JPS6343264Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は便器本体の近傍に設けられた貯水タン
ク内の水を水中ポンプにより汲み出して洗浄ノズ
ルから人体の局部に噴射するようにした局部洗浄
装置に関するものである。

第１図は従来の局部洗浄装置を有する便器の斜
視図を示すものであり、水洗式の便器本体１の上
部にはヒンジ部２により便座３と便蓋４とが回動
自在に取着されている。５は便蓋４の下面に取着
したクツシヨンである。便器本体１の後部には貯
水タンク６が配置されて、その内部には便器本体
１の側部に設けられた洗浄装置本体１０内の温水
タンク７へ給水ホース８を介して洗浄水を給水す
る水中ポンプ９が設けられている。洗浄装置本体
１には洗浄後の局部を温風にて乾燥せしめる温風
装置や便座３内に設けられている暖房ヒータの制
御装置や温水タンク７内の洗浄水を適宜な温度に
まで温める温水装置等が内蔵されており、これら
の電気回路に電源を供給するために電源コード１
１が漏電ブレーカ１２を介してコンセント１３に
接続されている。１４はアース線である。洗浄装
置本体１０には先端部に洗浄ノズル１５を取着し
た洗浄アーム１６や洗浄アーム１６を回動させる
操作レバー１７が取着されている。１８はスイツ
チボツクス、１９は乾燥スイツチ、２０は水圧調
整つまみである。また２１は後述する温風装置の
温風吹出口である。第２図はかかる従来例に用い
られている水中ポンプ９の側面図を示すものであ
り、上端部には給水ホース８と電源コード２２と
が装着されており、また下端部には吸水孔２３が
設けられていて、この吸水孔２３にはごみ除去用
のフイルタ２４が装着されている。２５は側面発
泡体、２６は底部発泡体であり、貯水タンク６の
内面に水中ポンプ９の筐体が当たつて騒音が発生
することを防止すると共に水中ポンプ９を保護し
ているものである。しかるにかかる従来例にあつ
ては、水中ポンプ９の底面発泡体２６が運送中の
衝撃や施工中の落下等によつて外れるようなこと
があり、また水中ポンプ９の側面発泡体２５が使
用中の振動や貯水タンク６内の水から受ける浮力
によつて外れるようなことがあつた。また従来例
にあつては発泡体２５，２６が水中ポンプ９全体
を覆つていないので騒音防止効果が小さく、水中
ポンプ９の保護も不完全であるという問題があつ
た。

本考案は従来例のこのような問題点を解決する
ために為されたものであり、水中ポンプからの騒
音発生が少なく、また水中ポンプを覆う発泡体を
外れにくくした局部洗浄装置を提供することを目
的とするものである。

以下本考案の構成を図示実施例について説明す
ると、第３図及び第４図に示すように、貯水タン
ク６内に配設される水中ポンプ９の側面および底
面を覆う形状の有底筒状の発泡体２７を水中ポン
プ９に装着したものである。第３図は本考案の一
実施例を示すものであり、発泡体２７を独立気胞
型の発泡体としたものであり、水中ポンプ９の吸
水孔２３に対応する位置には吸水用の開口部２８
を形成してある。この開口部２８は吸水孔２３と
同程度の大きさであり、ごみを除去する能力はな
いので、水中ポンプ９の吸水孔２３にはフイルタ
２４が装着されている。水中ポンプ９の上端部に
は従来例と同様に給水ホース８と電源コード２２
とが装着されている。かかる発泡体２７を装着せ
る水中ポンプ９は第１図に示すような局部洗浄装
置を有する水洗便器の貯水タンク６内に吊設して
使用されるものであり、水中ポンプ９から給水ホ
ース８を介して洗浄装置本体１０に供給された洗
浄水は洗浄ノズル１５から噴射されるようになつ
ているものである。

次に第４図は本考案の他の実施例を示すもので
あり、水中ポンプ９を覆う有底筒状の発泡体２７
を連続気胞型の発泡体によつて形成したものであ
る。かかる連続気胞型の発泡体２７は吸水性を有
しており、したがつて本実施例にあつては吸水用
の開口部２８は設けられておらず、また連続気胞
型の発泡体２７はごみを除去する能力を有するの
で、水中ポンプ９の吸水孔２３にはフイルタ２４
は設けられていない。したがつて連続気胞型の発
泡体２７を使用した場合には部品点数が節約で
き、また発泡体２７に開口部２８を設ける必要が
ないので、製造も容易になるものである。

本考案は以上のように構成されており、水洗便
器内に設けられた局部洗浄用の洗浄ノズルに洗浄
水を給水する水中ポンプを水洗便器の近傍に設け
られた貯水タンク内に配設し、水中ポンプの底面
および側面を覆う形状の有底筒状の発泡体を水中
ポンプに装着したものであるから、発泡体が浮力
によつて浮き上がつて外れるようなことがなく、
また水中ポンプの底面および側面を有底筒状の発
泡体によつて覆つたから、水中ポンプのほぼ全体
が発泡体によつて覆われていることになり、した
がつて水中ポンプからの騒音の発生が少なく、さ
らにまた運送時や施工時に水中ポンプを落とした
り物にぶつけたりしても水中ポンプの破損を少な
くすることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一般的な局部洗浄装置を有する
便器の斜視図、第２図は同上に用いる水中ポンプ
の側面図、第３図及び第４図は本考案のそれぞれ
別の実施例に用いる水中ポンプの側面図である。 ６は貯水タンク、９は水中ポンプ、１５は洗浄
ノズル、２７は発泡体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水洗便器内に設けられた局部洗浄用の洗浄ノズ
   ルに洗浄水を給水する水中ポンプを水洗便器の近
   傍に設けられた貯水タンク内に配設し、水中ポン
   プの底面および側面を覆う形状の有底筒状の発泡
   体を水中ポンプに装着して成る局部洗浄装置。