようにしている。

次に、上記した本考案実施例の食器消毒保管庫を組み立
てるには、本体上面上の挿入口２９に、予め組立てられ
た発熱ユニツ）Ａを被蓋して載置し、各列をビス４９．
４９によって固定する。

この発熱ユニット装着状態に於いては、第３図に示すよ
うに、基台８は送風ダクトの一部を構成することと戒る
。

次いで、カバー３を被蓋した後、既述の接続端子９２．
９２と、制御装置４とを接続して前面パネル３１をビス
絽、４８で固定すればよい。

再に、修理・点検に際しては、前面パネル３１及びカバ
ー３を取り除き、発熱ユニツ）Ａを取り外して行なえば
、簡便に該作業が行なえることとなる。

尚、上記した本考案実施例の食器消毒保管庫の作動につ
いては既述のように従来のものと同様の作動を行ない機
能を果すことは言うまでもない。

尚、本考案実施例のものの場合、天板１４に対向する隔
壁１４ａの中央に設けた開口窓１４ｂの大きさを基台８
の底板８５より一回り小さく設定したから、発熱ユニツ
）Ａを挿入孔１１に挿入して本体１装着した際、開口窓
１４ｂの内周縁が発熱ユニットＡの底板８５を受ける状
態となり、本体１と、発熱ユニツ）Ａとの接合部は特に
、気密手段を施すことなく、気密性を有することとなる
。

従って、該接合部分から漏れた熱風が通気路Ｂを経ない
で直接吸気口８２から吸引される、いわゆる短絡循環が
確実に防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の食器消毒保管庫の一部切欠の斜
視図、第２図は発熱ユニツ）Ａの断面図、第３図は本考
案の食器消毒保管庫の要部断面図であり、 図中 １・・・・・・本体、５・・・・・・モーター、
６・・・・・・ファン、７・・・・・・循環装置、８・
・・・・・基台、９・・・・・・電熱装置、１０・・・
・・・感熱部、１４・・・・・・天板、１９・・・・・
・制御用リレー、８２・・・・・・吸気口、８３・・・
・・・天板、８５・・・・・・壁面、Ａ・・・・・・発
熱ユニット、Ｂ・・・・・・送風用ダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体１の天板１４に添設する基台８を該天板１４と取外
   し可能に威し、該基台８に電熱装置９．モーター５．送
   風用ファン６、制御用リレー１９．感熱部１０を集中さ
   せて発熱ユニツ）Ａと威し、送風用ファン６を前記基台
   ８の天板８３の下面に突出させると共に該送風用ファン
   ６の外周部に電熱装置９を配設し、上記基台８取付状態
   に於いて本体壁面部に設けた送風用ダク）Ｂの上部流路
   内に送風用ファン６及び電熱装置９が位置するように威
   し、送風用ファンの庫内側対向庫内壁面８５に吸気口８
   ２を設けた食器消毒保管庫。