JPS5932400Y2 - 電気暖房便座 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洋式便器等に取付けられ、使用者の尻部暖房に
供される電気暖房便座に関するものであり、美観を高め
施工性を良好にするとともに、水や汚水の浸入による電
気部品の損傷を防止し、保守性を向上させることを目的
とするものである。

従来この種の電気暖房便座は、第１図のように、内部に
電気ヒータを設けた便座本体１と電気ヒータの容量を強
弱に切替える切替スイッチ２で構成され、便座本体１と
切替スイッチ２は別体となって接続コード３により電気
的に接続され切替スイッチ２には電源を供給する電源コ
ード４が接続されていた。

そして施工時は、便座本体１を取付ボルト（図示せず）
等により便器に固定し、切替スイッチ２は、便器近くの
壁面等に固定されるものであるが、接続コード３の長さ
が短かくて壁面にとどかない場合や、壁面が土壁等の場
合は切替スイッチ２の固定ができに＜＜、施工上問題点
を有していた。

また、接続コード３と電源コード４が接続された切替ス
イッチ２が壁面に取り付けられている状態は、外観的に
も見苦しいばかりでなく、使用者がコードを引っかけて
切替スイッチ２を落下させ損傷させることがあった。

また、接続コード３が短かい場合は切替スイッチ２を床
面に置いたり便器面に取付けて使用されることがあり、
その場合、切替スイッチ２に水や汚水がかかり、内部の
電気部品を傷め使用不能になる場合があった。

第２図は、別の従来例を示すものでありこのものは便座
面の暖房機能以外に、洗浄機能や乾燥機能等を有するも
のである。

第３図は、第２図の略側断面図である。

この従来例において、５は内部に電気ヒータを有した便
座本体であり、便座本体５は、内部に電気制御部品や洗
浄機能要素６等を位置させたケース７に回転軸８で回転
自在に固定されている。

９はケース７の下面に取付けられた裏板であり、電気制
御部品や洗浄機能要素６等が上面に固定されている。

１０は、便座本体５内部の電気ヒータと、裏板９に固定
された電気制御部品を電気的に接続する接続コードであ
す、１１は電源を供給する電源コードである。

この構成において、裏板９に固定された電気制御部品や
洗浄機能要素６等が故障した場合、ケース７を裏板９か
ら取り外すことになるが、ケース７には便座本体５が回
転軸８で固定されており、便座本体５には、裏板９に固
定された電気制御部品等に接続された接続コード１０が
つながっておりケース７の取外しがやっかいで保守が非
常に行いに＜＜、場合によっては、回転軸部や、接続コ
ード１０を破損することがあった。

また、トイレ機器は掃除時の水や用足し時の汚水がかか
ることが多く、あらゆる嵌合部やすき間には水や汚水の
浸入がさけられない。

第３図の場合も同様であり、特に男子排尿時、便器水面
１２に当った尿がはねかえって、ケース７と裏板９のす
き間１３から、汚水が浸入し、裏板、９の上面に固定さ
れた電気制御部品や洗浄装置等を損傷したり、固定用ね
じ１４や取付台が腐食し故障を起こすことがあった。

本考案は上記従来例を欠点を解消すべくなされたもので
あり、その一実施例を図面に基付いて説明する。

第４図は本考案を実施した電気暖房便座の外観図であり
、第５図は、第４図の下から望んだ略断面図であり、第
６図は第４図の分解図である。

１５は、内部に電気ヒータ１６を配設した便座本体であ
り、１７は、便座本体１５の上面を覆うように形成され
た蓋である。

便座本体１５および蓋１７は、回転軸１８で箱体１９に
、回転自在に取付けられている。

箱体１９は断面が継目のない略山形で下面が開口してお
り、この下面開口部を覆うように、裏板２０がねじ２１
で固定されている。

第８図は、製品の裏から望んだ図であり、裏板２０には
、取付ボルト２２の挿入固定孔２３が２個所設けられて
いる。

製品の便器２４への固定は、裏板２０の挿入固定孔２３
に取付ボルト２２を挿入固定し、便器取付穴２５に取付
ポルＦ２２を差し込み、下からパツキン２６を介してナ
ツト２７で締付けることにより行なわれる。

箱体１９の内部には、便座本体１５内の電気ヒーター１
６の温度制御装置２８やターミナル台２９やスイッチ３
０等すべての電気部品が箱体１９の上面から延出したボ
スにねじで固定されており、裏板２０には、電気部品が
固定されていない。

２９は便座本体１５の内部に固定された電気ヒータ１６
と温度検出素子３２を箱体１９の内部の温度制御装置２
８にターミナル台２９を介して電気的に接続している接
続コードであす、３１は電源を供給する電源コードであ
る。

接続コード２９電源コード３１はともに裏板２０に対し
てフリーである。

このような構成にすれば、製品を２本の取付ボルト２２
で便器に固定するだけで施工が完了し、従来例第１図に
みられたような切替スイッチの施工上の問題点が解消さ
れる。

また、便座本体から延出した接続コード２９が便器上で
処理され、製品から電源コード３１が出ているだけであ
り、外観的にまとまりがある。

また保守を行なう場合も、裏板２０が箱体内部の部品に
対して完全にフリーになっているため、製品を裏返えし
、ねじ２１を外して裏板２０を箱体１９から取り外すだ
けで、箱体内部の部品がすべて表われ、非常に修理しゃ
すい構成となっている。

また、箱体１９は、第４図の略側断面図第７図のように
断面が継目のない略山形のため汚水や水の浸入がなく万
一、裏板２０とのすき間から汚水が浸入したとしても温
度制御装置２８等の電気部品が箱体１９に固定されてお
り、裏板２０との間に空隙を有しているので何ら汚水の
影響を受けない 以上のように、本考案によれば、デザイン的にまとまり
が良く施工性、保守性が優れ水や汚水の浸入による損傷
のない電気暖房便座を提供しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例の電気暖房便座の外観斜視
図、第３図は第２図の略側断面図、第４図は本考案の一
実施例の電気暖房便座の外観斜痺図、第５図は第４図の
下から望んだ略断面図、第６図は第４図の分解斜視図、
第７図は第４図の略側断面図、第８図は第４図の下から
望んだ外観斜視図である。 １５・・・・・・便座本体、１６・・・・・・電気ヒー
タ、１９・・・・・・箱体、２０・・・・・・裏板、２
８・・・・・・温度制御装置、２９・・・・・・接続コ
ード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面を開口部とした箱体と、該箱体に回転自在に取付け
   られ、内部に電気ヒータを設けた便座本体と、箱体の下
   面開口部に着脱自在に固定された裏板を有し、前記電気
   ヒータの温度制御装置等の電気部品を前記箱体の内面に
   固定したことを特徴とする電気暖房便座。